貞子

原作:「タイド」(鈴木光司)KADOKAWA文庫
監督:中田秀夫
脚本:杉原憲明
製作:今安玲子/原公男
製作総指揮:井上伸一郎
音楽:海田庄吾
主題歌:女王蜂「聖戦」

出演
秋川茉優:池田エライザ
石田祐介:塚本高史
秋川和真:清水尋也
少女:姫嶋ひめか
藤井稔:桐山漣
山村志津子:南彩加
山村貞子:南彩加(二役)
祖父江初子:ともさかりえ
倉橋雅美:佐藤仁美

監督が元祖「リング」の中田秀夫、平成版の新たな「リング」かと、ちょっと期待して見に行ったのだが・・・
展開が遅くて地味…ストーリーらしきものがないような?
「リング」をふまえているストーリーなのだが、リングとも内容が矛盾する箇所がかなりあり、いったい何を描きたかったんだろう…と思うような映画だった。


ネタバレ








まずのっけから、「貞子の穴が塞がった」と訳のわからないことを言う老婆が登場。
そして、団地のクローゼットに閉じこめられている少女。
母親と思われる女が、クローゼットの扉の桟から中をのぞいて「おまえは貞子の生まれ変わりだ」と恐ろしい顔で言い、「だからおまえは生きていては行けないんだ」と灯油をまく。
「やめて」と言う少女、クローゼットにかけられてた南京錠が見えない力で壊され、少女がクローゼットから飛び出すと、壁に白い服を着た長い髪の女が立っていた。
灯油に火がつき、その部屋は火災が起きて死者が出る。


秋川はふらふら歩いていた少女を保護し、自分が勤めている病院へと連れて行く。

主人公の秋川茉優は、新人カウンセラーだが、「うるさい先輩なんでしょ?」と言われていた藤井先生も秋川と大差ない若さ。
少女は「貞子」と呼ばれていたが、自分の名前は「貞子」ではない、と言う。
この病院は小児科と精神科が併設されているのか、少女と同じくらいの小学生の男の子も入院して、不思議だった。
少女が超能力?を持っていることを演出するために、男の子に囃し立てられる必要があったから、子供の入院患者を附田のかもしれないけど。入院患者にしては、誰も点滴の管とかつけてないし、ぴんしゃんして元気だった。

少女が保護される前に、自分が意図せず人を操って死に至らしめることが出来るような描写があり、それに対して少女は恐れを為しているようだったが、病院に保護されてからは積極的にその能力を使って「好きな人に害を為すもの」「気に入らないもの」を排除しようとしているように見える。

秋川の弟の和真は、何だか良くわからない「成功」を目指していて、それがプロデューサー?とかいう石田がアップしていた動画をほめてくれたから自分はこれでやって行けるんだ、といって大学もやめてしまう。
動画もすぐに飽きられてしまったため、死亡者が出た火事の部屋に肝試し画像を撮りに行って行方不明になり、撮られた動画をスロー再生すると、後ろに貞子が写ってるわけだが「ここに写ってる」とあらかじめ知っていなければ「人が写り込んでる」ってわからないような映像。
何かを見て、おびえるように慌てて屋外に出て来て「すごいものを見た」というようなことを言っていたが、何を見たのかも不明。
室内で「鏡がある」と言っていたので、「リング」のように山村志津子でも映るかと思ったけど、そんなこともなく…

また、祖父江初子が娘は貞子の生まれ変わりだと信じていたのか、なぜ娘が貞子を呼び出せるのかも謎のまま。
祖父江は霊能者で大島の出身のようだったが、山村志津子や貞子とのつながりはないようだった。
30年ほど前の「リング」で呪いのビデオを見た女子高生が、呪い殺されずに生きていたのが倉橋だったのだが、ワイドショーで連日報道でもされていたのか、自分が見た呪いのビデオについてやけに詳しく説明してくれた。

これが「リング」のおさらいとなり、以下のことを説明してくれる。
・大島に住む超能力者の山村志津子は、詐欺師呼ばわりされて自殺する
・志津子の娘が貞子
・貞子の力を恐れた父親が、貞子を井戸に突き落として殺した

倉橋はリング2で貞子と遭遇しているはずだが、なぜか生き延びていた。しかし、夜中に秋川の診療室に花を飾るために忍び込み、秋川に見つかり口論となってしまう。
この口論も、ヒステリックに「どうして私を避けるのよ!!」と食ってかかり、あまりの剣幕に秋川は後ずさってしまうのを、「私が迷惑だって言うの!!」と激昂していた。
花を切るために植木ばさみを持って来ていたのを、刃先をむけて突き出せばだれだってそりゃ後ずさるでしょ。「あぶないから刃先をこちらに向けないで」と言えばもうちょっと収まったんじゃないかなぁ、と思う。なんでそこを指摘しないんだ。

その様子を見た少女が、すごい形相で念じると休憩室?食堂?にあるテレビが勝手について、おなじみの井戸の映像が映し出され、手がでてきて貞子が井戸から出てくる。
まさかこのまま出てくるのか!?の期待を裏切らず、液晶テレビから出て来て、床を這いつくばって佐藤仁美にすりより、かおを胸元にくっつけてにじり寄る。生身の人間感がたっぷりすぎて、すでに怨霊じゃなくなってるよ…
このカットは怖いよりやや滑稽だった。

貞子に掴まれた腕が、のちに痣となっていることに気がつくのは、リングと同じ。
アップロードされた動画に骸骨などの映像、瞳に映し出される赤ちゃん、祠のようなものが差し込まれているのを見た後、スマホに電話がかかってくる。
「呪いの電話かっ!?」と期待したら石田からだった
(リングでは、呪いのビデオを見た後に、必ず電話が鳴って変な音が聞こえるのだ)

「リング」の事件でどうやら精神科にお世話になり、退院して日常生活を遅れるようになっていた倉橋だったが、ふたたび入院することになる。
病室の天井から滴り落ちる水を見て、腰掛けた足に黒い髪が絡まり、呪い殺される。
ベッドの下で絶命していたが、職員がベッドをどかすとすごい形相で息絶えていた。この顔も確かに恐ろしいんだけど、「リング」の竹内結子の顔の方が恐ろしかった…

動画を撮影した後に和真と連絡が取れず、行方不明になってしまったので、秋川は行方を探すために、石田と録画された動画を調べる。
写っているお札と、呪い?で差し込まれた祠の映像から、大島であることを突き止めるが、あんなお札でよく特定できたよね。慌てて屋外に出てくるが、この時何を発見したのかは遂に分からなかった。
そして閉じこめられているような
和真の映像を発見するが、場所はどうも祠のあるところらしい。
大島にテレポーテーションしたのか?

その足で二人は大島へと向かう。
立ち入り禁止となっている、祠の入り口あたりで和真を捜していると、冒頭に出て来た老婆が現れて「育てられない子を『間引き』して捨てに来た祠なんだよ。そういう子の魂が引き寄せられる。貞子の好物だからね」というようなことを言う。
潮が満ちてきて危ないから、と警察に帰るように言われしぶしぶ宿へ戻るが、夜中に再びやってくる。
奥へ進むと、「貞子の穴」と行っていた塞がった洞窟の入り口を見つけ、部分的に開いた穴を覗き込む秋川だが、真っ暗な中を覗いても何も見えないと思うのだが・・・?なんで持ってる懐中電灯で照らさないんだ、と思っていた。
やっと照らしたと思ったら、不自然に手を穴の中に伸ばして照らそうとする。
案の定、貞子の手がその手を掴んで、穴の中に引きずり落とされた。

満月で大潮で二次災害になる、と地元の警察と消防に止められたし、老婆が「ここに捨てると海に流される」と言うようなことを言っていたので、海面が上がって祠は海に沈むんだと思ったが、全くそんなことはなく、リングで井戸の底から表をみているようなアングルで、ぽっかりあいた丸い入り口に、まんまるの月がかかっていた。
秋川は、貞子を抱いて祠に現れた志津子の幻影を見る。
「ごめんね、こうするしかないの」と赤子に語りかける女(志津子)。眼に映る赤子、その子を置いて去っていく。秋川が「貞子は親に捨てられたが、この場所で死んではいない」と言うが、いったいどうなってんの?

「リング」では志津子の公開実験が失敗に終わり、非難をあびたのを見てその場にいた貞子が観客を殺してしまう。
素性を隠して成長した貞子は結核にかかり、サナトリウムで養生していたが、能力を恐れた父親に井戸に突き落とされる。
その井戸の上にリゾート用のコテージが建てられ、井戸の真上にビデオデッキが置かれていたので、呪いのビデオが念写され、コテージに泊まった客が呪いのビデオを見てしまい、「コピーして人に見せないと死ぬ」という事件に発展した。
といういきさつだったはずなのだが、話が繋がらない…

大島の祠で弟をみつけ、その脇にある海へと繋がる水たまりのようなところは、おそらく赤ん坊を海へ流すために捨てていた場所で、水底に骸骨がたくさん沈んでいた。そこにあの少女が現れる。
少女がたくさんの子供たちの呪いにとりこまれそうになるのを「私がいる、一人じゃない」と抱きしめると、救われて?姿が消えた。しかし、秋川が引きずり込まれそうなり、結局弟が呪いの犠牲となり貞子に海に引きずり込まれてしまった。

石田がそこへやってくるが、秋川は精神を病んで入院、反対に少女は回復して退院する。
退院時に秋川に「あの時お姉さんの声が聞こえた」と言いにくるが、秋川は怯えたまま。
そして、貞子がベッドのまわりに惹かれているカーテンにそってぐるっと回って来て、カーテンを開けた時に、目が!

一番怖かったのは、目を見開いて「あんたは貞子の生まれ変わり」と言う、ともさかりえの目と、エンドロール後に画面いっぱいに写った「井戸」だった。
リングを見た当初は、原作では具体的に書かれていない「恐怖」をどう表現するんだろう、と思ってみたけど、どの家にも必ず置いてある「テレビ」が勝手について映像が映り、そしてそこから人が出てくる、という映像が、ありえそうな感じがして本当に怖かった。お風呂で髪を洗ったりしているといつの間にかテレビから出てきて襲われるんじゃないか…と思ってしまうのだ。

少女役の子は、セリフはあまりなく表情だけで感情を表現するのだが、なかなかうまかった。
プロモーションで使われている「♪来〜る〜♪きっと来る〜」は、流れなかった。

評価:2c


ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

監督:マイケル・ドハティ
脚本:マックス・ボレンスタイン/マイケル・ドハティ/ザック・シールズ
原作:東宝株式会社
製作:トーマス・タル/ジョン・ジャシュニ/メアリー・ペアレント/ブライアン・ロジャーズ
音楽:ベアー・マクレアリー
協同製作:東宝株式会社

マーク・ラッセル博士:カイル・チャンドラー(田中圭)
エマ・ラッセル博士:ヴェラ・ファーミガ(木村佳乃)
マディソン・ラッセル:ミリー・ボビー・ブラウン(芦田愛菜)
芹沢猪四郎博士:渡辺謙
アイリーン・チェン博士 / アイリーン・リン博士:チャン・ツィイー(甲斐田裕子)
リック・スタントン博士:ブラッドリー・ウィットフォード(安原義人)
ヴィヴィアン・グレアム博士:サリー・ホーキンス(高橋理恵子)
サム・コールマン:トーマス・ミドルディッチ(小林親弘)
ダイアン・フォスター大佐:アイシャ・ハインズ(斉藤貴美子)
ジャクソン・バーンズ海軍兵曹長:オシェア・ジャクソン・Jr(松尾諭)
マルティネス軍曹:アンソニー・ラモス(小松利昌)
グリフィン中尉:エリザベス・ラドロー(森なな子)
ヒューストン・ブルックス博士:ジョー・モートン(高岡瓶々)
ウィンストン伍長:ジェシー・オニール(吉田ウーロン太)
アラン・ジョナ:チャールズ・ダンス(土師孝也)
ウィリアム・ステンツ大将:デヴィッド・ストラザーン(佐々木勝彦)
アッシャー・ジョナ:ジョナサン・ハワード(渡部俊樹)
ウィリアムズ上院議員:CCH・パウンダー(西宏子)

2014年に公開された、ハリウッド版ゴジラの続編。
モンスターバースシリーズとして、「ゴジラ」→「キングコング: 髑髏島の巨神」→「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」と来て、次回作は来年公開の「Godzilla vs. Kong」らしい。

モスラ、ギドラ、ラドンとなじみ?の怪獣てんこ盛り。
しょっちゅう怪獣が現れて暴れているので、常に爆音でどどーん、ばばーん状態で、最後の方はちょっと慣れたかも。
十字架のシルエットとギドラ、羽から光線を放つギドラなど、映像がすごく綺麗だ。
そして、かなりアレンジされていたけど、劇中でゴジラとモスラのテーマが流れた。
しかも「ここでか!」という場面で。
前作はサンフランシスコがメチャメチャになったが、今回はボストンがめちゃめちゃになった。
確かに最後は「キング・オブ・モンスターズ」だった。






ネタバレのあらすじ









前作から5年、世界各地で17体のタイタン(怪獣)が発見され、密かにモナークが基地を作り監視を続けていた。
発見された個体は17なのに、なぜか基地番号は61とか、世界中にそんなに基地があるの?と思ったら、基地の番号は日本での怪獣映画公開年の下二桁らしい。(ゴジラ=1954年、モスラ=1961年、ラドン=1956年)
キングギドラだけが32で、1964年の「64」ではなく『遊星からの物体X』で、全滅してしまう観測基地の番号が「31」なので、次の番号の「32」としたらしい。
日本にも怪獣が現れたと地図に表示されていたが、本編中には全く出てこなかった。
富士山にあったのは第91前進基地で、1991年に公開された『ゴジラVSキングギドラ』ちなんでつけられ、そこにはヤマタノオロチに似た怪獣が管理されていたらしい。

前回ゴジラが暴れた時に、息子を失ったモナークの職員のエマ。それが原因で夫のマークと離婚しており、今は雲南省の第61基地でモスターの卵を見守っていた。卵が孵りモスラの幼虫が出てくるが、遮蔽システムがダウンし、警備員がモスラに発砲してしまうと、怒ったモスラの幼虫は職員に糸を吐きかけ攻撃してきた。エマは修理が終わったばかりの「オルカ」を使用して、モスラの動きを止める。
そこへテロリストが乱入してきて、職員を次々と撃ち殺し、エマと娘のマディソンを連れ去ってしまう。
モスラは近くの滝で繭を作った。
軍事会議でモナークの立場を説明していた芹沢博士たちは、現在把握している怪獣は世界中に17体、いずれも眠っている状態だと説明する。「怪獣たちは自然の調和を図り、自分たちの住んでいた環境を取り戻そうとしているだけだ」と説明するが、「ゴジラをペットにしろと言うの」という問いかけに「ペットは自分たちの方かも」と答える。そこへ襲撃の知らせが入り博士たちは立場が悪くなるのにも関わらず、会議から出て行ってしまう。
サムが続きの説明をする。「怪獣も交尾をしまして…」とスクリーンにモザイクをかけられたムートーの映像が。

