響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ!〜【極上音響上映】
 
(2016年公開作品)

原作:武田綾乃(宝島社文庫『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』)
監督:石原立也
脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子
シリーズ演出:山田尚子
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:竹田明代
楽器設定:高橋博行
撮影監督:高尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:松田彬人
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
演奏協力:フレッシュマン・ウィンド・アンサンブル
音楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション

声の出演
黄前久美子:黒沢ともよ     加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵       高坂麗奈:安済知佳
田中あすか:寿美菜子      小笠原晴香:早見沙織
中世古香織:茅原実里      塚本秀一:石谷春貴
滝 昇 :櫻井孝宏

テレビアニメの本放送では2話で頓挫したが、去年NHKのBSプレミアムで放送されていたのを見て「これを極上音響で聴けたらどんなに感動するだろう…」と思ったので見に行った。2週間のイベント上映、うーん、なんてタイムリーにかかっていたのだろう…とつくづく思う。

中学の時にコンクールに出てダメ金をもらった経験があるので、全てが経験して来たことで懐かしかった。

特にマーチングのライディーン、今でも吹かれてるのか!!とTV版で見たときはちょっと驚いた。
実際に吹いた曲だから自分のパートはよく覚えてる。
劇場版はTV版よりも演奏時間が長く、マーチ用だからなのか自分が吹いた譜面とアレンジが違っていて、ドラムソロが入っていたりした。
マーチングだと疲れて来て楽器が下がって来ちゃうんだよね。上げたままを保って吹き続けるのはちょっと大変なのだ。

高坂さんがソロを吹くことになった後、滝先生とのことで上級生の部員が「ラッパの子でしょ」と言うセリフにちょっと違和感が。
楽器は名称が長いとクラ、バスクラ、バリサク、テナサク、ボーン、ユーフォ…と略し、トランペットはペットだった。コルネットはネットとは言わなかった気がするが…ちなみにコンバスじゃなくて、弦バスと言ってたと思う。私が在籍していたときは楽器はあったけど奏者はいなかった。

音楽室での合奏はちゃんと音楽室での音だったし、コンクール前のホールでの先生の声はすごく響いて、大きなホールなんだなぁ、と思った。
滝先生が「赴任」とか「移動」と言っているため、北宇治は公立高校だと思うんだけど、予算が少ない公立高校でコンクールの練習のためにホールを借りて練習するというところに、先生のものすごい本気度を感じたのと、そのお金はどこから!?と思ってしまうのだった。

優子ちゃんはオーディション前に高坂さんに「香織先輩に勝たせて上げて」と頼みに行くが「香織先輩の方が下手」と言ってるようなものだよね。
劇場版では高坂さんがオーディション前に「香織先輩にソロを譲るべきなのか」と悩むカットがあり、TV版では「私は負けない」一本やりだったのが「一応悩んでいたのか…」と思った。

ホールでの再オーディション、香織先輩と高坂さんのソロは香織先輩もうまかったけど、高坂さんは音の伸びが違った。劇場はテレビよりもやっぱり音の響きが違う。
先生、やり方がうまいなぁ…これを聴かされたら「自分が吹きます」とは言えないよね。

TV版ではあまり思わなかったけど、コンクール本番の曲の演奏中に挿入される葉月と夏紀先輩、立華高校の梓のカットは邪魔で、演奏をそのままだーーーっと聴きたかった。

コンクールの演奏は、あの人数の編成で、あの大きさの劇場で、本当にあのくらいの音で聞こえるのだとしたら、すごく上手になっている。
4月の「だめだこりゃ」が5ヶ月でここまでなれるものなんだろうか?
もし先生がもっとスパルタで指導していたら、我々も全国大会に行けたのかな?

続けて「届けたいメロディ」を見たいと思います。

評価:2a


響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜【極上音響上映】

原作:武田綾乃(宝島社文庫「響け!ユーフォニアム」シリーズ)
総監督:石原立也
監督:小川太一
脚本:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子
シリーズ演出:山田尚子
美術監督:篠原睦雄
色彩設計:竹田明代
楽器設定:高橋博行
撮影監督:高尾一也
音響監督:鶴岡陽太
音楽:松田彬人
音楽制作:ランティス
音楽制作協力:洗足学園音楽大学
演奏協力:フレッシュマン・ウインド・アンサンブル2014
音楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
製作:『響け!』製作委員会
配給:松竹

声の出演
黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
田中あすか:寿 美菜子
小笠原晴香:早見沙織
中世古香織:茅原実里
塚本秀一:石谷春貴
黄前麻美子:沼倉愛美
滝 昇:櫻井孝宏

結局時間がなくてTVシリーズの2期は見ないままでの鑑賞。
いろんなレビューを見ると、TVシリーズを見ずに見るのが正解という意見が。
いつものごとく事前情報なしで見に行ったので、冒頭のフォトセッション?にびっくらこいた。
写真は撮らなかったけど…じゃまな前の席のハゲ頭と一緒に写真撮るべきだったのか?

今回は冒頭の関西大会で課題曲の「プロヴァンスの風」がフルで流れた。
これは嬉しかった。
が、唐突にあすかが「絶対に全国大会に行きたい!」と叫んであっさり1曲流しただけで「関西大会突破」をさらっとクリアしている構成にびっくりした。

あすか先輩のユーフォは銀(メッキだよね?)だったので、学校の備品ではなく自前の楽器ということはわかっていたけど、あすか先輩の意外な過去と現在の状況にもちょっと驚いた。
TV1期ではあすか先輩はあまり他人を寄せ付けず本心を見せない性格に描かれていたので、久美子を家に招待したのはちょっと意外だった。
あすかのお母さんの強引な部活のやめさせ方にもすごいと思った。
最近の子育てはこんな感じなの?
ちはやふるの太一も「成績落ちたら部活やめる」だったし。

あすか先輩は全国大会の審査員でもある別れたお父さんに認められたくて、久美子はあこがれだったお姉ちゃんに今の自分を見てもらいたくて、全国大会へ頑張っていくわけだけど、全国大会へ出ることも可能なのに、いろいろ理屈をつけて(と私には思えた)「こうした方がいんだよ」とあすかが自ら身を引く選択を取ろうとした時、久美子があすか先輩へ「後悔するとわかっている選択肢をとるなんて、ただの自己満足でしかない」と思いを爆発させるシーンはうるっと来た。
しかし、コンクール後、先生を通じてのあすかのお父さんからの伝言「よくここまで頑張ってきたね。きれいな音だったよ」が、盛り上げるような演出ではないにも関わらず、感動してしまった。
コンクールが終わった後で、父親から何らかのアクションがあるとは思っていたけど、会いに来るとか平凡な演出ではなく、こうきたか!と思った。

京都駅での演奏、
部長は首から下げているとはいえ、バリサクを軽そうに片手で持っているところがすごいと思った。

河原でのあすかと久美子の演奏シーンは、TVシリーズでは別のところにあったらしいが、卒業を前に二人で河原で話をする…
そんな風な感じなのかな、と思った。
ここでタイトルの意味が初めて分かるわけだが、あの曲が「響け!ユーフォニアム」はちょっとイメージが違う…
!がついてるからなんとなく行進曲のような感じがしてしまうのだった。

卒業式が終わった後、こっそり帰ろうとしていたあすか先輩、卒業したら普通は会わないというような久美子の言い方だったが、OBとして来たりしないのかな。

私が通っていた中学では、卒業生の有志から成るOB楽団があり、土曜の午後に来てくれていたりしてたから、あまり会えない、という感じはなかった。
もちろん、それ以来会ってない先輩もかなりいたけど。

今回は冒頭で課題曲、コンクールで自由曲と、ノーカットで聴けたのがうれしかったが、自由曲の「三日月の舞」は見せ場を作るため?に全楽器のソロパートを詰め込んであるので、曲想の変化がものすごく多くてなんとなくあわただしかった。
クラとオーボエは指使いがわかるカットがあったが、フルートはなく、指使いも微妙に怪しげに見えた。
スネアドラム、シンバルは音によく合っている。
麗奈のソロパートは心の準備をしながら聴いた。

「届けたいメロディ」の副題は、なんとなく吹奏楽には会わない感じだったけど、見終わって「そういう意味だったのか」と理解した。

これから頑張って2期見ます。
いつになるのやら…

評価:2a


グレイテスト・ショーマン(極上音響上映/ULTIRA)

