GIGAZINEが「容量はBlu-rayの200倍でコストも激安、新たな光ディスクの材料が発見される」という記事を掲載していた。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20100524_200_bluray/

毎日新聞社の報道によると、光を当てるだけで、電気を通しやすい状態と通しにくい状態を切り替えることができる金属酸化物を、東京大学大学院の大越慎一教授らのチームが発見したそうです。



これは大越教授らが、おしろいの原料や光を照射することで触媒作用を示す物質「光触媒」として広く使われている「酸化チタン類」に着目し、チタン原子3個と酸素原子5個が結合した「五酸化三チタン」のナノ結晶を作って性質を調べたところ、紫外線~近赤外線に相当する波長のレーザー光を当てると結晶構造が変化し、電気を通しにくい半導体的な性質に変わることが明らかになったというもの。



また、その逆の変化が起きることも確認したほか、最も一般的な「二酸化チタン」のナノ粒子を、炉内に水素を吹き込みながら加熱することで、「五酸化三チタン」のナノ結晶を簡単に作る方法も開発したとのこと。



なお、DVDやBlu-rayディスクにはゲルマニウムをはじめとしたレアメタルが用いられているのにタイして、今回発見された「五酸化三チタン」のナノ結晶は価格が約100分の1である上に安全性も高く、光ディスクの材料として用いれば、従来のディスクとほぼ同じ強さの光でBlu-rayディスクの約200倍の情報を記録できるとされています。



今後は実用化に向けて企業と共同研究することを目指しているそうですが、もし実現すると単純計算で現在最も容量の大きい2TB(2000GB)モデルHDDの2.5倍にあたる、1枚あたり5TB(5000GB)の記録が可能なディスクが生まれるため、今では複数枚のディスクが必要となるため、手間がかかる「HDDのバックアップを光ディスク1枚で行う」といった作業も簡単に行えるようになるのではないでしょうか。

ということで、また何か新しい大容量ディスク(の材料)の話が。
理屈では12cmディスクで5TB程の容量を実現できるかもしれないとのことで、現在ウチにあるDVD-RとBD-RとHDDのデータが18枚位で収まる計算ですな。そりゃすげえ。

うまく実用化出来たとして、一般ユーザが買える値段で製品化できる頃に、HDDの方は容量や値段がどうなってるだろうなぁ。

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