未来のミライ

原作・脚本・監督:細田守
作画監督:青山浩行、秦綾子
美術監督:大森崇、高松洋平
製作:齋藤優一郎/伊藤卓哉/足立雄一/川村元気
製作総指揮:高橋望
音楽:高木正勝
主題歌:山下達郎「うたのきしゃ」「ミライのテーマ」
制作会社:スタジオ地図

声の出演
くんちゃん:上白石萌歌
ミライちゃん:黒木華(青年期)/本渡楓(幼少期)
おとうさん:星野源
おかあさん:麻生久美子
謎の男(ゆっこ):吉原光夫
ばあば:宮崎美子
じいじ:役所広司
青年(ひいじいじ):福山雅治
少女(幼い頃のおかあさん):雑賀サクラ
男子高校生(くんちゃん):畠中祐
東京駅の遺失物受付センターのロボット:神田松之丞

サマーウォーズから1作ごとにどんどんつまらなくなって来て、「次回はもう行かない」と思ったが東京駅のCGが綺麗だったのでちょっと見に行ってみた。

希望を裏切らず、前作よりもさらにイマイチな感じ。
回を重ねるごとにつまんなくなってく感じだ。

HPでは「“ミライちゃん”に導かれ、時をこえた家族の物語へと旅立つ“くんちゃん”。それは、小さなお兄ちゃんの大きな冒険の始まりでした。」とあるが、話が散漫で、家族の歴史を垣間見ただけ。
ストーリーははっきり言って、ない。オムニバスのエピソードをいくつかまとめた短編集って感じ。
家族の絆、というが、母方の親戚しか出てこなかったし、最後の「ささいなことだけど、こういうことがあって自分たちが生まれて今につながっている」は、こう言わせないとしめくるれないというか、映像で示すのではなく言葉で説明しないと理解させられないのね。

窓ガラスを息で曇らせて手でこするシーンとか、雪が降ってくるシーンはすごくこだわりを感じる。特に雪は、小さな結晶のかたまりの落ちてくる感じが、すごく良く表現されていた…のに、くんちゃんの手に握られて、手を開いたら、トレス線の超簡単な◯になっていてなんだかがっかり。

しかし、くんちゃんのセリフが子供らしくない。
退院してきた母親に「さみしかったよー」と訴えたり幼児なのに自分の感情を「ことば」にして表現しているところに違和感を感じる。
「跪け」と言われて跪いたり「未来から来たミライちゃん」をすぐ理解していたが、「未来」という時間の概念は4歳児に理解できるもの?
監督の子供は4歳だというが、今時の4歳はこんなにお利口さんなの?
さらに、上白石萌歌の声が子供らしくない。小学生くらいだったら良かったのだろうが、4歳児じゃない。
子供って、もっと舌ったらずな感じだよね。





以下、ネタバレ





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くんちゃんは横浜市磯子区に住む4歳の男の子。妹が生まれたことによって両親の注意が妹へ向かってしまい、両親の気を引こうとするが「おにいちゃんでしょ!!」と怒られてしまう。
くんちゃんの父親は建築家で、結婚当初に建てた家に中庭の向こうに子供部屋を増築した、変わった間取りの家だった。
家の中庭には樫の木があり、この空間が異なる時代へと繋がり、くんちゃんに色々な世界を見せる。

ちなみに、左の画像の中央下にあるオレンジの屋根の家がくんちゃんの家。ほぼ同じ地形の場所が実在している。
右上にあるマンションは現在は完成しているが、くんちゃんが4歳の時は工事中なので「未来」は実は現在なのかもしれない。

 

そういえば、坂に建てられているのね、この家。神奈川で横浜よりも西側は給料地帯が多く、丘陵地帯の上の方まで貼り付くように家が立っているところが多い。

最初はベビーベッドの中のミライちゃんの周りに、電車のおもちゃを並べ、足の指に電車のカードを指して遊んでいたら、おかあさんにものすごく怒られ、駄々をこねて中庭に出たら…
新婚当時子犬だったゆっこが中年のおっさんの姿で現れ、「わかるよ〜その気持ち。嫉妬だよ嫉妬。僕も昔はこの家の王子だったのに、君がきてからはその座を奪われちゃったからね」と言う。
この後くんちゃんは、ゆっこの尻尾を引きちぎって自分のお尻に刺すと犬に変化し、家の中に入り込んで本を落としたりものすごい勢いで暴れまわる。この犬の動きが、すごく自然で、本当に犬みたいですごい。

3月になり、ミライちゃんの初節句でお雛様を飾り、おかあさんの両親であるじいじとばあばがやってきた。
母方の親戚は出てくるが、父方の親戚は一切出てこない。天涯孤独なの?
ミライちゃんの手首にはあざがあり、生まれつきで消えないのだとおかあさんは言った。
去年亡くなったくんちゃんのひいじいじの話題が出る。ひいじいじは股関節が悪く、ひいばあばは病院にお勤めしていた。二人でかけっこをしてひいじいじが勝ったのでひいばあばをお嫁さんにもらったということだった。
なんだか唐突にこの会話が始まるのだが、実はこれがこの先の話の伏線になっていた。

おかあさんは産休が終わって出社することに。代わりにフリーランスになったおとうさんが家で仕事をしながら、子供の世話をすることになっていた。
ミライちゃんが生まれてまもなく、おとうさんは近所の奥さん達に自分でそう言ったのだ。
しかし、おとうさんはミライちゃんが生まれて3ヶ月間、家事を何もしてなかったらしい。おかあさんの出社後に慣れない洗濯機を使っているようだったし、その3ヶ月の間になぜ教わりながら家事をしなかったんだろう…もうフリーになってたんでしょ?だったら家で一緒にできるはず。
くんちゃんが生まれた時も、おとうさんは家事をほとんどしなかったようだが、結局今回もやむにやまれず、という状況にならなければなにもしないらしい。

家事が一段落するとおとうさんはPCに向かい始め、くんちゃんが話しかけても上の空。
おとうさんが遊んでくれないので、くんちゃんはミライちゃんの耳を引っ張ったりJ頬を引っ張ったり、動物ビスケット(たべっ子どうぶつか?)をミライちゃんの顔に乗せて遊んでいた。
中庭に出ると、そこは植物園のようになっていた。なぜか落ちている動物ビスケットを拾いながら(まるで獲物を引き寄せるエサだね)進んでいくと、そこには鼻の下に鯨のビスケットをはさんだ中学生くらいのセーラー服を着た女の子がいて、「私の顔で遊ぶのやめてよね、おにいちゃん」とくんちゃんに話しかける。

これが大きくなったミライちゃんだったわけだが、くんちゃんは4歳児と思えない察しの良さで、手首の痣を見てすぐに「大きくなった妹である」と理解した。
なんだか不自然な気がするんですが…
しかも妹が現れた理由が「いき遅れるから初節句のお雛様を片付けに来た」というのは、目的がくだらなすぎる。しかも見つかるでしょ普通、という隠れ方。あんなして片付けなくても、くんちゃんが一言「おかあさんが片付けてって、言ってたよ」と言えばすむことじゃん。1回くらいは話聞いてもらえてたでしょ?

しかし、お雛様は1日出しておくとで1年生き遅れるのか。私のお雛様は寿命以上に出したままにしていた気がする。

おかあさんがお休みの日、くんちゃんはやっぱりだだをこねておもちゃを片付けるどころか、腹いせに容器ごとひっくり返してちらかしてしまう。
ものすごい力持ちだったよ。
中庭に出てくるとそこは広い草原のような場所になっていて、ミライちゃんが現れてくんちゃんを諭すが、くんちゃんの周りに熱帯魚が現れてふたりは離れ離れになり、くんちゃんは別の世界へ紛れ込む。

そこにはくんちゃんくらいの年の女の子がいて、病院にいるおばあちゃんに猫を飼わせてと頼む手紙をわたすんだ、と言う。そして「弟は泣き虫で良い子だけど、おかあさんはぜったい私の方が好きなの。このおもちゃ弟のだけど、あそんでいいよ」と言って女の子はくんちゃんと同じようにおもちゃをぶちまけ、お菓子を散らかし、二人で洗濯物や引き出しの中をぐちゃぐちゃにして遊んだ。
血は争えないというか…
でも、くんちゃんと同じように弟の方が可愛がってもらってるって、思ってるんだなぁ…

そこへ女の子のおかあさんが帰って来て、くんちゃんは「もう帰って」と締め出される。扉の向こうで怒られている小さい頃のおかあさん(くんちゃんにはわからなかったと思うが)。
くんちゃんをこの世界にひっぱりこんだ熱帯魚は、おかあさんのお家だったか、病院だったか、水槽があってそこで飼われていたお魚だった。

いつもの世界に戻って来たくんちゃんにミライちゃんは「たまの休みなんだからお母さんを困らせないで」と言って消えてしまう。
ばあばが来ていて、おかあさんとばあばは、おかあさんの小さい頃の話をする。おかあさんはくんちゃんと同じように、両親は自分より弟の方がかわいいのだと思っていたと話すが、実際に子供を持ってみるとそうではなかったのだと気付いたのだ。ばあばも「あんたは手がかかったけど、手がかかる子の方がかわいいもんだよ」
おかあさんは眠っているくんちゃんに「くんちゃんは私の宝」と口づけして言う。
このセリフも結構唐突だし、ミライちゃんと退院して来たばっかりの頃は、くんちゃんの話しかける言葉に受け答えさえ全くせず、赤ちゃんに一生懸命なのはわかるが、あそこまでくんちゃんを無視しなくてもいいんじゃないの?という状態だし。
そのことに対してくんちゃんに「申し訳ない」と思っているようなそぶりもないので、セリフがとってつけたよう。

目覚めたくんちゃんは横に寝ていたおああさんの頭を「よしよし」となでるが、これもなんとなく唐突だし、この時お母さんは涙を浮かべていたけど、泣いていた理由がよくわからない。

初夏のころ、おとうさんはミライちゃんとくんちゃんを連れて公園へ。ちなみに、この公園は根岸森林公園で、奥に立っている不思議な建物は競馬場スタンド席の廃墟でした。
くんちゃんより少し大きい子たちが補助輪なしで自転車に乗っているのを見て、補助輪をはずしてもらい、自転車の練習をはじめるくんちゃん。おとうさんとがんばるが簡単には乗れるようにならず、転んでばっかり。大きな子達がアドバイスをくれるが、ベンチのミライちゃんがぐずりだしたため、おとうさんは「みんなにおしえてもらいなよ」とくんちゃんに言って、ミライちゃんをあやしに言ってしまう。くんちゃんは泣き出し、子供達は困ってあっちに行ってしまった。