監督:マイケル・グレイシー
脚本:ジェニー・ビックス/ビル・コンドン
原案:ジェニー・ビックス
製作:ローレンス・マーク/ピーター・チャーニン/ジェンノ・トッピング
製作総指揮:ジェームズ・マンゴールド/ドナルド・J・リー・Jr/トーニャ・デイヴィス
主題歌:キアラ・セトル『ディス・イズ・ミー』

出演者
P・T・バーナム:ヒュー・ジャックマン
フィリップ・カーライル:ザック・エフロン
チャリティ・バーナム:ミシェル・ウィリアムズ
ジェニー・リンド:レベッカ・ファーガソン/ローレン・アレッド(歌部分)
アン・ウィーラー:ゼンデイヤ
レティ・ルッツ:キアラ・セトル
ゼネラル・トム・サム:サム・ハンフリー
W・D・ウィーラー:ヤーヤ・アブドゥル=マティーンII世
キャロライン・バーナム:オースティン・ジョンソン
ヘレン・バーナム:キャメロン・シェリー
ジェームズ・ゴードン・ベネット:ポール・スパークス
コンスタンティン王子(タトゥー男:シャノン・ホルツァプフェル
チャン:小森悠冊
エン:ダニアル・ソン
フランク・レンティーニ:ジョナサン・レダヴィド
ヴィクトリア女王:ゲイル・ランキン

ヒュー・ジャックマンが主演、『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフのミュージカル映画。
主人公のP.T.バーナムは実在したアメリカの興行師だが、かなり史実と異なっている部分があるため、アメリカでは賛否両論あるらしい。
フィリップもだが、火事場の後片付けでもスーツを着ているヒュー・ジャックマンはペテン師には見えず、ジェントルマンだった。

とにかく歌がすばらしい。
105分と元々それほど長くないが、画面転換がすばやくテンポよく行われる。そして歌はほぼフルコーラス歌うというメインの扱い。
サーカスのメンバーのダンス、特にアン役のゼンデイヤのダンスがキレキレ、そしてロープで宙づりになるところも見ごたえがあった。




ネタバレのあらすじ









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貧しい仕立て屋の息子のフィニアスは、親の仕事の手伝いでよく行っていたお屋敷の娘のチャリティと恋仲になるが、チャリティの父は娘を花嫁修行の学校へ入れたため、二人は離れ離れになってしまった。
やがて仕立て屋の父は病気になり、死んでしまう。フィニアスはひったくりなどをして食いつないでいたが、チャリティには手紙を送り続けていた(ポストマンのカバンにこっそり忍ばせるという違法な方法だったけど)。そして鉄道関連会社の求人に応募して、人並みの暮らしができるようになり、チャリティを迎えに行く。
チャリティの父親は「娘は貧しい暮らしに我慢できずにすぐ戻ってくる」と言う。

迎えに来た時のヒュー・ジャックマンがものすごく若くて、注射とかしてほうれい線やしわを無くしてんのかなぁ、と思った。
反対に大人になったチャリティは、母親かと思うほど老けて見えた・・・

借りたアパートの上で「A Million Dreams」を歌う二人。シーツが一斉に一方方向に動くのがちょっとすごいと思った。

数年たち、バーナムが働いていた海運会社は台風で12隻の貨物船が全て沈没し、バーナムは解雇されてしまうが、その時に持ち出した会社の船(すでに沈没している船舶である)の権利書を担保に金を借りる。その金で博物館を買うが、ギロチン、キリンやゾウの剥製の展示物では客も来ない。
娘たちが「生きているものを置かなきゃダメよ」といい、傍に置いてあった「親指トム」の絵本を見てバーナムは銀行で見かけた小人症の男のことを思い出す。

バーナムは「フリークス(奇形)」の人たちを集めてショーを行うことを思いつく。最初は嫌がっていたヒゲ女のレティや小人症のサムだったが、バーナムの「隠れることなんかない、みんなが君たちを愛してくれる」の説得で舞台に出ることを決心する。

娘たちとポスターを釘で打ち付けて行くリズムが次の曲の始まり。こういうところがセンス良く作ってあるなぁ、と思った。

興行は大ヒット、バーナムは少年の頃にチャリティとこっそり忍び込んだ荒れた屋敷を買い取って、改装して住めるようにしてチャリティを驚かせた。下の娘にはドールハウスを、上の娘には欲しいと言っていたバレエシューズをプレゼントし、チャリティの実家に近いバレエ学校へ通わせる。
そのことについてチャリティは「そんな見せびらかすようなことして…」とバーナムに言う。
しかし、新聞記者のベネットには「ばか騒ぎ(サーカス)」という言葉を交えてボロクソに書かれる。
バーナムは「サーカス」を気に入り、その言葉を自分の劇場につけた。

バーナムは娘のバレエ学校の発表会に家族で行くが、上流階級の社交界で娘が「何か臭わない?臭いと思ったらピーナッツ(成り上がり)が来た」といじめられていることを知る。娘は「もうバレエはやめる」というがバーナムは「やめちゃダメだ」と娘を諭す。
この時、劇作家のフィリップ・カーライルと出会い、社交界の人を自分の興行に呼びたい、そのために一緒にやらないか、と誘う。
バーで飲む二人。

ここで流れる「The Other Side」は、バーの小物やグラスを置く音がものすごく効果的に使われていて、本当にかっこよかった。
マスターがものすごくいいタイミングで小物を並べてくのもすごい。
ずっと長回しなので、ミスしたら最初から撮り直しだよね。
ヒュー・ジャックマンが「自分が長回しのカットでいっぱいリテイクを出し、他の出演者から恨めしそうに見られた」と行っていたので、このカットだったのかなぁ、と思った。

このカットの前に、劇場の前でピーナッツ売りが商売していたり、この後のカットでフィリップが「ピーナッツのカラは拾わない」と言っていたり、ピーナッツが出てくるのは示唆しているってこと?

フィリップは10%の報酬で、バーナムの事業に参加することにする。
初めて劇場に行った時、空中ブランコの練習をしているアンに出会い一目惚れする。
フィリップは、イングランドのヴィクトリア女王への謁見をとりつけてくる。宮殿にいた取り巻きは、最初奇妙なものを見るような目つきだったが、トム将軍の言葉で女王が爆笑すると、取り巻きも女王に合わせて微妙に笑い出す。
この時来合わせていたスウェーデンのオペラ歌手のジェニー・リンドに、バーナムは「N.Y.で講演をしないか」と持ちかける。「自分の歌を聞いたことがあるのか」という問いにフィリップは「もちろんです」と答えるが、バーナムは「聞いたことないが、自分の耳より評判を信じます」と答え、「どうして私なの?」という問いには「私の出し物はフェイクなものばかり。一度くらいは本物を扱いたい」と答え、ジェニーの公演を行うことになった。

N.Y.のオペラハウスいっぱいに上流階級の人たちが入る。バーナムのショーのメンバーも見に来ていて、フィリップはどの席に案内するかバーナムに聞くが「ボックス席は目立つからダメだ」と言われ不審な顔をしたフィリップに、「音がいいから立ち見席に案内しろ」と言いなおす。
立ち見席で見るメンバーたち、アンの横にフィリップが立ち手をつなぐ二人。しかし、それを見たボックス席の老夫婦が指をさして汚らわしいものでも見るようになにか話していたのに気がつくと、手を離してしまう。その仕草に何かを感じてアンはその場をさった。身じろぎもしないフィリップ。
舞台の袖で心を奪われるようにジェニーの歌を聞いているバーナムを見て、チャリティはバーナムが彼女に惹かれて行くのを知る。
ジェニーの歌はスタンディングオベーションだった。
ボロクソに書いた新聞社のベネットも来ていて、立ち上がって拍手をした。
ベネットはバーナムに「彼女の歌は本物だ。手がけているのが君だってことが残念な点だ」と言う。

「オペラ歌手」と紹介されていたのでオペラを歌うものだと思っていたら、バリバリに現代風の楽曲である「Never Enough」が流れてちょっとびっくり。
この歌はレベッカ・ファーガソンが歌ってないようなのだが、そうだとするとすごくうまく口パクしてるよね。

