シリーズ 放射性廃棄物はどこへ「旧ソ連 原子力潜水艦の末路」はNHK BS1で明日7/7深夜放送。
(http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/110707.html)
旧ソ連時代、退役した原潜は十分に管理されないまま放置されていた。ソ連崩壊とともに解体・処理はますます困難となる。原子炉を積んだままの潜水艦が何隻も腐食が進むままにされており、沈没による海の汚染だけでなく、第三国へ横流しされる危険も高まっていった。
そこで放射能汚染と核拡散を防止するため、国際社会が協力して支援をすることになり、旧東ドイツ出身の原子炉封印処理の専門家デトレフ・ミータンがムルマンスクに乗り込んだ。ソ連の原発の反応炉処理を手がけてきた人物だ。
ミータンの仕事は、放射能を帯びた原子炉を潜水艦本体から切り離し、特殊な技術で封印すること。そして、放射能が減少する70年から100年後まで保管する施設のあるコラ半島のサイダ湾まで運ぶことだ。炉の周辺以外の部品は、入念に放射能除去作業を施され、再利用される。解体される原潜の中には、2000年に魚雷の発射事故でバレンツ海に沈んだ巨大原潜クルスクも含まれている。
処理によって海の汚染や核廃棄物の盗難は防げるが、サイダ湾の長期保存施設は本当に安全なのだろうか?そして、この先の処理を託された次世代は、冷戦の産物が本当に必要だったのかと問うだろう、と番組は締めくくる。
ということで、BS世界のドキュメンタリー「シリーズ 放射性廃棄物はどこへ」の5月の放送には入っていなかった「旧ソ連 原子力潜水艦の末路」というドキュメンタリーが。
放送は明日2011.7/7 24:00〜24:50 NHK BS1で。
※プロ野球中継の延伸により、放送休止の可能性が有るとのこと
沈没したまま手つかずになってる原潜って、やっぱ何隻もあるんだよねぇ、、、?
なお、「BS世界のドキュメンタリー」で近々に放送される原子力関連ドキュメントは再放送を含め下記のとおり。
7/06 24:00〜 シリーズ チェルノブイリ事故 25年「見えない敵」
7/11 24:00〜 シリーズ 放射性廃棄物はどこへ「終わらない悪夢」前編
7/12 24:00〜 シリーズ 放射性廃棄物はどこへ「終わらない悪夢」後編
7/21 24:00〜 シリーズ 飽くなき真実の追求「ドキュメンタリードラマ チェルノブイリの真相 ~ある科学者の告白~」
8/10 24:00〜 シリーズ エネルギー革命「地上の太陽 ~核融合原子炉は実現するか?~(仮)」
最後の「地上の太陽」という番組で紹介される核融合原子炉は、「核分裂」を利用する原子力発電とは違い、「核融合」で発生するエネルギーを利用する物で、廃棄物を出さないというメリットがあるそうで。
震災前に予定されていた「ドキュメンタリードラマ 原発事故 暴露された真相」という仮題だった番組は延期未定になっているままだけど、7/21の「ドキュメンタリードラマ チェルノブイリの真相 ~ある科学者の告白~」とはまた別番組なのかな?
<関連>
・BS世界のドキュメンタリー「シリーズ チェルノブイリ事故 25年」は明日5/9深夜からNHK BS1で
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2011-05-08-1)
・「100,000年後の安全」短縮版など–NHK BS1「シリーズ 放射性廃棄物はどこへ」は明日5/16深夜から3夜連続で
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2011-05-15-1)