ハイビジョンふるさと発「倉本聰の“創(つく)る”世界 ~富良野発・ドラマ制作現場に密着~」は、BShiで明日12/12朝放送。
http://www.nhk.or.jp/bs/hvfurusato/

作家の倉本聰さん(74歳)が北海道で、NHKでは初めてのラジオドラマを手掛けている。

テーマは「自然破壊」。米国の海洋学者レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を原作にして、“化学物質への危惧”を現代へのメッセージとして描いていく。ドラマの名は、“冬将軍”を意味する『マロース』。舞台は、富良野の山奥にある一軒の喫茶店である。

今回、ドラマの構想から完成までの2ヶ月間密着。倉本さんが制作現場で何を追い求め、何を悩み、何と闘い、何を生み出していったのかを、つぶさにNHKのカメラが追った。

常に「自分は人の心に届くものを書けるのだろうか」という強烈な不安と闘いながら、自らを脚本創りに没頭させていく倉本さん。それはまさに己の心と精神力との死闘である。さらにラジオという音声だけの世界にも関わらず、実際に喫茶店を作って役者たちに演技させる妥協なき制作現場。

「“創る”ために、いかに“リアリティー”にこだわっていくか」、その決して“ぶれる”ことの無い強固な制作力が倉本ワールドを形作っていく。

観客の心に寄り添う「作り手」であることを信条とする倉本さん。そして、何もない所から自由に想像力を働かせていく過程こそ“創る”ことだと語る倉本さん。

その創作の世界に密着して、北国・富良野から生まれる倉本ワールドの真髄に迫る。

ということで、倉本聰 脚本・演出のラジオドラマ「マロース」制作の様子がドキュメントに。

放送は明日12/12 朝08:00〜08:43 NHK BShiで。

また、そのラジオドラマ「マロース」は、
同じく明日夜22:00〜22:50 NHK-FMで。
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/31326.html

謎のインフルエンザが流行し、なす術のない人間達。大自然の異変に直面した時、人間は何を考え、どう生きようとするのか。俳優・脚本家を養成する富良野塾で最後のラジオドラマを手がける倉本聰のオリジナル作品。「マロース」とはロシア語で「冬将軍」の意味。