「もう自転車なんて好きくないの!」と中庭にヘルメットを投げつけると、周りがどこかの工場のような場所になり、ものすごいエンジンの音と作業している青年がいた。青年はくんちゃんに話しかけ、最初はビビっていたくんちゃんも青年のあとについて表に出ると、青年は足を引きずって歩いていた。「足、痛くないの?」と聞くと戦争でこうなったが、もう痛くない、慣れればどうってことない、と答える。くんちゃんが遠くを見上げると、そこには公園で見た競馬場のスタンドが遠くに見え、くんちゃんはちょっとほっとしたようだった。青年は馬に乗せてあげると言い、しりごみするくんちゃんの襟を掴んで自分の前に乗せる。怖くて下を向くくんちゃんに青年は「怖がると馬もそれを感じる。顔を上げて前を見るんだ」と言い、くんちゃんは思わず「おとうさん」と言う。
トンネルと抜けると馬がバイクになり、「下を向くな。遠くを見るんだ」という青年の言葉にくんちゃんは前を向いてバイクに乗れるようになる。

翌日、また自転車の練習に行くというくんちゃんに「本当に行くの?だいじょうぶ?」と心配するおとうさんだったが、くんちゃんは一人で練習を始め青年に言われた言葉通りに顔を上げて遠くを見て、自転車に乗れるようになった。
おとうさんはくんちゃんを褒め、おかあさんにもそのことを話す。くんちゃんがアルバムをめくると、青年の写真があった。指をさして「おとうさん」というくんちゃんに「おとうさんじゃないわよ、去年亡くなったひいじいじだよ」と教えるおかあさん。

ひいじいじとおとうさん、どう見たって体格も顔つきも違うのに、どうしたら「おとうさん」と思えるのだろう?最初は、怖くておとうさんを呼んだんだと思ったが、写真を指差してお父さんと言うし。
しかも「ひいじいじだよ」と言われて納得していた。

夏になりキャンプへ行くことになり、支度をするおとうさんとおかあさん。くんちゃんは黄色いズボンを履いて行きたかったが洗濯してしまったため「青いズボンでいいでしょ?」というおとうさんに「やだ!」と風呂場に隠れてしまう。
探しに来てくれると思っていたのに誰も来ず、静かな家の中にくんちゃんは置いていかれたのだと思い、「家出をする!」とバナナとパックのジュースをリュックに詰め込み中庭に出ると、そこは小さな駅になっていた。ホームには「←ねぎし いそご すぎた→」とあり、小さな駅舎(というよりは田舎のバス停の待合所のようだった)に男子高校生がいて、「よくないなー。ズボンよりも、いい思い出の方が大事だろ?わかったらごめんなさいしてこいよ」と言われる。
家の近くを走ってた電車は赤かったので京急なのかと思ってたけど、駅は京浜東北線だった。昔はあんな駅だったのか?

くんちゃんは意地を張り、そこへなぜか現在の京浜東北線が到着して、男子高校生が止めるのも聞かずくんちゃんはその電車に乗ってしまう。電車は駅に着き、回送になるというアナウンスに慌てて電車を降りる。そこは東京駅だが近未来的だった。
新幹線の改札のようなところを抜けようとしたが、止められてしまい「切符ないから入れない」とその場を離れるくんちゃん。帰り方もわからず心細くなってきたところに「迷子のお知らせです」というアナウンスが流れ、自分の呼び出しだと思ったくんちゃんは「はい、はーい!くんちゃんはここですよ〜!」と手を挙げるが、アナウンスは別の子供の呼び出しだった。
♪ピンポンパンポーンの音だけで自分の呼び出しではないかと反応するところなど、反応が4歳児らしくない。なんだかギャグをやっているみたいだった。

結局くんちゃんは呼び出されず、遺失物預り所へ行く。
遺失物預り所の木の人形のような係員に迷子になったと言うと、呼び出し用の質問をされるが、くんちゃんは両親の名前も思い出せず、このままでは「特別な新幹線に乗って一人ぼっちの国へ行くことになる」と言われる。黒い新幹線がホームに到着し、くんちゃんが車内に入ると座席の背もたれは骸骨で、カタカタ歯を鳴らしていた。びっくりして車外に飛び出すが、強い力で引き込まれそうになってしまう。隣の車両の入り口にミライちゃんがハイハイしている姿をみつけて、ミライちゃんに慌てて駆け寄る。

「あなたは自分の存在を証明しなくてはなりません。そうしなければ一人ぼっちの国に行くことになります」遺失物係の声が聞こえ、どうしても思い出せずにあせっていると、おかあさんに「何かあったら守ってあげてね」とミライちゃんを頼まれたことを思い出し「くんちゃんはミライちゃんのおにいちゃん!」と叫ぶとチーンというような音がして、赤ちゃんの未来ちゃんは消えて「見つけた!」と言う声とともにセーラー服の未来ちゃんが現れる。「行くよ!」とくんちゃんの手を取り東京駅のドームをぶち割って空へ一直線に上がったと思ったら今度は空から落ちて行く。

中庭の樫の木が見えてその中につっこみ、ミライちゃんは「この樫の木は我が家の歴史の索引。その中からくんちゃんが今いる時代をみつけないとならない」と言う。急にあたりがサマーウォーズのようなデジタル空間のようなところになっり、記号が刻まれた葉につっこむと、そこには泣きながら自転車の練習をしている小学生くらいのおとうさん、別の葉につっこむとには土手のようなところに座っている親子の姿が。女の子のように見えたが、ミライちゃんはこれが母犬ともうすぐお別れするゆっこだという。
別の葉には傷ついた雛を手に乗せてベソを書いている小さい頃のおかあさん。猫にいたずらされたツバメの雛で、これ以来お母さんは猫が苦手になったと言う。
ひいじいじが戦争で沈んだ船からなんとか泳いで助かるところや、ひいじいじとひいばあばがかけっこをした時の様子も上空から見ることができた。ひいじいじは足を引きずっていて普通だったら勝てるわけはなかったが、それでも勝負してくれと言われたひいばあばは途中で立ち止まってしまう。

こんなささいな出来事が繋がって今があるの、とミライちゃんがいい、中庭の樫の木に戻ってくる。
そこには小さな駅で会った男子高校生がいた。
くんちゃんを一瞥すると玄関へと向かい、その後ろ姿にミライちゃんが「お兄ちゃん」と話しかける。くんちゃんの方を見て「(今のが誰か)もうわかったよね?一人で帰れるよね?」と言うとくんちゃんは泣き顔になるが「さみしくないよ。だって、これからうんざりするほどといっしょにいるんだから」と言って手を振る。

4歳児にこのシチュエーションが本当に理解できるのだろうか?
それにしても、全てをセリフで言わせるこの構成。

くんちゃんは自分の時代へ戻ってくると、そこは洗濯が終わった洗濯機の前だった。乾燥機の扉から乾燥された黄色いズボンがぽん、と飛び出てくる。履き替えようとズボンを少し下ろすが、思い直して青いズボンを履き直し、子供部屋にいたミライちゃんに「バナナ食べる?」と剥いて差し出す。

表からおとうさんとおかあさんが呼ぶ声が聞こえ、くんちゃんとミライちゃんは大きな声で返事をする。


天気が悪い日のレイトショーだったが、上映開始9分前、トイレから出て来たらなぜか劇場の扉が閉められていて…
時間間違えたか?と思ったが、いや、ロビーに入ったんだからそんなことないでしょ。
もう始まってるとか?いやそんなことはないはず。
重い扉をあけて中に入ったら、誰もいなかった…昔からバイトスタッフの質は良くないが、こんなことは初めてだ。
gスタだったが20人くらいしかいなかった。

予告でエヴァが流れた。

評価:1g


ミッション・インポッシブル/フォールアウト(DTSX: ULTIRA/極上爆音上映)

監督:クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー
作曲:ローン・バルフ
編集:エディ・ハミルトン
撮影:ロブ・ハーディ
製作:トム・クルーズ/クリストファー・マッカリー/ジェイク・マイヤーズ/J・J・エイブラムス

出演
イーサン・ハント:トム・クルーズ            ルーサー・スティッケル:ヴィング・レイムス
ベンジー・ダン:サイモン・ペグ             オーガスト・ウォーカー:ヘンリー・カヴィル
ジュリア・ミード:ミシェル・モナハン          イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン
ソロモン・レーン:ショーン・ハリス           ホワイト・ウィドウ:ヴァネッサ・カービー
アラン・ハンリー:アレック・ボールドウィン       エリカ・スローン:アンジェラ・バセット
パトリック:ウェス・ベントリー             ゾラ:フレデリック・シュミット
エリック:ウェス・ベントリー              ラーク・デコイ:リャン・ヤン
ニルス・デルブルック:クリストファー・ヨーネル

LiLiCoが「前作はマストではないが見た方が楽しめる」と言っていたが、前作はマストだった。
前作「ローグ・ネイション」から続いており、「ローグ・ネイション」を受けてのセリフなどがかなりあるため「ローグ・ネイション」を見てからじゃないとよくわからない部分が多い。
それぞれの関係性や目的もわかりにくいので、人物関係を頭に入れておかないと、所々「?」となる。ソロモン・レーンは前作だと七三分けのメガネのビジネスマン風だったのが、獄中生活でヒゲと髪が伸び、アラブの人のよう。顔をしっかり記憶していないと、冒頭のカットの意味が理解できないのではないかと思う。

トム・クルーズは年齢を考えるとすごいが、年齢を感じるところが多くなり、前作でCIAだったヘンリー長官が指摘した通り「無分別かつ身勝手な規則を無視した行動で常識はずれな行動は運任せのところが多い」のは変わらず。
それでも「何とかする」と言って本当に何とかなってしまうのだが。
ルーサーとベンジーは有能なのか抜けてるのかよくわからない度がアップした。

別れた妻ジュリアとの結婚式を夢で見るが、誓いの言葉は「ジュリアを偽り、二重生活を余儀なくし…」とイーサンの諜報員としての行動を宣告した神父は、捉えたはずのソロモン・レーンだった。目覚めたトムに指令が届く。
何かを暗示しているような、ジュリアとソロモンの夢で始まるが、こういうカットが何度かあり、ジュリアとの再会を予告しているようだ。

前作で「シンジケート」のボス、ソロモン・レーンは捕まり、組織は解体されたはずだった。
しかし、末端の組織がプルトニウム・コアを盗み出し、それを「ジョン・ラーク」という正体不明の人物に売り、過激思想のプルトニウムの専門家デルブルック博士が核爆弾に仕立て上げるという計画があることを知ったMIF。デルブルックの車に事故を起こさせ、「苦しみの後に平和を」という声明文をテレビに流す代わりに、核爆弾のデータが入った携帯のパスコードをを解かせるが、放映されていると思った映像はルーサーが化けていた偽の放送だった。
デルブルックは声明文を全国放送されて嬉しそうだったが、こんな条件であっさり携帯のロックを解除するなんてアホみたい。
今回のミッションは、盗み出されたプルトニウムがシンジケートの残党である「アポストル(神の使徒)」に渡る前に奪還すること。

しょっぱなからルーサーは捕まっちゃうし放り投げたプルトニウムはそっちのけで仲間に「大丈夫か!?」と駆け寄り取られちゃうし。あんたたちプロなんでしょ?

