劇場版 響け!ユーフォニアム〜誓いのフィナーレ〜【極上音響上映】

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』)
監督:石原立也
脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子
総作画監督/池田晶子・西屋太志
絵コンテ:石立達也
演出 :山田尚子(チーフ)/北之原孝將/武本康弘/小川太一/澤真平/太田稔
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:竹田明代
楽器設定・楽器作画監督:高橋博行
撮影監督:高尾一也
3D監督:鵜ノ口穣二
音響監督:鶴岡陽太
音楽:松田彬人
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
音楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション

声の出演
黄前 久美子(おうまえ くみこ):黒沢ともよ
加藤 葉月(かとう はづき):朝井彩加
川島 緑輝(かわしま さふぁいあ):豊田萌絵
高坂 麗奈(こうさか れいな):安済知佳
塚本 秀一(つかもと しゅういち):石谷春貴
中川 夏紀(なかがわ なつき):藤村鼓乃美
吉川 優子(よしかわ ゆうこ):山岡ゆり
後藤 卓也:津田健次郎
長瀬 梨子:小堀幸
久石 奏(ひさいし かなで):雨宮天
月永 求(つきなが もとむ):土屋神葉
鈴木 美玲(すずき みれい):七瀬彩夏
鈴木 さつき(すずき さつき):久野美咲
田中 あすか:寿美菜子
中世古香織:茅原実里
小笠原晴香:早見沙織
松本美知恵:久川綾
橋本真博:中村悠一
新山聡美:桑島法子
滝 昇:櫻井孝宏

音はうーん、やっぱり1作目が一番「場所」に合った音だった気がするなぁ。
今回はホールでの演奏は関西大会でリズを通しで吹いただけだったし。
一作目と二作目は、TVシリーズで部分的だけど自由曲・課題曲を覚えるくらいに聞き、努力で上手くなっていく様子が描かれ、知っているフレーズが最初から最後まで「曲」として聞けたところが良かったんだけど、今回は「リズと青い鳥」で部分的に聞いていたとはいえ、初めて聞く部分が多すぎて馴染みがなく「こんな曲だったのか」という感想に。
それにしても滝先生、すげー難しい曲を選んだんだなぁ…

鎧塚さん、めちゃめちゃうまい。そしてフルートの出番が多くてちょっと嬉しかったのだが、指使いがなんとなーく違うような気がする…気のせい?
オーボエはCGではなく全て手書きのようだ。あの部品のメチャメチャ多い楽器をよく描いたもんだ。すごい。
ざざざーという音を出す、よくわからない回転する楽器、ああいう珍しい楽器もあるのね。私が行ってた学校には洗濯板みたいなのとか、木魚みたいなのとか、名前はわからないけど、ぐるぐる回して音を出す楽器とかあった。
1期ではよくペットボトルの水がよく出て来てたけど、今回はみんなマイ水筒を持参していた。




ネタバレのあらすじ






橋の上で2期で秀一からもらったヘアピンのお礼に、トロンボーンのストラップをプレゼントする久美子。秀一は渡したらさっさと帰ろうとする久美子の手を握って引き止めるが、鈍感な久美子は秀一の気持ちに気づかない。
「おれ、好きだ」
「何が?」
「お前が!」
「え〜〜〜っ」

2年生になった久美子。
去年入学して来た時と同様、校門で「これが私の生きる道」を演奏して新入部員の勧誘をするのだが、これが全国大会に出た演奏??と思うほど下手くそだった…3年生が抜けただけでこんなになってしまうのか?
しかし、そのあとの音楽室での合奏前に吹くb♭の音はちゃんと合っていた…
久美子が音楽準備室で一人吹いていると、一年生の女の子がのぞいていた。
この子はちゃんと膝丈のスカート、久美子はかなり膝上のスカートなので、上げてるのか…麗奈の方が少し丈が長い。

