ジョン・F・ドノヴァンの死と生

監督/原案:グザヴィエ・ドラン
脚本:グザヴィエ・ドラン/ジェイコブ・ティアニー
製作:グザヴィエ・ドラン/リズ・ラフォンティーヌ/ナンシー・グラン/ミヒェル・メルクト/ジョー・ヤーコノ
音楽:ガブリエル・ヤレド

ルパート・ターナー:ジェイコブ・トレンブレイ(少年期)/ベン・シュネッツァー(成人期)
ジョン・F・ドノヴァン:キット・ハリントン
サム・ターナー:ナタリー・ポートマン
グレース・ドノヴァン:スーザン・サランドン
ジェームズ・ドノヴァン:ジャレッド・キーソー
バーバラ・ハガーメイカー:キャシー・ベイツ
オードリー・ニューハウス:タンディ・ニュートン
ウィル・ジェフォード・Jr:クリス・ジルカ
クレイシ先生:アマラ・カラン
エイミー・ボスワース:エミリー・ハンプシャー
ダイナーのスタッフ:マイケル・ガンボン
コナー・ジェフォード:ダコタ・テイラー
リズ・ジョーンズ:サラ・ガドン
ビッグ・ビリー:アリ・ミレン
ボニー:レニー・パーカー

人気俳優が11歳の子供と文通していたことが知られ、それがきっかけで様々な憶測を呼び、その後死亡した。
10年後に、文通していた少年が当時のことを『若き俳優への手紙』として出版し、ジャーナリストに回想しながら話す、というストーリー。

子役のジェイコブ・トレンブレイがとにかくすごい。
ナタリー・ポートマンも衝突しながらも子供を愛している母親だった。

ジャーナリストのオードリーは今日の飛行機で移動する予定だったが、無理やりインタビューを受けてくれと電話で頼まれ、ルパートを取材することになる。
飛行機に間に合うまでの1時間、余計なことは話さず簡潔に、という条件でしぶしぶインタビューすることを了承するが、いきなり電話している後ろにルパートが立っている、という準備の良さ。
オードリーはアフリカの出身だったが、そのことをルパートが調べていたり、オードリーの名前がどうのこうの、と無駄口をたたかれ辟易していたが、ルパートの話が進むにつれて飛行機を遅らせてもいい、と言い出す。

そもそも、ルパートが何を訴えたくてこのインタビューを受けてもらったのかがわからない。
10年前に大好きだったドラマに出ていた、憧れの俳優との文通。
その内容が世間に知られるようになってしまい、結果、俳優は死んでしまう。
この死の真相は結局わからないままだし、何を記事にしてもらいたい、と思ったんだろう…








ネタバレのあらすじ















冒頭はホテルのレストランで朝食を取っていたルパート少年が、ジョンからの手紙が届いていないか、母親のサムに尋ねるが、「別の人の手紙が間違って届けられた」と返事をされる。
「その手紙は緑のペンで書かれていなかった?いつもジョンは緑のペンで手紙をくれるんだ。絶対に手紙が来ているはずなんだ」
その時、テレビでジョン・F・ドノヴァンの死亡のニュースが流れ、ルパートはテレビの方へ近づいていく。サムは自分の指を見ると、緑のインクに染まっていた。

ルパートはアメリカに住んでいたが、母親が離婚しイギリスへ移り住む。
母親はかつて女優を目指していたようで、その夢をルパートに重ねていた。
ルパートはアメリカの学校でいじめられていたが、イギリスへ移っても、環境は変わらない。
そんなルパートだったが、ジョン・F・ドノヴァンの大ファンで、彼が出演しているテレビドラマに夢中で、彼が出演すると役の真似などをしてテレビの前で大騒ぎだった。
ルパートはジョンにファンレターを出し、信じられないことに返事が来たのだ。

ジョンは同じドラマに出演していた幼馴染の女優のエイミーと一結婚していたが、自信満々のエイミーに比べて、なんとなく悩んでいるような感じだった。
ジョンは、兄のジェームスに会いに行き、ガレージのようなところで人生について話をする。兄は「たまには両親に顔を見せろ」というようなことを言い、ジョンは実家に帰るが、息子の帰宅を喜んだ母親のグレースが酔っ払い、ジョンと口論になってしまう。
ある時、ジョンは仕事の場で売れない俳優のウィル・ジェフォード・Jrとすれ違い、彼のことが気になり、一緒にバーで飲む。そのあと少しためらっていたようだったが、誘われるままウィルの部屋に泊まる。
ジョンはその後も時々ウィルと会っていたが、「関係が公になると、仕事が来なくなるし…」とジョンは別れを切り出す。ウィルは別れたくなかったが、ジョンは強引にウィルの部屋を去った。