プルトニウムがホワイト・ウィドウという仲介人を介して取引されることを突き止め、取引相手である「ジョン・ラーク」という人物に何とかして化けて横取りしようと画策するが…

潜入のための成層圏からのグラン・パレへのダイブは、よくもまぁ、あんなにうまくカメラに収まるよう落ちてこれるもんだね、と感心する。
取引の現場のトイレで計画通りにいかずに結局ジョン・ラークとやりあうが、イーサンとCIAからのお目付役のウォーカーと二人掛かりでも歯が立たず、ものすごく強かった。
殺されそうになったところで、イルサがジョン・ラークを撃ち殺す。
イルサはMI6から足を洗えるはずがそうはならず、忠誠心を試されソロモン・レーンの殺害を命じられていた。
この時、ウォーカーはラークの持っていた割れた携帯を没収し、上司であるスローンに「イーサンがジョン・ラークである証拠が入っていると渡すのだが、渡した携帯は割れていなかったので、別の携帯を渡したようだ。

ラークは顔面を打たれてしまったため、スキャンでマスクを作成することができず、イーサンは「どうせ誰も正体を知らないんだから、何とかなる」とそのままラークになりすましてパーティへ潜入。VIPルームに入ると、ホワイト・ウィドウが母マックスについて語っていた。このマックスとは第1作目に登場した武器商人らしい。
イルサが「みんなが正体不明のジョン・ラークを狙っていて危険」と言った通り、大勢の男がやってきて乱闘になり、ホワイト・ウィドウも襲ってきた男をナイフで切って殺す。

イーサンはうまくジョン・ラークと思わせることに成功したらしく、取引の手付としてプルトニウム・コアの1つを手に入れるが、アポストルの取引の条件はかつてのリーダーであるソロモン・レーン」の引き渡しだった。
ホワイト・ウィドウの兄ゾラがイーサンに「できるのか?」と言うが、「一人のために200人以上を殺したあの『ジョン・ラーク』さんに失礼よ」と言われてしまう。

この後のカーチェイスの時にウォーカーがイーサンに「ソロモン・レーンは事故に見せかけて大統領を殺し、一人を殺すために飛行機を墜落させ、化学工場を爆破させたって、本当か!?」と聞いたり、ベンジーがレーンに「俺に爆弾チョッキを着せて量りの上に座らせたのも世界平和のためだって言うのか」とただしたり、とにかくローグ・ネイションを前提にした受け答えが多い。

ホワイト・ウィドウと一緒にソロモン・レーン奪回作戦に参加することになってしまったイーサンは、何とかごまかしつつレーンを横取りしようと画策する。
仲間としてはものすごく怪しまれる行動だと思うが…よくゾラに撃ち殺されなかったと思う。
それほどジョン・ラークであると信じられてたのかな。

ソロモン・レーンは世界各国で尋問をうけており、今回はフランスへ移送されてきた。
装甲車の列の前で大型トラックを横倒しにして進路を変更させ、レーンが乗った装甲車を川へ突き落とし、水位が上がりつつ回転しているのか車内で水面が垂直になったりすごかった。ベンジーとルーサーが救助しレーンを拉致する。

今回はパリの街でカーチェイス、ヘリでの追跡のカットにかなりの時間を割いているので、見ていて目的を忘れそうになる。
途中で乗り継ぐバイクのエンジンがかからず、ここでもまた運良くなのかイーサンにGPSがついていてどこにるのかわかっているのか、下水道でうまくイーサンを救出する。
すごい出来すぎじゃない?
あのバイク、ウォーカーがイーサンを殺そうと小細工したのかと思ったけど、バイクで走り始めて後ろを振り返って「いない!?」という反応だったから、本当にメンテナンス不足でバイクが不調だったのかも。
ガレージに用意していた車に乗り換えようとシャッターを開けたら、そこには女性警察官がいて、袋を被せられて後ろ手に縛られているレーンを見てピストルを向けてくるが、ゾラの手下に打たれてしまう。ゾラの手下が警察官を殺そうとし、イーサンはゾラの手下を4人撃ち殺す。
これによって取引の条件が悪くなってしまったのだった。

元MI6の諜報員のレーンから内情を流出させたくないMI6は、イルサを使ってレーンを奪われないよう、また殺されないように見張らせていたのだった。「ローグ・ネイション」で2年レーンの元で働いたイルサを、MI6はまだ信用していなかったのだ。バイクで追って来て打ってくるイルサに、以前にイルサにされたのと同じような方法で、イーサンはイルサのバイクに車で体当たりして追跡を交わす。

車で移動している時にイーサンは、元妻ジュリアとレーンの悪夢を見る。目がさめると、まるでレーンが思念を送って夢を見させたかのようにイーサンを見つめていた。
地下通路のようなところにレーンを監禁し、首に埋められた発信機を取り出し、代わりに追跡できるよに発信機を埋め込むルーサー。
前作ではイーサンは「自作自演」と疑われたが、今回はジョン・ラークがイーサンであると疑われてしまった、とハンリー長官から聞かされる。それはウォーカーが上司のエリカに渡した携帯のせいだろう。
プルトニウム奪還のために、レーンを連れて取引に応じる、とハンリー長官に言うイーサン。
ベンジーにスキャンしたマスクをかぶせてレーンに化けさせ、ウォーカーに本物のレーンの見張りを任せて出かけてしまう。

ウォーカーが録画を止め、レーンに「一緒に来い」と言うがレーンは「ここにとどまりイーサンに借りを返す」と断る。実は残ったのは本物のレーンではなくベンジーが化けていたのだ。うまくウォーカーをはめ、携帯でCIAにも正体をバラしたが、CIAがウォーカーを奪取しようと電源を落としたため、乱闘の末ヘイリー長官を刺しウォーカーはレーンと共に逃亡。ヘイリー長官はイーサンに「行け」といって息絶える。いい人だったんだと思ったが短い命だった…。

逃亡したウォーカーを追ってベンジーのナビに従って走っていくが、平面しか見てないもんだから段差があってもお構い無しのナビにイーサンはビルからジャンプし、足を骨折するあのカットを挟んで何とかウォーカーに追いつき、鉄格子のエレベータにしがみつくが、エレベータに乗っているウォーカーに妻ジュリアの写真を見せられ「俺はガーディアン・エンジェルだ。いつでも彼女を見張っている。お前が追って来るようならいつでも彼女を殺す」と脅される。

結局ウォーカーとレーンはヘリで逃げてしまった。
ウォーカーは早足で歩いているのに、全力ダッシュしているイーサンは何で追いつかないの?
そしてレーンが逃げる姿は全く出てこなかったが、ヘリにしっかり乗っていた。

ベンジーが核爆弾を止める方法を見つけ出すが、それはカウントダウンが始まってから同時に2つの爆弾をから起爆装置の線を切り、コントローラーのキーを抜く、というものだった。
レーンに埋め込んだ発信機を追ってたどり着いたところはカシミール。この地域の雪解け水は中国・インドなどの水瓶となる地域で、ここで核爆発が起これば世界の1/3の人口に影響する。以前にシンジケートの残党が天然痘のウイルスを巻いたところで、医療キャンプがはられていた。驚くことに元妻ジュリアがいて、同僚の医師と結婚したと言う。この医師の話によると「ガーディアン・エンジェル」と名乗る団体が多額の資金を出し、ここでの援助活動を依頼されたとのことだった。

イルサは以前に、ルーサーからイーサンはジュリアとイルサが本当に愛している女性で、ジュリアの身の安全を守るために離婚し、身を隠して暮らしていると聞いたことがあったが、初めて会った彼女を気に入ったようだった。

放射能を図る装置を手に、核爆弾を探す。1つはコンテナ置き場のアンテナにくくりつけられていた。ルーサーが起爆装置の処理にかかり、ベンジーとイルサがもう一つの核爆弾を探す。ヘリに乗ろうとしているウォーカーを見つける。ルーサーから核爆弾のカウントダウンが始まったことを聞き、ウォーカーがコントローラーを持っているに違いないと、イーサンは飛び上がったヘリコプターにくくりつけられている貨物に捕まって空へ。
ロープをよじ登るが、途中で落下し、荷物の下にかろうじて捕まる。注意して見ると、わざと落ちるようにしているので演技であることがわかるが、よく落っこちないもんだ…
なんとかヘリの内部に入り、もみあった末乗っていた乗務員をヘリから突き落とす。イーサンはヘリを操縦したことはないようだったが「落ち着け」と計器を確かめウォーカーの乗ったもう一台のヘリを追跡して行く。

ルーサーの元へジュリアがやってきて、爆弾の処理を手伝うという。

ベンジーが放射線の反応が高い箱をこじ開けると、中に入っていたのはレントゲンだった。
イルサは惑わされてる、こんなところにはないはず、とキャンプのはずれまでやってくると、小屋の2階にレーンが立っているのを見つけ、その小屋に駆け寄る。ベンジーに「核爆弾を見つけた」と連絡した瞬間、レーンに襲われ、椅子にくくりつけられてしまうイルサ。イルサを探してベンジーが小屋に来て、レーンと乱闘になるが首にロープをくくりつけられ首吊り状態にされてしまう。イルサは机にダイブして椅子を叩き壊し、落ちていたビンでレーンを殴って割り、ベンジーに放り投げ、ベンジーが体を支えられるように木箱を足元に蹴り入れる。ベンジーは割れたビンでロープを切り始めたが、イルサがレーンにやられそうになっているのを見てレーンを蹴ると、箱が外れベンジーは首が締まって死にそうになる。イルサはベンジーの様子を気にしながらもロープでレーンの首を渾身の力で締め、レーンが気を失ったところでベンジーの首にかかっていたロープを切り、床に落ちたベンジーは息を吹き返す。ベンジーの方が首絞められていた時間が長そうだったけど、ちゃんと生き返っていた。
そのベンジーに「縛って」と命令するイルサ。

