先月放送された「原一男ロングインタビュー」のためだけに契約したCS衛星劇場。
十分に視聴料のもとは取れた番組だったけど、ちょっともったいない気がしたので、他の作品もついでに録ってみることに。

ということで、ちょっと気になったのは「都会の怪異 7時03分」という作品。
1935年とすげえ古くて、衛星劇場のサイトに掲載されている作品解説はこんな感じ。

東京のど真中、興信所で働く宮本得之助は、愛人閑子から妊娠したことを聞き当惑した。会社は給料も払ってくれず、生まれてくる子供に対しても不安を感じた。友人・垂平に助けを求め、待ち合わせした酒場へ向かう途中、見知らぬ老人から明日の夕刊を買わされる。そこに書いてあったのは・・・

この「明日の夕刊」という「恐怖新聞」的なフレーズに惹かれまくり。

タイトルで検索しても、この衛星劇場の番組情報以外にはロクにヒットしない作品だったんだけども、番宣の映像や解説を見た限りなかなか面白そうだったので録画してみた。

余裕でネタバレるので衛星劇場の解説に書いて有る以上の事は書けないけども、何といっても1935年の作品だから、出てくる新聞やら何やらの文字が旧字体で瞬時に判読できない上に、画面が暗くて読みにくい(笑)
編集も荒いので、ぼんやり油断して観てると、誰が何やってるか分かんないこともあったりするけども、話としては単純なので理解はできた。

で、鑑賞直後の印象としては、ちょっと長めの「世にも奇妙な物語」という感じで、主人公が新聞を手に入れた瞬間に展開が予想出来ちゃったけども、今から約75年も前、つまり、その何年か前まではサイレント映画がかかっていたような時代に、日本でこんな映画作ってたのか!ということに驚き。

あまりSF小説などは読まないので、どのあたりの時代にどんな感じの小説が書かれていたとかの知識は全く無く、もしかしたら小説の世界では珍しくなかったのかも知れないけども、日本映画の黄金期と言われている1930年代、あなどれないなぁとひたすら感心したのだった。




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