全国大会出場と滝先生効果?で、かなり多くの新入部員が集まった。
今年も滝先生が「皆さんの自主性を尊重します」で、どう活動していくかを部員に問うと、部長の優子ちゃんが「今年の目標は『全国大会で金賞』」とものすごく張り切っていた。滝先生は「人数がいても結果を出せない無能な集団にならないとも限らないが」と相変わらずキツいことを言っていた…

低音の新入生は弦バスに一人、ユーフォに一人、チューバに二人。
しかし、新入部員たちの、やたら名前に固執するカットが長い。
弦バスの月永求は父親のことを言われたくないからだろう(これは映画の最後で判明する)、苗字ではなく名前で呼んでくれというのはわかるが、鈴木美玲が「みっちゃん」と呼ばれるのをあそこまで嫌がる理由がわからなかった。
同じチューバの鈴木さつきとは小学校の同級生だったらしいが、偶然高校で再会したと言っていた。過去に何かあったのか、さつきに「みっちゃん」と言われるのをものすごく嫌がる。

ユーフォに入って来た久石奏は、「私は何でもわかってるの」みたいな物言いがかなり鼻につく。月永求をわざわざ苗字で呼んだり、「こんなくだらないことで揉めるなんて」と言ったりする。
奏は入部前に久美子が準備室で吹いていたのをこっそり見ていた子だったが、「黄前先輩と一緒に部活がやりたいから入部した」と言う。
「黄前先輩は優しいですね」と、彼女はかなり久美子を気に入っているようだが、その理由も全くわからない。
ちなみに、求は緑輝が気に入って弟子入りした。
部活は平日は午後6時過ぎまで、休日も練習がある、と聞いて美玲は「居残りや朝早くの練習は義務なのか」と聞く。

久美子は加部友恵と一緒に「1年生担当」になる。
久美子は秀一が、同じトロンボーンの1年生の子と仲よさそうにしているのを見て、ちょっと面白くない。

ミーティングで美玲が「コンクールメンバーはオーディションで決めるというのは本当か」と聞く。何か気になるのかという問いに奏が「学年とか人間関係とか、実力以外の内容が考慮されるのか、つまり上級生が優先されるのか、という意味だと思います」と補足すると「ないです。実力のあるものが学年に関係なく選ばれる」と久美子が答える。

練習では滝先生が「漫然と吹いていてはいけません。音使いや息継ぎ、すべてのものでフレーズを作るように意識しましょう」と、相変わらず厳しいが、1年生の意識は低く、このままでは関西大会突破も難しそうだ、と久美子たちは感じる。
久美子と麗奈はそんな話をしながらマウスピースを洗っていたら、美玲が通りかかり「練習が終わったので帰る」と言い、二人が顔を寄せるようにして話しているのを見て「近くないですか?」と言う。
なんとなく、過去に同性愛的な感じの嫌な思い出もしたのかな…と感じた。美玲は背が高く、女子校にいたら宝塚の男役みたいにきゃーきゃー言われそうな感じだったからだ。

さつきは残って練習しているので他の部員と仲良くなっていくのに、美玲は時間が来るとさっさと帰って行くため、孤立しそうなのを久美子は心配する。
麗奈が同学年の子に頼んだら、とアドバイスしたので、相談があると奏を呼び出すと「塚本先輩のことですか?あの子(同じパートの子)とはなんでもないみたいですよ」と訳知り顔で言われる。
美玲と友達になって、というと「私も仲良くなりたいと思っていたからいいですよ」とあっさり承諾する奏。

奏は美玲と一緒にいるようになるが、相変わらず美玲は練習時間が終わるときっちり帰っていき、問題は解決されなかった。奏は故意に解決しようとしてないように久美子には見えた。

