ITmedia+Dが「本田雅一のTV Style:H.246エンコードとトランスコードに関する誤解」という記事を掲載していた。
(http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0809/15/news002.html)
MPEG2→MPEG2のトランスコードとは違い、イマイチ分かりにくかったMPEG2→H.264のトランスコードについてのお話。
一部では再エンコードよりもトランスコードの方が高画質になるとの誤解が広がっているようだが、一般論として(あくまで一般論であって、最終的には結果がすべてだ)トランスコードは再エンコードよりも符号化効率は落ちる。なぜなら、トランスコードはMPEG-2の符号化ツールをH.246のものに置き換えることで実現しているからだ。
技術的で分かりにくいかもしれないが、H.246では符号化、つまり圧縮エンコードを実現するための“道具の数”や“道具そのものの機能”が増えており、これらを使いこなすことで符号化効率を上げている。したがって、MPEG-2の符号をH.246の符号に変換するだけでは、H.246の性能を生かしきることはできない。
実際のところシャープ型のエンコーダはノイズ感、精細感のいずれもほかの2つに比べて落ちるように感じる。また5倍記録モード(約4.8Mbps)で、想定通りに4.8Mbps程度のビットレートになることがなく、平均5Mbpsを超えていることが多いという問題もある。
結局、ソニー型とパナソニック型が、H.246圧縮機能において、優れているという状況に今年も大きな変化はない。両社とも画質向上を実現しているが、今年のモデルで比べるならばパナソニックが圧倒的に良いという印象を持った。
ソニーのH.246圧縮機能はノイズ感が少なく見やすいが、輪郭が甘くディテールがなくなる。H.246の機能であるデブロッキングフィルターを強くかけ過ぎているのではないだろうか。
比較する上で最も分かりやすいのは、低ビットレートのLRモード時(約4Mps)だろう。パナソニックのDIGAには、ほぼ同ビットレートのHLモードがあるが、両者を比べるとパナソニックの方がコントラスト感、精細感、情報量ともに優れている。
ノイズっぽさはソニーの方が少ないが、パナソニックも昨年モデルの反省からノイズっぽさを抑え込むチューニングを行ったようで、トータルの画質はパナソニックに軍配が上がると思う。
*見出し、引用の「H.246」は原文ママ <2008.09.15 13:20追記:「H.264」に直ったようだ>
先日、MさんにBW830をすすめて無事お買い上げとなったんだけども、ドラマやバラエティにHEモードを常用してる自分としては、前世代機と較べて画質の向上もあるというAVCと、データカットがうらやましくて、何となく自分も買っちゃいそうな勢い、、、。
まだ見ぬスカパー!HD対応機の発売まで我慢できるか(笑)