エマの元夫であるマークもかつてはモナークの一員で、怪獣と交信できる装置「オルカ」の試作機を発明したが、息子を奪った怪獣を憎み、オルカを壊してモナークを脱退していた。コロラドにいるマークのもとへ、芹沢博士とグレアム博士がヘリでやってきて、二人が連れ去られたことを話し、一緒に持ち去られた「オルカ」を探すのを手伝って欲しいと言う。
マークが壊した試作機をエマが密かに修理し、怪獣との交信を試みようとしていたのだ。

一行がモナークの前線基地へ戻ると、そこはゴジラの挙動を監視する第54基地だった。テロリストは雲南省のモスラの繭へ向かっているように見えたが、マークは「それは囮だ。オルカを手に入れたんだ、そんな雑魚は相手にしないはずだ」と言い、「怪獣は殺すべきだ」と主張する。謎の振動が起こり、ゴジラがやってきたことがわかる。マークは「倒せないなら撃つな、銃口を向けられれば反撃してくるのはあたりまえだ」と言い、「敵ではないことをわからせるんだ」とゴジラが落ち着いてきたことを見てシールドを開けさせる。

水中にゴジラがこちらを見て立っていた。静かに姿を消したと思ったら、ものすごい勢いで反転、どこかへ去っていった。
「ゴジラの向かう先にオルカがある」スタントン博士がゴジラの向かった先を計算すると、南極を指していた。
そこにはモナークの第32基地があり、「モンスター・ゼロ」と呼ばれる怪獣が氷漬けにされていた。
テロリストはそこへ向かい、職員を皆殺しにする。そして怪獣を閉じ込めている氷に爆薬をしかけた。

マークたちも南極へ向かい、基地へ潜入する。エマとマディソンは、マークがそこに現れたことに驚くが、二人はマークのところへは来ず、エマは爆弾のスイッチを押してテロリストと一緒に逃げた。基地は爆発し、3つの頭がある翼竜が現れ、マークたちモナークの人間が襲われる。ヘリに乗り込んだがヘリが襲われて吹き飛ばされ、マークが襲われそうになっているのを見て、マディソンがオルカを勝手に操作しギドラの動きを止めるが、ジョナに阻止されてしまう。
ヘリからなんとか脱出するが、ギドラに襲われそうになったその時、横から青い炎の襲撃が。ゴジラが姿を現し取っ組み合いの戦いになる。マークは吹き飛ばされ壁に激突、そのまま意識を失ってしまう。

司令船アルコでマークが目を覚ますと、スタントンとコールマンがエマが爆薬のスイッチを押したように見えたが、そんなことはないはずだ、と話していた。マークは「スイッチを押したのはエマだ」と言う。冒頭のキッチンのシーンで、父親のマークにメールを書こうとしているマディソンに、エマは「あそこなら安全」と話していることから、マディソンもこの計画を事前に知っていたようだ。
南極での戦闘で死亡者がかなり出ており、グレアム博士も死亡していた。

ギドラはメキシコのイスラ・デ・マーラへ向かっていると思われ、さらにゴジラは行方がわからなくなっており、おそらく地球内のトンネルを使って移動しているのではないか、と推測されていた。
そしてイスラ・デ・マーラのエマから通信が入る。
「人類を救うためにギドラを開放した。このまま人類を野放しにしておいたら、どんどん増殖して地球を滅ぼしてしまう。だから怪獣を目覚めさせて地球の均衡を図る」と言うエマに、マークは「そんなに思い通り行くとは限らない。人が大勢死ぬかもしれないぞ」と反論する。回線は切られたが、発信元は偽装されているようだった。
イスラ・デ・マーラのモナークの第56基地にも怪獣が囚われていたが、火山の噴火と共に翼竜のラドンが姿を現し、市街地を襲う。
とてつもない台風がメキシコに近づいて来ている、という知らせがあったが、それは台風ではなく南極から飛び立ったギドラだった。

まだ市民も避難していないため、ラドンの気を引きギドラの元へ誘導する作戦が遂行される。怪獣と人間の声を合成させた音なら、ラドンをおびき出せるのではないか?地球上で最も残虐なのは人間なのだから。マークが装置を作りラドンをうまく誘い出すことはできたが、戦闘機は両羽で潰されたり、足で捕まえられたりし、脱出した兵士はそのまま口の中へ消えていったりし、戦闘隊は全滅してしまった。

子供を乗せた飛行艇が故障でアルコに着陸を求めたが、油圧装置の故障でハッチがあかない。マークは吊られていた戦闘機を落下させてハッチを無理やり開けて着艦させる。
艦内に炎が上がるが、消火を急ぐ風でもなく、結構燃えてるのに大丈夫なの?
しかし、うまくラドンをギドラのところへ誘導することに成功。
ところが、軍から「最終兵器を使うからすぐに撤退しろ」との命令が入る。
芹沢博士は「ゴジラを待つべきだ」と反対するが、すでに軍が開発していた最強兵器「オキシジェン・デストロイヤー」が発射され、「あとは祈るだけだ」と言われてしまう。

ゴジラが現れ、尻尾から青い光が背びれを伝って光っていき、口から光線を吐く。
ギドラは高圧線を噛んで壊し、電流を貯めて全身から放電、その姿はブラジルの十字架を背にして光っていた。3つある首の右側の首をゴジラが噛みちぎるが、しばらくしてその首が再生する。
もみ合って海中へ落ちたところにオキシジェン・デストロイヤーが到達、海中で爆発した。
軍は「これでギドラを倒せた」と言うがしばらくするとギドラが海中から飛び出し、イスラ・デ・マーラの火山の上に舞い降りた。
「ゴジラは…」微弱な電波をキャッチできたが、その電波は無くなってしまった。
「ゴジラは、死んだ」

ギドラの首が再生したことについて、地球上の生物の摂理に反する、ありえない、というスタントンに、チェン博士が「地球の生物ではないのかも」と言う。中国だかの伝説では、龍は空から降ってきたという。つまり、他の星からやってきた侵略者だったのだ。文献を調べてもギドラに関する記録は少なく、恐ろしさのあまり記録をしなかったのかもしれない、という結論になった。しかしその侵略者に対抗できる唯一の存在は…「ゴジラだ。しかし、我々が殺してしまった」
チェン博士は3世代前からモナークで働く職員の一族で、一族の写真は何人もの双子が写っていた。

雲南省から、モスラが羽化しそうだとの連絡が入る。モスラのテーマに乗せてまばゆい光の中から大きな羽を広げて飛び立つモスラ。「美しい…モスラはクイーン・オブ・モンスターよ」羽化の様子を見守っていた人物がフードを取ると、その顔はチェン博士にそっくりだった。

モスラは何かに呼びかけるように電波を発していた。
「もしかして、ゴジラに呼びかけているのでは?」
「異なる生物同士で?ゴジラとモスラがいい仲だって言うのか」
「共生は珍しいことじゃない。十分ありえる」
すると、呼応する電波が海中深くで認められ、ゴジラはかろうじて生きていることがわかる。「今ある核兵器はいくつだ?」と聞く芹沢博士。
「ゴジラに核兵器を打ち込んで、活力を与える」
潜水艇で海中深く潜っていくと、神殿のような人工物が沈んでいるところに到達する。そこは放射能が高く、エアポケットとなっていて空気も存在していた。
偵察艇を出し、エアポケット内に浮上した瞬間、壊れてしまったが、一瞬ゴジラの背びれが写っていた。

ゴジラの「家」はアトランティスとか?
しかし、空気があっても二酸化炭素を酸素に変換するシステム(植物が生えてるとか)がないと、酸素は無くなってしまうのでは…

「ここは、ゴジラの家だ。ここでゴジラは放射能を摂取していたんだ」
「じゃあ、ゴジラは昼寝中ってことか?ほっておけば元気になるなら…」
「何年も寝たままかもしれない」
「核弾頭を打ち込もう」ということになるが、先ほど海底に叩きつけられた時に起爆装置が壊れて修理不可能になってしまっていた。
「手動で起爆させれば…」というチェン博士にスタントンは「それを行う者は生きて戻ってこれない」と答える。
「私が行こう」と芹沢博士。
懐中時計を見ている芹沢博士を見て、マークが「今何時だ」と聞く。
「この時計は止まっている(8時15分のはずだが、回転してるので5時で止まっているように見える)」
「息子が時計を見ている人に『今何時』と聞いていたよ」と話すマーク。マークに手帳を渡す芹沢博士。

エア・ポケット内へ浮上すると、核弾頭をもって神殿の階段を上がる。
起爆装置を作動させ、ヘルメットを脱ぐと、ゴジラに近づいていく。ゴジラの鼻先へ来ると、ゴジラは目を開け、博士をじっと見た。博士はそっとゴジラの鱗に手を置き「さらば、友よ」と言うと、核弾頭が爆発する。
爆発の勢いで、海上へ吹き飛ばされる潜水艦。
しばらくすると海面が窪み、ゴジラが姿を現した。
空へ炎を放って咆哮した後、自分を殺そうとしたのに今度は助けるのか?というように潜水艦の甲板にいる人間をじっと見つめ、去っていった。

ぺっと芹沢博士を吐き出したり、鼻からふんっと出して助けてくれたりしないかなぁ…と思ったけど、そんなことはなかった。
口に含んでいたとしても、炎を吐いてたから蒸発しちゃったか。
ここで無駄にエネルギーを使わんでもいいのに。
アニメゴジラでもギドラは外部(異空間)からやってきたものだし、モスラも手助けしてくれる感じにデジャビュ感が。

次々に怪獣が目を覚ますのを見て、マディソンは「まだ市民が避難し終わってないのに怪獣を開放するの!?」とエマとジョナに問うと、ジョナは「母親からなんて聞いていたのだ?犠牲者が一人も出ないと思っていたのか?」と言われてしまう。エマも避難が終わる前に怪獣を開放することに同意する。マディソンはエマに「そもそもこの計画はアンドリューのためだって聞いてたのに。こんなことしてアンドリューが喜ぶと思う?」と言うとラジオ・ルームへ籠もってしまう。
そして世界各国でモナークによって密かに拘束されていた巨大モンスターが、次々に目覚め始める。
エマとジョナが言い合っている声が聞こえてくる。「1体ずつ時間をおいて目覚めさせる予定が狂ってしまったとしても、世界の均衡を正すためには、もう後戻りはできない」
マディソンは食料と水、オルカを持ってテロリストのアジトをこっそり出ていき、ボストンの球場にオルカをセットしスピーカーからモンスターを止める周波数の音を流す。
怪獣たちは動きを止めたが、ギドラがその音を止めようと球場を襲う。マディソンはギドラと目が合い、ギドラが球場の建物を破壊し始める。
表に出たマディソンはオルカを放り投げて壊し、走って逃げる。自宅へ戻って扉を閉め、背後から聞こえるギドラの音に震えていた。

怪獣の動きがおかしいことに気づき、オルカとマディソンがいなくなっていることに気づくエマ。
出ていこうとするエマに対してテロリストは「組織を危険にさらしてまでお前の娘を助ける義務はない。」と銃口を向けるが「お前はもう必要ない。勝手に出ていけ」と言われ、ジープでアジトを出ていく。

マークもマディソンがオルカの音声を流していることに気づいて球場へ向かうが、めちゃくちゃに壊された後で、壊れたオルカを発見しただけだった。ギドラに襲われそうになったところに、エマがジープで現れ助け出す。言い争う二人に一緒に乗っていた兵士が「こんな両親なら俺だって家出したいよ」とつぶやいたら「『家』出…。うちだ!」
自宅はめちゃくちゃに破壊されていたが、浴槽から手がはみ出していた。上にかぶさっていたものをどけると、マディソンは生きていた。

壊れたオルカを修理し、音を出しながら飛行してギドラを引き付ける、という作戦を取ることにしたが、最後に乗り込もうとしたエマはオルカを持ったまま搭乗することを拒否し、マディソンとマークに向かって「I love you」と口を動かすが、声はギドラの出す音で聞こえない。ジープに乗ってギドラを誘導するエマ。
ギドラ相手にジープじゃ、スピードが全然足らないのでは…

ジープは転倒し、エマは投げ出される。
そこへゴジラが到着、芹澤博士のカツが入りすぎバーニングゴジラと化していて、ものすごい熱量を放出して、周りの金属がゆがんだり溶けたりしていた。臨界点に達するのは、時間の問題だった。
ゴジラは光線を吐きギドラに挑むが、ギドラはゴジラを羽交い締めにして成層圏まで持ち上げ、そこから地上に落下させる。摩擦熱で発火しながら地上に激突するゴジラ。
いくらゴジラでも、これでは死んでしまうのでは??
と思ったら、そこへモスラが登場。モスラは襲ってきたラドンにやられそうになったが、口ら糸を吐き、足についている鋭いかぎづめで胸部を突き刺し撃退する。モスラはゴジラの上に覆いかぶさるようにしてギドラの光線攻撃を受けて蒸発?してしまったが、鱗粉のような粉がゴジラに降り注ぎ、ゴジラはパワーアップして復活、なんとなくサイズもでかくなったような気が。
取っ組み合いの末、ゴジラがギドラを足で組み伏せ、光線で首を焼き落とした。

静けさを取り戻したが、動いたのはギドラの頭だった。「生きてた!?」と思ったが、それはゴジラが咥えていた切り落とされた頭をぶん回していたからだった。
炎を吐いて首を消滅させると、マークたちの方を見るゴジラ。「放射能分の礼はした」とでも言いたげなドヤ顔。
ギドラを倒したゴジラの元へ、巨大怪獣が集まってくる。ラドンやムートー、マンモスは、みなゴジラにひれ伏し、ゴジラは空に向かって咆哮する。

エンディングはソーヤ、ソーヤ、ゴジラ、の掛け声の歌で、モスラのテーマ→ゴジラのテーマで、この曲を聴くとゴジラだなぁ、と思う。
エンドタイトルに「ゴジラ」とカタカナでも入っていた。

エンドロールは、ネットニュースで、新たな卵が発見、ゴジラが他の怪獣を監視、怪獣の排せつ物から新たな燃料が、髑髏島の地下に巨大生物の発生原因か?
というような見出しが躍る。
ゴジラは海へ帰らなかったらしい。

スタッフロールの最後に、「In memory of」と、ゴジラのスーツアクターであった中島春雄へのメッセージみたいなのがあった。写真付き。(2017年に亡くなっている)

ラストカットとして、ジョナは漁師からギドラの首を見せられ「買う」と即決するシーンがあった。


おまけ
公開記念特別上映?でシン・ゴジラを見た。
最初に必ず流れる「映画泥棒」で、どんな調整されているのかの知る目安にしているけど、低音バリバリではなかった。
公開時より若干控えめ?
ピエール瀧が出てたけど、彼が出ている作品すべてを上映禁止にしたら、見られないもの多くなっちゃうよなぁ…と思った。
ゴジラ殲滅のためにアメリカ軍で志願した兵士がいることについて「この国はよっぽど好かれているのね」と石原さとみが言っていたが、実際そうなのか?
この間の「よみがえる翼」で、震災時にそういうことがあったと言っていたけど。
石原さとみの英語は、うまそうに聞こえるけど、うーん、ちょっと変だった。
字幕が漢字ばっかりで読むのが大変なのと、英語の訳も同時に出るとさらに大変。
予告でキング・オブ・モンスターが流れたけど、ギドラとモスラが降臨、先日のアニゴジのデジャヴを感じた。
放射している最中なら攻撃可能なんだっけ?とかなり設定がごっちゃになってしまってる。
そして最後に拍手が…「メカゴジラの逆襲」では拍手無かったな。
下手な最新作よりも、こういう旧作の方が客入りがいいって、何なの?