毎年恒例のサンライズ・フェスティバルのマーチングの練習が始まる。
葉月とさつきはじゃれあっているが、美玲は馴染めずにいた。奏は夏紀に「音が走っているので落ち着いて」とアドバイスをする。低音パートは居残り練習をするが、美玲だけは「練習はもう終わったので」といつも通り帰っていく。
練習後、奏は久美子に聞く。「先輩はさつきと美玲、どちらが好きですか?」
「どうしたの?」
「さつきと美玲、どちらが部活を頑張っているように見えますか?」
「正直に言えば、一緒に過ごす時間が長い人の方が共感が持てる。でも、練習時間が短くて短時間で成果を出す人の方が優秀とも言える。どちらもいいところがあって、私はどっちも好き」
「その答えはずるくないですか?」
「そう言ってもらってもかまわない。でも、これが正直な私の気持ちだから」
久美子は心が広い、本当に尊敬できる方だなって思っている、と奏は言った。
この、めんどくさい状況に「あすか先輩ならどうするんだろう…」と思う久美子。

秀一と一緒に帰った時、秀一が求の話をするのを聞いて「意思疎通ができているんだ…」と久美子が言うと「そりゃできるでしょ。人間相手なんだから」
さらに悩む久美子。

サンフェスの衣装、アラビア風の衣装に新調されていた。今年の曲は「Samba de Loves You」。この衣装は一体いくらかかるんだ?レンタルとか?青い悪魔の立華高校は去年と同じみたいだったのに、全国大会出られると、学校からの予算のつき方が違うとか?そういえば、コンクールで金賞もらった翌年は、公立中学校だったけど、結構楽器買ってもらった記憶が。
ちなみに立華の演奏、今年はボレロだった。

待っている時に「ベレーが曲がってる」と葉月が直してあげようと伸ばした手を美玲は払ってしまう。「みっちゃん!」というさつきに「その呼び方しないでって言ったでしょ!」とすごい剣幕で返した。葉月は「ごめん、びっくりしたよね」と言うが、美玲はスーザーホーンを芝生に置き、いきなり「すみません、私、やめます。これ以上いると迷惑になりそうなんで」と言って走り去ってしまう。
やめるって、そのスーザーホーンはどうすんの?誰が持って帰るわけ?

奏と久美子が後を追う。「ここにいてもしょうがない」という美玲に奏は「居場所がないから?自分の方がうまいのに、さつきばかり贔屓されるから?下手くそなのに明るく振舞っているだけなのに、でも、さつきの方が人気があるってどこかで理解してる。違う?」と耳元でささやく。
「私は美玲の方が好き。黄前先輩も、美玲の方が好きって言ってましたよね?」
追いついて来た久美子の方を見て、奏が言う。
「黄前先輩は信じられる先輩だよ」とささやくと、美玲は「上手くなるためにこの学校に来た。一生懸命部活ができる環境が欲しくて吹部に入ったのに、葉月先輩とか私より下手じゃないですか。見てていてイライラするんです。なのにあんなに楽しそうで」と泣きながらいう。
「こんなに頑張っているのにさつきばかり構われて、全然評価されない」と奏が言うと久美子は「それは違うよ。みんな美玲ちゃんのことは認めてる。美玲ちゃんが勝手に思い込んで壁を作っているだけ。ちょっととっつきにくいなと思っているところはあるけど」と諭す。
「私、どうしたらいいですか?」
「まずは、みっちゃん、と呼んでもらったら?」
「じゃあ、最初は黄前先輩が読んでください。免疫つけたいんで」
これに奏はやや不満そうな顔をする。「みっちゃん!」と呼びかける久美子。塀の上の道で子供達が声にびっくりしたような顔で見ている。これはなんの意味があったんだろう?

上手くなるために来た、と言う割には「義務は果たしましたから」みたいに「練習が終わったので帰ります」という行動と全然合ってないように見えるんですけど?

