ザ・ノンフィクション「わすれない~原発と牛飼い それから~」はフジテレビで明日3/3昼放送。
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/thenonfx/index.html

2011年8月に放送した「わすれない~原発と牛飼い」、そしてその後も含めた630日に渡る長期密着取材から、私たちは放射能と闘うひとつの家族の物語を追った。



福島第一原発から20~30km圏に位置する福島県・葛尾村。人口1500人あまりの小さな”牛飼いの村”だ。全村避難中の村人たちが直面しているのは、放射能により汚染された故郷、長年連れ添ってきた家族や家畜、土地との別れ、そして終わりの見えない「見えない脅威」への不安…。皆がこの状況にどう取り組んでいるのか、行政に、社会にそして自然に対し、どのような想いを抱きながら生きているのか。その現在を追い、将来の可能性を考える。



葛尾村で酪農を営む佐久間信次さん(61)。妻と息子・哲次さん(35)、娘・ルリ子さんの一家全員で約100頭の乳牛を育ててきた。「佐久間牧場」は信次さんの父が土地を開拓し、苦労して今の牧場に築き上げた場所。そのため家族全員の想いが強く、特に生まれた時から一緒に育った牛たちに対して哲次さんもルリ子さんも深い愛情を抱いていた。しかし、そんな佐久間一家も村が計画的避難区域に指定されたことにより、辛い決断を余儀なくされる。牛たちは、成牛は食用肉として売却、子牛は県外の牧場に引き取られることに。生活を支えてくれた牛を死なせなければならない悲しみ、生まれ育ち築いてきた自分たちの土地を離れなければならない切なさ、行政に対する怒りが次々とこみ上げる。

自ら入手した放射線量計が示す高い線量の値を見つめながら、それでも村に戻る熱意を失わない佐久間家。哲次さんは、意を決し村会議員選に立候補する。そして村会議員になり、村の除染作業に関わって分かる除染作業の厳しい現実。自分たちの力で何か…と哲次さんが着手したある取り組み、それは4000ベクレルにも達する畑を除染して農作物を作るという実験だった。そして、驚きの結果が…



放射能の除染は可能なのだろうか?汚された故郷は本当に甦るのだろうか?

ということで、2011年8月14日に放送されたザ・ノンフィクション「わすれない〜原発と牛飼い〜」の続編が。


放送は明日2013.3/3 14:00〜14:55 フジテレビで。


「新週刊フジテレビ批評」で紹介されたフジテレビ番組審議会でも議題に上がり、賞賛の声が多く上がっていた前作。
まさに「ドナドナ」そのものの場面も強く印象に残った番組だったので、震災から2年を前に放送される震災関連番組の中でも特に注目。



なお、今日3/2、明日3/3には主に下記の様な震災・原発関連番組が放送される模様。

・ザ・ノンフィクション 特別編 老人と放射能
 3/2 14:00〜15:50 BSフジ

・ETV特集・選「復興を誓う 命のダンス」[字]
 3/2 16:00〜17:00 NHKEテレ

・ETV特集 アンコール「大震災発掘“埋もれた警告”」
 3/2 24:50〜26:20 NHKEテレ


・こころの時代~宗教・人生~ シリーズ 私にとっての3.11
 3/3 05:00〜06:00 NHKEテレ

・NHKアーカイブス「小良ヶ浜ふたたび~震災2年・原発の浜の漁師たち」
 3/3 15:05〜16:15 NHK総合

・マイケル・サンデル 経営者白熱教室「震災復興 企業に何かできるか」
 3/3 16:00〜17:00 NHKEテレ

・NHKスペシャル「“いのちの記録”を未来へ~震災ビッグデータ~」
 3/3 21:00〜22:00 NHK総合

・サイエンスZERO「密着!福島第一原発 知られざる廃炉への道」
 3/3 23:30〜24:00 NHKEテレ

・釜石の“奇跡”~3・11 子どもたちの記録~
 3/3 25:35〜26:25 NHK総合

・Kesennuma,Voices.堤幸彦の記録(特別編)
 3/3 25:50〜26:50 TBS

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