ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」はNHK教育で明日9/3深夜放送。
http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2011/0814.html

3.11東日本大震災の地震と津波によって炉心溶融の深刻な事故を起こした東京電力福島第一原発。この重大事故は海の向こう、アメリカで原子炉の設計、研究、規制に関わってきた技術者たちからも大きな注目を集めていた。1966年に着工された福島第一原発は、元々アメリカで設計された原子炉を導入したものだったからだ。「マークⅠ」型と呼ばれる。「マークⅠ」はアメリカの大手メーカー、ゼネラル・エレクトリック社(GE)が手がけた最初の本格的な商業用原子炉だった。

アメリカでは、1976年に元GEの技術者がその“構造上の問題点”を内部告発したのをはじめ、マークⅠについて多くの研究がつみ重ねられていた。電源が喪失するとマークⅠはどうなるのか、炉心溶融に至るプロセスは・・・、重大事故について具体的なシミュレーションも行われていた。そのマークⅠの“重大事故に至る可能性”は、日本ではあまり共有される事はなかったという。

アメリカ原子力関係の国立研究所の元研究者、アメリカ原子力規制委員会の元幹部、そして「マークⅠ」を設計したGEの元技術者など、今回の福島第一原発の事故に注目する人々を取材し、「マークⅠ」型原子炉とは何なのか、そしてなぜ問題点の認識が日本側に十分に伝わらなかったのか、原発と安全、その本質に迫る。

ということで、8/14に放送された番組が再放送。


放送は明日2011.9/3 24:20〜25:50 NHK Eテレ(NHK教育)で。


なお、8/14の本放送では下記2点の間違いがあったそうで、今回の再放送では該当箇所を修正しての放送となる模様。

・格納容器の蓋のボルトが浮いている映像を1号機と紹介しましたが、4号機の間違いでした。



・非常用ディーゼル発電機が1階から地下に移されたとお伝えしましたが、最初から地下に設置されているものでした。

特に2つめの「ディーゼル発電機が地下に移された」という部分については、東電の元副社長や、元 原子力安全委員会の人などにトータル10分位の尺を使ってインタビューしていた部分の事じゃないかと思うので、ちょっとテロップやナレを変える程度の修正では済まなそうな感じ。




なお、現在予定されている原発関連では主に下記の様な番組が。

・サイエンスZERO「シリーズ原発(1)福島第一原発で何が起きたのか?」
 9/02 24:00〜24:30 Eテレ(再:9/8 18:55〜)

・動物たちのチェルノブイリ
 9/04 19:00〜20:00 CS 動物チャンネル/アニマルプラネット(再:9/10 09:00〜)

・チェルノブイリ 連鎖爆発阻止の闘い
 9/04 22:00〜24:00 CS ディスカバリーチャンネル(再:9/30まで10回)

・報道の魂 #89「その日のあとで~フクシマとチェルノブイリの今」
 9/04 25:50〜26:20 TBS

・明日へ!再起への記録「家族は放射能の向こうに~ある“原発避難民”6か月~」
 9/8 22:00〜22:50 NHK総合(シリーズ「明日へ!再起への記録」は9/5〜9/9)

・クライシス〜福島第一原発事故の真実(仮題)
 9/11 15:30〜16:54 TBS

・ETV特集「日本原発導入史・前編」
 9/11 22:00〜23:30 Eテレ

・映画「原子力戦争 Lost Love」(原作:田原総一朗/監督:黒木和雄/出演:原田芳雄)
 9/17 17:00〜19:00 CS 日本映画専門チャンネル(再:10/6まで3回)

・ETV特集「日本原発導入史・後編」
 9/18 22:00〜23:30 Eテレ


海外制作のドキュメンタリーや再現ドラマは色々と容赦ない描写をすることが有ったりするから、もしかしたらディスカバリーチャンネルの「チェルノブイリ 連鎖爆発阻止の闘い」あたりは、免疫の無い人が見るときに注意が必要かも。

7月にNHK BS1でやった「チェルノブイリの真相~ある科学者の告白~」なんかは、もう、今にもテレビから放射線が出そうな勢いのシーンが有ったりして、見てるだけで被曝するんじゃねえか!?とか思うくらいな、、、。