ルパートは学校で「誰も知らない出来事」について発表する、という課題が出て、人気俳優ジョンとの文通を得意げに発表する。
いじめっ子3人組は「デタラメ、嘘っぱちだ」とはやし立て、クレイシ先生も「作り話はダメよ」と諭す。
ルパートは思わず「手紙がある」と言ってしまい、後でクレイシ先生に持ってきた手紙を見せようとするが、いじめっ子がジョンのカバンから手紙を盗み出してしまっていた。

個人的な事柄が記載されたジョンの手紙をマスコミ等に発表されてしまうことを恐れ、ジョンはいじめっ子の家の窓ガラスを割って侵入し、手紙を取り戻すが警察に保護されてしまった。
サムは文通のことを知り「どうして黙っていたの!もう文通はやめなさい、子役のオーディションも受けることない」ととルパートを叱る。
ルパートは「ママはいつだって僕を自分の思うとおりにさせようとする!もううんざりだ!」と思っていたことをぶちまけたため、サムはショックを受ける。
オーディションを受けるためにルパートは一人でロンドンへ向かうが、出かける前にクレイシ先生にサムへの手紙を渡した。

クレイシ先生は手紙をもってサムを尋ねる。車の中で2人は話をし、先生は「ルパートには才能があると思う。ルパートを信じてあげてもいいのでは」とサムに言う。
手紙には「ママが一番の女性、ママが大好き」と書かれており、その手紙を読んだサムは、ルパートを迎えにロンドンへ行く。
「ママもルパートが大好きよ」二人は抱き合って、親子の絆を確かめ合ったのだった。

マスコミにジョンとルパートの文通のことが知られ、ワイドショーで「どうして11歳の子供と文通などしたのでしょうか?いったいどういう関係なのでしょうか?」と話題にされてしまう。
テレビのインタビューで、ジョンはルパートとの文通について「彼は友達じゃない。彼が望むように演じただけだ」と答え、それを見たルパートは壁に貼ってあったポスターを泣きながら破る。
テレビドラマの撮影の時にも、関係者からそのことを聞かれたり、時々一緒にいるウィルのことをしつこく聞かれたジョンは、苛ついてスタッフに暴行を働いてしまう。
そのことによって、テレビドラマも降板となり、マネージャーのバーバラからも「あなたとはもう終わりよ」と愛想をつかされてしまった。

追い詰められたジョンはウィルの部屋を訪ねるが、ウィルは「母親が来ているから、部屋には上げられない。君は僕との関係は秘密にしたいんだろう?なら君との関係は終わりだ」とそっけなく帰されてしまう。
ジョンは行きつけのダイナーの裏口から入り、椅子に腰かけていると老人が入ってきた。
「ジョン・F・ドノヴァンだろう? 孫が大ファンなんだ」と言われ、老人の話に相槌を打つジョン。老人は「たまには家に帰った方がいい」と言って出ていき、ジョンはテーブルで緑のインクを使って、ルパートへの手紙をしたためる。

ジョンは実家に帰る。母親はジョンがゲイであっても自分の息子だ、と認めてくれ、一緒に風呂で歌を歌う。兄のジェームスも来て、久しぶりに楽しい時間を持てたようだった。

サムがロンドンのホテルの部屋にいると、ドアがノックされホテルのスタッフが手紙を持ってくる。
ルパート宛の封書だったが、サムが中を見ると、緑のインクで書かれた手紙が入っていた。
手紙には「自分を大切に生きていってほしい。君は素晴らしい友人だった。僕はただ眠りたい。そして人生をやり直したい」と書かれており、サムはその手紙を読んで涙を流し、その涙でインクが滲み、指にインクが付いた。

ホテルの食堂と思われる場所(映画の冒頭のシーンに戻る)で、朝食をとるサムとルパート。
テレビにはジョン・F・ドノヴァンの死を伝えるニュースが流れていた。
(死因は睡眠薬の飲みすぎだが、自殺か事故死かは判明していない)
テレビに近づいていくルパート。

話を終えたルパート(成人)は、「結局、ジョンの死因はわからない」と話す。
オードリーは「いい話を聞けて良かった」と笑顔で言うと「もう行かなくちゃ。迎えが来るんだ」るパートは言い、店の外に出ると、ゲイの恋人と思われる青年がバイクで近づいてきて、その後ろに乗って去って行った。
オードリーは出版社にルパートのインタビューを記事にする、と連絡した。

オードリーはあんなにいやいやインタビューしていたのに、最後はニコニコして笑顔で送り出し、弾んだ口調で編集長に電話をしているのだが、それほどの話だったろうか?
オードリーも最初は「10年前になくなった俳優を今更」と行っていたし、これが尾崎豊くらいのカリスマ性があればまた別だっただろうけど、そこまでの俳優ではなかったようだし。

