GIGAZINEが「DVDの最大2000倍の大容量を実現する次世代光ディスク「5次元ディスク」が登場へ、Blu-rayなどを圧倒」という記事を掲載していた。
(http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090522_5d_disc/)
このリリースによると、オーストラリアのメルボルンにあるスウィンバーン工科大学の研究チームがDVDと同じサイズの光ディスクでDVDの最大2000倍のデータを格納する技術を開発したそうです。
これはディスクにナノ粒子を採用することで、現在ホログラフィックディスクが採用している3次元の記録方式に、さまざまな異なる波長の色のレーザーを用いた記録方式と、ディスクに光波を当てたときにディスクに含まれる電界の方向がナノ粒子に沿うため、異なる角度から異なる情報を相互干渉せずに記録できる方式を加えた、5次元での記録が可能になるというもの。
そして5次元での記録を行うことで、大容量のデータが格納できるとされていますが、現時点では書き込み速度などが問題となっており、商用利用には5~10年かかると研究者は見込んでいます。
なお、以下のリンクによるとこの技術は現在のディスクドライブ技術と互換性があるもので、現時点で1.6TBの記録容量を実現しているとのこと。また、研究にあたってSamsungとの協定が結ばれたようです。
ということで、また何か新たな(?)光ディスク技術が。
話題には上るものの全然実態が見えてこない他の規格・技術同様、「あぁ、あったよねぇ、、、」って事になりそうなオーラが出まくっとりますな。
記事によれば、現時点で1.6TBで商用利用には5~10年かかるとのこと。
そんなんじゃ今後のHDDやSSDの容量増加ペースについていけない事に変わりないんじゃね?とは思ったけども、NEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「情報通信分野のロードマップ(2007年)」によれば、2014年のホームサーバ・PC用ストレージとしては2.5インチのHDD容量が3.0TBとなっていて、この資料の予測を全面的に信用するなら、なにかブレイクスルーが無いとそれほどの容量増加は見込めない様子。
もう、HDDも光ディスクも、記録密度の向上が難しいならサイズの大型化もウェルカムなんだけどなぁ、、、。
5インチHDDを復活させてくれてもオッケーだし、BDと同程度の記録密度で30cmのLDサイズ光ディスクなんかでも自分的には構わんですよ。後者は見て笑うだけで使わないと思うけど(笑)
<関連>
・独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構:情報通信分野のロードマップ(ストレージ・メモリ分野)
(http://www.nedo.go.jp/roadmap/2007/data/info_rm2.pdf)