公演後のパーティーで、ジェニーに家族を紹介し「バレエを習っているんですってね?」と聞かれた娘は「習ってるわ。そうでしょ?」とバーナムに念を押すところを見ると、バレエはやめたようだ。
そこへチャリティの両親が来るが口論になりバーナムは「出ていけ」と追い出してしまう。
ショーのメンバーも感動してバーティーに来るが、「あと1時間でショーが始まるだろ?中はいっぱいで入れない」と追い出してしまう。
自分たちを上流階級の人たちに見せたくないのだ、と知ったメンバーは「This Is Me」を雪の中で歌い上げる。

バーナムはジェニーの全米公演についていくことになり、劇場にほとんど来なくなってしまった。フィリップは劇場の売り上げも落ちて来ているし、失敗したら全てを失ってしまう、と全米公演に反対するがバーナムは「君が何とかしろ」と取り合わない。

アンはチケットを用意してもらい劇場へ行くが、チケットは2枚用意されていて、そこへフィリップが現れる。「誘ったら断られるんじゃないかと思って」というフィリップに「一度劇場に来て見たかった」と、アンはフィリップと腕を組んで劇場の階段を登り始める。そこへ先日の公演で二人をみてヒソヒソやっていた老夫婦が現れる。
二人はフィリップの両親だった。
アンを見て父親が「メイドを連れ歩いて恥ずかしくないのか」と言い、それを聞いたアンは劇場を出て行ってしまった。
母親に「あなたがいるべき場所があるはず」と言われフィリップは「ここがいるべき場所だとしたら、僕はいっ時もここにいたくない」とアンのあとを追う。

アン役のゼンデイヤは、いかにも黒人、という感じの見た目ではないので、「メイドを連れ歩いて」の意味を理解するのにちょっと考えてしまった。
当時はまだ黒人奴隷の風習があり、有色人種はみな奴隷が名使いで、アンが一人で劇場に見にくる、というのはものすごく勇気がいることだったはず。

身分差があることを思い知らされた二人は、バーナムの劇場で「Rewrite The Stars」を歌う。

このナンバーはロープで空中に浮いたり回ったり、フィリップが3階席からアンへジャンプしたり、見ごたえがあった。
スタントマンは立てず、すべて本人たちがやったというから、かなり訓練したんだろうなぁ。

結局、バーナムは全米公演に行ってしまった。

公演は大盛況、移動の汽車でジェニーはバーナムの肩にもたれかかったりして、ラブラブな二人。
ジェニーはバーナムに気持ちを伝えるが、バーナムは「今後の公演は一人で大丈夫だ」と妻の元へ帰ろうとしたため、ジェニーは怒って「公演を降りる」と言い出す。「そんなことをしたら自分は破産だ。この興行に全てを掛けたんだ」と言うバーナムにジェニーも「私もよ。結局私もあなたの出し物の一つだったのね。人を大切にしないからこうなるのよ。お互い様ね」と言われてしまう。
次の公演ではジェニーは舞台立ったが泣きがなら歌い、最後にフラッシュがたかれる中でいきなりバーナムにキスをし、後にそれがスキャンダルとして全米中の新聞のトップニュースとなってしまう。

一方、バーナムの劇場では、ショーを見に来ていた地元のオヤジたち?と口論になり、その挙句殴り合いになって一人が置いてあったランプを壁に叩きつけ、火事になってしまった。

家族の元へ戻って来たバーナムは、消防車が「サーカスが火事だ」と叫びながら走って行くのを見て、急いで劇場に駆けつける。みんなは無事で動物も檻から放してあったがアンだけがいない。それを知ったフィリップは燃え盛る建物に入って行ってしまった。
傍からアンが飛び出して来る。バーナムはフィリップを呼び戻しに建物に入ると上の方が焼け落ち崩れて来るが、フィリップを抱えて戻って来た。
病院に収容されたフィリップに付き添うアン。

焼け落ちてがれきとなった劇場にいるバーナムのところへ、新聞記者のベネットが「放火犯が捕まった」とやって来て、「君のショーは自分は好きじゃないが、体の形や性質が異なる者達を同じ舞台に上げる、というのは良い案だったと思う。もし批評家が自分じゃなかったら、”人類の祝典”と名付けていたんじゃないかな」と言う。
ジェニーの興行で稼いだお金でやり直す、というバーナムに「知らないのか?」と持って来た新聞を見せるベネット。そこには先日取られたスキャンダルが載っていた。
慌てて自宅へ戻ると、チャリティがボストンバッグを持って階段を降りて来るところだった。

「事前に相談してくれていたら」というチャリティに「誤解だ、ジェニーのことは愛してない」と言うが「そう、あなたは誰も愛してない。愛しているのは自分自身とショーだけよ」と言われてしまう。
「どこへ行くんだ」というバーナムに「家に帰るの」「君の家はここだ」「ここはもう銀行の抵当に入ったわ」と言い出て行くチャリティ。

バーナムがバーで飲んでいると、サーカスのメンバーがやってくる。
サムに「家族を与えてもらった。サーカスのメンバーが家族だ。また一緒にやっていきたい。こんなことでへこたれるなんてバーナムらしくない」と言われ、今まで舞い上がっていたがこれからは家族を大事にしていこう、と気づかされるバーナム。
「From Now On」を全員で歌うが、このダンスがブレイクダンスのような振り付けでものすごく現代的だった。
このバーは、フィリップをサーカスに誘った時に飲んだバーと同じなのだが、フィリップの時はマスターがヒゲを生やしていたのに、ヒゲがなく坊主頭になっていて、同じ人じゃないみたいだった。

チャリティの実家へ急ぐと、チャリティの父親が出て「いない」と言われる。しかし娘たちが「海にいる」と言うので海辺へ行く。
再び一緒に歩いて行くことを決意する二人。

ここのカットはバーナムがチャリティを最初に迎えにいく時と同じにカット割で作ってあって、なんだか韻を踏んでるみたいな感じ。
少女の頃「花嫁修行させられる」と言っていたカットも海辺で、同じような青い衣装だった。

フィリップも快方に向かい、アンと一緒に生きて行こうと約束する。
サーカスのみんなで劇場の後片付けをするが、バーナムは銀行からお金を借りることができず、劇場の再建は難しくなってしまったとメンバーに告げると、フィリップが「ボスの金遣いが荒いので、ちゃんと毎月貯金してたんですよ」と言い、そのお金を提供してもらいフィリップとはビジネスパートナーとしてフィフティフィフティでやっていくことになった。
しかしそれだけの資金では劇場は立たず、途方に暮れていると、バーナムは「建物なんかなくていい。港のそばの空いている安い敷地にテントを張って興行を打とう」と思いつく。

ゾウやライオンの火の輪くぐりなども取り入れ興行は大成功、バーナムは家族と過ごすためにフィリップにサーカスを譲る。
映画の冒頭からシルクハットが登場するが、父の棺の上に乗せられたシルクハット、火事で劇場が焼けた後、バーでトム将軍がカウンターに置かれたシルクハットを椅子がわりにして座るカットや、このシーンでシルクハットがバーナムの手からゾウへ、そして出演者のみんなの手に渡り、アンの手からフィリップへ、そして再びバーナムの元へ戻って来たシルクハットが、代替わりとしてフィリップへ譲られて行くのが象徴的だなぁ、と思った。

娘のバレエの発表会の日、オペラハウスとおぼしき劇場前で娘とチャリティがバーナムが来るのを待っていると、なんとバーナムは象に乗って現れた。
この象タクシーは、この後どうなったんだろう?御者はなくバーナムだけが乗って来たみたいだったし、自分で歩いて帰ったとか?

バレエのセンターで踊るキャロライン。
その姿を寄り添って客席から見ているバーナムとチャリティ、妹が隣にいない…と思ったらなぜか学芸会のように横の白樺の木になっていた。

エンドロールは多分ストーリーボード。
ロールの字がじゃま、じっくり見たかった。
そしてなんでサーカスがテントで興行しているのかがわかった。


ところで…

普段見ている「極上音響上映」はどの程度「極上」なのか?
いちど他の映画館と比べてみたいと思っていた。
そこで「まるで体を包み込むような高音質なサウンドと、大型スクリーンに映し出される高画質映像をお楽しみいただける音響・映像システム」と謳われているイオンシネマの「ULTIRA」でも見て来た。
この作品はdtsX上映ではないらしいが…

席は中央より少し奥、スタジオaはかつて白いカバーがかかっていた、おそらく一番音響が良いと思われる列のセンター。
ULTIRAはどこがいいのかはっきりわからないが、真ん中よりやや後方の、同じくらいの列で鑑賞。

ULTIRAはスクリーンが巨大だが割と見やすかった。段差もあるため、前の人の頭が邪魔になることはほとんど無いと思われる。この点だけは素晴らしく良い。予告で「空飛ぶタイヤ」が流れたが、アップになった高橋一生の産毛が見えた。でも、映像の質についてはあまり差は感じられなかった。スクリーン貼り直した効果か?

