いまだ多くの謎に包まれる写楽の作品から、戦前に失われた1枚の役者絵をデジタル復元。さらに木版も再現し、当時の鮮やかさを甦らせる!



日本美術の名作を題材に、時間経過とともに失われた色彩や線をデジタル復元することで新たな発見をもたらす“デジタル美術ミステリー”。今回のテーマは、今なお謎多き画家として美術ファンだけでなく歴史ファン、ミステリーファンをも魅了する「写楽」。

デジタル復元師・小林泰三が今回挑むのは、写楽の活動後期に描かれた歌舞伎の役者絵。
モチーフは「けいせい三本傘」という江戸時代の芝居で、16枚の役者絵が芝居の登場人物や相関関係を物語る、いわば“ステージ中継”のような作品。しかし16枚のうち1枚だけが戦前に紛失され、白黒の写真だけが現在残っている。この白黒の1枚を小林がデジタルで復元。16図そろった写楽の役者絵をスタジオで披露する。さらに今回は小林の復元データから、江戸の技を継ぐ木版の職人が浮世絵を製作。江戸の鮮やかな役者絵を復元する! 歌舞伎座開場直前、歌舞伎をもっと面白く観るヒントや発見も紹介していく。



<内容>

2013年4月、いよいよ新しい歌舞伎座が開場。歌舞伎ブームが予想されている。「伝統芸能」というイメージで敷居の高い歌舞伎だが、江戸時代は庶民にとって最大のエンターテインメントだった。歌舞伎俳優は今でいう人気スター。彼らが着た衣裳を若者たちはこぞってまねし、しぐさや、舞台演出で食べる食事も人気を得たという。役者絵も大人気だった。中でも人気が高いのは写楽の作品。

今回は写楽が描いた中から、16枚の連作として残る「けいせい三本傘」を題材に、戦前に行方が分からなくなった女形を描いた1枚の復元に挑む。この役者絵からデジタル復元師・小林泰三はどのような発見をもたらすのか?また、小林が推理した色彩をもとに木版職人が復刻した浮世絵も見どころのひとつ。デジタル復元、浮世絵製作の過程から、浮世絵の版元がどのように人気役者の作品をプロデュースしていったのかを推理、発見する。

ということで、WOWOWが「美術のゲノム」の最新作を。
今回はマンガ家の浦沢直樹が出演するそうなので一応お知らせ。
WOWOW
放送は明日2013.3/31 16:00〜17:00 WOWOWプライムで。
現在予定されているリピート放送は、5/15 12:10から。


司会:進藤晶子、いとうせいこう
ゲスト:田沢裕賀(東京国立博物館 調査員)、浦沢直樹(漫画家)
デジタル復元師:小林泰三


公式サイト番組ページの番組概要では、浦沢直樹に一言も触れてないので何だか不安な感じだけど、各新聞社のサイトなどによれば、いとうせいこうたちと写楽を語っているみたいなので、「VTR出演で数十秒」みたいな事はなさげ。

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