2014年のハリウッドゴジラも見たかったが、夜の回にかからなかったので見れなかった…ので、テレビで見た。
ちなみに、キングコングは見てません。
次回公開前にかかるんじゃないかと予想。
キングコングって言ったら、美女を捕まえてエンパイア・ステートビルなんですけど、若い人はしらないんだよね、きっと。

今回はaとb、両方で見た。
bのほうが響く箱なので、音楽などの音はいい。音楽と最後のハエの羽音はよく聞こえた。あと、振動がもろに響いてよく揺れる(?)
しかし、スクリーンが汚い。白く光ると中央右あたりに点々と何かをぶちまけたようなスクリーンの汚れ?が…
そして映像自体もaのほうが明るくて綺麗だ。
音楽と振動を楽しむならb、クリアな映像を見たいならa。
という感じのよう。

評価:2ab


氷上の王、ジョン・カリー

原作:ビル・ジョーンズ「Alone: The Truimph and Tragedy of John Curry」
監督:ジェイムス・エルスキン
音楽監督:スチュアート・ハンコック
音楽演奏:ブラチスラバ交響楽団
撮影監督:ポール・ウィリアムス
編集:スティーヴン・パーキンソン
ナレーション:フレディ・フォックス

協力:
アンドリュー・カリー          セリア・カリー
メグ・ストリーター・ローク       キャリー・フォルクス
ハインツ・ウイルツ           ネイサン・バーチ
ジョニー・ウィアー           イアン・ロレッロ
エルバ・コーリー            デビッド・スバンゲン
ウィリアム・ホワイトナー        クリスタ・ファッシ
ローナ・ブラウン            ディック・バトン
ロビン・カズンズ            ティム・マーフィー

1975−1976のシーズンでイギリス国内選手権、欧州選手権、インスブルックオリンピック、世界選手権全てで優勝した男子フィギュアスケート選手、ジョン・カリーのドキュメント映画。
今でこそ「美しさを競う」競技となったが、当時は両手を氷と平行に上げたままバックで滑る、が男子の滑り方の基本だったらしく、ジョン・カリーの滑りはかなり批判されたらしい。

アクセル以外のジャンプはトリプルジャンプで、キャメルのようなレイバックのようなポジションのスピンがすごく綺麗だった。さすがにリアルタイムで見てないけど、男子でレイバックスピン、と言ったらプルシェンコしか思い浮かばない・・・
引退後のアイスショーのプログラム「牧神の午後」の練習風景がすごかった。当時はまだコンパルソリがあった時代、フィギュア(図形)を描くような滑りがすばらしかった。
また、ほぼ助走がない状態でダブルトゥループを跳んでいた。

しかし、昔すぎてあまり映像がなく、ジョン・カリーが友人に宛てた手紙とテレビ出演した時のインタビューや、試合の映像で綴られて行き、映像がないところは直筆の手紙が映し出されて読み上げられるだけなので、起伏がなく後半はやや睡魔との戦い…
引退後のアイスショーはホームビデオで撮影されたものが奇跡的に発見されたそうだ。
84年にアイスショーで来日してたらしいが、「もうダメだ、滑らない」とスランプ状態だったそうで、インタビューの映像も出ていた。

オフレコで話した「ゲイであること」が週刊誌で報道され、オリンピック金メダリストが「ゲイ」である、ということで当時ものすごい騒ぎになったらしい。
数年前にジョニー・ウィアーがカミングアウトした時、干されたらしいし、2年間くらい試合でも日本のアイスショーでも見なかったから、それが40年くらい前となると、相当だったと思う。

1991年にHIVを発症、1994年に44歳で亡くなった。
まるでフレディ・マーキュリーみたいだと思った。

吉祥寺のアップリンクで見たが、すごいスクリーンの小さい映画館なのね・・・音響はまぁまぁだが、後ろの席の人が立つと、映写機の前を頭が横切り、影が映るという、今どき珍しい体験をした。
まるで、視聴覚室でスライド見ているみたい・・・

評価:吉祥寺アップリンク3


ROMA/ローマ

監督:アルフォンソ・キュアロン
脚本:アルフォンソ・キュアロン
製作:アルフォンソ・キュアロン/ガブリエラ・ロドリゲス/ニコラス・セリス
製作総指揮:ジョナサン・キング/デヴィッド・リンド/ジェフ・スコール
撮影:アルフォンソ・キュアロン
編集:アルフォンソ・キュアロン/アダム・ガフ

出演
クレオ:ヤリッツァ・アパリシオ
ソフィア:マリーナ・デ・タビラ
アントニオ:フェルナンド・グレディアガ
フェルミン:ホルヘ・アントニオ・ゲレーロ
ペペ:マルコ・グラフ
ソフィ:ダニエラ・デメサ
トーニョ:ディエゴ・コルティナ・アウトレイ
パコ:カルロス・ペラルタ
アデラ:ナンシー・ガルシア
テレサ:ヴェロニカ・ガルシア
ラモン:ホセ・マヌエル・ゲレロ・メンドーサ
ゾベック教授:ラテン・ラヴァー

第91回アカデミー賞で外国語映画賞・監督賞・撮影賞受賞作品。映画館の公開ではなく、Netflixでの公開作品にもかかわらず、受賞したことで話題になった。
監督は「地味な作品なので、映画館でかけてもらえないと思って、Netflixにした」と言ってたらしい。

エンドロールを含め、音楽が全くない。
そのかわり音響がすごく凝っていて、その場にいるみたいだった。
居間でテレビを見ているシーンは、登場人物の目線なのだが、会話が客席でだれかが話しているように聞こえるし、お店だったりすると、店員が自分の前方から後ろへさっていくところなど、その通りに音が聞こえるのだ。
今回はhで見たけど、ULTIRAで見た方が良かったかも。
PCとかで見るにはもったいなさすぎる。

また、映像はモノクロだが、単なる白黒ではなく、セピアともちょっと違う、古臭いくない美しいモノクロ映像だった。

なんでタイトルが「ROMA」なのかと思ったら、舞台がメキシコシティ近くの「コロニア・ローマ地区」だかららしい。時代は1971年くらいのようだ。
スペイン語とメキシコの先住民が使っていたミシュテカ語に字幕がつき、英語には字幕なし。家政婦二人は貧しい地区の出らしく、二人だけの時はミシュテカ語で話していた。

主人公は比較的裕福な家庭の若い家政婦、クレオ。
冒頭から、ガレージに水をまき、ブラシで掃く音しか聞こえない。この静かなシーンで、隣の男はポップコーンをがさごそ音を立ててうるさかった。
なんで、この静かなシーンで、わざわざ音を立ててポップコーンを手につかんで食べるんだ!?

クレオが住み込みで働く家の夫は、出張が多い仕事なのか留守がちで、妻のソフィアと3人の子供、ボラスという黒い犬、祖母らしき女性の世話をする毎日だった。子供達はクレオに良く懐いていた。

家の主人がギャラクシーに乗って帰宅するがガレージはギリギリの幅しかなく、少しでも斜めに入ると壁にぶつかり、バックして入れ直したりしていた。主人は1日くらいしか家に滞在しておらず、ケベックで会議だとまた出かけていってしまう。
別れ際にソフィアは後ろからひし!と抱きしめていたが夫は無反応。何だか違和感を感じるな…と思ったが、これは後の伏線になっていた。

クレオは休みの日に一緒に住み込みで働いているアデラと、ダブルデートで映画を観に行くが、ボーイフレンドのフェルミンは「映画を見るよりも公園に行こう」と言い、クレオたちは別行動をとる。
次のカットでは、横向きのフェルミンが全裸でシャワーカーテンのかかっている突っ張り棒を外し、それを持ってこちらにやってきて、「武術」を見せてくれるのだが、素っ裸で棒を振り回して、うーん、これって必要?武術はどうも日本のものらしく、最後に「アリガトゴザイマシタ」って言うんだけど…
それをベッドに座って見ているクレオ。
この武術によって、フェルミンは救われた、という話をクレオに聞かせるのだが、クレオは服を着ているので、おそらく二人はそういう関係なのだろう、と推測することになる。
クレオはあまり感情を表に出さない人のようだが、この時も結構淡々といていて、フェルミンのことが大好き、と言うようには見えず、何となく流されてこうなったんだろうなぁ、と思った。

クレオは「月のものが来ない」と同僚のアデラに相談する。
フェルミンと映画を見に行った時に妊娠していることを告げると、「いいことじゃん」と言われ「そうなのかしら」と答えるクレオ。フェルミンは上着を置いたまま「トイレに行ってくる。アイスクリーム、買ってくるか?」と聞いて出ていき、戻ってくることはなかった。

ソフィアの夫が出て行ったきりで戻ってこなくなり、ソフィアは子どもたちに父親に手紙を書け、と言う。
クレオは悩んだ末にソフィアに相談し、病院で検査を受けると妊娠していることがわかる。新生児室前で待っていると、地震が起こり、天井のコンクリートが新生児のケースの上に剥がれ落ちてくるが、新生児は無事だった。

クリスマスに父が帰ってこないため、一家は親戚?の家のパーティに行くことになった。
挨拶で英語を話すシーンがあったが、字幕はなし。
他の家のメキシコ人の使用人たちと過ごしたりするクレオ、近くの森に火が付き、バケツリレーでみんなで消し止める。

ソフィの夫は実はケベックへの出張ではなく、女とアカプルコへ行っていたことがわかり、電話でヒステリックに話すソフィア。
その様子を外で子供がこっそり聞いており、ソフィアは部屋から出てくるとそこに子供がいたため「盗み聞きするなんて!」とビンタし、こんなところに子供をいさせるなんてとクレオを責めるが、子供にはすぐあやまった。

だんだんおなかが目立ってくるようになってきたクレオ。
洗濯物を干してたあとで台の上に仰向けに寝て、「死ぬのも悪くないかも…」とつぶやいたりする。
フェルミンと連絡がつかないため、クレオはアデラの彼氏ラモンを訪ねて行くが、そこは貧しい人たちが暮らしているところのようだった。ラモンはバンドの練習をしていた。フェルミンの通っている道場を教えてくれるが、自分が教えたとは言わないでくれ、と言われる。道場の場所へいくと、そこは学校の校庭のような広い場所。ラジオ体操のようにみんな並んで、武術の型を練習していた。その日は有名な武術家が来ていて、「何かやってほしいというなら…」と目をつぶり片足を上げ両手を頭の上で合わせ、そのままのポーズで数分たった。上空には飛行機が飛んでいる。
見守っていた人々は何も起こらないためざわざわし始める。
「諸君らは私が空に浮かぶとか、そういうことを期待していたのかもしれないが、これはすごいことなんだぞ。自分でやってみたまえ」
目をつぶって片足で微動だにしないので、私はすごい!と思ってみてました。
同じポーズをとると、ぐらぐらしたり、そもそもできない、と言うような人ばっかりだった。
武術の講習が終わると、クレオはフェルミンのところへ行く。老いて行った上着を返し、「あなたの子供よ」というが「俺の子じゃない」と突き放され「二度と来るな。召し使いのくせに」と言われる。フェルミンはトラックに乗って行ってしまった。

出産間近になりベビーベッドを買いに、おばあちゃんと運転手とで家具店へ行くが、デモが暴動に発展し、巻き込まれてしまう。群衆の一部が発砲し死者が出て、家具店の中に逃げ込んできたため、後を追ってきた人たちが家具店の中で逃げてきた人を撃ち殺す。その中にフェルミンがいて、クレオを見るがそのまま逃げていく。
クレオはそこで破水してしまい、車で病院へ急ぐが、群衆のデモで道は渋滞していて、なかなかたどり着けない。
車の中で生まれちゃうんじゃないかと思った。
やっと病院についたが、デモの負傷者であふれかえっていた。やっとのことで主治医を探し出し、分娩室へと入る。
分娩室も個室ではなく、今の大部屋の病室みたいに、カーテンで仕切られただけで、何人も同時に赤ちゃんを産んでいる状態だった。
こんなプライバシーもないところで、出産!?と正直驚いた。
クレオの赤ちゃんは心音がなく、手術室へ移動して分娩をする。生まれた赤ちゃんはぐったりしていて息をしておらず、心臓マッサージを行うが、死産だった。
このシーンも出てきた赤ちゃんをそのまま手に取って心音を聞いて、心臓マッサージをしていた。本物の赤ちゃんじゃないよね?人形?
看護婦が「最後にお別れをして」とクレオに赤ちゃんを抱かせる。
クレオは泣きながら赤ちゃんを抱き、看護婦は赤ちゃんをシーツですっぽりくるんだ。

退院したクレオは、妊娠前と同じ生活に戻った。
ある日、ソフィアが小さい車で帰ってきた。
「その車どうしたの?」と聞く子供たち。
「買ったのよ。ギャラクシーは売りに出すわ。売る前にギャラクシーで旅行に行きましょう」
子供たちとクレオで、海辺へ旅行にでかけ、夕食時に離婚することを話すソフィア。
この旅行も、夫が自分のものを取りに来る、というので、顔を合わせたくなかったから出てきたの、と言う。
ソフィアは学者のようだったが、それだけでは食べていけないから、仕事をする、と子供たちに話す。
食後に表の遊園地のようなところでアイスクリームをみんなで食べているのだが、横では結婚式をしていたり、後ろには道頓堀のかに道楽のような巨大なカニのオブジェ?があっったり。家族の空気はちょっと冷えていた。

