WOWOWのドキュメンタリー「若き日の黒澤明~幻のシナリオに隠されたクロサワ映画の原点を探る~」は、明日3/22放送。
(http://www.wowow.co.jp/pg/detail/066277001/index.php)
スティーヴン・スピルバーグ、ジョージ・ルーカスをはじめ、世界の映画人、アーティストに多大な影響を与えた映画監督・黒澤明。
黒澤明生誕100周年を2010年3月に控え、次々にリメイク作品が登場するなど、今新たに黒澤明監督に注目が集まっている。その黒澤は生前、監督であると同時に脚本家であり、多くの脚本を残している。
黒澤が『姿三四郎』で監督デビューを果たす2年前、当時の映画界の重鎮、伊丹万作が絶賛したシナリオがある。『達磨寺のドイツ人』。これは昭和8年にナチスを逃れて来日した世界的な建築家ブルーノ・タウトをモチーフにした脚本である。しかし、時代が映画化を許さなかった。昭和16年12月1日発行の「映画評論」にとりあげられたが、内務省の検閲ではじかれ、1週間後には真珠湾攻撃が勃発したのだ。この“幻のシナリオ”の中には、後の黒澤明がスクリーンに投影したさまざまな意匠が隠されている。そしてそこには、画家をめざし、ドストエフスキー、トルストイに溺れ、俳句に興じ、能に親しんだ若き日の黒澤明がいる。
番組では、黒澤明監督作『八月の狂詩曲』『まあだだよ』に出演している俳優・吉岡秀隆を迎え、この“幻のシナリオ”を読み解きながら、黒澤が世界のクロサワたらんとする前夜、若きの日の黒澤明を解き明かして行く。
1991年にも「ドキュメント「若き日の黒澤明」」というドキュメンタリーがNHK-BSで放送されていたみたいだけども、それとは別の番組っぽいですな。
放送は2009.3/22(日)13:30から15:00、WOWOWで。