イーサンは積荷をヘリの上から落として墜落させようとするが、失敗。ウォーカーに追っていることがバレてしまい、銃撃戦に。弾が命中したのとエンジンに負荷がかかってエンジンが発火、イーサンはスピードをあげてヘリに体当たりする。
2台のヘリは雪原へと落下。よく爆発せず、全員死ななかったものだと思う。
止まっていたヘリが転がって来て、イーサンは慌てて表に出ようとするが間に合わず、2代のヘリは岩の隙間に逆さまに引っかかった。
コントローラーを取ろうとウォーカーに飛びかかるイーサン。もみ合うがコントローラを奪うことはできず、ヘリもろとも落ちていき、ヘリはフックが岩にひっかかって中づりになる。
ひらけた岩の上でイーサンとウォーカーはコントローラーを取り合って殴り合いになる。コントローラは岩の崖っぷちのところへ転がっていき、そこで止まった。殴り合いながら崖から落ちそうになり、ぶら下がっているヘリのロープに捕まる二人。ウォーカーはイーサンの足を掴んで離さず、イーサンはなんとか蹴り落とそうとする。
爆発まで1分を切り、ベンジーも爆弾の処理を終え、あとはコントローラのキーを抜くのを待つだけになった。ルーサーとベンジーは「爆発1秒前に同時に切ろう。イーサンはやってくれるにちがいない」と無線で確認する。もみ合いながらなんとかイーサンは崖をよじ登り、ウォーカーはヘリがぶら下がっていたロープのフックを打ち付けられて落下した。
カウントダウンが終わり、ワイヤーを切る。
イーサンの口にはコントローラーのキーが咥えられていた。
イーサンはなんとか崖の上によじ登ると、ヘリコプターの姿が見えたが、そのまま気を失ってしまう。
核爆弾が開き、中からプルトニウム・コアが落ちてくる。
爆破まで15分しかないはずだが、15分以上かかってるよね、どう見たって。

目がさめるとジュリアがいた。夫の医師が「ひどい怪我だ。お友達がヘリで連れて来てくれたんだよ。インド軍を引き連れて」とCIAのエリカを示す。
ジュリアは二人きりにしてくれと言い、「あなたがいるから夜も寝られる。あなたを思うことで、今の私は充実した生活を送れている。私は私の場所で、生きて行く」とイーサンに言う。
あなたが世界を守ってくれているから、私は安心して暮らしていけるのよ、離婚は正しい選択だった。だからあなたも頑張ってね、とイーサンと別れたことを前向きに捉えた言葉だったのだと思う。
ジュリアの行動は、1回目に見た時はいくら身の安全を図るためとはいえ、偽装結婚までするのか?と思ったのだが、2回目に見たときはそういう印象はあまりなく、今の自分を肯定して生きているという印象の方が強かった。

レーンは当初の予定通り、ホワイト・ウィドウを介して取引されることになった。
CIAはイーサンとMIFの働きを認め、MI6にレーンの身柄の引き渡しの同意したのだ。
そしてイルサも自由の身となった。

1回目は意味不明なところがあったのだが、話の筋を知っている状態で見たときでは、ちょっと評価が異なる映画だった。
特にホワイト・ウィドウは善でも悪でもなく、単なる利潤を追求する商人(仲介役)であるのがちょっとわかりづらい。
CIAの長官は女性で画面に映れば誰だかわかるが、名前だけ出て来ても誰だっけ??となる。

DTSXは画面が大きく迫力あるが、ちょっと疲れる。
爆音はDTSXに比べて低音がくぐもった感じになるが、すぐに慣れてなんとも思わなくなる。後半のヘリのチェイスはヘリの旋回音が腹に響く感じで臨場感があった。基本的にサスペンスなので、低音がドンドコしてた方がスリルが増す。あと、音の出し方?が爆音の方が若干立体感がある感じがする。ULTIRAは前方メインで音が聞こえる感じ。(ジュマンジはそうでもなかったが)

ULTIRAは夕方の回で見たが、残席わずかと出ていたけどサイドはほとんど空いていたし、前方もがら空き、半分〜2/3くらいしか埋まってないけど、これで「残席わずか」なのか?
前の席の外国人(アラブチックな顔立ち)の親子、子供は多分小学1〜2年生と5〜6年生くらいなのだが、なんでチョイスがミッション・インポッシブル?インクレディブルファミリーの方が良くない?
案の定途中で飽きて、ラストは歌を歌ってるんだか唸るような声をずーっと出していた…
さらに前の席に父親が座っていたのだが、母親とトイレ?に立って戻ってきた後、一席ずれて座っていたのは「うるさい」とでも言われたから?お前が連れてきたんだろーが!!!

爆音はいつも通り夜の回だったが、珍しく前後左右に人がいて、みんな何かを食っていた。半分行くか行かないかくらいだと思うけど、結構入っていると思った。
お盆休みだからか?

評価:1回目→  2回目→ULTIRA/1a


カメラを止めるな!(ULTIRA)

監督・脚本・編集:上田慎一郎
撮影:曽根剛
録音:古茂田耕吉
特殊造形・特殊メイク:下畑和秀
ヘアメイク:平林純子
助監督:中泉裕矢
制作:吉田幸之助
音楽:永井カイル
プロデューサー:市橋浩治

出演
日暮隆之:濱津隆之          日暮真央:真魚(まお)
日暮晴美:しゅはまはるみ       神谷和明:長屋和彰
細田学:細井学            山ノ内洋:市原洋
山越俊助:山崎俊太郎         古沢真一郎:大沢真一郎
吉野美紀:吉田美紀          栗原綾奈:合田純奈
松浦早希:浅森咲希奈         松本逢花:秋山ゆずき
谷口智和:山口友和          藤丸拓哉:藤村拓矢
黒岡大吾:イワゴウサトシ       相田舞:高橋恭子
温水栞:生見司織

低予算でワークショップ?として製作された作品。去年秋にイベント上映として2週間限定で上映したらしい。
今年になって2館でスタートしたが、評判が評判を呼び、100館まで拡大されたという異例の映画。

ストーリーの組み立て?とアイデアが斬新だと思いました。
かなり緻密にストーリーが練られていると思います。
前情報は一切ないまま見た方がいいです。

監督って、大変なんですね…

評価:
ULTIRA

















ネタバレ

↓↓↓
↓↓









一応、「ゾンビ映画を撮影中に、本物のゾンビが現れた」という前情報だけは知っていた。いや〜テレビであれだけやってたもんね。
「37分、ワンカットでカメラを回している」が売りだけど、ゾンビチャンネル開局記念に「生中継で、ゾンビ番組を放送する」ということで、ワンカット放送の必要があった、ということだった。

前半は生中継の番組をそのまま視聴者のように見るのだが、番組中に不自然な部分がたくさんあるのだ。理由なく表に出ようとする音声スタッフ、なんだかよくわからない間がたくさんあるし、「その話題、そこで必要ある?なんの関係が??」というような「ポン!」とやって手を挙げる護身術についての会話、放置されたようなカメラアングル、なぜか途中でヒロインが一人樽の影に隠れ、口を覆ってものすごく驚く。そのあとに不自然なところに落ちている斧を拾って「こんなところに斧が…ついてるわ」と言ったり、無駄に叫び声を上げ続けたり、ラストは物陰に隠れて小野を振り降ろして、肝心な映像が見えてない?などなど。
はっきり言って、この生放送番組はあまり面白くないが、最後にスタッフロールが流れ「ONE CUT OF THE DEAD」のタイトルが出て番組は終了する。
そのあとにこの番組が作成された経緯と撮影の裏側が映し出されるのだが、これが爆笑ものなのだ。
なんとか生放送を終了させようと、いろんなハプニングに立ち向かい、苦労して番組を放送し終わるまでの苦労が明かされる。

出演者がまず曲者揃い。
ゾンビになる青年はやたら理屈っぽく、アイドルのヒロインは「私はやりたいんですけど、事務所的にNGなんですぅ〜。そういうことで、よろしくです〜」とやりたくないことはNG。「涙は目薬でいいですよね〜」「泣けないの?」という監督に「目薬の方が確実じゃないですかぁ〜」と答える。
ゾンビになるスタッフはここぞというところで緊張に耐えられず酒を飲んでしまって失敗するし、もう一人は合わない水を飲むと腹を下すため、どういう水が用意されるのかとトイレの場所にうるさく「事前にメールしましたよね?」としつこい。
局のお偉いさんだかプロヂューサーだったかは調子いい大阪弁のおばちゃんで、顔がものすごい特徴的ですごいインパクトある。

撮影(放送)当日、まさに番組が始まる、というところで監督役とメイク役の俳優が交通事故で来られなくなる。番組の監督が出演して監督役もやることになった。メイク役は見学に来ていた元女優の監督の妻がやることになり、有能だが態度がサイテーの監督の娘も途中からちゃっかりスタッフTシャツを来て番組に口出しする。

とにかく、「カメラを止めずに生放送の番組を最後まで流す」という目的のもと、廃墟で放送が始まった。ヒロインは「手加減せずに厳しくやってもらっていいですよぅ〜」と言ったが、監督は今までの仕返しとばかりにものすごい剣幕で「42ものリテイクを出した女優」に、台本にはない「なんでダメだかわかるか!?お前の人生がぜんぶ嘘っぱちだからだよ!!」とアドリブをかます。
ゾンビになったスタッフ役が現れるはずが、どこにも見当たらないので探したら、差し入れの一升瓶の酒を飲んでぐでんぐでんになって寝ている。監督が肩を貸して歩かせるがまともに歩けず半分寝ている状態。なんとか担いでゾンビが襲っているように操り人形のように手足を動かしてカメラに写す。

番組開始前に間違って体に合わない水を一口飲んだ音声スタッフ役が、お腹を下して来て、こっそり表に出ようとする。「どこいくんだ」「ちょっと・・・」意味不明に表に出ようとしていたのは、トイレを我慢できなくなったからだったのだ。
酔っぱらったゾンビ役もぐでんぐでんのままで、「なんとか繋いで!!」のカンペの指示が出る。しばしの沈黙があってメイク役との「趣味はなんですか?」「護身術です。ポン!」という「なにその話題?」というカットが生まれることに。

