観察日記(6週目)

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9月1日

なんだか恐ろしいものを見てしまった気がする。

緑の○のなかの薄い黄色の物体、4匹くらいが群がって、噛み噛みしていたので、最初は「羽化したての幕をみんなで破ってあげてるのだろうか?」と思って見ていたのだ。
発見当時は、どう見ても「薄膜に包まれた蜂」で、確かに仲間の蜂に見えた。

ところが眺めているうちに、だんだんと小さくなっていく…?(緑の輪)
これはもしや、共食い…!?
2匹は、既に「だんご」の丸めに入っているようだった…(ピンクの輪)
そうしているうちにもかすが落下してきたりして、見る見るうちにゴミのように小さくなってしまった(緑の輪)。
3匹は明らかに、芋虫ならぬ「蜂団子」を丸めていた…(ピンクの輪)

穴空き繭は中身が空になっていたが、こいつを襲ったのか、それとも寿命が来て弱ってきた仲間を襲ったのだろうか…?
寿命が尽きると、餌にされ、次世代の血や肉となって再生するという運命なの?



(拡大写真はありません)
9月3日

少し前から、顔つきが違うやつがいるなぁ…と思っていたのだが、これはなんとオスだったらしい。上の黄色くて黒い模様のあるのがメス、下のカマキリみたいな顔がオスである。
ネットで調べただけだが、8月下旬頃になると、オスが生まれ「ヒモ生活」をする。オスは全く働かず、メスが運ぶ餌をもらって食べるだけなんだそうだ。
そういえば、やたらじゃけんにされていたやつがいたが、あれは穀潰しだったからなのか?

有精卵は女王蜂しか産むことができない。メスは有精卵から生まれ、オスは無精卵から生まれる。ローヤルゼリーで育ったメスだけが、女王蜂になることが出来るのだ。メスである働き蜂も卵を産むことが出来るが、交尾をしていないのでオスしか産まれない。女王蜂は交尾した後に巣作りと産卵をする。この1回きりの交尾で精子を体内に貯め、必要に応じてオス・メスと産み分けるそうだ。
すげ〜〜〜なぁ…人間よりもよっぽど進化してるのでは!?

9月4日

1日にはいた幼虫がいない!(矢印部分)
奥の方に移動したんだろうか?
暗いので確認できず。


9月5日

上の画像、真ん中の蜂にはなぜか羽がない…

1匹が虫団子を持って帰宅すると、大勢が群がってすごい騒ぎに。彼女は獲物をむしり取られ、窓枠に落下、そしてまた狩りへと出かけていった…

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