ジョンは自殺ではなく、手紙に書かていた「ゆっくり眠りたい」は文字通りの意味で、睡眠薬の飲みすぎによる事故なのではないか、と思った。

評価:Movix橋本4


ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

監督:フレデリック・ワイズマン

出演者:リチャード・ドーキンス/エルヴィス・コステロ/パティ・スミス

ニューヨーク公立図書館の活動のドキュメンタリー映画。
ナレーションや説明が一切なく、職員の会議や活動の様子、利用者の様子だけが淡々と綴られていく。

最初は移民した時期を特定するために調べ物の相談に来た利用者に対して、時期の特定の仕方や、それによって調べるべき書物などの紹介、50冊までしか借りられないので、新たに借りるには返却してください、等、普通の図書館員の仕事の様子だった。
館内にはネット環境が整っており、自宅でインターネットができない人は、図書館でインターネットをしているようだ。
そして寝てる人もいればゲームをしている人もいる。
本の著者を招いて講演を行うほか、図書館に慣れ親しんでもらうために、子供向けの教室を行うのはわかるが、こんなことまで図書館員の仕事なの?と思うような活動をしていた。

音楽会の開催
オーボエ、ファゴット、あとはバスクラ二本?の四重奏だったが、あまりうまくなかったのでプロではなかった気がする。
自宅にネット環境がない市民のために、Wi-Fiの貸し出しを行う。情報弱者が貧困の差を助長するからだ。
ダンスの教室の開催
点字の本の読み方を教え、行政の支援や補助の申請のしかたや、障害者に対して優先的に安く部屋を借りられる制度について説明し、アドバイスをする。また、目の見えない人たちへのコンテンツとして、読み上げも行っているようで、録音の様子も映し出されていた。音声データの波形を見ながら、読みやすい音域になっているかをチェックしているようだった。
耳が聞こえない人にも演劇を見てもらい、その俳優のセリフを感情を込めて手話で表現する。もちろん、俳優についても十分勉強する。表現に使うのは手振りだけではなく、顔の表情なども使って行う。同じ文章でも読み方によって、手話は全然異なるものになる、という見本を示すために独立宣言を二人の女性に読んでもらい、一人は怒った感じで、もう一人は懇願する感じで読み上げ、その違いを手話で表現していた。
就職セミナー?のようなものも開催されていた。
消防署の職員や、警備隊、軍隊など、署員が業務について説明し、「悪い仕事ではないと思う」と言っている。
ホームレスにも図書館を利用する権利はあるが、図書館で眠るだけと言う利用は認めない。
若者はネットで調べ物をするため、図書館へは来なくなってしまっているのを、どうやったら利用してもらえるのか、学校の先生なのか、塾の講師なのかわからないが、どのようにしているのかを聞いていた。同じような本が借りられる傾向があるのだそうだ。
黒人文化研究センターで、黒人差別に対するディスカッションの様子は、これは今現在(といっても3年くらい前だが)の話ってことだよね?いまだにこんなことが行われているんだ…とちょっと衝撃だった。参加者の祖母は、以前は食料品店を営んでいたが、閉店に追い込まれた。理由は「黒人は仕入れ値を高くされるから」仕入れ値が高ければ売値もよその店よりも高くなる。同じ商品が白人の経営する店だと半額で売っていたりする。これでは商売は成り立たず、店をたたむしかなかった。また、白人男性が1ドル稼いでいるとすると、白人女性は0.7ドル、黒人女性は0.6ドルくらいしか稼げない、とも言っていた。
白人の警官が丸腰の黒人を射殺するというニュースがあったが、それを考えると当たり前のようにあるのだろう…

今後の本の購入をどのように行っていくか、ということも会議で議論されていた。
電子書籍をライセンスで購入できるようにしたが、電子書籍は手続きにも時間がかかる。しかし、今後は増えていくだろう。紙媒体と電子書籍、どのように予算を振り分けるかに悩む、と言っていた。
また、本の貸し出し率を上げるには、ベストセラーを多く購入するのが一番だが、果たして公共施設としてそれでいいのか。ベストセラー本は、10年後でもそれが無償でなくてもなんらかの方法で手に入れることはできるだろう。しかし、あまり借りる人がいないからと言って学術文献などを購入しなければ、10年後に読みたい人が現れた時、その本はもう手に入れることができないかもしれない。

ニューヨーク市から出る予算だけでは足りず、図書館は広く民間に出資を募っているようだ。
会議の様子も映し出されるが、いろいろな意見を戦わせることによって、新しい発見ができるだろうし、民間からの出資があると、行政も刺激されていい結果を生むのだと言う。
やりたいことはたくさんあるが、それにはお金が必要。行政からの予算だけで運営し、「行政の指示だけを行う図書館」という道は取らず、出資を積極的に募って行きたい。

最後に、行政から多くの予算を得るには、我々が行いたいことと政治家の思惑とが、同じ方向性である必要がある。また、この1年で政治家にはシンプルな主張が受けることを知った。例えば「週6日開館」とか。このシステムになってから3年、我々はよくやって来たと思う。皆の頑張りで寄付も増えた。来年もこの調子で頑張ろう。