ULTIRAの第一印象は「音が響く劇場だなぁ」、しかし冒頭の「♪ちゃーんちゃーらららードンドン!」の足踏み?のシーンの音はやはりラインアレイのスタジオaの方が、低音が響いた。
ULTIRAはとにかく音がでかく「The Greatest Show」「This Is Me」「From Now On」など大きな音のパワーMaxで歌うナンバーは、歌詞が聞き取りにくく音がちょっと割れてるような感じがする。「体を包み込むようなサウンド」=でかい音、と思ってないか?でかくすりゃいいってもんじゃないよ。
あまり音が大きくないコーラスのような音の重なりがあるナンバーは、ULTIRAの方が良くて、特にジェニー・リンドの「Never Enough」はホールで歌っているせいもあり、よく響いてものすごく美しい音だった。
その他のナンバーはあまり違いがない感じ。
部分的にはULTIRAの方がいいが、スタジオaの方がただ単に音が大きいだけではなく、バランスがよく歌詞が聞きやすかったので、少なくともこの作品に関しては「極上音響上映」の方が良かった。
もう少し音の大きさが抑えられていれば、極上音響よりやや素晴らしい音響と思えたのでは…

そして、本編前に15分(今回は測った)もCMと予告が流れるのは勘弁してほしい。

どちらも普段映画を見ない人たち(=ポップコーン食うやつ)が結構いた。
イオンシネマは隣が小学生の女の子2人とその親?と思しき人たちで、子供は途中で飽きてしまっていたようだ。ハーフなのかアメリカンスクールに通っているのかはわからないが、日本語とバリバリネイティブの英語を取り混ぜて会話していた。


3D作品ならスクリーンサイズの大きいULTIRAかな。
低音重視ならスタジオa。
ウィーン少年合唱団的な音楽なら若干ULTIRAに軍配があがりそうだけどものすごく違うわけではないので、どっちでも良さそう。

評価:2a/シアタス調布ULTILA

 


ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル【ULTIRA/dtsX】

原作:クリス・ヴァン・オールズバーグ『ジュマンジ』
監督:ジェイク・カスダン
脚本:クリス・マッケンナ/エリック・ソマーズ/スコット・ローゼンバーグ/ジェフ・ピンクナー
音楽:ヘンリー・ジャックマン

出演
【ゲーム世界】
スモルダー・ブレイブストーン博士:ドウェイン・ジョンソン(楠大典)
シェルドン・"シェリー"・オベロン教授:ジャック・ブラック(高木渉)
フランクリン・"ムース"・フィンバー:ケヴィン・ハート(伊藤健太郎)
ルビー・ラウンドハウス:カレン・ギラン(白石涼子)
ジェファーソン・"シープレーン"・マクドノー:ニック・ジョナス(KENN)
ラッセル・ヴァン・ペルト:ボビー・カナヴェイル(黒田崇矢)
ナイジェル・ビリングスリー:リス・ダービー(江原正士)

【現実世界】
スペンサー・ギルピン:アレックス・ウルフ(木村良平)
ベサニー・ウォーカー:マディソン・アイゼマン(M・A・O)
アンソニー・"フリッジ"・ジョンソン:サーダリウス・ブレイン(武内駿輔)
マーサ・カプリー:モーガン・ターナー(水瀬いのり)
アレックス・ヴリーク:コリン・ハンクス(千葉進歩)
若いアレックス:メイソン・グッチオーニ(下川涼)
ヴリーク老人:ティム・マシスン(森功至)
ベントレー校長:マーク・エヴァン・ジャクソン(仲野裕)
ウェブ先生:ミッシー・パイル(石塚理恵)

ジュマンジ〜〜!!のCMが印象に残っている、1996年に公開されたロビン・ウィリアムス主演の「ジュマンジ」の続編。
ジャングルの中は、本当にジャングルの中にいるような臨場感のある音だった。
そして太鼓のドンドコはちょっと振動がくる。dtsX上映なら、爆音よりULTIRAだな。

ゲームの中では現実とはかけ離れたキャラクターになった4人。
ゲーマーのスペンサーは「これはゲームでは○○だよ」と、ゲームをやっていて現実ではない、という感じ。
特技が「キメ顔」で、カッコつけてドヤ顔でセリフをいうのがちょっと笑える。
マーサの男を誘うところ、確かにセオリー通りなのだが、ちょっと外れている感じがうまい。
ベサニーはコメディアンのおっさんが女子高生を演じ、爆笑だ。人工呼吸のところとか、よくやったなぁ、と思う。
舞台は1996年、なんだか懐かしいものがたくさん出てくる…
スペンサーがとにかくカッコいい。現実世界に戻りたくなくなるのもわかる。
エンターテイメントとして楽しめた。

今時ボードゲーム?と思っていたが、前作の最後で浜辺に打ち上げられていたのを、アレックス・ヴリークの父が拾って持って帰って息子に与えたが「ちっ、ボードゲームか。時代はファミコン(ファミコンとは言ってなかったが)だぜ」と目もくれなかったら一夜にして中身がゲームのカセットになったという…

アレックスはゲームの中に吸い込まれ行方知れずになり、それ以来ヴリーク邸は荒れ果て「化け物屋敷」と呼ばれるように。
時は流れ2017年。
リポートの代筆を頼まれバレてしまったスペンサーとフリッジ、事業中にスマホで恋愛相談をしていたべサニー、体育の授業で教師に反抗?したマーサは罰として倉庫となっていた部屋で大量の書類のホチキスを外すことを言い渡される。
なぜかそこにジュマンジのゲームがあり、キャラクターを選んでゲームを始めてしまった4人は中に吸い込まれてしまった。

ゲームの中で空から落ちてくる4人。
頼りなげなスペンサーはマッチョな無敵の冒険家ブレイブストーン博士、スペンサーをいじめていたガタイの良いフリッジは背の低い動物学者のムースに、美少女だったべサニーは太ったおじさんの地図専門家オベロン教授、マーサは女武闘家のルビーの姿になっていた。

腕には線が3本あり、ベサニーがカバに食べられ、死亡するとライフが1つ減り、空から落ちてくることがわかった。
そしてジャングルなのにバイクを自由自在に操る黒い集団に襲われ、あわてて逃げ出す4人。
ゲームの案内人ナイジェルに助けられるが「ジュマンジの世界は衰退している。ヴァン・ペルトがジャガーの形をした石像から外して持ち去った宝石を、元に戻してジュマンジ世界を救って欲しい。クリアしたらゲーム名前『ジュマンジ』と叫ぶんだ」と言い、「市場で欠けている破片(ピース)を見付けるんだ」と言い残して去って行った。
持っているアイテムに一部がかけた地図があり、べサニーの地図を解読する能力で市場にたどり着くが、再び黒いバイクの集団に襲われてしまう。
謎の男が窮地を救ってくれるが、その男もゲームの中に取り込まれ脱出しようと試みていることがわかった。
男はシープレーンでパイロットだと言い、話をしていると50歳代の「シンディ・クロフォードがいい女」とか「ロックはヘヴィメタだよな」などと話が噛み合わない。現実世界で誰だったのかを聞くと、アレックス・ヴリークだと言う。あの化け物屋敷の失踪した本人で、本人は「ここへ来てから3ヶ月くらいかな」と言うが実際は20年の時が過ぎていることを話すと、ショックを受けていた。
アレックスの住んでいる隠れ家は、以前にゲームの中に取り込まれてしまっていた人が住んでいたところだと話す。
(これは前作のアラン・パリッシュの住処であったらしい)

4人は「欠けた破片」は地図の一部だと思っていたが、それはゲームで唯一選べなかったキャラクターのシープレーンのアレックスで、アレックスを現実世界へ連れ帰るのが自分たちの使命であると確信する。

市場で弱点のケーキを食べフリッジは爆死、スペンサーもフリッジと言い争って崖から落ちて死亡。マーサはバイクの集団に襲われた時に腹を刺されて死亡、べサニーは弱点の蚊に刺されて死んでしまったアレックスに人工呼吸をして生き返らせてライフを1つ減らす。

