江口洋介版「金曜プレステージ・木枯し紋次郎」は明日5/1放送。
時は天保の大飢饉のころ、貧しい者たちは貧困にあえいでいた。そんな時代の甲州で、一挺の駕籠が農民たちに襲われた。乗っていたのは松坂屋の後添い、お市(若村麻由美)。逃げるお市の前に長いようじをくわえた渡世人、紋次郎(江口洋介)が現われた。助けを求めるお市たち。だが紋次郎は「あっしには関わりのねぇこって」と取り合わない。そこに別の渡世人、小判鮫の金蔵(小澤征悦)、源之助(渡辺いっけい)らが通りかかる。
農民を叩き斬る源之助。紋次郎は我関せずと歩き出す。見送るお市と金蔵。 峠の茶屋で休んでいる紋次郎のところに金蔵が再び現われる。「木枯し紋次郎さんとお見受けしやした」と話しかける金蔵。あてがないという紋次郎に鰍沢(かじかざわ)の切石の仙造親分(成瀬正孝)のところにわらじを脱ぐよう案内する金蔵。 仙造のところでしばし厄介になった紋次郎が出発しようとすると、金蔵が「お市が店に寄って欲しいと言っている」と話しかける。気の進まない紋次郎を連れて行く金蔵。お市は、乱暴者の源之助を斬って欲しいと頼む。断る紋次郎。するとお市は代わりに亡くなった先妻の子で、鶴吉(趙 和)という男と駆け落ちしたおまん(ともさかりえ)とその子どもを松坂屋の跡取りにしたいので連れてきて欲しいと言うのだった。 そのころ、仙造が渡世人に襲われて命を落とした。それを見つけて驚く源之助。遺体には長い竹のようじが握られていた…。
脚本は「盤嶽の一生」や「夜桜お染」の田村惠。
企画には能村庸一の名前もあるし、ちゃんとC.A.Lに映像京都が制作と、けっこう本気な感じ。
ナレーションの名調子「木枯し紋次郎、上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれる」でお馴染みの芥川隆行は亡くなっているので、ナレは平榮子に交代しているけども、予告や番宣を見る限り、主題歌の「だれかが風の中で」も流れるみたいだし、画的にも市川崑的なライティングを再現しようとがんばってる感じで、ちょっと期待ですな。
放送は2009.5/1 21:00〜22:52 フジテレビで。
それにしても、中村敦夫版のDVD-BOXはまだ廃盤にならずにがんばってるんだなぁ、、。
時代劇は年配のお客さんが新聞通販で一気買いみたいなケースも多いだろうし、商品としての寿命が長いって事なのかも。
ウチも市川崑 演出ep.を集めたLD-BOXが有るからいっかぁとか思ってたけど、リメイクなんか見ちゃうと全話DVDで揃えたくなっちゃいますな、、、(笑)