このような活動をしているのは、この図書館だけらしい。
故に、この作品は業界の人にとっては「めったに見ることが出来ないあこがれの図書館の裏側」を描いた作品らしいのだが、単調なのでちょっと眠くなる…

評価:2c


 

風の谷のナウシカ(1984年公開作品)

原作・脚本・監督:宮崎駿
作画監督:小松原一男
美術監督:中村光毅
撮影監督 白神孝始
音響監督 斯波重治
音楽:久石譲
製作:徳間康快近藤道生
アニメーション制作:トップクラフト
プロデューサー:高畑勲

ナウシカ:島本須美         アスベル:松田洋治
クシャナ:榊原良子         ユパ:納谷悟朗
大ババ:京田尚子          クロトワ:家弓家正
ジル:辻村真人           ミト:永井一郎
ゴル:宮内幸平           ギックリ:八奈見乗児
ニガ:矢田稔            ラステル:冨永みーな
ペジテ市長:麦人          ラステルの母:坪井章子
トエト:吉田理保子         ペジテの少女:太田貴子
コマンド:水鳥鐵夫
少年:坂本千夏・TARAKO・鮎原久子
少女:菅谷政子・貴家堂子・吉田理保子
トルメキア兵:野村信次・大塚芳忠
ペジテ市民:中村武己・島田敏

”一生に一度は、映画館でジブリを” と謳っているが、ナウシカは公開当時に映画館で見た。
当時「王蟲のゴムマルチ」という不思議な技術??等で、アニオタの一部で話題の作品だったのだ。
背景のように書き込まれているのに、動いている!と、ちょっと驚きだった。
「東宝」の光り輝くあのロゴで始まったと思う。「トトロ」までは「スタジオジブリ」とは言ってなかったんじゃなかったけ?
久しぶりにアニメージュのロマンアルバムを引っ張り出してきたら、紙がかなり茶色っぽくなっていた…
ナウシカはセリフもだいたい頭に入っているが、最近は「チャンネル回したらやってた」くらいで、最初から最後まで通して見たのは、BDを買った時にオーディオコメンタリで見たのが最後かも…

みんな声が若い!そして、納谷悟朗、永井一郎、家弓家正は亡くなってしまった…
aとULTIRAで見たが、画面が大きい分ULTIRAの方が「飛んでる感」がある。
しかし、アニメカラーの塗りムラ?撮影時のゴミ?や、セル影などもよく見えた。
スクリーン自体は、aの方が映像が綺麗な感じがする。
腐海を歩くシーンでは、ものすごいガタっている箇所が。
音響は2.0で前からしか音が出ないため、どちらもあまり差がなく、どこに座っても問題ないようだ。

タイトルロールでタペストリの火の七日間から腐海の発生、青き衣をまとった鳥の人から空の映像に変わって、メーヴェで飛ぶナウシカに変わるところは、すごく象徴的だなぁ、と思う。
メーヴェで飛ぶナウシカは本当に「鳥の人」という感じだ。
ウシアブを虫笛だけで腐海に送り届けるところ、腐海でパージのワイヤーが切れた時に、瘴気マスクを外して「みんな、必ず助ける。私を信じて荷を捨てなさい」というところなどは、何度見てもかっこいい。
ウシアブを先導した時に遠くに王蟲の姿が現れるが、あれはナウシカが助けた王蟲だったのだろうか?
ウシアブが風の谷で仲間を呼んだとして、かなり遠くにあると思われる腐海の虫たちに、どうやって届くんだろう?パジュラみたく、意識を共有しているとか?と思ったら、ロマンアルバムに「王蟲は個体ごとに意識を持つが王蟲全体にその個を超えた一つの大きな意思も持つ」と書いてあった…

腐海の湖に降りた時、水の底から王蟲が現れ、触手でナウシカを包み込んでナウシカに金色の草原と大きな木のイメージを見せるが、あれはやはりナウシカの遊び相手だった王蟲の幼生が成長した姿だったのだろう。
腐海の底にアスベルと落っこちた時、幼い頃の王蟲の幼生を匿ったことを思い出す夢を見ているが、目覚めたナウシカはその夢を覚えていないようだ。幼生であっても「1匹殺しただけで何が起こるかわからない」わけだから、殺さずどこかへ放したと思われる。
ナウシカは4歳くらいじゃないかと思うが、10年ちょっとであそこまでの大きさに育つってことか…

ナウシカがペジテのラステルの襟元を開いて、衝撃を受けてそのまま元に戻しているが、あれは「胸が潰れていたから」というのを何かで読んだが、「もう助からないほどの傷」だったってことだよね。
ミトはラステルを一目見るなり「ペジテの王族の姫君」と言い当てているが、それほど他の国と交流がなさそうなのに、どうしてわかったんだろう…