なんとか酔っ払ったゾンビ役を台本通りに廃墟内に入れるが「オエッ」と吐き出してスタッフ役とヒロインにゲロかけ。「ゲロかけ、私はやりたいんですけどぉ、事務所的に(以下略)」と言っていたヒロインは希望通り?ゲロかけされた…。

台本とかなりかけ離れてしまい、話がラストまで繋がらん!と放送事故扱いで「しばらくお待ちください」を出すか!となっていた現場プロデューサーだが、監督の娘が「ここでこうすれば、携帯のシーンにつながる!」とプロデューサーに無理やり了承させ現場を仕切っていくが、この親にしてこの子ありな感じだった。

局ではプロデューサーほか関係者が現場の苦労も知らず「うまくうやってるやないの〜」みたいな感じで笑っていた。

とにかく車で逃げよう!と表に出る3人。車に乗り込んだがゾンビに襲われ社外に出るが、カメラマンが途中で転んだまま腰痛で起き上がれず、カメラは地面に転がったままゾンビに襲われそうになって乱闘するカットが延々と続き、ゾンビが移動したためカメラは草むらが映るだけになってしまう。
結局「お前にはまだ無理だ」と撮影を許可しなかった助手の女性カメラマンが、却下したアングルで好き勝手に撮影することになってしまった。

お腹を下したスタッフ役もゾンビメイクをしないとならないのだが、「もれちゃう…うんち…」で、トイレに行く時間などなく、その辺でさせている状態でメイクをする羽目に。

先ほどの撮影場所に戻ってくるが、襲って来た酔っ払いゾンビをすり替えた人形で殺す。
これでメイクさん役の女優にスイッチが入ったのか、斧を持って「私が脱出させてあげるわ!!!」とものすごい勢いで飛び出していく。仕方なく後をおうヒロインたち。

台本だと最後に建物の屋上に追い詰められることになっているので、その建物へと登っていくが、メイクさん役がエキサイトしてゾンビをボコボコにしてしまい、挙げ句の果てに最後に使うクレーンを突き落として壊してしまう。
もうこの辺から劇場内に笑い声が…
このメイクさん役の監督の奥さんは元女優だが、このように役に入り込みすぎて台本を無視するため、女優をやめていたのだった…。監督は妻がこれ以上暴走して番組をかき回さないよう、妻を羽交い締めにして気絶させ、斧を頭に刺す。気絶させるまでヒロインに悲鳴をあげさせ続けてそれを撮影するということに。この斧はおそらく、クライマックスでヒロインがゾンビとなった恋人に突き刺すはずだったのだろう。
斧がないと話の筋が繋がらないため、飛び入り参加のADになっていた監督の娘が、別の斧を拾わせることにし、ヒロインに拾いに行くように指示が出る。
現場のディレクターは「しばらくお待ちください」を出そうかとまた迷っていたが、局の関西弁オバちゃんプロデューサーはスマホをいじっていて番組なんか、見ちゃいなかった。
ヒロインは一人階段をおり、小屋の隅に無意味に隠れ、無意味に小屋を出て「こんなところに斧が…ついてるわ」というものすごく不自然なセリフを言う。
斧を持って屋上へ戻り恋人だったゾンビと対決。迫真の「来ないで!!」という演技に「それだよ!」と興奮する監督。突然、頭に斧が突き刺さったメイク役が起き上がり叫ぶが、状況を理解したのかまた倒れる。
首が切れている人形に挿げ替えて首が飛ぶシーンを撮影するのだが、もともと切れている首を体の上にうまく乗せられず、首が転がったり、その度に変な間合いが増えていく。
最後のカットは建物の床(というか屋上)に描かれた五芒星の真ん中に立ったヒロインをクレーンで引いて撮る、これは絶対にゆずれない、と監督は言うが、クレーンは壊れてしまっているし、どうするの?と思ったら、ADになっている娘が写真を見ていて「できる!」と言い現場に飛んでいく。
もしかして、肩ぐるまで高さを稼ぐとか?いや危なすぎるでしょ…と思ったら、四つん這いになった人間ピラミッドで高さを出し最後の一人を肩ぐるま。しかし、この体制になかなかなれず、時間を稼ぐためヒロインは建物の影に飛び降り、上半身と振り上げた斧だけが見えている状態で、叫びながら何度も斧を振り下ろし、それに合わせてスタッフが血糊を飛ばす。カメラを移動させようとすると人間ピラミッドが崩れ、ピラミッドが完成するまで血糊を飛ばし続ける。出番が終わったスタッフ、ゾンビたちが来て、やっと人間ピラミッドが完成した。ヒロインは「目薬」と差し出されるがすでにその頬には涙が流れていた。人間ピラミッドの一番てっぺんに娘を肩ぐるました監督、番組が終わるまでなんとかカメラを支え、終了と同時にピラミッドは崩れた…
娘から小さい頃に肩ぐるまをした写真を渡される監督。

ひたすら番組を止めずに撮影し切ろう、という監督の根性がすごかった。
そこそこに出来ればいいよという監督と、最初はちょっと冷めていたというか、それほど熱心じゃないスタッフとの間にも、約40分のアクシデントの連続で連帯感が生まれてく。
私はそれほど大笑いではなかったけど、最後はもう、あちこちから爆笑が。
思わず何度も吹きだした作品だった。

本当のスタッフロールは、実際の撮影の様子が流れた。

評価:
ULTIRA


マンマ・ミーア!(2008年作品)【極上音響上映】

監督:フィリダ・ロイド
原作/脚本:キャサリン・ジョンソン
音楽:ベニー・アンダーソン/ビョルン・ウルヴァース/スティッグ・アンダーソン
製作:ジュディ・クレイマー/ゲイリー・ゴーツマン
製作総指揮:ベニー・アンダーソン/ビョルン・ウルヴァース/トム・ハンクス/リタ・ウィルソン/マーク・ハッファム

出演
ドナ・シェリダン: メリル・ストリープ
ソフィ・シェリダン:アマンダ・サイフリッド
サム・カーマイケル:ピアース・ブロスナン
ハリー・ブライト:コリン・ファース
ビル・アンダーソン:ステラン・スカルスガルド
スカイ:ドミニク・クーパー
ロージー・マリガン:ジュリー・ウォルターズ
ターニャ:クリスティーン・バランスキー
ペッパー:フィリップ・マイケル
ペトロス:フアン・パブロ・ディ・ペイス
アリ:アシュリー・リリー
リサ:レイチェル・マクドウォール
グレゴリス:エンゾ・スキリノ
アレックス神父:ニール・バギー

「MAMMA MIA! Here We Go Again」の予習で見に行った。
ABBAの曲を使ったミュージカル作品の映画化だが、ABBAの曲をよくもまぁ、うまくはめ込んで作ったなぁ、と思った。
「The Winner Takes It All」だけはちょっと違わないか?と思ったけど。
ソフィ役のアマンダが表情豊かで可愛い。
ターニャとロージーも、登場した時は「何?このおばさん…」という感じだったが、映画が進んで行くにつれて魅力的になってく。
特にDoes Your Mother Knowを歌うターニャはチャーミングでかっこよかった。

ストーリーは、シングルマザーで育ったソフィが、母親の日記を見つけて自分の父親と思われる人物が3人いることを知り、自分の結婚式に母親に内緒で彼らを招待する。母親のドナに3人は早々に見つかってしまうが、3人ともソフィのことを娘のように思う。ドナは3人のうちサムのことをまだ忘れられずにいるようだ。

3人のパパ候補はそれぞれ自分が「父親である」と思い、それぞれ「一緒にバージンロードを歩こう」と思うが、最終的に「3人とも父親でオッケー!」となる。そして結局結婚は取りやめになり、その代わりにドナとサムが結婚式を挙げるのだった。
ソフィは「I have a dream」の歌と共に、夫になるはずだったスカイと舟で旅立った。

歌詞は聞き取りやすかったが、極上音響はよくわからない
音量は大きかった。

評価:2c


マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー 【極上音響上映】

監督:オル・パーカー
原案:キャサリン・ジョンソン/リチャード・カーティス/オル・パーカー
原作:キャサリン・ジョンソン『マンマ・ミーア!』
音楽:アン・ダドリー

出演
ソフィ・シェリダン:アマンダ・サイフリッド
ドナ・シェリダン:メリル・ストリープ/リリー・ジェームズ(若きドナ)
スカイ:ドミニク・クーパー
ターニャ:クリスティーン・バランスキー/ジェシカ・キーナン・ウィン(若きターニャ)
ロージー・マリガン:ジュリー・ウォルターズ/アレクサ・デイヴィーズ(若きロージー)
サム・カーマイケル:ピアース・ブロスナン/ジェレミー・アーヴァイン(若きサム)
ハリー・ブライト:コリン・ファース/ヒュー・スキナー(若きハリー)
ビル・アンダーソン:ステラン・スカルスガルド/ジョシュ・ディラン(若きビル)
フェルナンド・シエンフエゴス:アンディ・ガルシア
ルビー・シェリダン:シェール
ギリシャの税関職員:オミッド・ジャリリ
大学副総長:セリア・イムリー
ソフィア:マリア・バクラティス
ラザロス:パノス・モーゾーラキス
アレクシオ:ジェラード・モナコ
アポロニア:アナ・アントニアデス
大学の教師:ビョルン・ウルヴァース(ABBA)
レストランのピアノ奏者:ベニー・アンダーソン(ABBA)

2008年公開の「マンマ・ミーア!」の続編。
ストーリーはあってないようなもので、とにかくABBAの歌を楽しむ映画。
使用楽曲を決めてからストーリーを作ったと思われる。

前作のマンマ・ミーアを見ていて、なおかつドナの若い頃の話であることを知っていた方が、楽しめる気がします。
過去と未来を行ったり来たりするが、「シュチュエーションが同じ」だけで、場面転換のストーリー的な繋がりは全くなし。
そして、前作と矛盾する設定がたくさんあるのだ。

前作では朗らかだったアマンダの額のシワが増え、その代わり若きのドナが明るすぎるくらい明るい。
ターニャとロージーの若い時の役者は、よくこんなそっくりな役者いたね〜と思うくらい似てる。しかし、若いロージーの瞳は青いが現在のロージーの瞳は黒かった。

