BS世界のドキュメンタリー「シリーズ 原子力発電を問う」はNHK BS1で明日2/6から4夜連続放送。
(http://www.nhk.or.jp/wdoc/)
「“原子力は地球の未来”は本当か?」
このドキュメンタリーの原題“AはATOMのA”は、1952年にゼネラル・エレクトリック社が制作した原子力の未来を謳ったショートフィルムのタイトル。この時代は英米ソ連政府やGEなどの大企業がこぞって原子力の平和利用のため、巨額の投資を行い開発を競っていた。この番組は20年前の制作だが、原子力利用の危うさを指摘する内容は、今見ても示唆に富んでいる。
「お隣さんに原発が!~住民の選択~」
カナダのアルバータ州、その名もピースリバーという小さな町に突然、原子力発電所の建設計画が持ち上がった。町は賛否両論に分かれ、不安を募らせた人びとは信頼できる情報を求めて右往左往する。ピースリバーで農業を営む2人の女性が原発の安全性を理解するための旅に出る。しかし、さまざまな情報があるものの、二人が納得できる答えはついに得られない。二人の不安と困惑は、今、世界中の人びとのそれを象徴する。
「原発労働現場 異常なし?」
原子力発電を推進してきたフランスの原発で働く労働者の実態に光を当てる。原子力発電事業が民間企業に移行し、経済の論理が優先される中で、熟練の技術者が解雇されるなど安全対策が後回しにされている。現場は日常的に事故と隣り合わせだが、労働者たちの声が外に届くことは稀だ。日々、人知れずリスクに向き合う原発労働者の声に耳を傾け、この選択の是非を問う。
「永遠のチェルノブイリ」(再)
チェルノブイリ原発事故から25年。事故を起こした原発はいまだに周囲を汚染し続け、その処理は今も続いている。しかし甚大な被害を被ったウクライナでさえ、事故は風化しつつある。番組は、チェルノブイリを題材にしたゲームソフトが流行している現状や、いま進められている対策が根本的な解決にほど遠いことなどを指摘。さらに原子力エネルギーが注目を集め、ヨーロッパ各地に原発が次々と建てられている現状に警鐘を鳴らす。
ということで、世界ドキュがまた原発ドキュメンタリーを。
放送は明日2012.2/6から4夜連続放送、NHK BS1で。
●シリーズ 原子力発電を問う
2/06 24:00~24:50 “原子力は地球の未来”は本当か?
2/07 24:00~24:50 お隣さんに原発が!~住民の選択~
2/08 24:00~24:50 原発労働現場 異常なし?
2/09 24:00~24:50 永遠のチェルノブイリ[再放送]
なお、「BS世界のドキュメンタリー」では、現在下記の原子力関連番組を放送予定。
●シリーズ 受賞作品
3/08 24:00〜24:50 被曝(ひばく)の森はいま[再放送]
●シリーズ 原子力が残すもの
3/13 24:00〜24:50 地下深く 永遠(とわ)に ~100,000年後の安全~[再]
3/14 24:00〜24:50 旧ソ連 原子力潜水艦の末路[再]
3/15 24:00〜24:50 ドキュメンタリードラマ チェルノブイリの真相 ~ある科学者の告白~[再]
3/15のチェルノブイリ原発事故ドキュメンタリードラマ「チェルノブイリの真相」は、再現ドラマの緊張感がものすごかったなぁ、、、。
演出も(ムダに)巧くて「ヒトラー 〜最期の12日間〜」とかを見てるような胸を圧迫されるような緊張感が。
まぁ、自分が今までに見たことのあるチェルノブイリの再現ドラマは、事故発生にいたるまでの制御室の様子の再現なんかが、各番組で少しずつ違っていたりするので、細部はどれが一番真実に近いかってのはよく分かんないけども。