ラストでナウシカが降ろされたところに王蟲が突進してくるところは、「このまま止まる!?止まるわけないよね??」で跳ね飛ばされてしまうのは、初めて見た時はちょっと衝撃だった。何回見ても「ああ〜跳ね飛ばされた」と思ってしまう。
あんなところに落っこちて、潰されたと思いきや、動きが止まった王蟲が放射状にナウシカと子王蟲を囲んでいるが、あんなに密集して突進しているのに、どうやったらあのように真ん中に向けるんだろう?
何回見ても不思議に思う。

ナウシカは風の谷の王女で、体が不自由な王に変わって取り仕切っているわけだが、ミトに「発砲と同時に扉を破る!」とか「照明弾、用意、打て!」とか、軍人みたいなところがある。ナウシカは16歳だそうだが、とてもその年には見えない。
クシャナにしても、腐海で捉えられ宇宙船に監禁された時、左手を失っていることを見せ「わが夫となるものはさらにおぞましきものを見るだろう」と言っているが、その後脱走した時に右手だけ鎧をつけてなかったことから、両足も失っているのではないかと思われる。
王女なのに虫のせいで手足を失うなど、いったいどういう扱いなのだ?
ちなみに、クシャナは25歳、クロトワは27歳だそうだ。

作画的には、アスベルのコルベットが飛行機雲をなびかせながら飛ぶところと、王蟲の子供をぶら下げたペジテのポットが、ナウシカにミサイル攻撃をするところが好きです。
そういえば、安田成美がイメージガールとしてシンボルテーマを歌っていたが、下手だったのを思い出す…

評価:2a/ULTIRA


もののけ姫(1997年公開作品)

監督・脚本:宮崎駿
作画監督:安藤雅司/高坂希太郎/近藤喜文
美術:山本二三/田中直哉/武重洋二/黒田聡/男鹿和雄
音楽・ピアノ:久石譲
主題歌:米良美一「もののけ姫」
プロデューサー:鈴木敏夫
制作:スタジオジブリ

アシタカ:松田洋治         サン:石田ゆり子
エボシ御前:田中裕子        ジコ坊:小林薫
モロの君:美輪明宏         乙事主:森繁久彌
カヤ:石田ゆり子          甲六:西村雅彦
ゴンザ:上條恒彦          トキ:島本須美
山犬:渡辺哲            ヒイ様:森光子
タタリ神:佐藤允          牛飼いの長:名古屋章
病者の長:飯沼慧          キヨ:香月弥生
ジバシリ:冷泉公裕

gとULTIRAで見たが、音響についてはULTIRAは普通、gは低音が大きくてやや割れてる??という感じがしなくもないが、イノシシたちの声が聞きやすく、音が綺麗だった。ULTIRAではくぐもっていて、何を言っているのか聞き取りづらく、乙事主は森繁久弥の声に聞こえなかった。gは低音はちょっと震えるが、下でかかっている「ランボー ラスト・ブラッド」のせいなのか、やや揺れた…
公開当時もg(当時はTHXシアターだった)で見たと思う。

サンはモロへの捧げ物だったわけだが、モロに育てられたサンは人の言葉を理解して話すし、二本足歩行だし、服も着ているし、人間の世界へ帰っていくこともあるという前提で育てたんだろうか?
「アシタカと生きていく人生もある」と言っているわけだし。
野生の動物が「他を助けないとならない」という感情を持たないなら、サンが腹を撃たれて死にそうになったアシタカを見て「死ぬのか」と何の感情も持たないのは不思議ではないと思ったが、その後のアシタカの「そなたは美しい」という言葉に恥じらいのような感情を見せたサンには、ちょっと違和感を覚えた。

ナウシカともののけ姫を続けて見ると、ナウシカがペジテの市長に言った「あなたたちはトルメキアと同じだ!」、アスベルに「クシャナと同じこと言うのね」の言葉と、エボシが「シシ神の代わりに侍と戦えというのか」と言ったことに対するアシタカの「違う!共存する道はないのか」というのが、ちょっと重なる。

人類が文明を発達させていき、自然を壊していく(ナウシカは壊した後だが)というテーマのようなものは似ていると思ったが、もののけ姫では倒れたシシ神があたりの緑を再生はしても、問題は解決していない。
アシタカの祟りから逃れるすべを探す旅は、シシ神によって目的は果たされたが、エボシは「いい村にしよう」と言っていたけど、ふたたび作る村はまた鉄を精製するだろうし、サンはアシタカとは会うが人間は嫌いだ、人間たちとは暮らさないと言って一般的な「ハッピーエンド」とは言い難いエンディングを迎える。

何度見ても「よくわからない」と思うのは、別の話が1つの作品の中に詰まりすぎていて、散漫と感じるからなのだろうか?