旅行の最終日、子供たちが海に入りたいというので、出発までならいいわ、と浜辺へ行く。妻は用事を済ませてくる間に子供たちを見ていて、とクレオ頼み、子供たちには「クレオは泳げないんだから、波打ち際までしか行っちゃだめ。絶対に深いところには行かないで」と言い聞かせる。
しかし、末の子の相手をしていると、上の二人の子が深いところへ行ってしまっておぼれかけ、それを助けるためにクレオは海へ入り、子供たちを必死で呼ぶ。
ここは浜辺からずっと横にパンする映像で、あまり見ないような撮り方なのが印象的だった。
波もかなり荒かったが子供たちが波間に顔を出して見つけられたので、浜辺へ連れ戻す。
母親が「深いところに行かないように」といった時点で、「これは行くな」と思ったけど、クレオは首しか出てないし、子どもたちの姿は全く見えないしで、本当に溺れるのか?と思った。
ソフィアが戻ってきて、クレオに駆け寄り「大丈夫か」と抱きしめる。子どもたちもクレオに抱きつくと、クレオは「いなくなってほしいと思った…あの時、子供はいらない、いなくなってほしいと」と涙を流しながら告白する。
家に戻ると、夫が荷物を運び出したあとだった。主に本棚を持ち去っており、中に入っていた本が床に積まれていた。
「本棚がないとすごいね」「あの人にとっては、本棚が重要だったんでしょ」
いつも通り、ガレージの犬の糞を掃除するクレオ。洗濯物をもって、屋上へと上がっていく。画面は建物の上の方と空を写していて、遠くで子供たちの声が聞こえ、空には飛行機が飛んでいた。
この映像のまま、スタッフの名前が映し出されるのだが、「ロール」ではなかった。

どういう意味なのか、飛行機が飛んでいるところが映っているシーンが多い。
この飛行機は当時のものではなく、普通に飛んでる現在の飛行機なんだよね?とちょっと思った。

評価:1h


山猫 4K 修復版(デジタル版)

原作:ジュゼッペ・ランペドゥーサ
監督:ルキーノ・ヴィスコンティ
脚本:ルキーノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/エンリコ・メディオーリ/パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/マッシモ・フランチオーザ
製作:ゴッフレード・ロンバルト
音楽:ニーノ・ロータ/ジュゼッペ・ヴェルディ

出演
ドン・ファブリツィオ(サリーナ公爵):バート・ランカスター
タンクレディ:アラン・ドロン
アンジェリカ:クラウディア・カルディナーレ
ガルバルディ軍将軍:ジュリアーノ・ジェンマ
カヴリアーギ伯爵:マリオ・ジロッティ
ドン・カロージェロ・セダーラ:パオロ・ストッパ
チッチョ:セルジュ・レジアニ
ピローネ神父:ロモロ・ヴァリ
マリア・ステラ(サリーナ公爵夫人):リナ・モレリ
カテリーナ:オッタヴィア・ピッコロ
コンチェッタ:ルッチラ・モルラッキ
カロリーナ:アイダ・ガリ
ドンナ・マルゲリータ:ローラ・ブラッチーニ
ドン・ディエゴ:ハワード・ネルソン・ルビエン
パラヴィチーノ大佐:イヴォ・ガラーニ

「2010 年、マーティン・スコセッシ設立のフィルムファンデーションと GUCCI の資金提供により、1 万 2 千時間をかけて復元された 4K 版を、今回特別に、 35mmプリントとデジタルの両方で上映します」

日本での上映は最後になるそうで、本当に一番最後の劇場だった。
たまには古き良き?映画を見るのもいいかも、と思ったので見に行ってみた。
1963年の映画だが、映像は美しく修復されいていた。
過去に見たことがあるのは「ベニスに死す」「ルードヴィヒ」である。

アラン・ドロンはすごくかっこよかった。
なんとなく、イ・ビョンホンに似てる気がする。
いつものごとく、下調べなどしなかったため、戦争の背景がよくわからず、おぼろげな世界史の記憶を辿るがイタリア史なんかわかるわけもなく…
途中でサリーノ公爵が、経緯を話してくれるまでは、オレンジの服と青い服の立場の違いがよくわからんかった。

タンクレディは一旗あげようとガリバルディの軍に合流したが、頃合いを見計らって政府軍に鞍替えする。
叔父のサリーナ公爵のところへ戻って来た時は、政府は新しい体制になっていた。

田舎臭い紳士だ、と一族が噂していたセダーラが屋敷に招かれた時、タンクレディは夫人の代わりに一緒に来た娘のアンジェリカに心を奪われる。
みな、「なんでこの父親にこんな美しい娘が?」と思うが、近所の人の話だとセダーラは妻を屋敷の外へ出すことはないそうで、顔を見たものはいなかった。
サリーナ公爵の娘コンチェッタは、タンクレディといい仲だったが、アンジェリカが現れてからタンクレディが離れて行くのを感じ、アンジェリカに意地悪をしたりする。

もともと貴族ではなかったアンジェリカは、素行に下品なところがあり、食事の席でタンクレディの言った言葉に高笑い。その時にサリーナ公爵だったか公爵夫人だったかが席をたつと、食事は終わってないと思われるのに一斉に席をたつのがすごかった。貴族社会ってこんな感じなのか。

サリーナ公爵はタンクレディにアンジェリカとの結婚の意思を確かめる。
サリーナ公爵夫人は「娘が思っている人なのに」と夫に文句を言うが、新しい時代を築いて行く男の妻には、あのようなエネルギッシュな女性の方が合うのかもしれない、と思い、二人の仲人を引き受けた。

盛大な舞踏会が行われる。アンジェリカはサリーナ公爵とダンスを踊る。
サリーナ公爵は舞踏会のようすをあちこち見て回った。
舞踏会のシーンは、女性はみんな扇をバタバタしていたが、暑さで夜〜明け方に撮影したにもかかわらず、照明と反射板でかなり扱ったらしい。
公爵も額に汗をかいていて、「この汗は何かの意味があるのか?重い病気でもう直ぐ倒れるとか??」と思ったが、本当に暑かったかららしい。

舞踏会が終わり、家族を馬車で屋敷に帰らせ、街を歩いて帰る公爵。

サリーノ公爵は筋が通っていてすごい人だ。
中央から役人がやって来て、新しい政権の議員になって欲しい、と言われるが、「自分は古い制度の人間だから、新しい政府に加わるべきじゃない」と拒否し、代わりにアンジェリカの父親のセダーラを推薦するのだ。

「我々 山猫や獅子に代わって、山犬や羊が台頭する時代なのだ」という公爵バート・ランカスターの言葉通り、老いた者から若者へ、貴族から庶民へと時代が移り変わっていく様を描いた3時間を超える大作。
やっぱりちょっと眠くなる…
もうちょっと背景を勉強してから見るべきだったかも。

評価:2a


きみと、波にのれたら【極上音響上映】

監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
製作:岡安由夏/Eunyoung Choi
製作総指揮:種田義彦
音楽:大島ミチル
主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「Brand New Story」
撮影:福士享
編集:廣瀬清志
アニメーション制作:サイエンスSARU

声の出演
雛罌粟港(ひなげし みなと):片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)
向水ひな子(むかいみず ひなこ):川栄李奈、木野日菜(子供時代)
雛罌粟洋子(ひなげし ようこ):松本穂香
川村山葵(かわむら わさび):伊藤健太郎

川栄李奈がすごくいい。華があって可愛い感じの声。
別の人が声を当ててたら、違った評価になったと思う。
片寄涼太も周りにプロの声優を使うと浮いたかもしれないが、最初若干違和感あるけど、それほど気にならない。
作画は背景は結構きれいに描いているが、人物がかなりシンプルというか簡単なキャラデザインで、全体的に「質が高い」とは感じられないのだが、最後の方はそんなものはどうでもよくなるくらい、良かった。

花火のシーンは、若干音が響くプチ爆音だった。
アラジンをULTIRAで見たが、象がずしんずしんと来るところは全く振動を感じられなかったので、dtsX以外は極音の方がいいかも。

コーヒーを入れたり、料理をするところが、やや稚拙な感じと最初は思ったけど、後半のオムライスは美味しそうだったよ。
そう、コーヒーは鮮度が命なんです。
買ったばっかりの豆でも、店で寝かされてたやつだったりすると、全然膨らまないんだよね。




ネタバレのあらすじ






千葉の片宮海岸の消防士、雛罌粟港は、消防署の屋上から向水ひな子がサーフィンをしている姿を見て、「ヒーローが戻ってきた」と後輩の川村山葵に言う。
ひな子は小学生のころ、この海岸の近くに住んでいたが、父親が家業を継ぐために引っ越したが、大学生になって戻ってきたのだった。
徐々にわかっていくことだが、実は、港は子供のころに海でおぼれ、サーフィンをしていたひな子に助けられたのだった。ひな子はその時のサーフボードを今でも使っていたので、港はひな子のことがすぐわかったようだった。

ひな子は実家を離れて一人暮らしを始めたが、オムライスもうまく作れず、部屋は段ボールが積まれたまま。
隣の建設途中の現場でヤンキー?が無許可で打ち上げ花火を上げ、その火の粉がマンションに飛び火し火事になってしまう。港たち消防士は救助に向かうが、ひな子はサーフボードをかかえ「携帯、財布」とやっていて逃げ遅れ、あろうことか上の階へと逃げていき、屋上から「助けてー」と叫ぶ。
そこへはしご車に載った港が王子様のように両手を広げて現れ「サーフボードもいいですか?」「もちろん」
実ははしご車に物を載せてはいけないらしく、後で上司に怒られていた。
「どうもありがとうございました」というひな子に港は「こちらこそありがとうございました」と礼を言う。
「サーフボード、大事なものなんですね」「子供のころからずっと使っているので、もうボロボロなんですけど」
ひな子は「よければ一緒に波に乗りませんか?」と、二人で海に行く約束をする。

港はサーフボードとウエアを新調して現れる。
海まで好きな歌(Brand New Story)とか、スナメリが好きだ、という話題で少し盛り上がる二人。行った先はどうやら湘南らしいのだが、ひな子は港にサーフィンのしかたを教える。
「漕いで漕いで漕いで漕いで、立って〜!」
何度も繰り返し練習するが、息が上がってしまう港。

お昼は港が豆をひいてコーヒーを淹れ、卵焼き専用のフライパン持参で卵焼きを作って、卵サンドを食べる二人。珈琲の豆は新鮮だとよく膨らむとか、そういった話をする。
ひな子が「港さんは何でもできるんですね。すごいなぁ。私なんて全然・・・」と言うと「そんなことないですよ」
港がずっと気になっていたというカフェで休憩する二人。港はカフェをやるのが夢だと言った。「せっかく波の静かなところまで来てもらったのに、(うまくならなくて)すみません」と謝るが、「おかげでこんな素敵なカフェに来れたし」と笑う。
「港さんと一緒だと、ずっと助けてもらえそう」「ずっと助けるよ、必ず!」と答える港。

照れ隠しに慌てて食器をまとめ、食器運搬用のエレベータに入れようとしたらエレベータが下に降りたままで、食器はがっしゃーん、と落下した。千葉から来た、と店のマスターに言うと、働いていた人が千葉でお店をやっているから行ってみて、とカードをもらう。
別れるときに「またこうして誘って、一緒にお茶飲んだりしてもらえますか?」という港にひな子はすでにもう付き合う、という認識のような反応をしていた。
いろんなところに出かけて行って、次第に距離が縮まっていく二人、ここの表現が二人が歌う「Brand New Story」をバックに映像が流れていくのだが、最後のカットがカラオケで、そこで一緒に歌っている設定なんだろうけど、何かに反応して一緒に笑うような声になったりして、新鮮でかわいかった。

港の妹の洋子が兄の「彼女」を見に来るが、彼女は引きこもりがちだった。「恋なんてアホのすることだ」とひな子に毒舌を吐き「まるでヒョウモンダコだ」と港に言われてしまう。仲良くしてやって、と頼まれるひな子。

クリスマスイブに二人でポートタワーに行く。タワーの外壁にクリスマスの照明をつけ、リクエストでメッセージが流れるのを聞くひな子。「予約すると好きなメッセージを流せるんだって」と港が言う。展望台に登りハートの色紙に二人の名前を書き、写真を撮りハートのカギを手すりにつける。ひな子は「ええ〜いいよ〜」と言う感じだったが港が「はい」とタイミングよく差し出す。

「雪が降ったあとにはいい波が来るんだって。その波に乗れたら願いが叶うっていう伝説があるんだって。まだ一度も行けてない」というひな子。
翌日はホワイトクリスマスになり、キャンプを張ってオムライスを作る二人。港はすごくうまくオムライスを作ってくれた。
ひな子は港みたいに好きなことを見つけたい、というが、港は「ひな子は得意なことがあるから、すぐ見つけられるはずだよ」という。
「子供の頃に溺れたり何をやってもうまく行かなかったが、ウミガメの孵化を見て頑張らなきゃ、と思った。そしてじいちゃんの海難パトロールについて行ったりして、人を助ける仕事につきたい、と思ったんだ」
「港は何でも乗り越えちゃうね」
「俺はひな子のようにうまく波に乗れないけど、泳いで疲れたら休めばいい。そうしてまた泳いで、俺がひな子の港になるよ。いつでもひな子を助けるよ」
「いつまで助けてもらえるのかな」
「十年、二十年、ひな子がおばあさんになって…ひな子が一人で波に乗れるまで」

ひな子はバイト先の花屋で港からのLINEを受け取る。
「ずるい、一人で先にサーフィンに行っちゃうなんて」と海岸へ向かうと、そこには消防署の後輩の山葵たちがいて、港を捜索している最中だった。
港は波が高い中、海上スクーターに乗っている人が海に落ちたのを助けに行き、遭難したのだ。
港のサーフボードは2つに割れ、遺体が上がった。

それ以来ひな子は海が見られなくなり、大好きだったサーフィンもやめて海が見えない場所へ引っ越す。
山葵と洋子は、消防署に置いてあった港の私物と、港の携帯電話を届けに来る。その中にはかつてひな子がプレゼントした、等身大のスナメリの浮袋もあった。携帯にはロックがかかっていて、中は見れなかった。

ひな子は港の携帯のロックを解くために、洋子を呼び出し聞くが、わからない。洋子が山葵を呼び出しす。
3人はカフェお茶をするが、ひな子はぼーっとしてトレイを落っことしてカップを割ってしまったりしていた。結局、携帯のロックは暗証番号がわからず、洋子も山葵もヒントになるようなことは知らなくて、開けないままだった。洋子が「口が悪くてすみませんね」と憎まれ口を叩くが、山葵は「そんなことないよ、洋子ちゃんは洋子ちゃんのままでいいんだよ」と言う。店内に「Brand New Story」が流れ、ひな子が何気なしに口ずさむと、テーブルの上の水が入ったコップの中に港の姿が現れる。「港?」とカップを手に取りまじまじと見ているひな子に、洋子は「ちょっと大丈夫!?」と揺さぶると、ひな子はカップを落としてしまい水がテーブルにぶちまけられ、その水滴に港の姿が見えていた。
不思議に思ったひな子は、水のあるところで、♪君が眺めている水面は鮮やかに煌めき〜と「Brand New Story」を歌ってみると、港が水の中に現れた。