アレックスの情報で、ジャガーの石像に行くにはヴァン・ペルトの飛行機を強奪して山を越えようということになり、アジトへやってくるが見張りがいる。べサニーが男を落とすテクニックは任せて、というが、そのデブオヤジの姿じゃ無理でしょ、ということでマーサがレクチャーを受けて男の気をそらしているうちに忍び込む、という作戦に。
べサニーが教えた通りに一生懸命やっているのだが、微妙に的を外しているマーサ。話をしているうちに自信タップリで生きているように見えるべサニーだが、そうではないことを知る。マーサは「できない!」と言うが励まして見張りの男の気をそらさせに行かせる。教ええられた通りに髪をばさっとやり、下唇を噛んでしなを作るのだが結構変。そこへSONY製のラジオカセット(ダブルデッキではない)がカチッとスイッチが入り「♪Ooh, Baby, I Love Your Way……」が流れるとルビー・ランドハウスのスキルである「武闘ダンス」が炸裂!曲に合わせて踊りながら男2人をノックアウトしてしまった。
出てくるものが懐かしいアイテムが多い。

なんとかアジトに忍び込み、置いてあるヘリやセスナで飛んで逃げようというところでアレックスが「できない、こわい。ライフは1つしかなくここで失敗したら死ぬんだ」と拒否。「ゲームじゃなければ命は1つなのが普通だよ!」となんとか勇気付けてヘリで逃げるが、黒い集団の打った弾で上下のコントロールをする装置が外れ、ヘリは上昇できなくなってしまう。左右に振られてに入れた宝石がフリッジのリュックから滑り落ちてしまった。スペンサーがなんとか制御装置をはめ、正常に飛べるようになったが、宝石を落としてしまったため引き返すと、宝石を守るように白い巨大なサイが宝石の周りを回っていた。
どうしよう!?というフリッジをヘリから突き落とすスペンサー。サイがフリッジにのところへ走って行き、そのすきに宝石を拾う。落ちてくるフリッジを受け止めるため、アレックスにヘリを90度傾けるように指示する。うまくフリッジをキャッチすることができた。
ここのカットはすごくかっこよかった。

マーサとスペンサーはお互いのことを意識しだし、好きだった、と互いに告白する。
そして二人とも「キスするのは初めてだ」と言ってキスをするが、ロマンチックなものとは程遠く…ありのままの自分をお互いにさらけ出して、ホッとしたような安心したような二人。

なんとかジャガーの石像のある山の麓までやってきた一行だが、トラップが用意されていると思われる参道のような道をどうクリアするか?「私(象)を見たら登れ」のキーワードの通りに象の石像から木を登って行くスペンサー。しかし、木から落ち現れたパンサー?に食われてしまった。またしてもバイクの集団に襲われ、てんでんばらばらになって石像を目指す5人。
マーサはスペンサーに「必ず宝石を手に入れて渡しに行く」と約束し、スペンサーはジャガーの像へと登って行く。
なんとかチームワークで黒い集団を撃退するが、フリッジがジャガーに襲われて宝石を投げてしまい、毒ヘビのウヨウヨいる場所に落ちてしまった。
マーサは蛇の中へ入って行き、自分の弱点が「蛇の毒」であることを利用して、宝石を手に持ったまま蛇に噛まれてライフを1つ減らし、空からスペンサーのところへと落ちてくる。落ちてくるマーサーに気づいたスペンサーは彼女をうまくキャッチし、宝石をジャガーに嵌めるが何も起きない。
「叫ぶのよ!」と全員で「ジュマンジ!!」と叫び、ゲームはクリアされた。

ナイジェルと握手すると一人ずつゲームの世界から消えていった。
スペンサーはマーサに「このまま一緒にこのゲームの世界で暮らさないか?」と言うが、マーサは帰るべきだ、帰っても自分たちの関係は変わらない、と言う。その言葉に納得したスペンサーは、ナイジェルと握手をし現実世界へと帰る。

スペンサーはフリッジに言いたいことを言えるようになっていた。
べサニーはアウトドアに目覚めたのか、恋愛相談をしていた友達に「アウトドアって楽しいわよ。今度一緒にバーベキューしよう」と誘う。
マーサとスペンサーはお互いの気持ちを改めて確認し、今度はちゃんとキスができた。
アレックスはどうなったかとみんなで「お化け屋敷」に行ってみると、綺麗な邸宅になっており、横付けされた車から女の子が「おじいちゃん」と降りてくる。不気味だったお化け屋敷の主人は幸せそうな小ぎれいな紳士に変わっていた。中年の男性が赤ちゃんのバスケットを持って車から降りてきた。
道路に立っている4人に気がつく男性。
彼はアレックスで、ゲームの世界とは違う風貌の4人を誰だか言い当てた。べサニーに「自分の娘に『べサニー』と名付けたんだ。命の恩人の名前だからね」と話す。

4人で歩いていると不吉な太鼓の音が聞こえてきた。
嫌な予感がして4人はゲームをボウリングの球で破壊し、音はやんだ。

私はこれでジュマンジは終わりかと思ったのだが、エンドロールの最後に太鼓の音が流れ、これが次作へ続いて行くということなのだろうか?

評価:シアタス10


ちはやふる −結び−

原作:末次由紀『ちはやふる』(講談社「BE・LOVE」連載)
監督・脚本:小泉徳宏
音楽:横山克
撮影:柳田裕男
照明:宮尾康史
美術:五辻圭
録音:竹内久史
サウンドデザイン:大河原将
VFXプロデューサー:赤羽智史
アニメーションディレクター:シシママサギ/畳谷哲也
主題歌:Perfume「無限未来」

出演
綾瀬 千早:広瀬すず
真島 太一(まつげくん)野村周平
綿谷 新:新田真剣佑
大江 奏(カナちゃん):上白石萌音
西田 優征(肉まんくん):矢本悠馬
駒野 勉(机くん):森永悠希
須藤 暁人:清水尋也
木梨 浩:坂口涼太郎
若宮 詩暢:松岡茉優
宮内 妙子:松田美由紀
原田 秀雄:國村隼
花野 菫:優希美青
我妻 伊織:清原果耶
筑波 秋博:佐野勇斗(M!LK)
周防 久志:賀来賢人
伊勢大二郎:志賀廣太郎
天野ひろゆき

上の句・下の句2作で臨んだ大会までの期間を、1作でしかも完結させるのは駆け足になってしまわないのか?と思ったのだが、多少端折っているところはあったが、うまく構成していた。
原作ともちょっと違うようだが、矛盾もなく伏線も全て回収されている。文句ない終わり方。
2期は結局見ないままストーリーを知らず見に行ったせいかもしれない。
前日譚の「繋ぐ」を見るとよりわかり易いらしいが、別に見てなくてもそれほど問題なかった。(話に大きく関わらない部分は「ふーんそうなのね」とあまり深く考えないので)

新入部員の筑波には「一度も団体戦を経験してない」という北央高校のかるた部員の感じだと、隠している何かがあって、本当に瑞沢かるた部の一員となるまでにはいくつかエピソードがあるんだろうけど、エ?それだけでこうなっちゃうわけ?というほど簡単に折れていた。

カナちゃんは菫の相談に乗っている時のやりとりが、これで高校3年生?と思うほど大人びているというか、落ちつているというか、まるで中年くらいの歳の人が言っているような感じだった。

千早は相変わらず周りが見えず猪突猛進、若宮詩暢は今回はふしぎちゃんではなくかなりいけずだった。ずぶぬれでスノー丸のTシャツにハチマキの姿はすごかった。









ネタバレのあらすじ




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2年生のクイーン戦で挑戦者決定戦で我妻伊織に破れ、クイーン位決定戦では札ガールをしていた千早。
同時に行われていた名人戦では4連覇の周防名人に原田先生が挑んでいたが、周防名人の読み手が上の句の1字目を発する前の呼吸だけで札を取ってしまうため、負けてしまう。
インタビューで「引退する」という周防に新が「自分が仇を取るのでやめないでくれ」と叫ぶと「じゃあ1年おまけで」と引退を撤回する。
新は千早に「好きや」と言うが、それをカナちゃんが聞いてしまう。

