続いて大神殿。

頭部が落ちてしまった部分も修復せず、元のままの状態に復元されてます。
修復してしまったら「遺跡」ではなくなってしまうそうです。
年に2回、神殿の一番奥の至聖所まで朝日が差し込むように設計されて建てられましたが、移築したため差し込む日が1日ずれてしまったそうです。
(昔は2/23と10/23だったのが、現在は2/22と10/22)

神殿上部に彫られた、聖なる猿(ヒヒらしい)のレリーフ。
高すぎてよく見えない。
4体の像は全てラムセス2世。
顔が微妙に違っていて、一番右がふっくらとしていて子供の時の顔、左に行くに従って年を取り、一番左が成長してモッちゃん曰く「ハンサムな顔」になっています。
右側の像。
この角度だとわかりづらいですが、確かに一番右はふっくらとしています。
子供に見えるかどうかは別ですが…
確かにこっちの像の方がいい顔をしている…と思う。
同じ像を反対側から見ると、顔の側面と膝に切断された跡があります。
大きすぎて圧倒されるので、よく見ないと気づかないです。
それよりも、至る所にアルファベットのいたずら書きがある方が気になります。
台座には捕らえた捕虜のレリーフ。
膝までの高さの像は、ネフェルタリ王妃。
ラムセス2世の像は、なぜか膝から下だけが太く作られています。
上半身はかなり写実的な像なので、たまたま太くなっちゃった、というよりは足に何か問題があったためそれを表しているのではないだろうか?というのがモッちゃんの見解です。
入り口のすぐ横のレリーフ。
頭からロータスとパピルスが生えているので、どちらもナイルの神様のハビ神。
位置口の右側にもレリーフがあります。
全く同じものが彫られているようでした。
小さい像はネフェルタリ王妃。
正面から撮影すれば良かったなぁ。
入り口。
上に彫られているのはラー神かな。

神殿内にはびっしりとレリーフが刻まれ、じっくり見ると1日かかってしまいそう。
戦車に乗ったラムセス2世など、大きなダイナミックな動きのレリーフが多いですが、天井が高く薄暗いので、上の方の細部がよく見えない…。

入り口ででっかいアンクを見せてもらいましたが、それが神殿の鍵らしかったです。「バクシーシ」と言われるかと思って断ってしまった。
よく見せてもらえば良かったなぁ。

遺跡外のお土産物やさんで声をかけてくる人には注意した方がいいみたいですが、遺跡内は役人しかいないみたいなので、何か売りつけられることはないです。

入り口のレリーフ。
神様が何人か、描かれているみたいです。

像の足下には、小さい像が並んでいます。
足のすぐ横はラムセス2世の子供たち。
手前はホルス神。
↑右側の小山の切れてしまった右に小神殿があります。
2つの神殿はかなり離れて建っています。
広すぎて入らなかった。
アブシンベルには、神殿を見に来る人しか来ないのではなかろうか…。
乗ってきた飛行機でアスワンへ戻るので、荷物は飛行機に積んだままです。
飛行機の離陸時間に合わせて、シャトルバスが神殿へ送迎してくれるので、帰る時間近くなると誰もいなくなる。

遠くに見えるのが小神殿。

入り口の売店で、マンゴーアイスを買って食べました。(25LE)
「エジプトのききめ」に美味しい、と載っていたので、ぜひ食べたかったんです。
手がベタベタになりましたが美味しかった。

バスで空港へ。
コッソリ、のつもりが全員が撮影したので、かなりおおっぴらになり、怒られないかと添乗員さんはヒヤヒヤしたみたいです。

すっかり日も高くなりました。
11:00の飛行機でアスワンへ戻ります。
周りを見回して、「さっきのおじさん、いないよね?」と確認してしまいました。

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