サンフェスが無事に終わり、美玲は葉月に謝りさつきにありがとう、と言った。
奏は久美子に「美玲が他の人に合わせる必要はなかったと思う」と言うと「美玲ちゃんは変わりたかったんじゃないかな」と言われ、「黄前先輩は説得が上手ですよね。美玲がいいならそれでいい」と、言った。

今年のメジャーは優子ちゃんだったが、あすか先輩のように、バトンを投げるのを猛練習したらしく、無事キャッチできた。
弦バスは旗振り。
秀一はトランペットをしっかり上げて吹いていた。

コンクールの今年の課題曲は「マーチ・スカイブルー・ドリーム」、自由曲は「リズと青い鳥」になった。
加部ちゃん先輩、オーディション前なのに全然練習している様子がないし、よく職員室に行っていて様子が変じゃないか?と麗奈が言う。

夏祭りに行く秀一と久美子。
秀一には合奏の時に前列にいるユーフォの夏紀と奏が上手く行ってないのが見えていて、大丈夫なのか?と久美子に聞く。
奏は自分よりも下手な夏紀を認めてないようだ、と言うとなんとかできるのはお前だけだ、と言われる。一通り祭りを見て、この後麗奈の家に行く、という久美子。通りで話をしていたら、急に車が来て、久美子は秀一に抱きつくように躓く。「大丈夫か?」と秀一が言い、なんとなく秀一がキスしようと顔を近づけて来るが、「コンクールもあるし、そういうのは無しにしよう、って言ったじゃん!しかもこんなところで!」と久美子は拒否してしまう。逃げるように走って秀一から離れると、トランペットの音が聞こえて来た。
丘の上の公園で麗奈がトランペットを吹いていた。
「どうしてここで吹いてるのよ!家にいっちゃうところだったじゃない!」と久美子は麗奈に抗議するが、麗奈は秀一と祭りに行っている久美子が、まさか自分の誘い通りにやって来るとは思ってなかったのだ。
ベンチに座って話をする二人。「将来のことを考えてる?私はプロになりたい」と麗奈。
「何か吹いてよ」麗奈はリズのフレーズを吹く。

合奏の後、加部ちゃん先輩が「私は奏者をやめます」と発表する。
これからはマネージャーとしてみんなを支えて行く、と言った。
久美子が理由を聞きに行くと、顎関節症で楽器を吹くことができなくなってしまったと言われ「正直に言うと、これでオーディションに落ちてもみんなに気遣われなくてもすむ、って気が軽くなった」

夏紀が奏にアドバイスを求めたことについて、奏は「プライドがない」と憤る。「夏紀先輩は奏ちゃんのことを認めてるんだよ」と久美子は言うが、奏は去年のトランペットソロのオーディションのことについて「本当にみんなが高坂先輩の方がいいって言ったんですか?」と聞く。「そんなに気になる?どうせ私が言わなくても誰かに聞くよね…結果は、3年のかおり先輩が麗奈が吹くべきだって、辞退した。ギスギスとかはなかったよ」
「それは結果が出たからですよ。全国大会に行けてなかったら、その選択に納得できなかった人もいたと思う」

コンクールメンバーを決めるオーディションが行われ、久美子は滝先生に「落ち着いてますね。基礎合奏の指揮者をすると、誰が何をしているかよくわかるでしょう。案外向いているのかもしれませんね」と言われる。
次は奏のオーディションだったが、表で聞いていた久美子と夏紀は「あの、バカ!」といって教室へ戻り、「オーディションは後回しにしてほしい」と先生に言う。「今の演奏は彼女の実力とかけ離れています」
扉越しの音だったし、それほどすごく下手くそには聞こえなかったんだけど、話の流れからわざと下手に演奏したってことだよね…。