千早たちは3年生になったが、新入部員が入ってこず、このままだと来年は廃部になってしまうことに。
そこで太一と千早のルックスで新入部員獲得を目論む。大勢の入部希望者が殺到したが、入部希望の筑波秋博を相手に試合をしたらなんとかるた競技経験者で、千早の闘志に火がつき本気を出して勝負したら新入生たちは怖気付いてしまい、入部希望者がいなくなってしまった。
結局新入部員は競技経験者だが協調性に欠ける筑波と、太一目当てで近づいたがやめると言えなくなった菫の二人。

入部まもないのに西田のことを「肉まん」と呼んだり「先輩後輩ってないの?」と思うくらいの馴れ馴れしさの筑波。結局彼の「強い順に主将、副将ってすればいいと思う」の意見通りになってしまう。

千早は進路希望の紙に「クイーン」と書いて宮内先生に怒られる。
太一に対する親の期待は相変わらずで、学年一位じゃなくなったらかるた部をやめる約束になっていたが、2位の机くんは「僕が太刀打ちできるわけないよ」と言い、みんなも「机くんはいつも2位でいて」という希望が部室には漂っていた。

カナちゃんは千早を給湯室?みたいなところに連れ込み、新に告白されてどうするのかと問いただすと「新にはどんな答えであっても直接会って話したい」と言う千早。
ところがカーテンの陰で菫がその会話を聞いていて、千早に振られたと思えば太一が自分の方を向くのではないか、と太一にそのことを自分に都合のいいところだけかいつまんで話してしまう。

勉強に身が入らない太一。なんとシャーペンの芯を折るだけでなく、芯が出てくる金属の部分を折るって、どんな筆圧なんだ!?
太一は志望校である東大のかるた部に行ってみる。北央学園にいた須藤に案内されて中に入るとそこには周防名人がおり、須藤に「対戦してみるか?あんな感じだから誰も対戦したがらないんだよ」と言われて太一は周防と対戦するが、全く歯が立たない。周防は太一に「君はいいよね、迷いがあって」と言う。

ここにいるってことは須藤は東大生ってことだよね?頭良かったんだ…

結局試験で机くんが学年トップになり太一は2位になってしまった。
団体戦の当日、太一は会場に現れない。電話で太一が退部するということを聞き、「みんなで戦えるの、今年で最後なんだよ!!どうしてそんな簡単にやめられるの!?」と会場から飛び出そうとする千早。カナちゃんが「千早ちゃんに行かれてしまったら、この夏はここで終わりになってしまうんですよ!?みんな、打倒瑞沢でやってきてるんですよ!?」と必死で止める。

そりゃそうだよね、地区大会に袴で参加してるんだから、そりゃ目立つよ…

みんなの様子から、退部を知らなかったのは自分だけだったと悟る千早。
カナちゃんの言う通り、自分が抜けたら確実に負けることを理解せず突っ走っていくところが理解できない…

最終戦は残った4校の総当たり戦で上位2校が全国大会へと進める。
遅れて来た宮内先生が、みんなに名前入りの襷を渡す。
肉まんくんと千早は早々に勝ち抜けるが、筑波は団体戦が初めてだった。対戦相手の北央学園の生徒が筑波に「お前を拾ってもらえるところがあって良かったな。だけどあいつらお前のことを知らなんだろ?団体戦が初めてだって」と言う。筑波の様子に何かを感じた机くんがアドバイスしようとするが、筑波は「個人戦と変わらないだろ?勝てばいいんだよ」と聞く耳を持たず、机くんは注意を受けてしまう。
結局どちらも手札が1枚ずつの運命戦となり、団体戦の戦い方を知らない筑波は送り札の選択を間違え、瑞沢高校は負けてしまった。
この時の運命戦の説明の仕方はわかりやすかった。
残りの3校の勝敗が同じだっため、各選手の得点からなんとか2位となった瑞沢高校は全国大会へ進めることになる。

帰り道、電車が通り過ぎた踏切の向こうに太一がいた。
千早は「なんで?」と太一に詰め寄る。太一は「俺、お前のためにかるたやってた。お前のためにかるた部作ろうと思ったんだ。でも、これ以上やれない」と言う。太一は千早を見ていなかった。

太一の来ない部室に一人残る千早。畳のあいだに「たたありかけのつきこそのこれる」の札が挟まっているのを見つけ、茶道部の古い畳を太一がもらってきた時のことを思い出す。太一の声が聞こえたような気がして振り返るが、誰もいなかった。

菫は、もしかしたら振り向いてくれるかもしれないという軽い気持ちで太一に話した結果、太一が退部という事態にどうしたらいいかわからず、泣きながら
カナちゃんに相談する。カナちゃんは百人一首について菫に話す。
年前の歌会で優れた歌を選ぼうということになったが、
『しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで』
『恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか』
の2首が最後まで残り優劣つけ難かったことを話して聞かせる。
ここがふわっとしたアニメで表現されていたのが意外というか新鮮というか、そんな感じだった。

太一のことで悩む千早に原田先生は「新がかるたから離れた時に太一はどうした?」と尋ねる。「俺たちは強くなって新を待とう」と言った太一の言葉を思い出し、太一が戻ってくるのを待つことにする千早。
筑波も東京都大会の一件で反省し、みんなと協力してやって行くことになる。

一方、新は団体戦で千早と戦ってみたいと思い、高校でかるた部を作ろうとするがうまく行かない。先生に「おまえ、大事なことを忘れてないか?」と言われ、幼馴染で千早を破ってクイーン戦に挑んだ我妻伊織が1年におり、その他にもA級保持者が2人いた。その4人でかるた部を作るが伊織は新の彼女になりたくて誘いに乗り、事あるごとに新に「付き合って」と言うが「好きな子おる」と即答される。残りの2人は伊織目当ての入部であるため、部としての結束は全然なかった。

太一はその後も東大かるた部に顔を出し、ソファに座っていた周防に饅頭を勧められる。
「君はかるた部をやめたんだってね。ずっと偉いなー、って思ってたよ。かるた好きにずっと囲まれていて」
「周防さんに会ってもらいた人がいるんです」
「その人はかるたのこと好き?」
「すごく好きです」
「だったら会わない。疲れそう」
それでも周防は太一にかるたを教えてくれるという。太一の修行?は東大かるた部の掃除から始まった。

ある時、太一の通っている予備校の講師として周防が現れた。ぼそぼそと話し何を話しているのかよくわからなかった。
授業後、周防は電話で予備校の講師の誘いを断っており、周防の後をつけていく太一。
突然飛び出してきた人に驚いたり、止めてあった自転車にぶつかったりしたのを不思議に思い、こっそり後をつけていく。
点字ブロックの上を歩き、大きな音がする時は耳をふさぐ。
後をつけてきた太一に周防が話しかける。
太一は「どうしてかるたを続けてるんですか?目がほとんど見えないのに」と尋ねる。
二人は中華料理屋で食事をするが、周防は
「えっ、君は綿谷新の知り合いなの?」
「ええっ、君は原田秀雄の弟子なの? …じゃあ僕は仇に指導をしちゃってる訳か…」
周防が耳をふさぐのは必要な音を聞き分けるために、余計な音を耳に入れないためだという。自分のことをみな「感じがいい」というが、それは誰にでもできることだと周防は言う。
支払いの時、財布を出そうとする太一を手で制するが財布を開けたら空っぽだった。
この辺がコミカルで笑えた。
支払いを済ませて太一が店の外へ出ると、周防は「あの夏期講習の講師の話、やっぱりやらせてください。交通費もないんで、前借りしていいですか?」と電話をしていた。

太一は名人選で膝を痛めて入院している原田先生に会いに行く。
来年は周防に雪辱を期すという原田先生に太一は「怖くないんですか?負けて何も残らなかったら…」と聞くが「それでも手触りは残り続ける。何年でも、何十年でも」と原田先生は言う。

千早はカナちゃんと学校の屋上で話をしていた。
自分が競技かるたの世界に引き込み、高校生活がかるた漬けになってしまったことについて、後悔してない?という千早に「後悔なんてとんでもない。とても楽しかった。宝物です」と答えるカナちゃん。その顔は本当に嬉しそうで楽しそうだった。

周防にくっついて夏季講習のために京都へ行く太一。講習の前に甘味処めぐりをしてばっかりで太一に怒られる周防。
ぼそぼそ話すのは相変わらずだったが、視野がかなり狭くなっており「何か質問は?」と聞いた時に教室の端の方にいる生徒が手を挙げているのに気づけなかった。太一が「周防さん」と教える。授業の手伝いをしながら、新からのLINEで全国大会の状況を知る太一。