祟り神のミミズのような作画は、よく描いたな、と思う。
ヤックルの忠誠心というか、信頼関係というのか、がすごい、と思った。

評価:1g/ULTIRA


 

千と千尋の神隠し(2001年公開作品)

原作/脚本/監督:宮崎駿
音楽/指揮/ピアノ演奏:久石譲
作画監督:安藤雅司/高坂希太郎/賀川愛
美術監督:武重洋二 背景:男鹿和雄/平原さやか/福留嘉一/田中直哉/春日井直美/伊奈涼子/長田昌子/
     石原智恵/矢野きくよ/糸川敬子/増山修/斎藤久恵/菊地正典/長縄恭子/佐々木洋明/山本二三/
     スタジオ風雅(永井一男)/小倉工房(小倉宏昌、久保田正宏)

声の出演
千尋:柊瑠美         ハク:入野自由
湯婆婆・銭婆:夏木マリ
お父さん:内藤剛志      お母さん:沢口靖子
青蛙:我修院達也       坊:神木隆之介
リン:玉井夕海        番台蛙:大泉洋
河の神:はやし・こば     父役:上条恒彦
兄役:小野武彦        釜爺:菅原文太

ULTILAは普通だったが、gは低音が若干強調された調整で、トンネルの中のお母さんのセリフはものすごい響いた。
大根のようなおしらさまは、足音の振動がけっこう来る。
何よりナウシカ・もののけ姫でも毎回必ずかかる「のび太の新恐竜」の予告編が、ちょっと爆音だった。
ULTILAとは全然違う、文句ない音響でした。

映画の冒頭の千尋は、ぶーたれていたこともあり、本当に可愛くない。お父さんにそっくりだし。
でも「あたし行かない」という千尋は感がいい…

子の作品はストーリーが非常に良くできていて、バランスがとれた作品だと改めて思った。

「よきかな」と言って去った川の神様が龍の姿だったので、ハクの正体は意外と早くタネあかしされていたんだな、と思った。

今は亡き菅原文太がいい味出してる。
「Good Luck」「愛だよ、愛」「えーんがちょ」とか。
「手を出したら最後までやれ」とか「世話になったんだろ、ちゃんとお礼言ったか?」など、大人になっても(公開当時も大人だったが)うん、そうだよね、とちょっと襟を正す感じがする。

千尋が現世に戻る時、ハクも「私も戻る」と言っていたが、千尋は「コハク川は埋めたれられてマンションになった」と言っている。
戻っても宿る川がないのでは?
それとも暗渠になっているだけなのか?
トンネルを出て現世に戻ると、建物には草が絡みつき、道幅も木が生えて狭くなっている。
いったいどれくらいの時間が経ったのだろう?
浦島太郎になっていなないのだろうか?
と、家に戻った後を知りたいと思うのだった。

評価:1g/


 

ロミオ+ジュリエット(1996年公開作品)

監督:バズ・ラーマン
脚本:バズ・ラーマン/クレイグ・ピアース
音楽:ネリー・フーパー/クレイグ・アームストロング

ロミオ:レオナルド・ディカプリオ               ジュリエット:クレア・デインズ
ティボルト:ジョン・レグイザモ                マキューシオ:ハロルド・ペリノー
ロレンス神父:ピート・ポスルスウェイト            フルヘンシオ・キャピュレット:ポール・ソルヴィノ
グロリア・キャピュレット:ダイアン・ヴェノーラ        テッド・モンタギュー:ブライアン・デネヒー
キャロライン・モンタギュー:クリスティナ・ピックルズ     デイヴ・パリス:ポール・ラッド
プリンス署長:ヴォンディ・カーティス=ホール         ベンヴォーリオ:ダッシュ・ミホク
バルサザー:ジェシー・ブラッドフォード            グレゴリー:ザック・オース
サンプソン:ジェイミー・ケネディ               エイブラ:ヴィンセント・ラレスカ
乳母:ミリアム・マーゴリーズ                 薬屋:M・エメット・ウォルシュ

レオナルド・ディカプリオが第47回ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した作品。
シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を現代に置き換え、モンタギュー家とキャピレット家はマフィア(という感じはあまりしなかったが)になり、剣での戦いの代わりに銃撃戦となった。
イタリアのヴェローナ、ということになっているのだが、ブラジルのようなあんなキリスト像や、郊外に行くとウエスタンのような荒野が広がっていて、本当にイタリアなのか?と思った。撮影はメキシコらしい。

初っ端らからモンタギュー家とキャピレット家のアホにしか見えない若造のガゾリンスタンドでの諍いから発砲、ガソリンに引火、と、これって、B級映画なのか?と思った。
ヴェローナ・ビーチでの喧嘩や花火、キャピレット家の仮装パーティでのマキューシオの女装と歌、とよくわからない映像が続く。
その中で、ディカプリオは22歳くらいだと思うが、本当に美しい。一人だけ輝きが違う感じ。

プールに忍び込んで、そこら中のものに当たりまくって音を立てているシーンは、アホなのかと思ったが、プールの上にバルコニーがあり、そこで繰り広げられる「なぜあなたはロミオなの」は、シェイクスピアの戯曲と同じセリフ。若干言い回しに違和感が無くはないが、これはこれでアリかも。