渡り廊下で「私のことは嫌いだと思っていたのに、なぜ下手に演奏した。それがどんなに失礼なことかわかっているのか」と問い詰める夏紀に「嫌いですよ」という奏。「わざと下手になんか吹いてません。自意識過剰なんじゃないですか」「今度下手に吹いたりしたら、私はオーディションを辞退するから」という夏紀にびっくりしたような顔をする奏。
「あたりまえでしょ。こんなやり方でコンクールメンバーを譲ってもらったって、嬉しくもなんともない」
「譲ってなんかないですよ!」
「じゃあ!なんなの!私はあんたの本音が聞きたい」
「本音…?下手な先輩は存在自体が罪ですよ。本人は良くても周りが気にします。言葉にしないだけで、みんな思ってる。真面目に練習して副部長もやっているのに、そこで私がコンクールに出たら…これは私の身を守るためです!」
戻れと言う夏紀を振り切って雨の中奏は走って行く。
久美子が後を追う。
「中学の時に何かあったの?」
「久美子先輩って、人畜無害そうな顔をして、人の心にずけずけ入って来ますよね。ぼけっとしている顔に騙されて、みんな本当のこと喋っちゃうんです。中学の時、オーディションで私が選ばれて、先輩が落選しました。みんな頑張ってね、っと言ってくれて、一生懸命練習しました。でもコンクールが銀賞で終わった時、みんな言うんです。これだったら3年生が出た方が良かったね、一生懸命練習して来た人たちで追われた方が良かったって。その時わかったんです、こういうもんだって。うまい演奏ではなくみんなが納得できるかどうかなんだって」
「北宇治は違うよ」
「一緒です!少なくとも去年は、みんなが高坂先輩が出るべきだって、言ったわけじゃないんでしょ!…久美子先輩は私と同じだと思ってました。一歩引いて感情を表に出さず上手く立ち回って敵を作らないようにして…ただ頑張っても意味ないってわかっていて…」

”気になって近づくくせに、傷つくのが怖いから一歩引いて安全な場所からなぁなぁにして…そんな人間に相手が本音を見せてくれると思う?”久美子はあすか言われたことを思い出す。
「そう言う一面があるのは認める。でもそれでいいなんて思ってない。むしろいやだって思ってる。うまくなるのにじゃまだから。私、うまくなりたいんだ。ユーフォニアム」
「上手くなってどうするんですか?うまくなったって、この先いいことなんか何にもないかもしれないんですよ!?いいことなんか、一個もなくて!」

いったい、どんな体験して来たんだ、奏ちゃん…

「そんなの当たり前だよ!一生懸命努力して努力して、でも結局だめだったって。誰にでもあることだよ。そんなのばっかりだよ!こんなに努力して練習して。ダメだったらどうしようって!上手くいかなくて後悔したらどうしようって!でも、頑張れば何かがあるって信じてる。それは絶対無駄じゃない。もし、私より奏ちゃんがうまいなら、北宇治は私より奏ちゃんを選ぶべきなんだ。…オーディション、ちゃんとやってみなよ。何があっても私と夏紀先輩が守るから。だって、奏ちゃん一生懸命がんばってきたんだもん」

このシーンは校庭の横にあるちょっと高くなったところだったが、濡れて行くに従ってくせっ毛の久美子の髪がまっすぐになっていった。

ユーフォは夏紀、久美子、奏の3人が選ばれた。夏紀の名前が呼ぼれた時、嬉しそうな顔をした奏。
夏になり本格的な練習が始まる。
お盆休み、プールで久美子は麗奈にプロになってどうするのか、と聞く。「プロになって演奏する。それが私の生きて行く意味だ」と麗奈は答える。久美子はどうするのか、と聞かれ「私は…」と答えに詰まる。
父親にも「おねえちゃんとはあんなになってしまったが、おまえは将来どうしたいんだ」と言われていたのだ。

みんなビキニなんだなぁ。久美子と麗奈の水着は色違いのお揃いぽかった。

今年も合宿に橋本さんと新山先生が指導に来てくれた。
秀一が久美子を呼び出し、「いろんなこと一度にできないから、一度距離をおきたい。いろんなことが全部終わって、それでもまだ私と付き合いたいって思ったら、もう一度それ渡して」とヘアピンを返す。秀一も「同じことを考えていた、全国金取ろうな」と同意する。

京都府大会を突破し、関西大会へ出た北宇治高校。
龍聖高校に新しく特別顧問で来た源ちゃん先生は、求のお父さんだった。
中高一貫校なのに、お父さんが来るのが嫌で、高校から公立高校にわざわざ入り直したってことなのか?

