焼いたらそこが終着駅となってしまうコピーワンス。

コピーフリーの番組と違い、焼きに失敗したからと言って別のメディアに焼く事も出来ず、メディアの劣化が始まってもHDDや新しいメディアに焼き直す事も出来ないって、一体どうなのよ?



ということで、意外と便利に使っているDVDへのハイビジョン記録"AVCREC"を少しでも安心して使うため、Panasonic DMR-BW700のDVD-Rへの記録品質を計測してみた。



使用レコーダはPanasonic DMR-BW700(800/900もドライブは同じらしい。)で、すべて「詳細ダビング」→「高速ダビング」で書き込みをしたもの。



計測ドライブはプレクスターPX-760A



計測ソフトはPlexTools Professional (V2.35)



今回計測するメディアは、自分が使った事のある以下のCPRM対応DVD-R 4パッケージ。





商品写真
TDK 録画用DVD-R CPRM対応 日本製ディスク ホワイトワイドプリンタブル 20枚入り DVD-R120DPWX20PK
Maxell CPRM対応 録画用DVD-R 120分 8倍速 10枚入り DRD120B.S1P10S.A
TDK 録画用DVD-R デジタル放送録画対応(CPRM) ホワイトワイドプリンタブル 1-8倍速 日本製 スピンドル50枚パック DR120DPWB50PS
太陽誘電 That's  16倍速ビデオ用4.7GB/CPRM対応/ワイドプリンタブル白/バルクケース50枚入 DR-C12WWY50BN

品番

TDK/

DVD-R120DPWX20PK
日立マクセル/

DRD120B.S1P10S.A
TDK/

DR120DPWB50PS
太陽誘電/

DR-C12WWY50BN
ID:
TYG02

(太陽誘電製)
MXL RG03

(マクセル製)
TYG02

(太陽誘電製)
TYG03

(太陽誘電製)
速度
1-8倍速
1-8倍速
1-8倍速
1-16倍速




では、早速、PI/PO TestとTA Testの結果。



※PI/PO Testの見方:ものすごく大ざっぱに言うとピークが低いほど品質が良く、規格上、280のラインを超えなければ問題無く読み出しが出来る数値とされている(らしい)。

※TA Testの見方:山が尖っていて、隣の山とくっついていない状態が良いとされている(らしい)。




まずは、TDKの8倍速20枚パック(緑色の10枚スピンドルx2のパッケージ)で、太陽誘電OEM。

プリンタブル。





TDK 録画用DVD-R CPRM対応 日本製ディスク ホワイトワイドプリンタブル 20枚入り DVD-R120DPWX20PK
ブランド:TDK/DVD-R120DPWX20PK
Manufacturer ID:太陽誘電 TYG02
書き込み速度:最高速モード
  Avg Max Total
PIE 4.97 21 88056
POF 0
追試用データ:0030

と、全く問題無い結果。



つづいて、マクセルの金色レーベル。




Maxell CPRM対応 録画用DVD-R 120分 8倍速 10枚入り DRD120B.S1P10S.A
ブランド:日立マクセル/DRD120B.S1P10S.A[Amazon]
Manufacturer ID:マクセル MXL RG03
書き込み速度:最高速モード
  Avg Max Total
PIE 30.30 156 537144
POF 0
追試用データ:0054

先頭500MB付近までのディスク内周がちょっと問題あり。

この位なら、どのドライブやプレーヤでも問題無く読めるであろう規格内の数字ではあるけども、あえてマクセルを選びたくは無い感じ。



お次は、比較的最近出たカワセミ柄パッケージのTDKの50枚スピンドル。

こちらも先のTDKと同じく太陽誘電OEMで、パッケージが変わっただけみたい。

プリンタブル。




TDK 録画用DVD-R デジタル放送録画対応(CPRM) ホワイトワイドプリンタブル 1-8倍速 日本製 スピンドル50枚パック DR120DPWB50PS
ブランド:TDK/DR120DPWB50PS
Manufacturer ID:太陽誘電 TYG02
書き込み速度:最高速モード
  Avg Max Total
PIE 1.73 10 29976
POF 0
追試用データ:—-砂の上のロビンソン

エラー訂正が可能なエラー数を示すPIEのアベレージが1.73、Maxが10と非常に優秀。

まぁでも、はじめの20枚パックのものが悪いかと言えばそうではなく、今回のが当たりロット程度に考えておくのがいいのかも。



次も、上と同じカワセミパッケージで、書き込み速度を「静音モード」にして書き込んだもの。




TDK 録画用DVD-R デジタル放送録画対応(CPRM) ホワイトワイドプリンタブル 1-8倍速 日本製 スピンドル50枚パック DR120DPWB50PS
ブランド:TDK/DR120DPWB50PS
Manufacturer ID:太陽誘電 TYG02
書き込み速度:静音モード
  Avg Max Total
PIE 1.13 12 19728
POF 0
追試用データ:—-寝ずの番

アベレージが1.13、Maxが12、最高速にくらべ、エラーのトータルが19728と2/3程度になっている。

スバラシイ。



次は、太陽誘電That’sブランドの16倍速メディアを最高速モードで書き込み。




太陽誘電 That's  16倍速ビデオ用4.7GB/CPRM対応/ワイドプリンタブル白/バルクケース50枚入 DR-C12WWY50BN
ブランド:太陽誘電/DR-C12WWY50BN
Manufacturer ID:太陽誘電 TYG03
書き込み速度:最高速モード
  Avg Max Total
PIE 4.16 18 73764
POF 0
追試用データ:0117

上のカワセミTDKと比べるとトータルの数字が高く、外周に行くにしたがって山が高くなっていくけど、全然問題無し。

ただこれ、値段が高い時が多いし、16倍で最高速モードだと、結構心臓に悪い音で書き込んでいるので、速度重視の人でなければ、カワセミTDKを常用する方がいいのかも。



上と同じ太陽誘電That’sブランドの16倍速メディアを、静音モードで書き込み。




太陽誘電 That's  16倍速ビデオ用4.7GB/CPRM対応/ワイドプリンタブル白/バルクケース50枚入 DR-C12WWY50BN
ブランド:太陽誘電/DR-C12WWY50BN
Manufacturer ID:太陽誘電 TYG03
書き込み速度:静音モード
  Avg Max Total
PIE 4.15 19 73500
POF 0
追試用データ:夜桜お染#10予備

最高速モードとは逆に、静音モードでは内周の方が山が高め。

ただ、低速で書き込んでも特に書き込み品質が上がるわけではないので、16倍速のメディアを使う意味が有るのかどうか、、、。



以上、自分で使った事のある3ブランド4パッケージの計測をしてみた。



今回のテストでは、カワセミ柄のTDK 8倍速が最も良い結果だったので、これからはこれか誘電をメインで使っていく事にして、マクセルは避けるようにしよう。







※以上の記事は、catalinaが個人的に使用するメディアを選定する上でのメモとして記録したものです。

catalinaの環境では以上の結果となりましたが、同パッケージから3枚程度の数をテストサンプルとした程度に過ぎませんし、メディア自体の個体差やOEM先の変更の可能性もあります。また、レコーダ本体の今後のファームウェアアップデートや、製品出荷時期の違い等により、メディアに最適なストラテジが追加、変更される事も珍しくありません。

本記事と大きく異なる書き込み結果となった場合でもcatalinaは一切責任を負う事は出来ませんので予めご了承下さい。