Mac mini(Early2009)の内蔵ドライブをIntel X25-M 80GB SSDに換装してみた<その1>からの続き
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まず、4つに分かれたムービー画面のうち、
画面左側が元々入っていた120GBの2.5インチHDD、右側が換装したSSD。
上段が新規ユーザを作っての軽量システムで起動タイムを計測したもので、電源OFF時からDockが現れるまでを計測したところ。
下段は、あくまでも自分用のデータとして比較用にテストしたもので、Mail、iCal、スティッキーズなど、13本の常駐アプリなどのほか、ネットワーク越しのボリュームを4つマウントするようログイン項目に登録している。あくまで参考用。
※当初、数字だけをレポする目的で秒数の記録用に撮影した動画なので、画面はヘボヘボ(笑)
※それぞれ同じ条件で3回づつ撮影。タイムは誤差程度の違いしか無かったが、念のため一番遅いものを採用。
ということで、新規ユーザのシステム起動タイムは、HDDが30秒半、SSDが32秒。
SSDの方が遅いという結果で、「SSDにしたら遅くなった」というレポの通りになっている。
これはムービーを見て分かる通り、電源ボタンを押してからグレーの起動画面のアップルロゴが出るまでの時間に大きな違いがあり「遅くなった」とされる原因はここにありそうな感じ。
HDDでは約7秒半ほどでアップルロゴが出るのに対し、SSDでは約17秒と、10秒も余計にかかっていた。
しかし、回転ギアが現れてからはSSDの本領発揮といったところで、みるみる差を縮めていき、最終的にSSDの方が時間はかかっているものの、その差は1秒強と、ここでもパフォーマンスの高さを実感する事ができる。
また下段の、通常使用している環境での起動タイム比較テストではさらに差が大きくなり、こちらも新規ユーザのシステム起動タイムと同じく、SSDではアップルロゴが出るまでに時間がかかっているが、回転ギアが現れてからは完全にSSDの圧勝という感じで、必要な条件が揃うまでのタイムが、HDDでは約1分29秒、SSDでは約1分3秒となった。
なお、今回のテストでは、スティッキーズ、Mail、iCalが「使える状態」になり、iChatが起動するまで(AIM接続は含まない)を計測したもので、ログイン項目の起動順序はHDD、SSDともに同じ順番を指定している。
また、ムービーでは、ネットワークドライブのマウント(デスクトップピクチャが現れてから4枚のFinderのウィンドウが出るまで)に時間がかかっている様に見えていて、ネットワーク接続先PCやNASの都合でここにかかる時間が大きく変化するものと思っていたけども、今回テストした3回ともほぼ同じタイムでマウントをしていたので、あえてネットワークドライブのマウントをログイン項目から外さずにテストを行った。
最後に、ベンチマークをとってみる。
●Xbench 1.1.3
※いずれも新規ユーザを作成し、アクティビティモニタで他の処理によるディスクアクセスが無くなるのを見計らい、テストを行った。
<FUJITSU MHZ2120BH G1 / Mac mini(Early2009)標準搭載120GB HDD>
Disk Test 100.38
Sequential 104.17
Uncached Write 139.63 58.20 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 132.48 54.25 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 060.93 09.65 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 137.45 55.54 MB/sec [256K blocks]
Random 96.85
Uncached Write 112.00 01.68 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 120.61 27.20 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 072.17 00.48 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 097.81 20.13 MB/sec [256K blocks]
※こちらのHDDは1週間ほど前にテストをしたもの。
<Intel X25-M SSDSA2MH080G1C1 80GB SSD>
Disk Test 352.57
Sequential 239.72
Uncached Write 0192.42 080.21 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 0176.55 072.30 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 0252.52 039.97 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 0536.29 216.68 MB/sec [256K blocks]
Random 666.12
Uncached Write 4331.60 064.98 MB/sec [4K blocks]
Uncached Write 0251.18 056.65 MB/sec [256K blocks]
Uncached Read 1471.58 009.71 MB/sec [4K blocks]
Uncached Read 0898.16 184.84 MB/sec [256K blocks]
ということで、SSDではシーケンシャルリード256Kが55.54MB/sから216.68MB/sに大幅アップ。
しかし、そこよりも体感の速度アップに大きく貢献していると思われるランダムリード/ライトの向上が期待以上の数字に。
本記事掲載時点でのX25-Mは、このIntel純正品の旧モデルで約23000円前後〜となっていて、80GBのストレージとして考えれば割高に感じるのも確かだけども、自分的には、その価格に十分に見合う性能のアップを体感出来たので、決して高い買い物ではなかったという印象。
一度SSDを体験するとHDDには戻れないというのは本当だなぁ、、、(笑)
<関連>
・Mac mini(Early2009)の内蔵ドライブをIntel X25-M 80GB SSDに換装してみた<その1>
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-08-24-2)
・Mac miniに入れるIntelのSSD X25-M(黒)80GBが届いたー
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-08-22-5)
・Mac mini用にSSD(Intel X25-M)をオーダーしてみた
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-08-17-1)
・Mac mini(Early 2009 / MB463J/A)のメモリを4GBに増設してみた
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-08-01-4)
・「Mac OS X Snow Leopard Up-to-Dateプログラム」に申し込んでみた
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-08-01-3)
・Mac mini届いたー♪
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-07-29-1)
・Mac miniをオーダーしてみた
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-07-27-1)
・Macが壊れたー
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-07-23)
・Macが起動したー
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2009-07-23-1)