陰陽夜話 ★ 第壱夜 ★ 第弐夜第参夜第四夜

陰陽夜話

第壱夜

468席が、満員御礼、当日券はありませんという状態でした。

1 舞台鼎談(荒俣宏・夢枕獏・旭堂小南陵<きょくどう・こなんりょう>)

夢枕獏さんと荒俣宏さん、旭堂小南陵氏のお話は、つれづれ四方山話といった感じで、荒俣さんの昔の仕事の話から風水や陰陽道の歴史の話、鬼の話、岡野玲子さんのことまでいろいろなことについて話されました。
岡野先生のことを 荒俣さん「あの人変だよね」
獏さん「とっても勉強家で笛も鼓も奏でられるんですよ」
とおっしゃっていました。

 

2 語り「白比丘尼」(夢枕獏「陰陽師」文芸春秋刊より)
  夢呟空(むんく:池田昌子・正宗一成)
 (「呟」は、正しくは口へんに云という字です)

舞台が真っ暗になり、蝋燭の明かりとともに夢呟空(むんく)のお二人が現れ(着物のようなお揃いの衣裳を着ていました)、朗読が始まりました。
1人は声優の池田昌子さんだったのですが、目の前の方から「銀河鉄道999のメーテル」の声がながれてくるのは、不思議な感じでした。
もう1人の男の人は知らない人でしたが、博雅の
「むうーーーー」
は大きな声で腹の底から響いてくる感じの声でした。

 

3 休憩

 

4 講釈「神道講釈 安倍晴明伝 その壱」(旭堂小南陵)

最後の講釈は夢枕獏氏の「平成講釈」ともかなり違っていて、
(獏さん曰く、「聞くたびにちょっとずつ違う」んだそうです)
安倍尾花丸(幼名、晴明のこと)は、「狐の子」というのは同じですが、何と、亀を助けて竜宮へも行ってしまったのです。
そこで、動物の言葉かわかるようになる「珠」をもらい、その珠のおかげで、カラスが喋っていた帝の病の原因を知ることが出来ました。そこで、都へと上り、御幣を降りながら「忽ち去るべき災難を〜知らざることの哀れさよ〜」と歌いながら、都の大通りを歩いていると、その声を聞いた役人が、どういうことか正すと、「帝の御病を直せる人間は自分である」と言うではありませんか。
本当に病を治せるのか試してみよう、ということになり、道満と術比べ(ミカンをネズミに変えるというアレです)をしたところまでのお話でした。

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