ひな子は最初自分が幻影を見ているのだと思っていたが、スマホを水の中の落とすと、水の塊が持ち上がって形態を拾ってくれ、水の中に飛び込もうとすると、水の塊が持ち上げてひな子を守る。そして港と話もできるようになり、どうして?というひな子に港は「ずっとひな子のことを助けるって、約束したろ?俺の願いがかなったのかも。必要なときはいつでも呼んで」と言う。
ひな子は携帯のロック解除の番号を教えてほしい、あの日どうして一人で波に乗りに行ったのかを知りたいからと頼むが「今さら?それにひな子を人の携帯を勝手に見るような彼女に育てた覚えはないぞ」とやんわり言われてしまう。
それからというもの、ひな子は水筒を持ってでかけ、水筒の港に話しかけ、カフェでも水筒が人のようにふるまう。そしてスナメリの浮袋に水を入れて、♪君が眺めている水面は鮮やかに煌めき〜と歌うと、スナメリの中に港の姿が現れ、ひな子は水の入った自分の身長よりも大きいスナメリの水入り浮袋と手をつないで?でかけていく。その姿を山葵が見かけたが、ひな子以外には港は見えていない。

かなりアブナイ人に見えるよね・・・しかもあの大きさの浮袋で、水がいっぱい詰まっていたら、引きずって歩くのなんて無理でしょ。穴が空いちゃうよ。

港がひな子がサーフィンするところをもう一度見たいというので海に行くが、ひな子はサーフィンはできなかった。
「俺も波の一つ、ひな子は次の波に備えないと。これからもひな子を助けるし、応援するよ。ひな子が自分の波に乗れるまで」と港が励ます。

そんなひな子を山葵は心配して洋子に相談するが、山葵が好きだった洋子は反発する。洋子は港の夢を叶えるためにカフェでアルバイトをするようになっていた。
「山葵が洋子ちゃんは洋子ちゃんのままでいいよ、と言ってくれたから楽になって学校にも行けるようになった。山葵が好きなんだから」と洋子は山葵に告白する。

山葵はひな子がアルバイトしている花屋で花を買い、その花をひな子に渡して好きだと告白するが、ひな子は驚く。
ややパニックになりひな子が店を飛び出して行った先の橋の上で交通事故が起こり、一台の車のドライバーが車から出てこない。ひな子は山葵に「助けてあげて!」というが、車は激しく炎上してしまっていた。車に駆け寄ろうとするひな子を山葵は止めるが「港なら、港なら助けてあげられる」と言う。川に向かって歌うと、港が現れ水がブロック状になって持ち上がり、炎上した車にかかって鎮火したが、ドライバーは死亡して魂が空へ浮き上がっていく。それに引っ張られるように港も浮き上がっていたので、ひな子が「港!港!港が消えちゃう!」と何もない空に向かって叫ぶので、山葵は「先輩を思う気持ちはわかるけど、今のひな子さんを見て先輩は喜ばないと思う」とひな子に言う。
ひな子は港が消えてしまうのを心配して、あまり歌わなくなり港を呼び出すこともなくなった。

港のお葬式の時は辛すぎて家族にも挨拶できなかったが、港の実家を訪ねるひな子。
両親は仕事でいなかった。洋子は港の部屋に案内する。
「お兄ちゃん、あんな感じで何でもできちゃうでしょ?でも、最初からできたわけじゃないんだよ。料理も共働きの両親に代わって作り始めた最初の頃はまずかったけど、本や料理番組で研究して・・・めっちゃ努力してたんだよ」
部屋にはたくさんの本がおいてあった。

「お兄ちゃんは人を助けられるようになることを目標としてた。そう思うようになったのは小さい頃、海でおぼれて助けられたからだんだけど、その時に助けてくれた女の子が自分よりも小さな子だったから、がんばれば自分だって何かできるはずだって。自分はその子に生命を救ってもらったんだから、自分も命を救う仕事につきたいって」
その言葉を聞いて、子供のころに人助けをして表彰されたことを思い出すひな子。
慌てて実家に飛んで帰り、アルバムを見てその時のことを探していると母親が新聞の切り抜きを出してくれた。
沈んでいく男の子を引き上げ、サーフボードに載せて浜へ戻ったが、その時男の子が履いていた海水パンツのお尻にはウミガメのマークがついていたのを思い出すひな子。そのマークは港のスマホの待ち受けになっていた。「溺れて助けられた日は、生まれ変わった記念日」と港は言っていた。その日の日付をスマホに打ち込むと、ロックが解除された。
あの日、おぼれた人を助けに行く前に、港はLINEを打っていたが、そのメッセージは送信されずに残っていた。
「雪が降ったあとの波に乗って、エアリバース決めたよ。願いが叶うって、言ったよな。俺の願いは、ひな子が自分の波に乗れること。それから、ずっとひな子のそばにいられること」

ひな子は港が「人を助ける仕事がしたい」と言っていたのを思い出し、ライフセイバーの講習に参加する。しかし、人工呼吸の人形が港に見えてしまったりして、うまくいかない。

洋子がアルバイトするカフェに、去年花火で火事を起こしたヤンキーたちがやってきて「今年は花火師も手配して、花火を上げる」と相談しているのを、洋子が店内の配膳エレベータを伝わってくる音で聞く。
洋子は山葵にLINEを入れるが既読にならず、現場を押さえるんだと、今は廃墟となっているツリーがあるタワーに上っていくが、火花でタワーの中心部にある枯れた巨木が燃えてしまう。消防署に通報が入り、山葵がLINEに気づいてびっくりする。署員は「枯れ木に火がついてしまったら、あそこは巨大な焼却炉と化すぞ」と現場に向かうが、花火の火花で上の階へ上って行けず、消火ができない。
ひな子と洋子は階下に降りれず、上の階で救助を待っていたが、次第に火の勢いが強くなってくる。

なんで110番しないんだ…
証拠画像がなくても、無許可で打ち上げの筒を設置してるんだから、捕まるでしょ・・・

交通事故の件で、ひな子はいなくなってしまうのではないかと怖くて港を呼べなかったが、「ひな子が自分の波に乗れるまで、必要なときはいつでも呼んで」と言っていたのを思い出し、歌って港を呼ぶ。「願いがかなって俺はここに留まれた。俺の願いはひな子が波に乗れること」
山葵にも港の姿が見え「一人前だな、俺は嬉しいよ。あとの二人は俺に任せろ」と話しかける港。

消火栓化からの水が塊となり、タワーを下からなめるように包んで上がっていき、消火していく。その様子を驚きながら見る消防署員たち。
ひな子の階層まで水が上がると、タワー内に飾ってあったサーフボードにつかまり、非常階段を右へ左へ漕ぎながら上がっていく。
港は「この水はてっぺんまで火を消したら、波のように下に落ちる。外へ出たらその波に乗るんだ。洋子はボードにしがみついて」港に「漕いで!漕いで!」と言われながらついに最上階まであがると、「立って!波に乗るんだ!」
一気に下る水とともに波に乗って下まで降りていく。

直滑降で降りていくことになるはずだけど、こういうところはアニメだからこその矛盾いっぱいだけど絵になる表現??だよね。途中で落ちそうになったひな子の足を、洋子がつかんでサーフボードにつけさせる。
無事に地上まで戻った二人。
「ありがとう、ひな子。君は僕のヒーローだ」
タワーの屋上から一筋の光が空へ上がり、港が上がっていく。ひな子はその姿を見送った。
後日、ヤンキーたちは逮捕された。

クリスマスイブの日、山葵と洋子はひな子のライフセイバー合格をお祝いする。ひな子の希望でメニューは「オムライス」だった。
最近は港くらいオムライスもうまく作れるようになった、海の波だけじゃなく他の波にも乗っちゃうよと調子良く、でもちょっと強がっているような感じで話すひな子。
ポートタワーの前でハートの錠前の話を二人にすると、洋子は行きたいと言うが、山葵はひな子に遠慮している様子。二人は付き合っているようだった。ひな子は「行ってきなよ。私この後あるから」と二人を行かせると「ひな子さん、恋しないなんてアホのすることですよ」と洋子が別れ際に言う。

ひな子は浅い池に向かって♪君が流れ入る〜と歌うが、港は現れない。
そして、タワーからリクエストの放送が流れる。
「雛罌粟港さんから向水ひな子さんへのメッセージです。投稿は1年前ですね、メリー・クリスマス、これからのクリスマスも一緒に過ごそう。…ずっと、ずっと、ずっと」
浅い池?に突っ伏して泣くひな子。これは辛いよねぇ・・・

夏になり、ひな子は海水浴場で監視員の仕事をしていた。夕方になり他のサーファーが「もういい波来ないな」と上がっていったがひな子が辛抱強く待っていると、波がやってきてその波に乗るひな子。

 ♪君が眺めている水面は鮮やかに煌めき
  少しずつ色を変えて光り続けてる

  時として運命は 試すような道を指して
  僕らは立ち尽くすだけ
  でも、その痛み乗り越えたなら

  That's Right
  目を開けたその瞬間
  始まるよ Brand New Story
  その足が踏み出す一歩で
  君の道を拓いていこう
  約束の場所に行くために

  笑顔の数よりずっと涙が多い時があるんだ
  でもね、悲しみはいつか乾いてゆくもの

  同じ波は二度とやって来ることはないから
  今ここにいることを
  噛みしめて向き合ってゆこう

  That's Right
  君が思い描くより
  輝いてる Brand New Story
  そして季節がめぐるたび
  増えてゆく思い出を
  いつも胸に抱きながら

  過ぎ去った日々の想いは決して消えない
  輝き続ける僕らの中で
  ずっと...

  だからもう前だけを向いて
  少しだけ勇気を持って

  That's Right
  目を開けたその瞬間
  始まるよ Brand New Story
  その足が踏み出す一歩で
  君の道を拓いていこう
  約束の場所に行くために
  My Brand New Story

エンドロール、カクカクして見づらかったんだけど、3コマ打ちだったとか?
この曲は昔はやったが、今また映画のテーマになったりしてヒットしている、という設定。
改めて歌詞を見ると、映画とすごくリンクしてる。

評価:2c


劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

監督:野口照夫/山本清史(エオルゼアパート)
脚本:吹原幸太
原作:マイディー「一撃確殺 SS日記」/スクウェア・エニックス「ファイナルファンタジーXIV」
音楽:森英治
撮影:安田光

出演
岩本アキオ:坂口健太郎         岩本暁:吉田鋼太郎
井出里美:佐久間由衣          岩本美樹:山本舞香
賢介:前原滉              片岡:今泉佑唯
小笠原:野々村はなの          中島秀隆:和田正人
三原健一郎:山田純大          吉井晋太郎:佐藤隆太
岩本由紀子:財前直見
マイディー:南條愛乃(声の出演)
あるちゃん:寿美菜子(声の出演)
きりんちゃん:悠木碧(声の出演)

原作は実際にファイナルファンタジーXIVに正体を隠してお父さんをログインさせて、一緒に戦う様子を日記形式で綴ったブログ。
新しい参加者が3ヶ月課金すると二人乗りチョコボがもらえるというキャンペーンに、使わないIDを登録するのも勿体無いし、お父さんと旅をして、最後に正体を明かして感動の親孝行を…というのが動機だったそうだ。

「光のお父さん」ってどういう意味かと思ったら、「光の戦士」ならぬ「光の戦士のお父さん」だった。
吉田鋼太郎がむすっとした感じなので、要所要所の笑うところがすごく効いてる。ほんとに失笑するというか、くくく…とこらえても笑っちゃう。
登場する人は少ないんだけど、上司の佐藤隆太と妹の山本舞香がいい味出してる。
期待して見に行って、期待以上の作品だった。

ドラクエもファイナルファンタジーも、5くらいまではやった。
最後にやったのは確か「チョコボの不思議なダンジョン」だったと思う。
時々流れるファイナルファンタジーのメインテーマ曲で、「今もこの音楽なのか〜ファイナルファンタジーだ〜」と思った。
グラフィックがとにかく綺麗。本編中でも里美が「まるで映画…」というシーンがあるけど、映画の画面でも十分通用するクオリティだ。






ネタバレのあらすじ







いきなり帰ってきた単身赴任の父。しかも専務になれそう、というのに会社を辞めていた。
母は「これからどうするの!」とか聞くこともなく、「早期退職と思えばいいじゃない」とあっけらかんとしていた。
このお母さん、すごい。でもさ、60歳でリタイアはちょっと早いよね。きっと貯金がいっぱいあるんだろう…
だってアキオの部屋、10畳くらいありそうだもん。ベッドがあって、そのよこに割と広いスペース、そのど真ん中にPCがおいてある机という、ちょっと変わったレイアウトだった。そしてチョコボやモーグリのフィギュアとか置いてあった。
その代わりお父さんの書斎はないってことなのかなぁ…ずっと居間のテレビでゲームやってたもんね。

引っ越しの荷物が居間に積まれ、ダンポールを開けて本などを棚に収めていくが、母は「手伝ってあげなさいよ。ご飯作ってあるから」といって出かけてしまう。アキオは「これ…まとめていいんだよね?…まとめるよ?」とダンポールを片付けるが、父はこちらを向くこともなく、黙々と作業を続け、「ぐ〜」とお腹が鳴った。「ご飯作ってあるってお母さんが」と言うが、父は返事もしない。「無視って…」とアキオ。

子供の頃から、父は自分に関心がないのだと思っていた。キャッチボールをしようとグローブを2つ持って玄関から出たら、父はカーポートで接待ゴルフの褒める練習をしていた。
父のグローブはその場において、公園で一人壁に向かってボールを投げる。取り損ねて転んでしまい、周りを見回すと近くではキャッチポールをしている親子がいた。

そんな親子関係だったが、1回だけ一緒に遊んだ記憶があった。
「好きなゲーム買ってあげる」とおもちゃ屋に連れていってもらい、買ってもらった「ファイナルファンタジーIII」。
なんと、ファミコンですよ!お父さんは「ファイナルファンタ・ズィー」と発音していたが…

興味なさそうにしていた父だったが、ある時夜中に居間に降りて行ったら、こっそり父がプレイしていたのだ。
二人でゲームを進め、いよいよラスボス?に挑む時、「お父さん一緒に倒しに行こうよ。いつにする?」「金曜日かなぁ」と父と約束する。
しかし、父の仕事が忙しくなってしまい、金曜はおろか、土曜も日曜も帰ってこず、2週間ほど待っていたが、待ちきれなくなって一人でラスボスと戦ってしまった。
それ以来、父と話をすることも少なくなり、接点もなくなっていってしまったのだった。

FFIIIって、あんなんだっけ?全然覚えてないんですけど。
当時アキオは8〜10歳くらい?現在27歳くらい(坂口健太郎の年齢を当てはめる)とすると現在60歳のお父さんは当時42〜43歳だと思うが、新聞読むのにメガネを外していた…老眼になるの早すぎないか?