話の作り方が前作と同じ。
手紙を出す→ターニャとロージーが島へやってくる→フェリーに乗り遅れ、船で連れて来てもらう→パーティは中止かも?→パーティ開催、歌いまくる→教会でのイベント→ラストは全員でオン・ステージ







ネタバレ








なんと、ドナは去年あの世に旅立っていた。
スカイもN.Y.に出張?中。経営学のなんたらスクール?の講義に通えることになった、みたいなことを言っていたが、なんとN.Y.で仕事のオファーがあるのでソフィもN.Y.へきて一緒にこっちで暮らさないかと言う。
離れ小島のような流行ってないホテルの経営者に、そんな仕事のオファーなんかあるか?後の感動の再会を演出するためにわざわざ別れさせてる感がたっぷりだよ…

ソフィとサムはホテルをリニューアルし、オープンのパーティを計画、ビルとハリーに招待状を送る。
祖母であるルビーにも送ろうと思ったが「どうせ来ない」と破ってしまう。

ちょっと待って、前作でドナは娘の結婚式のタイミングで父親候補3人が揃ってしまったことを「天国の誰かの仕返し、きっとママよ」と言ってるのだが…


サムは昔撮った若き日のドナの写真を見て涙する。そしてドナの若い頃と、現在のソフィの様子が交互に描かれる。
ドナは大学の卒業式で卒業生代表で挨拶するが、壇上でターニャとロージーと「When I Kissed the Teacher"」を歌い、「世界を見る」とひとり旅に出るドナ。パリのホテルでハリーと出会い、レストランで食事をするが、このレストランのウエイター、フランス軍の軍服で、「今どき軍服のレストランなんてある?」と思ったら「恋のウォータールー」でナポレオンだからなのね。
しかし、ドナは前作で若い頃のハリーをヘビメタの格好で思い出していたけど、ヒョロヒョロでひ弱そうな青年がハリーと知って、え?これがハリー?と意外だった。
前作では確か「自分はロック少年でドナとはパリで会った」と言っていた。そしてドナにギターをプレゼントしたとも。パリで会ったは合ってるけど、音楽の話は全く出ず「恋のウォータールー」を歌っておしまい。

ハリーの「童貞捨てたい」の必死のお願いを承諾したドナだったが、イマイチだったらしく、ハリーを置いてギリシャのカロカイリ島へ向かう。しかし税関の職員がのんびり質問をしている間にフェリーが出航してしまい、たまたま桟橋にいたビルのフェリーでカロカイリ島へ渡る。
途中、嫁いで行ってしまう恋人が忘れらられない、結婚式から連れ去る、とボートで海を渡っていた青年アレクシオを助け、花嫁は海に飛び込みアレクシオと駆け落ちしてしまった。
ビルも前作ではヒッピーだったが、チャラい青年となっていてイメージが違う。サムに至ってはアメリカインディアン?って感じだったが普通の青年だった。

カロカイリ島につくとボロい建物が見え、(後のドナのホテル)その建物が気になったドナは中に勝手に入っていく。
(あの)手すりを滑り降りたら、なんと手すりが壊れた。
嵐になったので地下に降りると、なぜかそこに馬が繋がれている。
人気がないのに馬だけいて、嵐なのに誰も来ない。建物も馬を飼っているわりにはボロすぎるのだが、馬はきれいに手入れされている。非常に謎だ…
馬が興奮して暴れて、建物が壊れる。そこへサムが現れて助けてくれる。
サムは1週間滞在すると言い、サムの家で暮らす二人。サムは「自分には婚約者がいる」とドナに言おうとするが、言えない。


一方現在では、明日のホテルのリニューアル・オープンに向けて、パーティの準備が進んでいた。
支配人として雇ったセニョール・シエンフエゴスが「嵐が来るぞ」とソフィに言うがソフィは「こんなにピーカンなのに?」と本気にしなかったら、本当に嵐が来て準備していた飾り付けや花や、いろんなものがメチャメチャに。

ソフィはこの島で育ったわけでしょ?だったらこの時期にこのような嵐が来るとかわかりそうなものだけど?
そしてメチャメチャになったパーティ会場を見て「フェリーも空の便も欠航で誰も来ない。セレブが来ないパーティなんて!スカイもNYで仕事のオファーがあってこっちに来ないか、って言ってるし、ホテルオープン、やめる」と言い出すソフィ。
ええっ、あんた経営者でしょ?人雇ってるんだよね?そんな簡単に「やめる」とかできるわけ!?


過去のドナはラザロスのバーに自分を売り込み、歌手として雇ってもらう。ターニャとロージーも島へやってくる。
1週間楽しく過ごすサムとドナだったが、サムに婚約者がいることをドナが知って怒り、サムは婚約者の元へ戻るため島を出る。
失意のドナに「元気出して」と励ますターニャとロージー。ドナは「Andante, Andante」を歌う。

ビルは税関でドナをおいかけてきたハリ−と出会い、船に乗せて一緒に島へ戻ってくる。
ハリーは島でロージーと出会い、ロージーがハリーに夢中になり、ターニャはビルに心を奪われる。

ロージー、ターニャ、ハリー、ビルは昔から知り合いだったのか?
そんな描写はなく、ソフィの結婚式に呼ばれて初めて合っていたと思うのだが・・・

ビルのボートで島をめぐっている間(この時ビルが撮った写真が、冒頭に登場してくる写真だ)に、婚約を破棄したサムが島へ戻ってくるが、バーのオーナー、ラザロスの母であるソフィアがサムに「あんたはあの娘にひどい裏切りをしたんだ。彼女はもう別の幸せをみつけたんだから、島から出てってくれ」と言い、サムは失意のまま島を去ってしまった。


現代ではソフィからパーティの案内を受け取ったハリーは、商談で東京に来ていたが会議の席で娘の話になり、「自分にも娘がいる、契約は進めてくれ、後は適当に任せた」と言って出て言ってしまう。ちなみに、この商談相手の娘というのが横澤夏子で、写真だけの出演だった。最後のスタッフロールにも名前を見つけられなかった。

ビルは学会に出席していたが、かなり太った双子の兄弟を替え玉で出席させて、自分はカロカイリ島へと向かう。
フェリー乗り場で出会う二人。しかし、嵐で船が欠航。
ギリシャの税関のいつものおじさん、過去のソフィとハリー、現代のハリーにも「自分は短髪が好きだ」というところとか、全然変わらない。
ビルとハリーがレストランで腐っていたら、そこへたまたま昔助けたアレクシオがいて、「お礼に自分の漁船で島へ渡してやる」という。ハリーとビルは漁船団のみんなもまとめてパーティへ招待、なんとスカイもそこに居合わせていた。

フェリーは欠航でも漁船は出せるのか?
そして、晴れていて海は荒れているようには全然見えない。

漁船団が島へやってくるのを見て、桟橋へ行くサムとソフィ。
そこにスカイの姿を見つけて「I’ve Been Waiting for You」を歌う。
パーティの準備をやり直している最中、ソフィは吐き気を感じ、妊娠したことを知る。妊娠して初めて、ドナが自分にどんな思いで接してくれていたのかを理解し、シングルマザーとしてこの島で一人で育ててくれた苦労を思う。妊娠したことはまだ言わないで、とスカイに口止めするが、3人のパパ達がみんなに話してしまう。


過去のドナも妊娠を知り、ソフィアに「あの建物に住んで、この島で子供を産みたい」と言う。なんと、建物のオーナーはソフィアだった。ドナの申し出を快く承諾するソフィア。ドナはソフィアの介助でソフィを生んだ。
ホテルの建物は、ソフィがサムに語った話だと「小さい頃に面倒を見ていた年老いた女性の遺産」と言っていたが、これはソフィアのことでサムのおばさんは別の人に遺産を残したんじゃないか?

パーティの真っ只中、ヘリが会場へ着陸する。中から降りて来たのはドナの母ルビーだった。パーティがあることを聞いて「祖母らしいことをする」とやってきたのだった。そして支配人の顔を見てルビーが固まる。
もしかして、ここで「フェルナンド」を歌うために支配人の名はフェルナンドか…?と思ったらその通りだった。
支配人は過去に辛い別れがあったようなことを言っていたが、相手はルビーだったのだ。

1年後、ソフィは出産する。
洗礼式のために教会へ集まるみんな。
ドナが現れ「My Love, My Life」を二人で歌い、「もう私がいなくても大丈夫」と言うように、一人教会の扉から出て言った。

このドナとソフィの歌はすごく良かった。
このあとお約束のオンステージで「Super Trooper」を歌うが、若い時と現在の役者が全員参加で楽しかった。
現在のパパ達は「ウパパ〜ウパパ〜」くらいしか歌ってなかったけど。
しかし、前作の最後で吹き出したアフロディテの泉は、影も形も出てこなかった。

ラストは見た目がほとんど変わっていない、ギリシャの税関職員の歌で、「誰か止めてよ」だった。

というように、ツッコミどころが満載だったが、ABBAの歌が楽しめた。
思わず歌ってしまいたい気持ちになった。英語だから歌えないけど・・・
一緒に歌う参加型の上映というのもいいものかもしれない、と思った。

レイトショーだが珍しくたくさん人がいた。
女の人のグループが多かった。

評価:2c


ペンギン・ハイウェイ

原作:森見登美彦(角川文庫)
監督:石田祐康
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
キャラクターデザイン/演出:新井陽次郎
主題歌:宇多田ヒカル「Good Night」
制作:スタジオコロリド

声の出演
アオヤマ君:北香那          お姉さん:蒼井優
ウチダ君:釘宮理恵          ハマモトさん:潘めぐみ
スズキ君:福井美樹          アオヤマ君のお母さん:能登麻美子
アオヤマ君の妹:久野美咲       アオヤマ君のお父さん:西島秀俊
ハマモトさんのお父さん:竹中直人

主人公のアオヤマ君は「自分はできる賢い子」というちょっと理屈っぽい研究熱心な男の子。
ある日近所の草むらに突如ペンギンが出現。
なぜ?どこから?とこの謎を解明しようと、いじめっ子のスズキ君のいじめや嫌がらせにも負けず、クラスメートのウチダ君とペンギンの謎を研究して行くのだが…

とにかくオアアマくんの独白というか研究に対する語りがものすごい。
この映画は「研究すること」がテーマなのか?
研究ノートもイラストがたくさん、これがまた上手な絵を描くのだ。

