パックツアーでしたが、「あそこ行きたい、これしたい」という要望に、色々柔軟に対応してもらえました。
行きたい所があれば事前に添乗員さんに相談すると、連れて行ってくれる事があるので、言ってみた方がいいです。必ず連れて行ってくれるわけではないですが、ツアーのメンバーの顔ぶれなどで、「行っても問題ないかな」という場合はお客さんの要望に応えてくれるそうです。今回のツアーでは、行程にはなかったマクドナルドと、スーパーに行ってもらえました。
★チップ
空港では絶対に、小銭に両替はしてくれませんでした。
ピラミッドホテルの両替は、調子のいいおにーさんが、なんだかんだといいながらもエジプトポンドをコインに替えてくれました。
クルーズ船でも千円をポンドに両替してくれますが、「1LE足んなかった。後で渡す」なんてことも。
モッちゃんはガラベーヤのポケットにお金を入れていて(透けて見えた)、バスへ荷物を運んでくれた人に、チップなのかバクシーシなのか、お金を渡していました。
公共施設・お店のトイレは、からなずチップを要求されますが、クルーズ船ではあとでまとめて渡すため、チップは必要ありませんでした。基本的に食事の時は船に戻るため、外でトイレをすることがなかったので、その点はすごく良かったかも。
★カメラ
Sonyの液晶カメラCyber-shotを持って行きました。砂が大敵というので、セロテープで穴を塞ぎました。
砂や埃は大丈夫でしたが、暑さで(使用環境温度は40度なのです)少し使うとカメラ本体がすごく暑くなり、時々挙動不審になってました。
(タッチパネルなので、触ってないのに設定画面になっちゃうとか)
アスワンでは、暑さのせいなのか、全体的に赤みがかかった画像になっていました。
※のせている画像は、(自分のPCでかも)実際に見た映像と同じ色調になるよう、極力補正してあります。
パノラマ写真を撮る機能があり、便利でした。後半でも撮れば良かったです。
ハイビジョンムービーも、結構きれいに撮れました。
★お水
観光バスの値段は2本で1ドル。ヒルトンホテルの前のジモティーのお店でも2本で1ドルだったです。
バスで渡されたお水はネッスルでしたが、ヒルトンホテル前の地元の人が買うお店では「冷えてるやつ」と出してくれたのはダサニでした。硬度からいうとダサニの方が日本の水に近いですが、違いがわかりませんでした。船で1度「ツタンカーメン印」も出ましたが、やっぱり違いはわかりませんでした。
観光で持ち歩くと、生温くなります。「水かお湯か?」と聞かれると「お湯」と答えたくなる温度です。水筒を持って行ったので、冷たい状態を保ってましたが、旅の後半になると、外は50度とバスは30度という20度の気温差が悪かったのか、冷たいものを飲むとおなかに良くないような体調に。
日本人はおなか壊す、と現地の人もわかっていて、氷はいっさい出なかったです。(氷なんてもとからなかったのかもしれない?)
★食べもの
食事はまずくて食べられない、というものはありませんでした。特定の食べ物でお腹を壊す、ということもなかったです。カットフルーツは普通に食べてましたし、ぶどうに至っては皮ごとかなりの量を食べました。しかし旅の中盤で、食べたものとは関係なく時々お腹が痛くなり、帰国の機内では胃と腸が液体以外を受け付けず、食べると体内を素通りし、おなかが痛いわけではないのにすぐにトイレ状態になってしまいました。食べなければ、トイレに行きたくならないんです。不思議…
ツアーの人の中には、中盤でカップお粥を食べている人も。
事前に抗生物質を処方してもらいましたが、結局飲みませんでした。お腹が痛くなってからは、ビオフェルミンとムコスタを飲んでいましたが、あまり効果がなかったみたい。
そして…唯一の心残りが、コシャリとターメイヤを食べられなかった事です。
ナイルクルーズの欠点は、食事が洋食、ということに尽きます。
「コシャリとターメイヤ食べたい〜」と何度もモッちゃんと添乗員さんにアピールしましたが、結局食べられる機会はありませんでした。
★値切り
言い値の1/10位から交渉開始。どうせそんなにはまかりませんから、ちょっとずつ値段を上げていって、「これ以上は出したくない」という値段になっても折り合いがつかない場合は、「じゃあ買わない」とお店を出ようとするのがいいです。だいたい「ちょっと待って」と交渉に応じてくれます。あとは「2個買うからいくらに」とか「ここ汚れてるからまけろ」等、色々行言ってがんばります。買う気がない時は「ラ(No)」と言って無視します。肩にかけたりされますが、無視して歩き続けるとだいたい回収されます。
★ことば
よく使ったのは「ラ」、とにかくしつこい物売りには手を振って「ラ」。たまに「ヤッラ(あっちいけ)」、あとは「ショクラン(ありがとう)」とか。もう終わり、は「ハラース」より「バッカ」というスラングの方が使われる、とモッちゃんは言っていましたが、中華のお店で「ハラース?」と聞かれたので「おしまいでございますか?」てな感じなのかも。
返答に困る場合は「インシ・アッラー(アラーの御心のままに)」。
おはようございます、も習ったんだけど、忘れてしまった〜
だいたいは片言の英語でOK。単語を並べれば通じます。普段は主語を入れない文法なもんで、全部命令形でしゃべってたかも…
思えば10年前にNYに行った時の方が、もっとましな英語をしゃべっていたと思う。
★あると便利だったもの
室内履き…クルーズ船内で履く用にサンダルがあると、靴が蒸れなくていいです。