アキオがいつも通りオンラインゲームのFFXIVで仲間とプレイしている時に、「どうして会社を辞めたんだろう?父は何考えているのかわからない。でも、ゲームの中で話をする時は、みんな本心ではなしてるよね」という話になる。
ゲームの世界で正体を明かさず話をしたら、もっと父を知ることができるんじゃないか?
会社の先輩が父の葬儀の後、タンスの奥から官能小説が出てきた、もっと話をしておけばよかった、という話を聞いて、父にオンラインゲームをさせて、自分は正体を明かさず仲間として接する。そうすれば、父をもっと知ることができるかもしれない。
ファイナルファンタジーなら、昔一緒にやったし、他のゲームよりはいいだろう…

退職祝いと言って、PS4とゲームを父に渡し、キャラクターを選ぶ。妹の美樹が「お兄ちゃんいいとこあるじゃん」
名前をつけるところで「本名はダメだよ」と言ったら…「…いのうえ」

え? いのうえ?

家族も劇場内の人もほぼ全員、こういう反応をした。笑える…
「だめなの?」「いや、いいけど、あまり日本の名前は…世界を救う人になるわけだし」「映画の主人公とか、どう?」というお母さんのアドバイスで、インディ・ジョーンズに決まった。
このキャラクター、誰かに似てると思ってたんだけど…加藤雅也に似てない!?

基本的な操作を教え、父が一生懸命プレイしているのを見て急いでこっそり自室に戻るアキオ。ゲームにログインし、父を探していると、部屋のドアをノックする音に慌ててモニタの電源を消す。美樹が入ってきて「敵を倒したらそのあとどうすればいいの?」「頭に!がついている人のところに行けばいいから!!」わたわたしながら答える。
またしばらくして父の質問を伝える美樹。「てゆーか、降りてきて直接説明すればいいじゃん!!」
この妹が結構いい味出してるんだよね。

お父さんはゲーム初心者という設定なので、コントローラを振り回しながらやっているが、吉田鋼太郎はかなりのゲーマーだそうで、「コントローラを初心者ぽく動かすのが難しかった」と言っていた。マリオとかだとジャーンプ!のところでコントローラも一緒にえいっとやったりしたけど、RPGだと、指示を出してキャラクターをうごかすからコントローラごと上下させたりするかなぁ。ファイナルファンタジーは必殺コマンドが難しくて、指がつりそうだし、指示通りにボタンを押しているのに「発動しない!!なんで〜!!」ということがよくあった。
ゲーム内ではキャラクターが喋ってるんですけど、最近のゲームはチャットに打ち込んだ会話を喋ってくれるんですか??と思ったら、それはやっぱり映画ならではの演出だったらしい。

会社でファイナルファンタジーの作戦を練るアキオ。
お父さんに楽しくボス戦をクリアしてもらうには…
上司に呼ばれて離席するが、なんとファイナルファンタジーの攻略サイトの画面を出しっぱなし。
オマエ、仕事中に何やってんだ!とならないのか?広告代理店だから自由なんですかね?
アキオに好意を寄せていた里美が通りかかり、画面を見てファイナルファンタジーを購入してプレイしてみる。きれいな映像に感動し、ゲームにハマってしまう。
里美は勇気をもってアキオに話しかけると「うれしいな〜社内でFFをやっている人がいるなんて。いるかもしれないけど、聞いたりできないし。ぜひFFの話をしましょう」と言われる。

アキオが上司に呼ばれた理由は、毎年担当している永谷園…じゃなかった、風味園のお茶漬けのCM、今年はコンペで行く、と先方から言われた。まぁ形式的なものだから…と先方のお偉いさんは言ったが、実際にはガチでコンペで、新任の担当者は「新しい風を入れたくてコンペにしたんです。その意味を理解していただかないと、今年は●●さん(ライバル会社)にお願いすることになると思います」と言われてしまう。
お茶漬けを食べながら規格を考えていると、父がやってくる。「お茶漬け食べる?」と聞くが「いい」と断られてしまう。
そうだ、父は夜九時以降は何も食べないんだった…

アキオはファイナルファンタジーのゲーム仲間に協力してもらい、お父さんと接触を図ろうとするが、なかなかうまくいかない。
お父さんがレベルが上すぎるモンスターに挑んで、やられそうになったのを思わず助けてしまう。「どうしよう!不自然だったかな?」と焦るアキオをよそに、父は無反応で立ち去って行ってしまった。
その後レベルアップに励んでいるお父さんのそばをうろちょろしてみるが、反応なし。
そしてログインしなくなってしまった。しかたないので、「あのゲーム、どう?」と聞いたら「やってない。雪国にたどり着いたが、周りの人はみんな冬服なのに、自分だけ夏服、恥ずかしい」と答えるお父さん。
アキオは「そんな理由で…」と思ったが、着替え方を教え、お父さんはまたゲームにログインするようになる。

偶然を装ってお父さんに話しかけるマイディー(アキオ)だったが、お父さんはマイディーの周りをくるくる回るだけ?「いったいどういう意味なんだ??」
リアルではどうやって返事をしたら良いか分からず、困ったお父さんはコントローラに「こんにちは」と話しかけていた。笑える…
ゲーム内では「お父さん、キーボードあるの?」「ない」「それだよ!」という話になり、そこへ美樹がやってくる。「話しかけられたけど、どうやって答えればいいの?」あわてて余っているキーボードをお父さんに渡す。
お父さんに話しかけるアキオ。
しかし「?あなたを知りません」と言って立ち去りかけ、慌てて戻ってきて「もしかして、この間…」助けてもらったことを思い出し、無事フレンドとなれた。
アキオのキャラは猫耳がついた「Maidey(マイディー)」だったが、お父さんは脇に出ている名前を見て「こんにちはメイデーさん。不束者ですがよろしくお願い致します。」と不思議なお辞儀付きであいさつした。
「お父さん、かなり硬い挨拶だなぁ…でも、ちゃんと喋るんだ」と、アキオ。
打っている姿はブラインドタッチではなく一本指に近いのだが、かなりのスピードでチャットが出てくるよ。打つのはええ〜
みんなと仲良くなっていき、初めてモンスター(イフリートだっけ?)をチームプレイで倒すことができた。

アキオはプレゼンのことを相談してみる。「自分はメーカー側だったからプレゼンされる方だったけど、商品に愛情を持ったプレゼンは、心にささるものです。的外れなアドバイスだったらバッサリ切ってください」
プレゼンの当日、最後に「何か伝え残したことはありますか?」とメーカーの担当者から聞かれる。何もないのを見てメーカーの社長も担当者もがっかりした風だったが、アキオは恐る恐る手を上げ、お父さんの話をする。

「父とは接点がなく、自分のことはどうでもいいんだと思っていました」「おい、いったい何を言い出すんだよ」と上司の吉井。
「でも受験勉強をしていたとき、夜中にお茶漬けを持ってきてくれたことがありました。ついでだから、って言われてその時はそうなんだ、と思っていたんですけど、最近になってわかったんです。父は夜は何も食べない人なので、あの時間に自分のお茶漬けを作ることはありません。僕のためにわざわざ作ってくれたんです。お茶漬けは、料理ができない人でもその思いを伝えることができる。そんな商品を売るお手伝いができたら、と思っています。…よろしくお願いします」
頭を下げるアキオに慌てて立ち上がって一緒に頭を下げる吉井ともう片岡。

会社に戻ってきて吉井はアキオに「ああいうことは最初に言っておいてもらわないと…裏目に出ることもあるんだよな」と言ってるそばで部長にプレゼンが通った、という電話がかかってくる。「お前何言ったんだ。若いのに今時熱い心を持っている社員がいるんですね、とべた褒めだったぞ」と部長に言われ吉井は「だろ〜、そうだと思ったんだよ」と調子いい発言。この手のひら返しも笑える。こういうところ、ベタだけど佐藤隆太が嫌みく演じていて、ホントに上手い。

里美とはゲームの話を時々するようになっていた。
「プレゼンが通ったお祝いをしましょう。どこかいきたいところはありますか?」と里見に聞かれ、「行きたいところ…」
ゲームの世界でキャラクター同士で会った二人だが、里美はオンラインゲームに馴れていないため、アキオを本名で呼ぶ。「本名はやめましょう。誰がどこで聞いているか分からないんですから…」なんと、そこへお父さんが偶然現れ「私、マイディーさんの同僚の…」と里美が言い始めたもんだから慌てまくるアキオ。

美樹が彼氏を連れてきた。なんと売れないお笑い芸人で「美樹さんとはちゃんとしたいと思ってる」と言う。
「家庭を持つということがどういうことかわかっているのか。子供が生まれたらちゃんと大学まで行かせてやれる、そういう環境を用意してあげられるのか。そんな簡単になものじゃない。軽く考えているなら出て行ってくれ」と言ってしまい、美樹が「だったら私が出ていく」と二人で出て行ってしまい、帰ってこない。

お父さんがまたログインしなくなったり、反応がおかしくなってしまったので、「どうしたんですか?」とゲーム内でマイディーが聞くと、「ゲームばっかりやって!1日1時間って決めたでしょ!」とコントローラとリモコンを妻に取り上げられてしまっていた。
12時を回って再度ログインしてくるお父さん。「1日1時間だったんじゃ?あ、翌日になったからか…」
お父さんとマイディー(アキオ)は話をする。

美樹の彼氏の話をすると、マイディーは
「その人とは一回会っただけなんですよね?だったら、その人のことをもっと知ってみたらどうですか?」
お父さんはもらったチケットでお笑いライブを見行く。
会場前で彼氏が知人と「夜遅くまでバイト大変だな」「まだ食べていけないので」というような会話をしているのを聞くお父さん。
美樹がお父さんが来ていることに気が付き、嬉しそう。こっそり見ていると彼のお笑いでちょっと笑っていた。
ライブ後、お父さんに「どうだった?」と聞くと「…面白かった。あいつ一生懸命なやつだな」とちょっと照れくさそう?に言う。

アキオはお父さんとツインタニア攻略をし、そのあと正体を明かす、とパーティのみんなに伝える。
会社で里美にもその話をすると「私装備が足りないから一緒に行くのは無理そう」
アキオは「そう思って、プレゼントしたい指輪があるんです」
その話を後ろで聞いている里美の同僚、「プロポーズ成功したよ!やったね」と勘違い。冒頭で、「好みのタイプの人だれ?」と聞かれ「岩本さんとか気になる」と答えていたのだ。
この指輪の「意味」は、装備を整えるようなゲームをしてない人だと、わからないかも…

金曜の夜9時、ツインタニアへの決戦を挑むことになった。
「みんなに迷惑かけたくない」と、攻略本を購入し、アキオにレクチャーを頼むお父さん。
「緑の丸が出現すると、そこに攻撃が来るんだよ。だから…」と二人でテレビの前でやっていたら美樹が帰って来て「えーなにこの珍しいツーショット!?はい、チーズ(カシャ)、うける〜お母さーん、見てよこの写真〜」チーズ、のところで思わずポーズをして写真に写る二人、そして美樹のこのノリがすごくおかしくて和む。

お父さんはアキオに「心配だからツインタニアと戦う時、横にいて欲しい」と頼む。
でも、それは…無理だ…
「仕事が忙しいから…」とアキオが言うと、「そうか、そうだよな」とちょっと寂しそうなお父さん。
なんだか立場が逆転しちゃったね。子供の頃のアキオの気持ちがわかったかなぁ、と思った。

アキオの会社では、海外展開を考えていて、適任者についてなんだが、とアキオの上司の吉井に聞く部長。吉井は上着を着ていよいよ俺に内示が来たか〜、と慌て部長のところへ。すると「俺は岩本が適任だと思うのだが、どうだろう?」
「岩本…いいと思います。心からいいと思います。…そうか岩本か〜(ちょっとがっかり)」

家ではお父さんがツインタニアに向けて練習していたが、決戦当日の昼、急に激しい腹痛で倒れてしまう。
会社にいたアキオに連絡が入り、病院へ飛んでいく。
医師に「去年の健康診断で病状はお伝えしていたんですが…このまま入院し手術することになりました。本人は嫌がってましたけど」と告げられた。
あの様子だと、お母さんにも何も話していないようだった。
「ゲーム軟化している場合じゃなかったんだ…」病室に行くとお父さんがいない!
慌てて家族全員で探すが家にも帰ってない。
そこへ里美から電話が。「まだログインしないんですか?インディーさんめっちゃ気合い入ってますよ」
え??
なんとお父さんはファイナルファンタジーができるマンガ喫茶から、痛みをこらえながらログインしてきたのだ。
すげー!知恵がついた!
走るアキオとマイディー。慌てて家に帰り、ログインするアキオ。「こんなことしている場合じゃないだろ」と打ち始めたが、お父さんが「今日はこのメンバーでどうしても勝ちたいんです」と言ったため、打ち込んだ文字を消してツインタニアに挑む。
お父さんの必殺技?やってないからわからないけど、それが発動してツインタニアのヒットポイントが0%になり、ついに倒すことが出来た!

勝利の後、お父さんが話しだす。
「しばらくの間ログインできなくなりました。実は病気だったんです」
「大丈夫なんですか?」
「あまり大丈夫ではないです。病気になって、会社も辞めて、自分の役割は家族を養うことだと思っていたし、それしかできなかったから…家族と向き合ってみようと思ったんですけど、家でも家族とどう接したらいいかわからなくて、自分が生ている意味がないように思えて、私は暗闇の中でした。
でも、皆さんとゲームをしていると、息子とゲームをしているあの頃に戻ったみたいで、とても穏やかな気持ちになれました。世の中にはいろんな楽しいことや、自分の居場所があることを知り、ようやく病気と闘うその勇気を持つことが出来ました。ツインタニアにも勝てたんですから」
「家に帰って来て お父さん うちでみんな待ってるから」
「よかった 今度は一緒に倒せたんだな」
PCの前で涙を流すお父さん。

ここで隣のにーちゃんは鼻をすすっていた。このにーちゃんは、170席くらいの劇場で30人も入ってないのに、私の隣の1つだけ空いていた席にわざわざ座って来たやつだ。他にもいっぱいあいてんのにさ!
しかも、始まってから入ってくるという…
でもさ、「どう接したらいいかわからない」って、せっかくアキオが話しかけてるのに、それに答えればいいことじゃないの?

そして、冒頭の子供の頃のキャッチボールには続きが。
転んだアキオのところにお父さんがグローブを持って現れる。「大丈夫か?気をつけるんだぞ」と埃をはらってあげるのだ。
いやだって、相手にしなかったの、お父さんでしょ?
そして「お父さんは遊んでくれない」ような演出だったが、ちゃんと遊んでもらってるじゃん!
関心がないわけじゃなかったじゃん!!
と、ちょっと騙された気分になったのだった。

手術当日、お父さんは病室で「大丈夫だ。ツインタニアも倒せたんだからな」とアキオの顔を見る。そしてファイナルファンタジーのテーマが流れる中、アキオが「ありがとう」と言い、自分で点滴の支柱を押しながら光の中へと歩いて行った…
手術って普通、ストレッチャーとか車椅子などで運ばれてかない?

