47Z2000はSD表示時のオーバースキャン量が多すぎなんじゃないかと思っていたので、ちょっと「HiVi CAST」のセーフティゾーン・チャートを表示してオーバースキャン量を確認してみた。


現在公開中のファームウェア「T18-01DD-041-000E」では、ゲームモードのみ下記のような修正がされているけども、ゲームモードにしちゃうと映像調整項目に制限が出来る上、接続機器表示が「ゲーム」になってしまうし、入力切替時に「終了を押すとゲームモードを終了します」という表示が出るのがうっとうしい。


ゲームモード時の外部入力端子(ビデオ入力、D映像入力、HDMI入力)からの標準画質映像(480i、480p)の表示領域を広げました。




さて、まず、これが今回テストに使ったDVD「HiVi CAST」のセーフティゾーン・チャート。

これをREGZAに映す。↓




これが、1080iのジャストスキャン(ドットbyドット)表示。↓

当然、きちんと100%まで表示されている。

(画像左上の▼ノーマルモード▼とはゲームモードではないという意味)




続いて、1080iのオーバースキャン表示。↓

大体97%位の表示領域となっている。




次は、問題の480i。↓

大体91%位までしか映ってなくて、最近のバラエティや情報番組等、画面の端の方まで文字情報が表示されている映像などでは、かなり窮屈に感じる事も多い。




お次は、ゲームモード時の480i。↓

大体95%位まで表示されていて、VHS等で画面の最下端に出るスイッチングノイズや、古めなバラエティ番組のワイプ待ち(DVEのボーダー)もギリギリ隠れるくらいで、バランスの良いサイズ。

(1080iオーバースキャンでは広過ぎて、それらが見えてしまう事も有る。)




最後に、放送映像での比較。↓

1080iオーバースキャンでは、右上の「字幕放送/HI-VISION」テロップの周囲にも余白があり、窮屈な感じは受けない。




問題の480i。↓

ちょっと見にくいけれども、「HI-VISION」の「N」が画面の端ギリギリで、見た目にもかなりタイトな印象。




自分の仕事でも、テキストで90%付近まで使ってOKというオーダーが有ったりするので人の事は言えないんだけども、テキストは周囲に余白が無いと見づらいため、SMPTEの推奨基準(少なくとも1992年時点では)でも80%のエリア内をタイトルセーフティとしていて、なるたけこの中に収まるようにしましょうという事になってたはずなんだけども、いつのまにか最近の番組では90%あたりまで容赦なしに使っていたりするなあ。

たしかにアクションセーフティの90%は表示出来ているので、SMPTEの推奨基準は満たしているものの、個人的にはこのREGZAの表示領域はもうちょっと広げて欲しいところ。


まぁ、確かに、アプコン無しでSDのソースを出す事はあまり無いけどもね、、、。


※なお、4×3表示の「ノーマル」モード時の場合でも、各入力解像度のオーバースキャン量(パーセンテージ)は、16×9の「フル」モード時とほぼ同一だった。

※今回の映像は全てRD-X6から出力。





HiVi CAST

HiVi CAST

  • 出版社/メーカー: ハピネット・ピクチャーズ
  • 発売日: 2004/05/20
  • メディア: DVD





Pioneer DVDプレーヤーDVDオーディオ/ビデオ・SACD対応 DV-600AV

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  • 出版社/メーカー: パイオニア
  • 発売日: 2007/05/26
  • メディア: エレクトロニクス