エレベーターでのキスシーン、教会でのキャンドルに囲まれたシーンはとても美しかった。
ティボルトを射殺してロミオがお尋ね者になってしまい、一人荒野へ逃れていたが、神父さまの速達の不在票に気づかず、また、偽装の通夜を見たモンタギューの若いもんがロミオに「ジュリエットが死んだ」と知らせに行ってしまったため、お決まりのシーンに。
ロミオが別れを告げて祭壇に祀られているジュリエットに話しかけているあいだ、まぶたが動いたり手が動いたりしていたが、ロミオは気づかず…
ロミオが毒薬を口元に持っていったところで、ジュリエットが目覚めて顔に手を触れるが、はっとなった時にはロミオはすでに毒薬を飲み込んでしまっていた…
これは、かなりショックだよなぁ…目の前で愛する人が死んで行くのだ。
ストーリーは原作通り進み、ロミオは生き絶えた。
ジュリエットは傍にロミオが置いた銃でこめかみを打ち抜き、死亡した。
ヴェローナの警察のプリンス署長は「二人の死は両家の諍いのせいだ。諍いを放置した自分のせいでもある」と言い、悲痛な面持ちの二人の両親がニュース映像で流れた。
このニュース映像で始まりニュース映像で映画が終わるのだが、これがB級映画感を増していると思う。

評価:2a


 

パブリック 図書館の奇跡

監督・脚本・製作:エミリオ・エステベス

スチュアート・グッドソン:エミリオ・エステベス
マイラ:ジェナ・マローン
アンジェラ:テイラー・シリング
ビル・ラムステッド:アレック・ボールドウィン
ジョシュ・デイヴィス:クリスチャン・スレイター
レベッカ・パークス:ガブリエル・ユニオン
エルネスト・ラミレス:ジェイコブ・バルガス
ジャクソン:マケル・ケネス・ウィリアムズ
アンダーソン:ジェフリー・ライト
ビッグ・ジョージ:チェ・”ライムフェスト”・スミス

寒波が襲ったオハイオ州シンシナティ。隣の市ではホームレスに凍死者が出たと報じられる。
図書館で毎日歯を磨きヒゲと身なりを整えているホームレスたちは、路上では死んでしまう、と寒波が去るまでの宿を図書館に求めるが、結局図書館の3階に立てこもる結果となってしまう。


路上生活者がみんな小綺麗で歯が白く、「臭って来そう」という感じはないが、スチュアートは利用者からの苦情で「体臭が耐えられない」という理由でホームレスを図書館から退去させ、それが原因で図書館運営側は弁護士と検事のディヴィスに相談し、解雇されそうになっているから、実際はあんなに小綺麗ではないんだろう。
「ニューヨーク公共図書館」でも思ったけど、日本とアメリカでは図書館の規模が全然違うし、行っているサービスも異なっている。
日本では図書館にホームレスがいる、ということは考えられない。

17時に図書館は閉まり、いつもはホームレスも退去するが、寒波が襲った日は皆帰ろうとせず、「今日はここに泊まる」とホームレスたちは宣言。警備が駆けつけてくるが、扉を閉め立てこもってしまった。
館内をモニタで見ていた館長のアンダーソンとディヴィスはスチュアートを説得しようとするが、スチュアートは「一晩ここに泊めて欲しいだけなのに。こっちから出す条件は、あんたがそのまま表に出て5分でいい、そのまま道路に横になってみろ。食料も要求する」と啖呵を切り、彼らの味方をすることになってしまう。一緒にいたマイラも表に出られなくなり、一緒に立てこもることになってしまった。
ディヴィスはアンダーソンと警備係で仲が良かったエルネストにスチュアートのことを聞くが、アンダーソンは、以前に精神疾患や万引きの前科があり、ホームレスにもなったが、その後学位を取ったり真面目な態度だったため、採用したのだと説明する。エルネストも「スチュアートが人質をとって立てこもるなどあり得ない」と答えた。

ディヴィスは律儀にもYシャツ姿のまま道路に横たわる。
彼は次の市長選に出る予定だったため、道ゆく野次馬が見にくるように。
「図書館で人質をとって立てこもり事件発生」のニュースが流れ、地方局が中継車で駆けつけてくる。

スチュアートの友人のアンジェラは、ニュースで立てこもり事件のことを知り、スチュアートに「内部の様子を撮影しマスコミに知らせて、ニュースにしてもらうのよ」と電話する。

スチュアートはホームレスたちに「どうしてこんな事をおこしたんだ」と聞くと、ビルは「ささやかな抵抗だ。俺たちのようなものがいるってことを、世間にわからせてやるんだ」と答えるがスチュアートは「どうせすぐ忘れられる」と言う。「忘れられない事件にしてやるさ」と答えるビル。