鐘が鳴り授業が終わりになり、生徒たちが片づけを始めると、周防は黒板に「花の色は」の歌を書き語り出した。
「僕は現役で東大に合格したので、こうやって夏休みに講習を受けている君たちを見ると『ざまあ』と思います。…というのは嘘です。東大には入りましたが、ある時気づいたんです。「青春」というものがなかったなぁと…そう思うととても悲しくて…(と顔を覆ってすすり泣きを始める)…というのも嘘です。僕は大学に入ってから競技かるたを始めましたが、名人戦を5連覇しました。かるたはそれほど好きではなかったが、自分を生かすことができる場所が競技かるたの世界だった。小野小町のこの歌は、読まれた時には千年先まで歌い継がれて行くとは思ってなかったと思います。でも、この歌は紙に書かれて千年先の今に伝わっています。時の流れには逆らえないけど、一瞬を永遠にとどめる力があることを忘れないでください。…(太一に向かって)君はこんなところで何をしているの?もう君にもわかっているだろう?あとは一線を超えるかどうかだ」
太一は近江八幡へ向かって走り出す。

この「時の流れには逆らえない」という言葉に「視力は失ってしまっても、自分にも何か残せるものがあるはず」と言っているように聞こえた。

近江八幡に詣でた詩暢に、解説に来た伊勢大二郎が「団体戦に興味が出たの?」と聞くが、詩暢は「まさか。これから京都で「スノー丸」のライブに行く」という。
しかし豪雨でライブは中止になり、詩暢は怒り狂って会場に現れる。千早はスノー丸のサイン入りバスタオルを投げてよこすが、「(もったいなくて)使える訳ないやん」と詩暢。ぎっくり腰になった伊勢大二郎が、スノー丸と共演できるよと言って誘い、詩暢は大会の解説をすることになる。

近江八幡での全国大会に臨む千早たち。新の藤岡東高校も勝ち上がってきてた。伊織は新の好きな子というのが千早であることに気づく。
全国大会の序盤では嫌がる菫を必ずメンバーに入れ、代わる代わる順番に敵情視察に励む。
机くんが頼もしくなった…
「なんで私なんか入れるんですか!」という菫に「みんな出たいに決まってる。でも来年以降かるた部を支えていく君に、実践を経験させてあげてるんだよ」と諭したのは先生だったっけ?

自分たちは勝ち上がってきているが、負けた学校の生徒と先生が「みんな十分よくやった」と生徒をたたえているのを千早はあちこちで見る。
このカットは原作を読んでると「あの高校だ」と匂わせているらしいが、読んでないのでどうしてご丁寧な感じで挿入されているんだろう、と思ったのだが、その理由は後でわかった。
千早が後に取る選択の伏線になっていたのだった。

藤岡東高校との最終戦のメンバー表を出しにカナちゃんが事務局へ向かうが、その指は突き指で腫れ上がっていた。そのメンバー表を背後から取り上げる人物が。
ここからはもう展開が読めてしまうというよりは、こういう展開にならなければ「なんで!!!」となってしまうだろう…
試合前、千早は筑波と菫に話しかける。
「この3年間、あたしはずっともらってばっかりだった。今度はあたしが与える番。二人にあげる番。受け取ってくれる?一緒に日本一になろう。瑞沢かるた部がこれからもずっと続いていくように。これからもずっと、千年先も」

メンバーは千早、肉まんくん、カナちゃんの代わりに太一の名前が呼ばれる。カナちゃんが席を立ち観客席へと移動する。「え、どういうこと?」と驚くみんな。扉を開けて袴姿の太一が入ってくる。
ここはタメがすごく長かった。こんなにちんたら入ってきたら、失格にならない?と思うくらい。なかなか太一が現れなかった。
千早は自分がしていた襷をほどいて太一に渡した。それは太一の襷だった。千早は自分の襷を取り出して袖をからげる。
いつも太一と一緒だったのか…と思うと同時に、いつも襷2本持ち歩いてるの?とも思った。
いつものように「み、ず、さ、わ、ファイト!」と叫ぶ。新も掛け声をかけるが、反応がほとんどなく…こういう細かいところで笑えるようにうまく作ってあるんだよね。

対戦は太一対新、千早対伊織、これはもうすでにわかっているようなものだったが、名前を呼ばれるまでちょっとドキドキした。肉まんくん、机くん、筑波は誰とだったか忘れた。伊織は恋敵である千早にものすごい闘志むき出しで挑む。

詩暢は「対戦にもならない、悲惨な結果になるでしょう」と解説し、千早は得意札である「ちは」を取られてしまう。
もしかしてダメかも・・・とコの瞬間はちょっと思った。
「詩暢さんの得意札は『しのぶれど』ですよね」というリポーターに「うちは全てが得意札どす」とにっこり答える詩暢。

机くんが最初に敗退し、札数の差が広がってしまい重い空気が流れてきたところで、筑波が唐突に「追いつきました!」と叫んで空気を変える。これを機に粘って盛り返して行く。
太一も6枚差の残り1枚からものすごい粘りで、運命戦へともつれ込んだ。
残った札は「しのぶれど」「こいすてふ」の2枚。カナちゃんが菫に歌会で最後に残った2首と説明した歌だった。
リハビリ中に病院のPCで実況を見ていた原田先生は呟く。「運命戦は、運命じゃないんだ」
今まで運命戦で一度も自陣の札が詠まれたことがない太一。
普通であれば「しのぶれど」を送るが太一は「こいすてふ」を送った。
詩暢は太一の選択をこき下ろしたが、詠まれた札は…

観客席で菫がカナちゃんに尋ねる。
「千年前、結局選ばれたのはどちらの歌だったんですか?」

読み手が札を読む。詠まれた札は「…し…」
太一に飛びつて喜ぶ千早。みんなで優勝を喜ぶ。
もう、ここはストーリー上こうなること以外ありえないけど、ちょっと感動だったです。
ちょっと離れた席の年配の男の人も鼻をすすっていた。
千早は宮内先生に進路希望の紙を渡すと、先生はものすごくびっくりしていた。

近江八幡宮にいる新のところへ千早を連れてくる太一。
「ほら、言うんだろ」と千早を押し出す。
千早は「好きって行ってくれたことの返事、言ってなかったな、って思って。私、もっとかるた強くなりたい」
と、それが回答か!?という回答をする千早に開いた口が塞がらない太一。しかし新は「俺も同じ気持ちや」とこの二人はいいコンビだ…。
それを階段の上で見ていた詩暢は、借りたバスタオルを千早に返してよこす。
周防名人は結局名人戦を辞退した。

カットが変わり、団体戦に臨む瑞沢高校かるた部と思われるメンバーが映し出されるが、部員がものすごく多い。その前には袴姿のロングヘアの女性が向こうを向いて立っている。実況リポーターが「今年の瑞沢高校は第○回クイーン線で名人となった綾瀬氏を顧問と迎え…」と実況している。
「みんな、行くよ!み、ず、さ、わ、ファイト!」と掛け声をかける女性。

Perfumeの曲に乗ってエンドロール。
今回の曲は映画に合っていた。

千早の進路希望は多分「かるた部の顧問」だったんじゃないかな。
ラストでクイーンとなった千早が母校のかるた部の指導者となっているということは、教職に進んだってこと?