長袖の寝間着…夜は意外と冷えることもあります。
うちわ…ピラミッドの中はムシムシするので、ないと耐えられないかも。
スークで扇ぎながら歩いていたら「くれ」と言われたので、値引きの交渉に使えそう。
懐中電灯…ピラミッド内は急に停電することもあるそうなので、あった方がいいです。
爪切り、ハンドクリーム…乾燥しているため指の皮がささくれます。
日焼け止め…カメラを持って撮影するだけでも手の甲が日焼けしてしまうため、焼けたくない人はこまめに日焼け止めを塗った方が
いいです。
靴磨き…黒い靴は白くなり、白い靴も汚れます。
目覚まし時計…モーニングコールがならないこともあったので…
トイレットペーパー…ナイルクルーズの場合はなくても大丈夫ですが、チップと引き換えの紙は1枚しかもらえない場合もあるので、
下痢をしている人はペーパーを持ってトイレに行った方がいいです。
★なくても良かったもの
サングラス…風景の色が変わって見えてしまうので、あまりかけなかったです。アブシンベルはさすがにまぶしかったので、説明を
聞く時にかけましたが、その他はほとんど使わなかったなぁ…普段眼鏡かけてるから、というのもあると思うけど。
スポーツドリンクの粉…水を飲み飽きる事はなかったです。塩分補給のため、梅干しを食べたりしました。
虫除け…結局、虫に刺されませんでした。
便座用除菌クリーナー…ほとんど船でトイレをしたため、あまり使いませんでした。
★モッちゃん講座
クルーズ船でのモッちゃんのお話で、紹介できなかった点を少し…
エジプトの男性は、持ち家またはマンションを持っていないと結婚出来ません。ナイル川沿いのマンションは、8億円くらいしてしまうそうです(そういえば、大きいマンションがナイル川沿いに建っていた)。結婚の費用は2000万円くらい必要なため、若い人はとても結婚できず、男性の結婚年齢の平均は37歳〜42歳くらいになってしまってます。
以前は外国(アラブ諸国など)に出稼ぎに行けましたが、度重なるテロのせいでアジア、ヨーローッパ、アフリカなど、外国へ行って稼いでくることができなくなってしまい、ますます結婚できなくなってしまいました。
住む所がないため、墓石の周りに壁を作り、扉をつけて勝手に住むんだそうです。
古いしきたりの残る地域では上から順番に結婚するのが普通で、兄が結婚しない限り、弟は結婚できないケースや、弟がお嫁さん候補を連れてきたら兄との結婚を勧められるとか、結婚初夜にまず新郎の父が指に白い布を巻いて体内に入れ、花嫁のテストをする、なんていうしきたりが今でも残っている所があるらしい。
スエズ運河の通行料は1隻数千万円くらい取っているため、それらの収入額を全国民の頭数で割れば、ひとり当たりの年収は250万くらいになるはずなのだが、実際はそうではない。一番給料が安いのは遺跡の門番やツーリスト・ポリスなどをしている公務員で、月給は3000円ほど。給料が安いので、チップやバクシーシがないと生活できないためせびる、ということになるようです。
イスラム教について
(1)アッラーが唯一の神
(2)お祈り 1日5回、決まった時間に礼拝をしますが、職務上などで出来ない人は、出来る時にすればいいそうです。
お祈りをしないと、子供の頃から体罰で躾けられます。
(3)断食(ラマダン) 日の出前のお祈り(朝4時前にお祈りしてました)から日没まで、食べない、飲まない、エッチしない。
(4)施しは、ラマダン明けに(財産のかな?)2.5%をあげる決まりです。ラマダンの時は、裕福な人がテーブルにご飯などを
出して、誰にでも振る舞われます。
寄付はいつ、いくらしてもOK。
(5)メッカへの巡礼 一生に1度は行うこと、となっているらしい。
上の5つが主たる教え。それ以外にもいろいろあるそうですが、納得がいかないコーランの教えもあるそうです。例えば、
「豚肉を食べていはいけない」
食べてはいけない理由はコーランに書いてあるわけではないが、子供の頃から「不浄のものを食べているから不浄の動物」と教え込まれているため、食べようと思う事はないらしい。もし知らずに食べてしまうと(美味しい事はわかっているし、別に汚くない事もわかっているが)そう教えられて育ったため、ドキドキしてしまうそう。
「アルコールはいけない」
「一夫多妻制」
元々は戦争で男性が少なくなってしまった時に、結婚できなくなってしまう女性の救済策として始まったらしいですが、どの女性も平等に扱うというのは、なかなか難しい…
観光だけでは見えてこない、エジプトの一面を知る事が出来ました。
★ナイル殺人事件
帰ってきてから、たまたまアガサ・クリスティーの生誕120年?だったかで、放送されたので見てみました。
ピラミッドでは頂上まで登っていました。あれ、セットじゃないよね?
「頂上だわ!」みたいな感じではしゃいでいたけど、もし実際に頂上まで登ったら、多分息はゼーハー、足はガクガクですごく大変だと思う…。
クルーズ船に乗り、コム・オンボ神殿の桟橋からロバに乗って着いた先は…なんとカルナック神殿でした。
カルナック神殿の列柱室の上から岩を落とし(そんな事しちゃっていいの!?)、その日の夕方にはアスワンに着くという…
我々はルクソール・アスワン間を飛行機で30分くらいで移動しましたが、蒸気船で半日で着くものなんでしょうか?
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