まとまった時間が出来たので、「ルパンVS複製人間」と「カリオストロの城」のブルーレイを全編観てみた。
まず「複製人間」はかなり久しぶり。
だいぶ話も忘れていて、もうちょいシンプルな話だったような記憶が有ったんだけども、今改めて観てみると、結構凝ってる話だなぁと今さらながら感心。
最近の作品に慣れてしまうと作画や美術の密度が薄い印象は受けるけど、この省略具合が「アニメ観てる」と実感出来る絶妙な塩梅なんだなぁと再認識。
そして、レギュラー陣の声優は言うまでも無く、マモー役の西村晃がとにかくスバラシイ。
自分的には西村晃といえば、黄門さまか、「もしも、学校が…!?」の校長役の印象が非常に強いんだけども、Wikipediaによればアニメにも何本か出演していたようで、機会があったらどれか観てみようかと思った。
※タイミング良く、今月24日にカートゥーン ネットワークで「くるみ割り人形(人形アニメ)」が放送されるようだ。
画質的には、「カリオストロ」よりもいくらか良好という感じで、飛ばし飛ばしで見てみた時の印象と同じく、この年代のアニメとしては十分に及第点ではないかと。
これは「複製人間」、「カリオストロ」ともに言える事だけども、セルのゴミや、撮影時のニュートンリング(*)が目立つけども、これらはオリジナルのネガフィルムにおさめられている映像の一部で、それらのノイズ込みで「完成品」だから修正すべきではないと考える人と、それらのノイズは不可抗力的に発生したもので、製作者が意図したものではない、極端に言えば絵を邪魔するだけのものだから修正すべきと考える人の2タイプがいると思うので、それらをどう考えるかによって、この2作品のソフトへの評価は大きく変わるという事なのかも。
また、元々彩度が高くコントラストも強めに設定されているソフトなので、いわゆる「店頭モード」など、モニタ色調整具合によっては、グレインやニュートンなどがかなり目立ってしまうことに。
*セルとセルが密着した時に起こる干渉縞。画面上ではシミのように見える/通称なので物理学的にその表現が正しいかは不明
そして、「カリオストロの城」。
こっちは最近放送した金曜ロードショーのHD放送も観ていたけども、やっぱり飽きずに観れてしまった。
オリジナルのモノ音声は散々聴いているので今回はDTS-HD MA(のコア)で聴いてみたけども、所々やりすぎに聞える部分もあるものの、カーチェイスなど劇伴がハデ目に付いているシーンや、地下や大聖堂の反響は結構いい雰囲気になっていて、オマケ音声として考えればなかなかではないかと。
また、前回の記事でも書いたけども、オープニングの撮影ミス(次元の足が草BOOKの手前に来てしまう)部分は、ミスっている方を見慣れ過ぎていて「今更直されても」的な印象がある事も事実なので、自分的にはこれで「も」オッケー。
ちなみに、「ジブリがいっぱいcollection」のDVDでも、上記の次元の足は修正されているものの、その直後、FIATのナンバープレートとテールランプが点灯するコマで、明点灯を表現したセルが草のBOOKの手前に来てしまう撮影ミスは修正されておらず、なんでコッチは放置?と、なんとなく中途半端な印象。
これから発売予定の「旧・ルパン」TVシリーズの画質が気になるところだけども、白っちゃけ画質の初盤DVDとか、グレインを静止画処理で止めてまでノイズを除去するという暴挙にでた前科があるので、モノがBOXだけに予約はしないで買った人のレポートを読んでから購入するかどうか考える予定。
<関連>
・「ルパン三世 ルパンVS複製人間」のブルーレイがきたー
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2008-12-03-1)
・「ルパン三世 カリオストロの城」のブルーレイ買ってきたー
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2008-12-03-3)
・REGZA 47Z2000の調整値メモ
(http://catalina.blog.ss-blog.jp/2007-07-28)