特集「没後1年 映像の詩人・佐々木昭一郎」はBS/CS日本映画専門チャンネルで明日6/9から。
(https://www.nihon-eiga.com/osusume/sasaki-shoichiro/)
人の心に眠る記憶や、いつかの感情、いつかの夢など曖昧で目に見えないものを、
美しい映像と音でとらえた作品を作り続けた演出家・佐々木昭一郎。
没後1年を偲んで、代表作3作品を放送します。
佐々木昭一郎の作品はとても独特です。実験的でありながら感情的。詩的で美しい世界観の中で急に、「これ普通NGだろ?」と
突っ込みたくなるようなめちゃくちゃさもあり、でも記憶に刷り込まれる、音と光のショットの数々。
普段のドラマとはまったくセオリーの違う、佐々木作品の世界をどうぞお楽しみください。
<夢の島少女>
少年は川に倒れていた少女を助け介抱する。少女は祖母と暮らした海のある故郷や東京での孤独な日々の記憶を反芻し、少年は少女の存在が心の支えとなっていく。ある日少女は少年の前から姿を消し・・・。繊細な内面を映し出した映像と、パッヘルベルのカノンが織り成す美しい詩篇。中尾幸世が透明感溢れる少女を演じ、以後佐々木作品のミューズ的存在と …
<四季~ユートピアノ~>
ピアノ調律師の栄子が四季を通して、音と共に成長していく姿を描く。幼少期のピアノとの出会い、家族の不幸など様々な過去の記憶と共に、音や人々との出会いを通して成長していく少女を「夢の島少女」の中尾幸世が生き生きと演じる。ドラマで流れるピアノ演奏、イラストは中尾が担当している。文化庁芸術祭・テレビドラマ部門大賞受賞作品。
<川の流れはバイオリンの音>
「音楽は川のほとりで生まれた」という佐々木の発想から生まれた「川(リバー)」シリーズ第1作。川のほとりで暮らす人々の暮らしを、町に響く鐘やバイオリンの音色などの「音」を通して描き出す。舞台は北イタリア、ポー川のほとりの町クレモナ。調律師A子は壊れたバイオリンを直しながら、ポー川の流域に住む人々と交流を深める。
ということで、日専が没後1年となる佐々木昭一郎の特集を。全作品ハイビジョン放送とのこと。
放送は明日2025.6/9・6/10 下記のスケジュールで。BS/CS日本映画専門チャンネル。
6/09 20:00~21:30 夢の島少女(再:6/23、7/9)
6/09 21:30~23:25 四季~ユートピアノ~(再:6/24、7/3)
6/10 20:00~21:30 川の流れはバイオリンの音(再:6/25、7/4)
<夢の島少女>(1974年・カラー)
作・脚本:佐々木昭一郎、鈴木志郎康
演出:佐々木昭一郎
出演:中尾幸世、横倉健児、友川かずき、若林彰、菊地とよ
<四季~ユートピアノ~>(1980年・カラー)
作・脚本・演出:佐々木昭一郎
出演:中尾幸世、古沢貞夫、古沢ミヨ、横倉健児
<川の流れはバイオリンの音>(1981年・カラー)
作・脚本・演出:佐々木昭一郎
出演:中尾幸世、ロレンツォ・チゴーリ、ジョヴァンニ・ザニボーニ、ジャン・ローディ
日専公式サイトには「四季~ユートピアノ~」の番組尺が100分となっているので、2014年にNHK BSプレミアムで初放送された10分拡大の100分オリジナルバージョンで放送されるのかも。
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