壊れたオーブントースター&電子レンジ (2007.1.15)
私の電子レンジはオーブントースターと電子レンジの一体型という大変珍しいタイプである。一人暮らしの知人が「実家に帰るのでいらなくなる」というので、15年位前に譲り受けたもの。先日、トースター部分がいきなり故障してしまった。
オーブントースターのスイッチが勝手に入ってヒーターが暖まってしまい、「取消」ボタンは押しても機能せず、コンセントを抜くしかない。家にいる時だったから良かったが、留守中に空焚きされたら火事になってしまうところだった。「電源が入らなくなる」という故障ならほっといてもいいが、これはそういう訳にもいかないので、とりあえず一緒にもらった取扱説明書をめくってみると、「昭和62年発行」と言う文字が。
今年は平成19年、かれこれ20年も前の製品かよ…ネットで調べてメーカーに電話すると、「部品の在庫がほとんどありません」とのこと。やっぱそうだよね〜…。どれくらいかかるのか聞いてみると、出張料金(場所によって違う)は2100円、診断料が1000円、修理の平均的な金額は1万前後くらいらしいが、バラして直らなくても3000円は最低かかってしまうということだった。
電子レンジは問題なく使えるので、捨てるのはちょっともったいないし、買うと出費だしな…。
しかし、電子レンジのない生活は1日たりとも考えられない。
自分でオーブントースターに電源が入らないようにして使うことはできないのか?
でも危ないしなぁ…すると、父が「直してやる」と言い出した。
「えーー大丈夫なの!?(確かに昔、トースターのサーモスタットが壊れたときは直してたけど、ドライヤーを壊した経歴が…)」
「私はプロだ。大丈夫」
とやけにやる気満々なので、やってもらう事になった。
ちなみに、父はかつて大手電機メーカーに勤務し、制御基盤とかそんなものを設計していたらしいです。(電気製品をご自分で分解・修理なさる場合は、自己責任でお願いします)
ところが、一晩寝たら直ってしまった。
何故電気製品というものは、「捨てよう」「メーカーに修理に来てもらおう」と言う時になると、故障が直るのだろうか?
(そして修理の人が帰るとまた壊れるのだ)しかし、いつまた壊れるかわからないし、何より危ないので、開けてみる事になった。
ねじを外し、筐体を外す。パソコンもそうだが、特殊な治具を使わないと開けられなかったり、意外なところが接着されていたりする製品もあるので、「開かない、取れない」と無理矢理剥がすと(私がiMac DVでやったように)ツメを折ったり、筐体が曲がったりする。今回は接着されていて、上部が歪んでしまった。
下部にメイン基盤、操作パネル(スイッチのところ)の裏にサブ基盤があり、サブ基盤からメイン基盤にコードが繋がっていた。
キチキチの棚に入れて使っているので、「熱で基盤がイカれたかなぁ」と密かに思っていたのだが、この配置ならあまり関係なさそうだ。私が「このコネクタ抜けば、トースターは使えなくなるんじゃないの? 直らないならトースターに電源がはいらないようになればいいよ」と、抜いてみたところ、案の定電源が入らなくなった。
「とりあえず今はおかしくないし、またおかしくなったら自分でコネクタ抜いて使う事にするか…」父はしばらくあちこち弄っていたが、「操作パネルのスイッチが、元に戻らなくなっている感じがする(つまり押しっぱなしの状態)ので、それが原因じゃないか?」と言い出した。確かに戻りが悪い。
サラダオイルで油を注してみるがあまり効果がない。
「すり減ってるのかな」
すり減る程押してないよ。
「スプリングがイカれちゃったか」
「外して掃除すればよくなるかもよ?」
裏からつついて外すと、スプリングが少しへたっている感じだった。
歯ブラシとウエットティッシュ、エアダスターで掃除をし、スプリングをちょっと引っ張って延ばしてもとに戻すと…なんと、直ってしまったのだ。
直ったと言ってもいつまた壊れるかわからないので、とりあえず使う時だけ電源を入れて様子を見ながら使い、壊れたらまたバラしてソケットを抜く事にし、今回の修理は終了。
思えば、昔勤めていた会社でマウスが壊れたというので、私がダメ元で分解して掃除したら、直ったということがあったが、こういった些細な故障で電気製品は捨てられていってしまうのか…。
まだまだ機能的には使えるのに、捨てられてしまった電気製品たち…。
