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水晶竜の巻

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妖精たち
クリスタル☆ドラゴンに
見られる北欧神話
◆取り替えっ子(チェンジリング)

妖精は人間の赤ちゃんをゆりかごから盗み、かわりに病弱な自分の子どもを置いていくと信じられていました。赤ん坊を1人にしておくときには妖精に盗まれないように、ベッドのそばに蝋燭をともしておくか、宿り木の小枝を置いておくと良いと言われていたそうです。

時には子どもではなく丸太等を代わりに置いてくこともあったそうです。
妖精の赤子は皺だらけで醜く、血も通っていなくてちっぽけでか弱かったので、五体満足ではない子どもは「妖精が置いていった取り変えっ子だ」と言われました。このような子どもは、妖精が取り変えっ子を連れ帰り、代わりに自分の子を返してくれると言うので、「妖精の丘」や「妖精の木」に置き去りにされたりしました。

取り変えっ子かどうかを見分ける方法の一つに「卵の殻の醸造」というものがあります。
「産みたての卵12個の殻を煮立ったお湯の中に入れ、火かき棒を真っ赤に焼いておく。すると妖精の赤子が不思議がって尋ねるので『卵の殻で醸造している』と答えると『五百年生きてきたが、そんなのは一度も見たことがない』と言って正体を現すので、すかさず火かき棒で突き刺すと妖精の赤子はぱっと消え、自分の子どもがベットに寝ていた」そうです。