ホームレスの一人が発作を起こし、救急車を呼ぶことになる。
マイラは病人と一緒に表に出たが、スチュアートは残ることを選ぶ。

ピザ屋がやってくるが、「警察かもしれない」と疑うスチュアート。ピザの値段を聞くと答えられたので、「本物だ」とピザを受け取る。
スチュアートは節約のためにいつもプレーンピザを頼み、栽培しているトマトとバジルをトッピングして食べていたのだった。

デイヴィスはビル・ラムステッド刑事に立てこもり事件のネゴシエーターを依頼するが、家を飛び出した息子を探すため、休職したいと言われてしまう。
別れた妻が息子にカードを渡しており、使用履歴から図書館の近くにいることがわかる。
唐突にこのエピソードがでてきて、なんで?と思ったら、図書館に立てこもったホームレスの中に息子がいた。
ビルはスチュアートに「息子を見なかったか」と写真を渡すが「見てない」と言われてしまう。

ピザを分けるホームレスたちだったが、一人の男が箱ごと「俺んだ」と無理やり取って行った。その顔を見てビルの息子のマイクであることに気づくスチュアート。

アンジェラのアドバイスに従い、館内の動画を撮り、アンジェラに送信する。アンジェラは地元局のキャスターのレベッカに声をかけるが「忙しいの」と邪険にされる。「知り合いが館内にいて動画を送って来たんだけど」と言うと、手のひらを返した対応をされた。
レベッカはインスタ?に上げられた動画を見て「すごいわ!」と興奮するが、カメラマンは映像を見て「どう見ても普通のテロの映像だけど、本当にやるんですか?」と言う。
テレビでは疲れ切った様子の館内のホームレスの映像が流れ、首謀者は精神を患った前科あるスチュアートだ、と報道する。
「電話が繋がっています」とLIVEでインタビューをするレベッカ。前科のことを言われ「今のお気持ちは?」と問われてマイラが置いていった「怒りの葡萄」の本が目に留まり、それを朗読するスチュアート。
「何言っているのかわからない」と電話を切って言うレベッカに「”怒りの葡萄”、学校の推薦図書よ。そんなんじゃ、お天気レポーターも務まらないわね」とマイラに教養の無さを指摘されてしまう。

スチュアートは「マイク。君は他の人より幸せだ。だって心配してくれる家族がいるんだから」と話しかけたら、いきなり床に押し倒されものすごい勢いで殴られる。
周りの人が止めに入り、警察が来てマイクは逮捕された。
ビルは「なぜいると知らせなかった」と問いただすと「でも無事だったろ」と答えるスチュアート。
このエピソードは何のためにあるのか良く分からない。

館長は「もういい加減にしてくれ」とディヴィスに言い、他のスタッフも「ショーは終わりだ。帰ってくれ」と言う。
館長は一人バリケードの扉を叩き、一人であることを認めるとスチュアートは中に招き入れた。

あたりは警察が立ち入り禁止にしていたが、車で乗りつけた別の市長候補が侵入し、差し入れを持ってきた、という。次々に市民も差し入れを持って来たため、マイラが差し入れを受け取るが、このエピソードはあまり生きてない感じ。
ホームレス達とのこう着状態が続き、ディヴィスは強行突入することに決める。
「こんなことをしてせっかく得た職を失うとは」とディヴィスは言う。

最近ホームレスになったビック・ジョージは、シャイだからみんなと顔を合わせない、と仲間のホームレスたちは言うが、本人は「自分の目からレーザービームが出て人に当たって爆発するから見ないんだ」と言っていた。それを聞いたスチュアートは唖然とするが、「力を借りたい。これをかければ目からレーザービームは出ない」と自分が欠けていた眼鏡をかけさせる。
ビック・ジョージは近眼だったようで、周りがはっきり見えることに驚いているようだった。彼に肩車をしてもらい、監視カメラを取り外すスチュアート。
近眼でぼんやり見えることが「爆発する」ように見えるもんだろうか?

突入しようと入り口で構えていた機動隊だったが、突然扉が開きホームレスが皆裸で股間を手で押さえて立っていた…
全員裸で現れるのは、丸裸(武装していない)であるのがわかるため、いい案だと思った。
ピカピカ光った太陽が…という歌を全員で歌うが、何かを象徴している歌なのだろうけど下手なのでメロディーが全然わからない。
テレビの中継は裸であるため放送できず、全員逮捕でバスに乗せられた。
スチュアートはアンダーソンに「後悔していないか?」と訪ねると「後悔は無い」と答える。

「声をあげるんだ。忘れられない事件にする」
確かに忘れられない事件にはなったと思うが、根本的解決にはなっていないし、見終わってどれが「奇跡」にあたるのかよく分からなかった。
前半はどういうわけかものすごい睡魔都の戦いだったのは、面白くなかったって言うことなのかなぁ…

評価:1i


 

紫堂トップページシネマの部屋|