近所の歯科医院に勤めている「お姉さん」のことが好きだが「結婚する人だと決めている」とか「お姉さんのおっぱいが好きだ。お母さんのおっぱいとは違う印象を持つのはなぜだろう」とか、考えていることが子供らしくない。
この「お姉さん」は衛生士なのか?にしては抜けかけてグラグラした歯に糸を結びつけて抜こうとするなど、衛生士らしくない。
アオヤマ君は歯医者で虫歯治療に来ていたスズキ君を「スタニスワフ症候群で歯の中がバイ菌でいっぱいになって歯を抜かなくてはならない病気になってる」と脅し(カリエスがC5まであることになっていた)、それによってあとで自動販売機に縛り付けられるという逆襲をされるのだった。

その様子をお姉さんが偶然見ていた。
お姉さんはアオヤマ君を助けてくれ、ペンギンについての研究をしていることを聞くが、お姉さんが缶コーラを投げると、なんとペンギンに変化したのだ。
「少年。この謎を解いてごらん?」

様々なものがペンギンに変化する、という現象は、夢ではなかったようだ。
突如現れたペンギンは、トラックに入れて運ばれて行ったが、運ばれて行った先で荷台をあけると、ペンギンはおらず、扇風機や空き缶などが積まれていた。

アオヤマ君は色々な条件でお姉さんにいろんなものを投げてもらったが、ペンギンには変化せず、謎は解明されない。
そのうちペンギンは現れなくなり、ウチダ君が捕まえてこっそり飼っていたペンギンも消失してしまった。
その頃からお姉さんの体調が悪くなり、よく眠れなかったり嫌な夢を見たりするようになる。アオヤマ君はお姉さんの体調とペンギンの出現に関係があるのではないかと疑う。
アオヤマ君はチェスをする約束をすっぽかしてしまったお詫びに、お姉さんの生まれ故郷の海へ一緒に行くが、途中でお姉さんの具合が悪くなってしまったため、戻ってくる。
アパートでお姉さんにスパゲッティをご馳走になるが、お姉さんはあまり食べなかった。
「絶食すればペンギンを生み出せるとか?」と思ったアオヤマ君は試してみるが、効果はなかった。

クラスメートにチェス好きなハマモトさんという女の子がいた。
スズキ君は彼女のことが好きなようだが、アオヤマ君と仲がよくなって行くのが気に入らないスズキ君は、アオヤマ君へのイジメがひどくなっていく。しかしアオヤマ君は、気にするどころか立ち向かって行っていた。
アオヤマ君がペンギン出現の謎を研究しているのを知って、実は自分も研究しているものがある、と森の奥の草原へ連れて行く。そこには銀色に光る大きな丸い球体が宙に浮いていて、ハマモトさんは「海」と呼んでいた。

「海」の球体はまるでエヴァの使徒のようだった。
ちなみに、クレーターのようなところに浮かんでいるのは、「君の名は。」のようだと思った。
エヴァの使徒は「地球を襲う生物」という存在が必要で、それによって少年少女の成長(と言えるのかどうかわからんが)を描くことが目的であるため、正体はなんでもよかったんだろうと思うが、ペンギン出現という一連の出来事によって、少年は何かが変わったかと言うとそうでもない感じだし、「研究をする」ということが重要事項だったのか?

放課後に「海」の研究する3人。
「海」は拡大したり縮小したりしていたが、お姉さんの体調と関係があるようだ、とアオヤマ君は気がつく。そしてペンギンが「海」に近づくと攻撃するように「海」の表面にトゲトゲが現れる。
ウチダ君の調査で、近くを流れている小川は輪になって繋がっていることも判明する。
しかしスズキ君に後をつけられてしまい、「海」の存在を知られてしまう。
そこへお姉さんがたくさんのペンギンを連れて現れ、スズキ君は追い払われるが、お姉さんはペンギンだけでなくジャバウォックも生み出すことができた。
このペンギンの群れというか軍隊?みたいな感じで、「右、左、突撃!」は統率が取れていて壮観だった。

お姉さんが生み出したジャバウォックはペンギンを食べてしまうのだが、スズキ君が小型のジャバウォックを捕まえ、それが「新種の生物!?」とメディアに取り上げられ、大学教授のハマモトさんのお父さんに「海」のことを話してしまう。それを知ったハマモトさんは怒って「絶対に許さないから!」とスズキ君を平手打ちする。
ハマモトさんが好きなスズキ君はものぐごいショックを受けた。
実はハマモト教授はお姉さんの歯科医院の患者だったのだが、歯科医院の受付でお姉さんと何か話しているカットがある。遠くからなので話している内容はわからないが、これは別に伏線ではなく単なる患者と衛生士の関係だったんだろうか?

草原一帯を立入禁止にしてハマモト教授たちが「海」を調べていたが、「事故が起きた」と報道され学校にいたみんなは避難するように言われる。アオヤマ君とハマモトさんはスズキ君に助けられて警備員から逃れ、アオヤマ君が海辺のカフェにたどり着くと、そこにはお姉さんがいた。
机の下に隠れて探しに来た警備の人をやりすごす。
お姉さんと「海」のある草原へ向かうと、周りのものがペンギンに変化していく。「海」は巨大化していて、半分地面にめり込んでいた。ペンギンとお姉さん、アオヤマ君は高く空に舞い上がって「海」の中に突入する。
すると、中には失踪したハマモト教授たちがいた。
ここは異世界なのか、よくわからないが、みんなとともに海を脱出すると、「海」は消失してしまった

海辺のカフェでアオヤマ君にお姉さんは「自分が普通の人間ではない、ということを悟っているが、両親の記憶も今までの生い立ちの記憶もあるのにね」と言う。アオヤマ君は「いつかお姉さんの謎を解明して、必ず会いに行きます」と言い、お姉さんは喫茶店の外に出てペンギンとともに消えてしまった。

学校へ戻ると、アオヤマ君を心配して待っていたハマモトさんが、泣きながらアオヤマ君に抱きついて来た。

1年後、海辺のカフェでお姉さんのことを考えているアオヤマ君。
お姉さんの謎は解けなかったが、「海」投げ込んだペンギン号が、空から降って戻って来たのだった。


話が完結してない。
なぜペンギンが出現したのか、そしてお姉さんは一体何者だったのかがわからん。
ファンタジーなのかもしれないが、今一つ納得いかない。
原作を読むと何かがわかるのかも?と読んでみたがほとんど変わらず、小説にはラストのペンギン号が戻ってくるシーンがないのが分かっただけ。

スズキ君だけは成長したかも。
お姉さんが「少年」ずっと呼びかけるのがなんだか変な感じ。あまりそういう呼び方しないよね…

海へ投げ込んだペンギン号が、最後に戻って来たのは、未来を予感できた感じでちょっとよかった。

評価:


GODZILLA 星を喰らう者(極上爆音上映)

監督:静野孔文/瀬下寛之
ストーリー原案・脚本:虚淵玄
音楽:服部隆之
キャラクター/デザイン原案:コザキユースケ
プロダクションデザイン:田中直哉/Ferdinando Patulli
造形監督:片塰満則
美術監督:渋谷幸弘
色彩設計:野地弘納
音響監督:本山 哲
アニメーション制作:ポリゴン・ピクチュアズ

声の出演
ハルオ・サカキ:宮野真守、洲崎綾(幼少期)    メトフィエス: 櫻井孝宏
ユウコ・タニ:花澤香菜              マーティン・ラッザリ: 杉田智和
アダム・ビンデバルト:梶裕            エンダルフ: 山路和弘
ウンベルト・モーリ:堀内賢雄           タケシ・J・ハマモト:山本兼平
ハルエル・ドルド:中井和哉            ムルエル・ガルグ: 諏訪部順一
ミアナ:小澤亜李                 マイナ:上田麗奈
ハルカ・サカキ:早見沙織             アキラ・サカキ:鈴村健一

去年の秋から続く、アニメゴジラ三部作の最終章。
ゴジラと思わずSFとしてみれば楽しめる。
メトフィエスは今までうさんくささたっぷりだったが、ついに本性が。

ナノメタルのおかげで生命は維持されてはいたが、ユウコは結局目覚めず「脳死」と判定された。
母艦アラトラム号では、ゴジラを殲滅するチャンスをみすみす壊してしまったハルオに対し、処分を求める声がビルサルドから上がり、ビルサルドの持ち込んだ技術である動力室に立てこもり動力源を遮断してしまう。

一方地球ではメトフィエスがハルオを英雄視するような発言をする。ユウコはナノメタルに侵されてしまったが、ハルオが無事だったのは神のご加護があったからだというのだ。
それは神のご加護でもなんでもなく、フツアが治療したことによって得られた効果だった。
マーティンはほとぼりが冷めるまでハルオをかくまってもらうようフツアの巫女たちに頼む。
フツアの双子の巫女ミアナは、「ハルオは勝つべきだ」と言う。「勝つ」とはどういう意味なのかと尋ねると「生きて命を繋げば勝ち、死んでしまうのは負け」だと答える。ミアナはハルオの宇宙服?を脱がそうとするが脱がせ方がわからない。ハルオは一人になりたいからとミアナを去らせる。
眠りに落ちながら一度服を脱がせたことがあるはずなのになぜ?と訝しむハルオ。目覚めるとそこにマイナが立っていた。マイナはハルオと命を繋ぐのだと言って服を脱ぐ。以前に自分を助けてくれたのはマイナだったことを知るハルオ。

なんと、交配可能だったのか!
いとも簡単に結ばれてしまった。

メトフィエスに「みんなを煽りすぎだ。自分がナノメタルに侵されなかったのは神のご加護なんかじゃない」と言うと「そんなことはわかっている。だが嘘も方便だ」みたいなことを言われてしまう。ハルオ以外の者の神への信仰心を煽っていくメトフィエス。

前回の中途半端な攻撃で、なぜか動きを止めたままのゴジラ。マーティン博士は固まっているゴジラを眺めながら「我々がゴジラを生み出したんじゃないか?ゴジラとは文明がある一定の発展を遂げると、現れて戒める存在のような気がするよ」と、突拍子も無いことを言い出す。
今後の展開のために「一応言っておきましたから」的な発言だなぁと思った。

メトフィエスが祭壇の前で怪しい動きをしているのを、影から見ているミアナだったが、メトフィエスに見つかってしまう。ミアナはメトフィエスに「やっぱりテレパシーで会話できるのね」と問いただすと「地球人やエンダルフ人はテレパシーなぞ使わなくても、単純だから考えていることなどわかる」と言い、ミアナの意識を失わせる。
生贄としてメトフィエスが、ミアナを大釜で茹でてスープにしている夢を見るハルオ。