1年後、アキオはシンガポールの支社へ赴任。
そこからFFにログインしていた。
お父さんも「アキオ、遊ぼう」とログインしてくる。二人でボスキャラ(名前は忘れました)を倒す相談をしている。
(このカットはFF3のラスボス、クリスタルタワーの前にいるらしいです)
部長は吉井に「岩本から人手が足りないと要請が来てるんだが…」というと今度こそ自分か!と思った吉井は上着をものすごい勢いで着て、めくれ上がったまま部長のところに飛んでくると、部長は今度はアキオの同僚のサネマツの名をあげるのだった。
里美は同僚から「えー付き合ってるんじゃなかったの?遠距離恋愛大変だねって思ってたのに。全然会ってないの?」
「会ってないわけじゃ…ないけど。毎日エオルゼアで会ってる」

お父さんは会社を辞めるくらいだから、「余命数ヶ月」とか「手術の成功率が低い」とか、死にそうな感じなのかと思ってたんだけど、手術後はすごく元気になっていた。
会社辞める必要なかったんじゃ…

予告でドラクエが流れました。
FFの次はドラクエかぁ…

【追記】
野口監督×山本監督 ティーチインに行って
きました。
二回目の「いのうえ」はくるぞくるぞ、と思ってそれほど笑えなかったー

「今日はみなさん、ウッディじゃないんですか?」という山本監督の突っ込みからスタート。
※昨日からトイ・ストーリー4が公開されてます。

(1) 監督二人のメリットは?

(野口)お互い必要だったから。家が近いことがわかって、深夜のファミレスで打ち合わせとかしてました。
(山本)二人だと責任が分散できる。専門分野は任せられるので、楽できます。デメリットがあるとすると、喧嘩したら終わり(笑)お互いリスペクトし合うことが必要。
(二人)好きな作品とか似てた、ドラマ版の最初の頃は牽制し合ってたかも。

(2)ラストのブロンズレイクで、赤いB級モンスター(?)が羽ばたいてたのが目立ってたんですけど、あれはわざとですか?←レジェンドプレイヤーさんからの質問

後ろの方の敵はあえて残してました。モンスターはナイトが引っ張ってたんですが、範囲が広すぎて引っ張りきれない。結構後ろの方までキャラクターが見えてたのはPCのおかげ。多すぎて引っ張りきれなくて、あれが限界だったってことです。絵としてまずければ使わなかったです。

(3)山本監督は、今もFFXIVをされてますか?

ドラマ版の時に1週間くらいしたんですけど、面白すぎて、「これは仕事になんないな」と思いました。その後はやってないんですけど、この映画が公開されて嫁さんに「持ってたよね?」と聞かれました。映画版のエオルゼアパートが上がって来た時に、映像が進化していて驚きました。ドラマ版の時「ここで痛い表情してくれたら…」と思ったことがあったんですけど、今回上がって来たのを見て「痛い顔してるよ!」とこういうことが多々あって。FFの吉田ブロデューサーに聞いたんですど、「現場のスタッフが勝手にやるんだよ」ドラマ版の映像を見て、「こう言う楽しみ方ももするんだ」って、ゲームに関係ない機能がどんどん増やしていったらしいです。
(山本)生活系コンテンツも増やしていって、売上に関係ないコンテンツが増えていくっていうのは、珍しいです。とりあえずつけちゃえ、ダメだったら外せばいいよね、という感じでやってる。

光の戦士さんが多いんですね、みなさん、みんな頷いてますし…と言ってました。

(4)お互いに「これはいいな」「これはよくないな」と思ったところを教えてください。

(野口)妹役の子の背中の芝居。お笑いに行ったライブのカットで、通常、顔を写したくなるけど、あえて背中からのカットで芝居しているのがすごい。あの子いいよね。
(山本)テレビ版でやりきった感があったので、最初映画版のオファーは最初断ったんです。でも、「ツインタニア戦はそうでもないよね」というようなことを言われたことがあって、「これは挑戦状か?」と思いました。ドラマ版は尺の縛りとかあって難しかった。
(野口)アルテマウエポン戦は作ったんですけど外したんですよね
(山本)相当作ったでしょ?
(野口)アルテマウエポンの方がラスボス感あるから、そのあとにツインタニアだと…
(山本)せっかくだからアルテマウエポン、ブルーレイに入れましょう?(会場から拍手)
お笑いのシーンは、その後の出し物で、彼氏くんがバニーガールの姿で出ていて、そこをお父さんが立ち去る、という風になっているんです。ここもブルーレイに入れたいです。キングオブコントに出た方がネタを書いて稽古を重ねて、エキストラも本当に笑っているので、本物感がある。映画だといきなり「内股!?」だから、全部入れたい。

(5)吉田鋼太郎さんのようなベテラン俳優に、どんな風に指示を出したりしたんですか?

現場で「表情は変えないでください、やらないでください」というようなマイナスの指示しかしてなかったので、吉田さんも「これでいいのか」と思っていたみたいです。なぜかというと、リアルパートは「静」エオルゼアパートは「動」で、リアルが静かであれば、よけいはしゃぐインディーが笑いを誘う。クライマックスのシーンは何も言わなかったです。そのままにやってもらって、吉田さん、初めて芝居で涙を流した、と。
(山本)アフレコは自分が吹き込んだのを渡してあったんですけど、それに似せてやって来ていただいたんですが、それにとらわれず思うままにやってください、とお願いしました。
(野口)山本監督のアフレコ、めちゃくちゃ上手なんですよ。これもブルーレイに入れましょう。
(山本)聞きたいですか?? 吉田さんはほとんどNGなかったですね
(野口)吉田さんて指示を出すと「わかった」しか言わないんです。普通は「こういうことですか?」って必ず聞かれるんですけど、吉田さんは「わかった」しか言わなくて、そして自分が求める演技を必ずしてくれるんです。
打ち上げの時に聞いたら「役者っていうのは何パターンも用意している。違うって言われたら別の引き出しに入っているものをやるだけ」普通はできないですよ。みんな吉田さんのことを誤解してる。ちょっとおちゃめな三枚目の役がよく来るけど、もっといろんな役をできるはず。
吉田さん、大味な演技する時もあるんです。監督が間違ってるな、と思っても、指示通りにやるんだな、と思う時もあった。

<最後にメッセージをお願いします>

(野口)ぜひ、いろんな人に見てもらいたいです。
ウッディもいいけど、インディーもいいよ、と、みなさんに勧めてください。
(山本)誰一人悪い人出てこないし、救いのある話だし、自分で言うのもなんですが、力のある作品だと思います。
来週カナダに行って来ますので、カナダ人の反応をフィードバックしたいと思います。

評価:1k


トイ・ストーリー4【極上音響上映】

監督:ジョシュ・クーリー
脚本:ステファニー・フォルサム/アンドリュー・スタントン
製作:ジョナス・リヴェラ・マーク・ニールセン
音楽:ランディ・ニューマン
主題歌
 英語版:ランディ・ニューマン「君はともだち」「君のため」/クリス・ステープルトン「孤独なカウボーイのバラード」
 日本語版:ダイアモンド☆
ユカイ「君はともだち」「君のため」
撮影:パトリック・リン/ジーン=クロード・コラーチ
編集:アクセル・ゲディーズ
製作会社:ピクサー・アニメーション・スタジオ/ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

声の出演
ウッディ:トム・ハンクス/唐沢寿明
バズ・ライトイヤー:ティム・アレン/所ジョージ
ボー・ピープ:アニー・ポッツ/戸田恵子
フォーキー:トニー・ヘイル/竜星涼
ダッキー:キーガン=マイケル・キー/松尾駿(チョコレートプラネット)
バニー:ジョーダン・ピール/長田庄平(チョコレートプラネット)
ギャビー・ギャビー:クリスティーナ・ヘンドリックス/新木優子
ボニー・アンダーソン:マデリーン・マックグロウ/中村優月
デューク・カブーン:キアヌ・リーブス/森川智之
ギグル・マクディンプルズ:アリー・マキ/竹内順子
ボニーのパパ:ジェイ・ヘルナンデス/内野孝聡
ボニーのママ:ロリ・アラン/堀越真己
ジェシー:ジョーン・キューザック/日下由美
ドーリー:ボニー・ハント/田中敦子
トリクシー:クリステン・シャール/許綾香
ビリー&ゴート&グラフ:エミリー・デイビス/原語版流用
レックス:ウォーレス・ショーン/三ツ矢雄二
ハム:ジョン・ラッツェンバーガー/咲野俊介
スリンキー・ドッグ:ブレイク・クラーク/辻親八
マーガレット:ジューン・スキッブ/小宮和枝
コンバット・カール:カール・ウェザース/三宅健太
ハーモニー:リラ・サージ・ブロメリー/梅崎音羽
ミスター・ポテトヘッド:ドン・リックルズ/辻萬長
バターカップ:ジェフ・ガーリン/ふくまつ進紗
迷子の少女:マリア・バーガスグッド/保榮茂愛
アンディ・デイビス:(17歳)ジョン・モリス/清水はる香(8歳)ジャック・マックグロウ/高橋玲生
ウェンディ先生:ジュリアナ・ハンセン/久嶋志帆
ミセス・ポテトヘッド:エステル・ハリス/松金よね子
アンディのママ:ローリー・メトカーフ/小宮和枝
ベンソン:スティーヴ・パーセル/堀総士郎
メレファント・ブルックス:メル・ブルックス/佐久間元輝
オールド・タイマー:アラン・オッペンハイマー/北川勝博
チェアロル・バーネット:キャロル・バーネット/阿部彬名
バイティ・ホワイト:ベティ・ホワイト/清水はる香
カール・ライネロセロス:カール・ライナー/桜井敏治
アクセル:ビル・ヘイダー/金谷ヒデユキ
ハーモニーのママ:パトリシア・アークエット/清水はる香
ミスター・プリックルパンツ:ティモシー・ダルトン/落合弘治
デューク・カブーンのCMナレーション:フリー/落合弘治
カレン・ビバリー:メリッサ・ヴィラセニョール/馬渡絢子
エイリアン :ジェフ・ピジョン/多田野曜平/桜井敏治

前作で、アンディからボニーへと持ち主が変わったウッディたち。
前作のあの結末で、どんな続編を作るんだろう…と正直思った。
こういう話になるとは…
それにしても、おもちゃたちが無尽蔵に動きすぎ…あれだけおおっぴらにやっていて、怪しまれないのはちょっとおかしくないか?
そしてボーの性格が変わった。前はおしとやかでウッディをたしなめたりしていたのに。
ボーは陶器のはずだが、衣装は取り外しができたんですかね?前は帽子をつけたドレス姿だったのに、頭にはリボン、ドレスを脱ぎ捨てた下着?のような姿で飛び回っていた。
そしてバスの心の声がすごい。的確に指示を出してる。
今回は、宇宙人の「神様〜」がなかったなぁ。

最初、英語字幕で見たが、ものすごいがら空き。300人近く入る劇場で、20人くらいしかいなかったのでは…?
これはこれで快適だったが、予習で見た唐沢ウッディとトム・ハンクスはやっぱり違い、吹替版も見に行った。
ウッディ以外は英語も吹替も、ほぼ同じように聞こえたのはすごい、と思った。
英語字幕はaで、吹替はbで見た。
爆音のところはほとんどないため、爆音度はどちらも同じ感じだが、アンティークショップの時計の音は、aの方が響いて臨場感があった。その他はそれほど差が無いようだった。しかし、スクリーンは白く飛ぶようなシーンでは、bの汚さ?がちょっと気になる。
トイ・ストーリーだけは吹替の方がいいです。




ネタバレのあらすじ






9年前の雨の日、ウッディは庭に忘れられた?車のおもちゃを救出する。今回もスリンキーが大活躍だったが、いつもあんなに伸ばされて、バネがバカにならないのはすごい。しかし、ボー・ピープは誰かにもらわれて行ってしまう。バズはボーに残るように言うが、「私はアンディのおもちゃじゃないから。子供はおもちゃをなくすものよ。子供はあの子だけではないし」と、羊たちといっしょに旅立つ。

アンディは17歳になり、ボニーにおもちゃたちを譲る(トイ・ストーリー3)。ウッディの足の裏には、今はボニーの名前が書かれていた。しかし、最近はママが掃除する時におもちゃたちをクローゼットに入れることが多くなり、ジェシーは遊んでもらえたがウッディはクローゼットの中で過ごすことが多くなった。
ボニーは幼稚園の体験会に行くことになる。本人は渋っていたが、ウッディがみんなが止めるのも聞かず、リュックに入って一緒についていく。工作で鉛筆立てを作ることになるが、男の子が机の道具類を持って行ってしまい、しょげるボニー。ウッディが忍び出て最初にクレヨンを床に投げ、男の子がリンゴの芯と一緒にゴミ箱に落とした道具と、一緒に捨てられていたものを机の上に上げる。
この時のボニーは「あれっ、今まで何もなかったのに」と机を振り返ってびくっ、とする。
その中に先割れスプーンがあり、ボニーはモールで手を、アイスのスティックとねんどで足を作り、裏に自分の名前を書いた。目と口をつけると先生がやってきて「よく出来たわね」とほめてくれる。

アイスのスティック、食べ終わったのを捨てたってことだよね。なんかばっちい
そして大胆過ぎるウッディの行動。

先割れスプーンのおもちゃにフォーキーと名前を付けてかわいがるボニーだったが、フォーキーは「自分はゴミ。使い終わったら捨てられるんだ」と常にゴミ箱に入ろうとするため、ウッディがゴミ箱に入らないように見張り、入ると放り出すのを何度も何度も繰り返す。「今の俺の役目は、ボニーが悲しまないよう、フォーキーの面倒を見ることだ」とウッディ。
ボニーが幼稚園の体験会を頑張ったご褒美に、家族でキャンプに行くことになる。キャンピングカーでも常にゴミ箱に入ろうとするフォーキーを見張るウッディ。バズが「なんでそこまでフォーキーの面倒をみるんだ」と聞くと
「内なる声がそう言うんだよ」
「内なる声って?」
「良心かな」
「君の心はアドバイスもしてくれるんだな」とバズ。
ところが、フォーキーが走っているキャンピングカーの窓から「僕は、ゴミだ〜」と飛び出してしまい、ウッディはキャンプ地までの距離を確認して、フォーキーの後を追って窓から飛び出す。
ウッディ、顔が擦り剥けたりしないのかなぁ。常にきれいな状態なので感心するよ。