と、なんとなくしんみりとしてしまったが、うちの電子レンジはもうちょっと現役続行で、がんばってもらうことになったのだった。
※2013年暮くらいから、電子レンジの出力が落ち始め、牛乳を温めるのに倍の時間がかかるようになり、消費税も上がることも合ってついに2014年1月にお別れしました ・ ・ ・
「Sony」は最強のお札? (2007.3.18)
2005年の晩夏、PSXがわが家にやって来た。
サードパーティ製のメモリが認識しなかったため、いまのところHDDレコーダー専用機である。ところが、PSXは1年半で40枚しか焼いていないのに、再生エラーが10枚以上出るという、超大外れの機械だった。
買ったところはムラ○チドットコム。そこそこ安かったのと、近所の修理センターに持ち込みオーケーだったからである。過去の経験から言うとハードディスクは絶対壊れるので、当然延長保証に入った。録画マニアではないため、あまり保存するものもないし、とりあえず溜めっぱなしのままで、購入後半年位たってからDVDに初めて焼いたが、再生不良が予想の他多かった。使っていたメディアは太陽誘電のThat'sなのだが、コレで焼くと一時、ほとんどと言っていいほどエラーが出た。三菱、Maxellだとなぜかエラーは出ない。「外れのメディアだったのだろうか?」と、半年くらいたってからThat'sをもう1つ買ってみたが、やっぱりエラーが出る。しかし、どちらのメディアもMacで使用する分には全然問題ないのだ。
せっかくの延長保証、使わないのはもったいない。
修理に出そうとサポートセンターに電話をしたら、
「使ったメディアは1種類ですか?メディアとの相性もあるので、他のメディアも買って試してみてください。修理を依頼されてもこちらで再現ができなかった場合、お客様のご負担となります」
と言われてしまった。
「では、メディアメーカーに問い合わせて、メディアの不良ではないことの証明を添付すればいいですか?」と聞いても「再現ができなかった場合、お客様のご負担となります」をしつこく繰り返される。なんだかまるで、たとえ壊れていても「再現できませんでした〜」と、料金を取るつもりのように思えるほどだ。じゃあ自社ブランドの「Sony」のマークが入ったのでエラーが出れば、文句あるまいと、Sony製のメディアを購入して試してみると、どういうわけか、エラーは出ない。そんなに「Sony」のお札は効くものなんだろうか?中身は太陽誘電なのに ・ ・ ・。(オマケに中身は同じなのに、SONYと入っているだけでめっちゃ高くなるのだ!)
DVDマニアの友人にディスクを送って測定してもらったところ、That'sのディスクは確かに標準よりは多少品質が落ちるが、使用には十分堪えられるレベルであった。そしてすべてのメーカーのディスクで程度の差こそあれ、焼き具合がおかしいところが見つかったため、とりあえずエラー頻度が高い太陽誘電にPSXの修理に提出したいからと、メディアの検証と報告書の送付を依頼した。
メディアが不良品だったら交換してくれるはずなので(どうせ着払いだし)、エラーディスク、未使用ディスクをすべて送った。(ちなみに、三菱も「焼き損じが出た」と連絡したら、交換してくれたことがあります)約2週間後、宅急便(
せいゆう?せいのう?だったか?)で戻ってきたのだが、何だか不思議な宅急便屋だった。
昼間はいないため不在票が入っており、プッシュホンで再配達日時を指定したのだが、指定時間を少し過ぎてから電話がかかってきた。
「これから届けるが、どこですか?今○○付近を歩いています」
歩いてる?? 営業所って、ウチから歩いて行ける距離にあるのか???
「××マンションではないですか?」
違うんですけど ・ ・ ・
「何階建てですか?」
不在票が入っていて、なんで場所がわからないのだ?仕方がないので場所を口頭で教える。しばらくして、
「今建物の前ですが、何号室ですか?」
さっき言ったし、伝票に書いてあるはずだ。
出て行くと、「はいこれですね、確認してください」とやけに大きな段ボールが出てきた。なんでこんなでっかい梱包なの?とよく見ると、あて先の住所も違えば名前も違う。私宛の荷物ではなかった。
「ここは、××町ですよ?!これは私宛の荷物じゃありません」
おじさん、いったい誰に何を届けようとしてたんだ???
しかたないので不在票を持ってきて、番号を確認させた。
荷物は無事届いたが、この宅急便屋は絶対使わない、と心に誓ったのであった。