「ほんとにあった!呪いのビデオ25」を観てみた。(ネタバレ)
(http://www.net-broadway.com/noroi/25.html)
構成・演出は、22から担当している児玉和土。
23,24がダメダメだったので、正直、同じ児玉和土の25にも期待はしてなかったんだけども、今回はなかなか楽しめた感じ。
とくに2本目の「不気味な女」は、「ほん呪」シリーズの中でもかなり良く出来ていた一本。
新しいマンションに引っ越した女性が、故郷の母に見せるために室内の様子を携帯電話で撮影したという設定の映像で、室内を撮影していると半開きのクローゼットの隙間から赤ちゃん霊がコンニチハ。続いて、カーテンのしまった窓際にはその母親とおぼしき女性の霊が突っ立っていて吃驚仰天。というもの。
この撮影者、撮影中に赤ちゃん霊には気づいているものの、そんなものは見えなかったと思い込みたいのか、しばし動揺しながらも平静を装い母親へのコメントを〆ようとしているところが巧い。
そして取り繕うようにカーテンの方にカメラを向けると、もはや言い訳出来ない位にハッキリクッキリ姿を現しちゃってる女の霊を見てしまった撮影者はしばし凍りつき、携帯を投げだしてその場から逃げ、残った携帯には霊のものとおぼしき「あ”〜〜〜〜」「う”ぉ”〜〜〜〜〜」といううめき声が、、、。
この母親霊を目撃する場面が秀逸で、カーテンに向けた携帯のカメラは、最初、直前の被写体との光量差によって暗めに写っているんだけども、露出が合ってくるにつれ、母親霊も浮かび上がってくるという画面効果が大変素晴しい。
また、その携帯のディスプレイに映し出されたモノの姿に一瞬凍りつき、おそらく再度肉眼でその場所を確かめたために出来たのであろうと想像させる一拍の「間」のとり方が絶妙で、霊をハッキリととらえていながらも不自然さは感じさせず、かつ、短すぎて何だか分からんという事にならないように出来ている。
更に、悲鳴もあげずにその場から逃げ出しているのもリアリティを増していて、大変結構でした。
反面、7本目の「熊野観光」なんかは、男性の横顔についた目の素材がほっぺたに馴染んでいない上にマッチムーブに失敗していて、更にスロー再生されちゃってるものだから、合成合成しちゃっててかなりガッカリな出来。
それから、ドキュメントパートの「僕の彼女」は、どうにもオチが思い浮かばなくって、連絡取れなくなっちゃった事にしちゃえ! と思われても仕方ないようなグダグダ感(笑)
まぁ、ヒットが一本有ったからチャラですな。
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<Vol.25 の収録内容>
1 | 「半面の男」 | 大学生の投稿者がサークルの後輩とある廃墟を訪れた際の映像。そこはとある企業のセミナーハウスだったが、今は荒れ果て、名の知れた心霊スポットになっているという。その映像に男性らしき半面の顔が…。 |
2 | 「不気味な女」 | 投稿者は新しいマンションに越したので、離れて住む母親に中の様子を見せるため携帯電話で動画を撮影していたという。一見、何の変哲もないワンルームマンションだが不可解な顔や女性の姿、泣き声のような音が…。 |
3 | 「ロッククライミング」 | 登山を趣味とする投稿者がロッククライミングの様子を収めた映像。よく見ると切り立った崖の一部に手首のようなものが確認できる。その岩場はかつて痛ましい事故で亡くなった人がいるという…。 |
4 | 「僕の彼女」 | 一人の若い女性が夜道を歩いている映像。彼女の背中に不可解な顔のようなものがうつっている。投稿者は彼女の恋人だと名乗っていたが、女性に取材を申し込むと「投稿者とは恋人関係ではない」と言うのだった…。 |
5 | 「サファリパーク」 | 投稿者の家族がサファリパークに遊びに行った際の映像。ライオン、トラ、熊などを身近で見て興奮する子供たちの微笑ましい映像の中に、ガイドバスの窓ガラスに映った、こちらを睨み付けている不可解な顔が…。 |
6 | 「家庭用監視カメラ」 | 一軒家の玄関に設置された防犯用のカメラが捉えた奇妙な映像。この防犯カメラは何か動きがあった時に録画機能が働くという。そこには人物の姿はなく、黒い影がスッと動く映像が録画されていた…。 |
7 | 「熊野観光」 | 投稿者カップルが和歌山県の熊野に観光旅行に行った際に撮影した映像。神社の境内や、祭りの様子などが収められているなか、通りすがりのある男性の横顔にたくさんの不気味な目がついており…。 |
8 | 「続・僕の彼女」 | ある女性の背中に現れた不可解な顔。だがその映像はストーカー行為によるものだった。我々は女性からの要望を投稿者に伝え、投稿映像はお祓いを行った。だがその後、我々は別の心霊映像を発見することに…。 |