フォーキーを探し出し、手をつなぎながらキャンプ地目指して歩く二人。フォーキーは何度も「だっこ」とせがむが、「だめだ」と冷たいウッディだったが、最後はフォーキーを抱えて歩いていた。Carry meって、だっこって訳すのか…
「僕はゴミなのに」というフォーキーに、ウッディは前の持ち主のアンディとのことを話す。
「どうしてゴミ箱に入りたいんだ」
「安心するからかな。あったかい気持ちになるんだ」
「ボニーも君といるとあったかい気持ちになるんだよ!だからボニーには君が必要なんだ!」と、ウッディはフォーキーの説得に成功する。

明け方、キャンプ予定地に到着した二人。移動式遊園地が開催されていた。ウッディはアンティークショップ「セカンド・チャンス」の窓からもれてくるランプの光に振り返る。それはボーのランプの光だった。フォーキーが「早くボニーのところへ帰ろう」と言うがフォーキーをかかえて郵便受けから中に忍び込む。
柱時計が鳴る音がする。
この音はaの方がすぐ脇でなっているようでびくっとした…真横にサラウンドスピーカーがあったからかな。
奥から乳母車に乗った女の子人形のギャビー・ギャビーと、腹話術の不気味な人形ベンソンが現れた。ギャビー・ギャビーはウッディの背中に、音声を出す装置がついているのを見て、「あなた何年製?」と聞く。「私にもボイス・ボックスがついているのよ」と紐をひっぱるが伸びたテープのような声になってしまった。「音声データは問題ないんだけど、音を出すところが壊れてるの。あなたのは?」とウッディの紐をひっぱり「俺の靴にはガラガラヘビ…」とちゃんと声が出るのを聞いて「あなたのは壊れてないのね」と目を輝かす。
ベンソンに命じてウッディの背中から発声装置を無理やり取り出そうとするギャビー・ギャビー。何とか逃げ出したウッディだが、フォーキーはベンソンに捕まってしまった。

表に出て、遊園地へ紛れ込むと、ボーが現れた。ボーはアンディの家からもらわれていった後、アンティークショップ「セカンド・チャンス」に2年くらいいたらしいが、埃だらけになるだけなので逃げだしてきて7年くらいになる、と言っていた。右腕が割れてしまっていて、ばんそうこうでくっつけていた。
ボーはウッディが新しい持ち主のもとにいることを知り、「持ち主がいない生活もいいものよ。一緒に来ない?」と誘うが「自分はボニーのおもちゃだ」と足の裏のサインを見せる。
ボーがフォーキーを助け出すのを手伝ってくれることになり、セカンド・チャンスへ忍び込むため、遊具の屋根を伝って通りの向こうのセカンドチャンスを目指した。

一方、フォーキーはギャビー・ギャビーに囚われていた。
お店にオーナーの孫娘のハーモニーとその母親がやってくる。ギャビー・ギャビーはハーモニーをうっとりと眺め、おままごとをしている彼女と同じように、お茶を飲む真似を始め、そこにフォーキーも招かれた。
ギャビー・ギャビーはハーモニーに可愛がってもらえるよう、もう一度きれいな声でおしゃべりしたいと思っていたのだ。
フォーキーからウッディと昔の持ち主アンディとのことを聞く、ギャビー・ギャビー。

一方、バズは戻ってこないウッディたちを心配し、一人キャンピングカーを飛び出す。
「ウッディは…ハイウェイだ」見晴らしの良い場所からハイウェイをみつけそこへ向かって行こうとジャンプすると、空飛ぶダンボの飛行機版みたいな遊具にぶら下がりそこからジャーンプ!と思ったら別の遊具に激突し、地面に落ちるバズ。「そうだ、心の声を聞いてみよう」と胸のボタンを押すと「宇宙から侵略者が」「空を見上げろ」というような指令が出る。
空を見上げると屋根の上を走っているウッディが目に入る。「あんなところにウッディが」
指令のままに進んでいくと、仮設トイレの前にたどり着き、開いたトイレの扉に吹っ飛ばされ、トイレから出てきたのはテキ屋のにーちゃんで、バズは壁に括り付けられて射的の景品になってしまった。景品としてくくりつけられていたダッキーとバニーが「新型おもちゃのむかつくやつが来たぞ」と体を揺らしてバズを蹴る。バズの内なる声の指令が「毒ガスだ。ヘルメットを閉めろ」と言ったので、ヘルメットを占めると、バニーの足が挟まる。バズが「このままここにいたいのか?」と体を大きく揺らして3人は射的の的から脱出する。

ボニーたちは出発の時間を迎えるが、フォーキーがいないため、ぐずるボニー。そのすきにジェシーが釘でタイヤをパンクさせたため、修理するまで発車できなくなり、ボニーと母親は遊園地を見て回ることになる。

屋根に上がって話をしていたボーは、こちらに向かって歩いてくるバズを発見、二人は再開を喜ぶ。バズとダッキーとバニーもフォーキーの救出に加わり、セカンド・チャンスに忍び込む。
ボニーが母親と店に入ってきたのが見える。
ウッディは勝手に行動してボーに怒られ、ベンソンたちに見つかってしまう。
ボーは「絶対に私の言うことを聞いてね」とウッディに言い聞かせ、おもちゃたちのパーティー会場に入っていく。「ボー、久しぶりだな」と迎えるかつてのおもちゃ仲間たちに、デューク・カブーンの居場所を聞く。カブーンはバイクのライダーのおもちゃだった。しかし、持ち主がTVCMの特殊効果で大ジャンプをしているのを見て、同じようにジャンプすると思って操作したら、全然飛ばなかったことに失望して手放されてしまったという、暗い過去があった。ボーはそのことを思い出さないように「カナダで一番強いライダーは?」「カブーン!!」と鼓舞し、「Yes! I CANADA!」と作戦に加わらせることに成功した。
このテンション高い声がキアヌ・リーブスとは。
吹き替え・字幕とも同じテンションだった。

フォーキーは何体ものベンソンが見張りとして配置された、店の中央にあるキャビネットの中に囚われていた。
そこへカブーンのバイクに綱を取り付け、ジャンプさせてキャビネットまで渡す作戦だ。
バズとダッキーとバニーが、キャビネットのカギを手に入れる役目だった。ダッキーとバニーは鍵を手に入れる方法を妄想するが、全てがオーナーのおばあさんを襲うというものだっため、却下。しかし、目の前のトレイにオーナーがカギを置いたため、難なく成功。

映写機のフィルムでバイクを釣り上げ、バイクの後ろにウッディを乗せて走り出すが、カブーンは途中で持ち主の期待に応えられなかったことを思い出し、フラフラと周りにぶつかりながら走り始めた。しかし、なんとかキャビネットの取っ手にウッディが届く。
キャビネットへ綱が渡され、待つようにボーに指示されたにも関わらず、カギを開けキャビネットに忍び込むウッディ。
ベンソンに見つかり、猫に追っかけられ、ボーの羊は高い棚から落下して足が一本折れてしまった。レゴの婦警の人形ギグルは猫に飲み込まれ、みんなで乳母車に乗って表に飛び出す。
猫はギグルを吐き、店内へ戻って行った。
ウッディは「こっちは5人だ、まだ可能性はある」と再び店の中に行こうとするが、「もう無理よ、私と行くか一人で中へ戻るか選んで」とボーやみんなに反対される。最後に残ったバズも、何度ボタンを押しても心の声は「撤退だ」「作戦中止だ」としか言わなかった。

ウッディは一人店の中へ戻る。
ベンソンたちとギャビー・ギャビーがカーテンの向こうから現れた。
ギャビー・ギャビーは自分のボイス・ボックスがちゃんと動く状態になって、持ち主に可愛がられたい、アンディとの思い出があるあなたなら、わかるでしょ?とウッディを説得する。
ウッディはボイス・ボックスを譲ることを承諾し、ベンソンが取り出してウッディの背中をミシンで縫った。

ギャビー・ギャビーが現れて説得を始めた時は、また捕まるんじゃないか…と怪しげな感じだった。
吹替版の方が、「大切にされたいという願いを叶えたいだけなの」という気持ちがよくわかったけど、字幕版は最後まで「騙されてまた捕まるんじゃないか?」と思わせるような口調だった。
ベンソン、ミシンも使えるのか!これは凄すぎる。

ハーモニーが店にやって来た。
ボニーのリュックをみつけたウッディは、中に入ってうまく脱出しようとするが、フォーキーが来ない。
フォーキーはボニーの夢が実現するかどうかを見届けたかったのだ。
ギャビー・ギャビーは、ハーモニーに聞こえるところまで出て、自分のボイス・ボックスの紐を引く。「あたし、ギャビー・ギャビー。よろしくね」
ハーモニーはギャビー・ギャビーを手に取り、嬉しそうな顔をするが、「こんな古いの、いらない」と箱の中へギャビー・ギャビーをボンと放り投げた。悲しげに表情が歪むギャビー・ギャビー。
「もう終わりだ」というギャビー・ギャビーに、ウッディは「一緒にボニーのところへ行こう」と誘う。

バズはキャンピングカーへ戻るが、ボニーはリュックをアンティークショップに忘れて来ていたため、そのバックと一緒にウッディとフォーキーが戻ってくると思っていた。しかし、パンク修理が終わって「忘れ物ないね」「大丈夫!」というボニーの言葉に大慌て。ボタンを押していろんな音声を出すがボニーがリュックのことを思い出せさないため、ついに「ボニーがリュックを忘れている」と言ってしまう。はっとして「リュックを忘れた!」とボニーが言う。
ついに喋ってしまったのか…最初からフォーキーをなだめるためにかなり大胆に動いていたけど、しゃべるってありなの?

ウッディは「メリー・ゴーランドで会おう」と伝言してフォーキーだけをリュックに入れ、ボニーといっしょにみんなの元へ返し、自分は残ってギャビー・ギャビーとベンソンたちと乳母車に乗って、なんとか表へ脱出する。

ボーは隠れ家に帰るが、羊たちの心配そうな眼差しに「わかったわよ!」と再びウッディを救出に行く。
合流したウッディとボーたちは観覧車に登り、カブーンのバイクでメリーゴーランドまでジャンプする。カブーンは途中でヘルメットが下がって来て前が見えなくなったことが幸いして、今度はうまくジャンプすることができた。まん丸の月に飛ぶシルエットはまるでE.T. 。三角の旗がついたロープをつたって、ダックス&バニー、ボーたちがメリーゴーランドへと夜空を渡っていく。
これも人間たちはなぜ気づかないのだろう?というくらいかなり大胆だった。

ボニーたちはキャンプ場を出発してしまう。
困ったおもちゃたちは、なんとドーリーがカーナビの真似をして「次の角を左です」と、キャンプ場へ戻るようにナビゲートを始めてしまう。パパは「ええっ、と間違ってるんじゃないの?」と思いながら指示通りに走っていたが、ついにパパが「ナビが壊れている!」と案内を無視して走り出してしまった。どのおもちゃか忘れたけど、アクセルとブレーキの下に入り込んで勝手に走り出させてしまう。

おもちゃがここまでやって良いのか?
人間たちには気づかれないように動く、というルールを無視しすぎなんじゃないか?

急発進、ストップ、を繰り返す怪しい車両に警察が「止まりなさい」とやってくる。「どうしてこんな走りをするのか、わかりません。ただレンタカーで借りただけなんです〜」というパパに、レックスは「刑務所に行く?」とちょっと嬉しそう。

メリーゴーランドにたどり着いたウッディたち。見下ろすと女の子が迷子になって泣いていた。その様子をしばらく見ていたギャビー・ギャビーは「あの子のところに行きたい」と言う。ボーに「いいのね?」と聞かれ頷くギャビー・ギャビー。
ダッキー&バニーが女の子の気を引き、目につくところで倒れこむギャビー・ギャビー。女の子はギャビー・ギャビーに話しかける。「あなたひとりなの?私が助けてあげる」
自分も迷子でしょ、何言ってるのさ、と思うが、女の子は勇気を出して婦警さんに「すみません…」と話しかける。そこへ両親がやってきた。女の子に抱きかかえられたギャビー・ギャビーの顔は嬉しそうに微笑んでいた。

キャンピングカーがメリーゴーランドの前へ到着した。ひさしを伸ばしてウッディたちが渡れるようにする。おもちゃたちが出てきて「ボーだ。ボーがいる」と再開を喜ぶみんな。
ボーと別れを惜しむウッディ。後ろ髪引かれるようにキャンピングカーに戻ってくるウッディを見てバズは「彼女は大丈夫だ」と言った。
彼女って誰?ボニーが?ボーが?
誰のことを言ってるの?
「心の声に従うんだ」
ウッディは胸につけていた保安官バッジを外し、「ボニーのことを頼む」とジェシーの胸につける。
ウッディはボーのところへと戻っていく。

警官からのお小言だけで済んだパパは、キャンピングカーを発車させる。
離れていくウッディに向かって「無限の彼方へ」とバズがつぶやくと、ウッディは「さあ行こう」と返す。
「To Infinity…」「… and Beyond」と言う英語版より、ウッディの新たな決意のようなものが感じられて、ここは吹替版の方が良かった。

1年後、ボニーは小学校に行くようになり、ジェシーがこっそりくっついて行って様子を探っていた。
新しいおもちゃを作った、と帰ってきてみんなに報告する。それはフォーキーのガールフレンド?で、ナイフに顔と手足がくっついたおもちゃだった。「僕はゴミだ〜」と言っていたフォーキーが「いろいろ教えてあげる」と、過去のことは忘れたかのように彼女に言っていた。

一方、ウッディとボーは、ダッキー&バニーと一緒に移動遊園地の行った先で、テキ屋が居眠りしているすきに当たりを量産し、おもちゃに持ち主を与え、助けていた。
「あと残っているのは…」居眠りしているテキ屋のにーちゃんを見る。巨大化するダッキー&バニー、目から光線を吐きテキ屋のにーちゃんを滅多打ちにする。
と、これは二人の空想で、助けたおもちゃのカエルが「それ、本当にできるの?」
ウッディとボーは、メリーゴーランドの屋根から、広い世界を見渡していた。


過去の作品は全て満点だったが、今回はそこまでの点はちょっと…
過去のトイ・ストーリーは持ち主に対する愛情と、おもちゃ達の仲間意識や友情を描いていて、そこがすごく良かったけど、今回ウッディは自由な世界に旅立ち、持ち主のないおもちゃになってしまった。
おもちゃがしっちゃかめっちゃかやり過ぎだし、ボニーはウッディがいなくなったことに気づかないのか?
気づいても「どっかいっちゃった」なんだろうか?
唐沢寿明と所ジョージは「次はもう無いだろう」と言っていたが、遊びに行った遊園地で偶然出会う、とかないですかね?

常々思っていたが、探し物をしている時「さっきここを見た時は無かったと思ったのに、なぜ今ここから出てくるんだろう?」と思うことが翌ある。実は捜している者が勝手に動き回ってみつからないってことなのか?
おもちゃ達は人間に見つからないように動いているが、もし、ももぬいSが勝手に汚い通路を歩いていたりしたら、ちょっとやだなぁ、と思ったのだった。

評価:2a/b


 

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