アラトラム号にいるエンダルフはメトフィエスのハルオに対する行動に「そこまで彼を英雄のように祭り上げる必要があるのか」とテレパシーを送ってくるが、「最高の生贄にするために必要だ」と答える。エンダルフはメトフィエスのギドラ復活の意志を確認すると、アラトラム号の近くの宇宙空間にギドラを異空間から呼び出す。
目に見えていて攻撃を受けているのに、なぜか機械は全く反応していない。この状態にパニックに陥る地球人とビルサルド人。
そしてギドラの放つ光でアラトラム号は爆破された。

あの船にはエクシフ人は2人しか乗ってなかったらしく、エンダルフもろとも爆発してしまったのだが、自分の命を犠牲にしても復活させたい破壊神って、どういうんですかね?
全ての破壊と殺戮が目的、っていうのはよくあるけど、それを行って何もなくなってしまって、何の意味があるのだろう?
この辺のギドラ出現から爆破の振動は、重力波を感じるような爆音でなかなか良かったです。久々に「おお爆音だ!」と思った。

目とふぃえすが祭壇でギドラを呼び出す儀式を行うと、龍のような影が現れ、祈りを捧げている人に噛みつき、倒れたと思うと姿が消えてしまった。

空がにわかに曇り、球体が3つ現れる。玉の中から光り輝く龍のようなものが現れるが、やっぱり計器などには反応しない。
ゴジラが目覚めるが、龍のようなものに噛みつかれると苦しむゴジラ。やはり計器は反応せずゴジラが龍を掴もうとしても空を切るだけで掴むことはできず、実態がないように見える。
マーティン博士は「あれは異空間から現れているものだ。だからこちらの物理法則に縛られないから、攻撃が効かないんだ」とわけがわからない説明をする。
龍のようなものを見て「ギドラ」とマイナがつぶやき、ハルオはそれがメトフィエスが呼び出した彼らの「神」であることを知る。
物理法則に支配されないはずが、的確にゴジラを捉えているのを見て、マーティン博士が「この世界に彼らの目の役割をしているものがいるんだ」と思いつき?少し離れた場所で生体反応があることに気づく。
なんだかものすごく都合の良い説明だ・・・

「メトフィエスだ!」
ハルオはその場所へ急ぎ、マイナも後を追う。そこには祈りを捧げるメトフィエスが立っていた。衣と指には血がついていて、振り返った顔の片方の瞳の周りは血塗られており、祭壇に捧げられていた、ギドラの印のついた石のようなものが瞳の代わりに嵌められてた。
メトフィエスはテレパシーで自分についてをハルオに語りかける。自分の母星は滅ぼされたと以前にハルオに言ったが、実際はそうではなく、複数の神官だけを残して自らギドラへの生贄となったというのだ。そして残された神官は、次なるギドラの供物となる星を育てる役割を果たす。その星は地球であり、文明が栄え、ゴジラが生じ、ギドラへの供物へと成熟していくのをずっと見守っていたと言うのだ。

発展しすぎた文明は滅びへの道を辿るということらしい。エクシフ人はどうやら科学の力で異次元と繋がることができるのか、物質を変換させてなのか、とにかく異なる空間から何かを呼び寄せることができるらしい。彼らはそれを「神」と呼び、その神を呼び出し福音の終焉をもたらすため、「神」への最終供物としてのゴジラを出現させる目的のために、長い時間をかけて文明が発展して行くのを見守っていたのだ。
「意識として昇華するために、もっと大きな存在に取り込まれろ。それは死を意味しない」というメトフィエスの言葉は、エヴァの人類補完計画を彷彿とさせる感じ。
両親が「冬を絶えて春を迎えられるように、ハルオと言う何しましょう」と語っているところや、ゴジラから逃げるために宇宙船に乗り込んだ時のことを思い出すが、幼い自分の手を引いていたのはメトフィエスになっていた。薄れゆく意識の中で戦意が削がれていくハルオ。

ギドラにダメージを与えられていくゴジラを見ていたマイナは、マーティンをフツアの祭壇へ連れていく。手を当てて祈りを捧げると、「卵」から蝶のような(モスラの?)シルエットが現れ、マイナを乗せてハルオの精神世界へと飛んでいき、正気に戻す。
目を覚ましたハルオは、メトフィエスの精神攻撃に抗って近づき、メトフィエスの目にはめられれた石を破壊し、ギドラを実態化させた。
ゴジラの怒りの炎で殲滅させられるギドラ。
出現した玉も破壊され、空が晴れていく。
この晴れた空は「物の見方が変われば腐海のあり方も変わる」という、ナウシカの最後のカットを思い出した。
ギドラがいなくなりめでたしめでたし、と錯覚するようなカットなのだが、ゴジラを倒せたわけではなく、まだ問題は解決していない。

ユウコの体からナノメタルを採取し、ヴァルチャーの起動に成功したマーティンは「これでメカゴジラシティにアクセスする術ができた。原始的な生活とおさらばできる」と発言。
マーティンは、もはや物語の不足を補う説明のためだけにいるようで、頭いいんだか悪いんだかよくわからない存在になってしまった。

マーティンの発言に危機感を抱いたハルオは、ヴァルチャーでユウコを乗せて発進、ゴジラに体当たり攻撃をする。ぶつかる直前に緑のひかる何かを発し、どうやらそれによってゴジラは殲滅されたらしい。
こんなに簡単にゴジラを倒せるなら、前作で特攻しておけば良かったのでは…と思ったのだった。

エンドロールの後、年老いたマイナが映る。そこには地球人の姿の子供達が、神様にお願いをしていた。
ゴジラは1体ではなかったはずで、殲滅できてはいないのではないかと思うが、ハルオ亡き後ゴジラ殲滅を諦めたのか、アストラム号の元乗組員たちは、フツワの民とともに平和に暮らすことを選んだ(選ばざるを得なかった)のだった。

かなり爆音で、Gがかかっているようなブルブル重低音を堪能できた。爆音分で星一つプラス。

評価:2b


ボヘミアン・ラプソディー(極上音響上映)

監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン(英語版)
原案:アンソニー・マクカーテン/ピーター・モーガン

出演
フレディ・マーキュリー:ラミ・マレック
メアリー・オースティン:ルーシー・ボイントン
ブライアン・メイ:グウィリム・リー
ロジャー・テイラー:ベン・ハーディ
ジョン・ディーコン:ジョゼフ・マゼロ
ジョン・リード:エイダン・ギレン
ジム・ビーチ:トム・ホランダー
ポール・プレンター:アレン・リーチ
レイ・フォスター:マイク・マイヤーズ
ジム・ハットン:アーロン・マカスカー
ボブ・ゲルドフ:ダーモット・マーフィ
ラリー・マレン・ジュニア:マシュー・ヒューストン
シェリー・スターン:ミシェル・ダンカン

はじまりの20世紀FOXのファンファーレがロックだった。

洋楽が好きと言うわけでもなく、クイーンは特別ファンでもなかったけど、レディオ・ガガ以外の曲はタイトルは知らなくても聞いたことある曲ばかり。今でもCMやらいろいろなところで使われてるよね。

クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた映画だが、スーパースターになると、誰もが孤独になるものなのか?
ソロになってみんなが離れて行ってしまったのも、バンドにはよくある話だよね…
そして、誰が作曲したのか、誰が歌うのか、でギャラを決めるのに苦労するものなのか。
長年解散せずに活動してるって、すごいことなんだ…と、とあるバンドが頭に浮かび、なんか、彼のルーツを見た気がする、と思った。

メアリーとベッドで寝そべったまま、頭の上の鍵盤を叩いてボヘミアン・ラプソディを引くところは、アマデウスを思い出した。

フレディ・マーキュリーが亡くなった当時は、エイズは未知の病で死亡率が高く、最初は風邪のような症状でかかったら最後死ぬ病気、という認識だったなあ。
そして「同性愛者がかかる病」とも。

ライヴ・エイドで歌われた曲の歌詞は、フレディがすでにエイズを発症していることを前提に聞くと、ちょっと意味深だと思ったのだが、その後クーインのファンの同僚に聞いたところによると、バンド・エイドが85年でフレディがエイズにかかっていることを知ったのは87年らしい。
映画ではライヴ・エイド終了の次のカットはフレディの死になってしまっていたため、え?これで終わり?その後のバンド活動は?と思った。
これは同僚も思ったことらしく、このライヴ・エイドによってフレディはやる気を出してその後アルバムを何枚も発表しているのに、そういところこを描いてもらいたかったのに全部すっとばしだ!気に入らない、と言っていた。

実際のライヴ・エイドの映像を見たけど、本当にそのまま再現されてる。
それにしても、ブライアン・メイは本当にそっくりだと思った。

いつもの通り平日の最終上映だったのだが、かなり混んでいた。
3/4くらい入っていたんじゃないか?
しかし、隣の男が静かなシーンでポップコーンをがさごそかき回すような音をたてて最悪だった。

評価:2C


竹内まりや souvenir the movie 〜Mariya Takeuchi Theater Live〜(極上音響上映)

2018年、竹内まりやデビュー40周年の記念の年を迎えるにあたり、これまでライブ音源で知るしかなかった18年ぶり伝説のライブ「souvenir」、さらには2010年の「souvenir again」、2014年、33年ぶりの全国ツアーとして大きな話題となった「souvenir2014」という、いずれもチケット入手が極めて困難であったライブの映像からベストシーンの初映画化。

2000年の映像は、東京と大阪を使っているのだが、どっちかわからないけど画質が3:4で音もちょっと割れている感じ。
そこを除けばライブを楽しめる。
竹内まりやも、ものすごいファンというわけではなく、アルバムを1枚買ったくらいだが、聞いたことある曲ばかりで、ああこれは映画の主題歌だったな、とか、タイアップの多さを改めて感じる。

初日の1回目に見に行ったけど満席に近く、しかし、ポップコーンを食べる人など全くおらず、熟年カップルも多かった。

ライブ会場にいるみたいだったよ。
2000年の竹内まりや、45歳くらいのはずだけど、口元にハリがあってほうれい線もあまりないし、すごく若い。それは歌手だから?歌を歌うとたるみ防止になるのかなぁ?
山下達郎は別の年のライブなのに、全く同じ格好(衣装と帽子)だった。

予告は「アリースター誕生」「シド・アンド・ナンシー 30周年デジタル・リマスター版」。

評価:2a


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