あすか先輩とはるか先輩(部長)、香織先輩がドレッシーな姿で応援に来てくれた。
じゃまみたいだから、と行こうとするあすかに「もういっちゃうんですか?」と久美子。「しかたないなぁ、特別だよ。黄前ちゃんにはこの魔法のチケットを進呈しよう」と、ひまわりの絵葉書を久美子にくれる。
これ、誰かから届いた手紙みたいなんだけど…あすか先輩のおとうさん?魔法のチケットって、何かの招待状だったのかな。その後全く説明がなかったため、何だか分からなかった。
演奏前に優子が挨拶する。「みんなのおかげでここまれ来れた。夏紀もありがとう。これで終わりになんかしたくない。全員で、全国行こう!」

前の学校はトゥーランドットを吹いていた。
奏は久美子に聞く。「先輩はそんなに一生懸命、毎日ユーフォを吹いて来たんですか?」「まさか。吹き始めたのは小学校の頃だったけど、真剣に吹き始めたのは高校になってからかな。中学の時、ダメ金でも良かった、って思ったら隣でくやしい〜っって大泣きしている人がいて。うちのトランペットのエースなんだけどね」
そう、それが多分、私の始まり…と久美子は思う。

北宇治の演奏が始まる。課題曲はすっとぱされてリズだ。
初めて通しで聴くけど、こういう曲なの?
今回、あまり練習しているところを聞く機会がないので、曲に馴染みがなく…
途中で拍子木みたいな打楽器を打つところ、すごく緊張しそう。
映像はCGでホールの全景だったり、部員のアップだったり、ちょっとパターン化されていた感じ。鎧塚さんのソロだったかな、オーボエが手書きで演奏に合わせて動かしてるのがすごかった。
そしてオーボエ、高音がよく伸びていてすばらしかった。

しかし、今年はダメ金で、全国大会には行けなかった。龍聖学園高等部が代表になった。
バスに乗る前に優子先輩は「お通夜じゃないんだから。私たちは今日、最高の演奏をした。胸を張って帰ろう。北宇治は来年はもっと良くなる。明日から練習、がんばっていこう」と挨拶する。
帰りのバスで、久美子は奏の隣に座る。
「だから嫌だったんです。あんなに練習して、夏休みも練習して。何にもならなかったじゃないですか。ダメだったじゃないですか」
「奏ちゃん、悔しい?」「悔しくて死にそうです!」
こちらを向いた顔が、麗奈と同じように涙をためていた。

エンドロールの後、「響け!ユーフォニアム」を教室で吹く久美子。奏が「おはようございます部長」と挨拶する。スマホに撮影される久美子。「吹奏楽部部長の黄前久美子です。よろしくお願いします!」
(今までもところどころ、部員の声、みたいな感じで挿入されていた)


ここで金賞とれちゃったら、話が続かないし面白くないから、こういう結果になって翌年へ続くためにもこういう結果になるのは、まあそうだよな、と思った。
「北宇治高校へようこそ」「届けたいメロディ」の方が、目的というかみんなが目指しているものが分かりやすかったが、「誓いのフィナーレ」はいろんなエピソードが浅く詰め込まれていて、話が散漫な感じだった。
奏と美玲の言動と行動にも、共感できない…それは年代の隔たりがあるから?

評価:1a


ロビーでひっそり、こんな展示をやっていた。
劇場では一切告知がなく、京アニのツイッターで知ったのだ。
18日の上映終了と共に終わる予定だったんだけど、京アニのあの事件後もずっと展示されている。
被害をまぬがれた数少ない原画ってことだよね…

 

 

 


この金管楽器の色指定は、いつもすごいと思う。
始めてみた時は、セル画に本物と同じような輝き・反射で再現されていて、本当に驚いた。

 

 

  

 

  


 

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