アマノッチ、どこに出てたのかわからなかった。新の学校の先生だったのかな。
階下の2つの館はレディー・プレイヤー・ワンで、爆音じゃないはずなのにすごく揺れた・・・
予告で流れたOVER DRIVEの檜山直純は新田真剣佑なのだが、新をやっていたとは思えない、全然違う人だった。

なかなか見に行けなかったが、見にいっておいて良かったと思う作品だった。

評価:1h


I, TONYA  史上最大のスキャンダル

監督:クレイグ・ギレスビー
製作/脚本:スティーヴン・ロジャース
音楽:ピーター・ナシェル
編集:タチアナ・S・リーゲル
衣装デザイン:ジェニファー・ジョンソン

出演
トーニャ・ハーディング:マーゴット・ロビー(成人)/マッケナ・グレイス(8〜12歳)
ジェフ・ギルーリー:セバスチャン・スタン
ラヴォナ:アリソン・ジャネイ
ダイアン・ローリンソン:ジュリアンヌ・ニコルソン
ショーン・エッカート:ポール・ウォルター・ハウザー
マーティン・マドックス:ボビー・カナヴェイル
ナンシー・ケリガン:ケイトリン・カーヴァー
ドディ・ティーチマン:ボヤナ・ノヴァコヴィッチ
デリック・スミス:アンソニー・レイノルズ

1994年のアメリカでのフィギュアスケートのスキャンダル、「ナンシー・ケリガン殴打事件」を題材にした映画。ドキュメンタリー風だが、本人たちの心の声も同時に話しているので、重苦しい題材だがエンターテインメント作品として仕上がっている。
以外と年配の人たちが見にきていた。

当時はワイドショーでもかなり取り上げられていて、連日報道されていた。
リレハンメル五輪の選考会となる全米選手権の直前に、ナンシー・ケリガンが何者かに膝を殴打され、棄権。犯人は同じフィギュアスケート選手のトーニャ・ハーディングの元夫だということがわかり、ハーディングの関与が疑われていた。
結局、ハーディングの関与があったかどうかははっきりせず、ハーディングとケリガンがアメリカ代表でリレハンメル五輪で演技するのだが、オリンピックでハーディングは名前をコールされてもなかなか現れず、やっと現れて演技を始めたと思ったら、最初のジャンプがシングルとなって顔を歪めて涙を流し、ジャッジのところへ行って「靴の紐が切れた。これでは演技できない」と泣いて訴える。
ハーディングの訴えが認められ、30分後くらいに再演技となったのだ。世間で話題の人物がオリンピックでもお騒がせしたわけだが、再演技後は周りの「えー…」というような空気をよそにけろっとした満足げな顔をしていたのが印象的だった。

ストーリーはトーニャ、元夫のジェフ、母親のラヴォナ、コーチのダイアンなどにインタービューをして当時を振り返る、というような構成で進んでいく。
トーニャの母親がキョーレツで、冒頭のタバコを吸いながらリンクに立つ姿にまず驚く。
子供が言うことを聞かないと「私のお金をすべてあんたのためにつぎ込んでるんだよ!」と暴力を振るう。本人は「悔しさを感じさせることがトーニャを伸ばす方法」と信じ、知らないおじさんにお金を渡して試合会場でトーニャを罵倒させたりする。

ダイアンに強引にコーチをさせるが、「フィギュアはお金持ちがするスポーツ。協会もそういう人を求めているため、お金があるように見せないとならない」と言われてトーニャと父親は兎狩りをして毛皮のコートを作っていたが、クラスメートからは「変な毛皮」と言われてしまう。
母親はいずれトーニャがトップスケーターとなって裕福な暮らしができるようになる、と熱心だったわけだが、当時のアメリカはそんなにアイスショーが盛んに行われていたのか…と改めて思った。

トーニャにはボーイフレンドのジェフがいたが、デートにも母親がくっついてきて、ジェフにデリカシーのない質問をしたりするのだった。
ある時、試合の結果が良くないことを責められ、トーニャが母親に「ごめん」と言うが母は虫の居所が悪かったらしく「親に口答えするのか。稼ぎの全てをつぎ込んで衣装も作ってやっているのに」と手当たり次第にその辺にある物を投げつけ、テーブルに置いてあったナイフを投げつけてしまう。ナイフがトーニャの腕に突き刺さった。トーニャは母親の暴力に耐えかね、ジェフと二人で家を借りて住み始める。

トーニャは1991年に伊藤みどりに次いで女子で2人目のトリプルアクセルを成功させ、トップスケーターとなるが、1992年のアルベールビル五輪で4位となりスポンサーがつかず、衣装も自分で作り、ウエイトレスで生活費を稼がなければならなかった。
ジェフと結婚するものの、ここでも暴力を振るわれて結局家を出ていく。未練があるジェフはトーニャを追いかけるが暴力を振るわれるため、よりなど戻るわけがない。結局二人は離婚する。

全米フィギュア協会は品のいいお嬢様タイプのスケーターを求めていたが、トーニャは求められるようには振る舞わなかったため、トーニャに対する評価は低かった。4.9を出され次の選手がすでにリンクでポーズを取っているにも関わらずリンクに戻って来て、審判団に「ジャンプを全て成功させたのに、こんな点なんて!これ以上どうしろっていうの!?」と不満をぶちまける。
試合後、駐車場で協会関係者の一人に話を聞くトーニャ。「君はアメリカが求めている『理想の家族』ではない。アメリカ代表としてふさわしくない」と言われてしまう。
ちなみに、満点が6.0だが全員6.0ということはほとんどなく、5.9や5.8が揃えば素晴らしい演技、5.5あたりだとまあまあ出た、5.0以下だとかなり低い評価。

伊藤みどりがかつてインタビューで、「ジャンプ5種類全て飛んでいるのに、評価してもらえない。それは自分が白人ではなくアジア人だから」と言っていたのを思い出した。
フランス代表だが黒人だったスルヤ・ボナリーもリレハンメル後の世界選手権でリレハンメルの表彰台に乗ったスケーターが欠場、実質佐藤有香との一騎打ちになったが僅差で佐藤有香が優勝し、いやいやながら表彰台に乗ったものの首にかけられた銀メダルを外し「私は白人じゃないから優勝できない」と涙を流していた。
ボナリーは次の長野五輪ではジャンプが振るわず、最後に試合では禁止されていたバック転を行い「やけくそ??」と思ったのだった。

冬季五輪と夏季五輪を別の年にやることになり、次の冬季五輪は2年後の1994年にリレハンメルで行われることになる。かつてのコーチのダイアンが「チャンスがある」とトーニャに五輪出場を目指すことを進める。
「理想の家族」になるため、母親に会いにいくが「自分のことを愛していたことあるのか」との問いに「あんたにスケートをやらせるのは、自分がいい暮らしをするための手段だ」と答えられ「会いに来た私がバカだった」とトーニャは帰っていく。

ある試合の前、トーニャに「試合に出たら殺す」という脅迫状が届いた。ジェフとは離婚していたがリンクにやってきて「俺が守ってやる」と言う。トーニャは結局試合に出なかった。
実はその手紙はジェフの友人のショーンが出したものだった。
ジェフとショーンはナンシーにこの手を使って試合に出させないようにしよう、と目論む。トーニャは全米を目指して必死に練習をしており、そんな二人のことは目もくれなかった。
ショーンとジェフはデリックにナンシーに脅迫状を渡すことを依頼するが失敗。しかしその後デリックは「俺はできる!」的なノリで脅迫状ではなく棒でナンシーの膝を殴打してしまう。
ナンシー襲撃事件は全米中で大きく報道され、脅迫状のはずが負傷事件となってしまったことにジェフは驚き、結局ジェフとショーンが逮捕される。トーニャの関与も疑われ報道陣が自宅前に押しかけてきた。
ある時チャイムをしつこく鳴らしドアを叩き続けるので出てみると、そこに母親がいた。
珍しく慰めるような言葉を言い、ほろっときたトーニャだったが、母親がポケットの中の何かを操作した。トーニャは「何を持ってるの!?」と探すと、ポケットからレコーダーが出てきた。
母親は言い訳のようなことを言うが、トーニャは母親を家から追い出す。
ナンシーは全米選手権を欠場し、トーニャは五輪の出場権を手にするが、全米フィギュア協会からの援助がないハーディングは、ショッピングセンター内の人目にさらされるリンクで練習するしかなく、ものすごいストレスだったと思う。

報道陣に追いかけ回され、試合の数日前にエッジが壊れるというハプニングがあり、五輪のテクニカルプログラムでは10位と出遅れる。
靴紐の件は自分のせいではないと言い、はっきりとした原因の説明はなかったが、エッジが壊れて付け直した時に曲がってついてしまい、これによってうまく着地できなかったと言っていた。おそらく傾いて着地することで靴紐に負荷がかかって切れた、ということらしい。

フリーの直前、鏡に向かって頬紅をきつく塗って涙を流すシーンがあるが、何かの決意だったんだろうか?あの頬紅はちょっとはっきりしすぎていると当時も思っていたけど。名前がコールされてもなかなか出てこず、バックヤードで「あと何分あるの?そろそろ(靴紐を)結ばなくては」と言っている姿が映し出される。見ようによってはわざと遅れて出てくるようにしてるとも取れる行動だった。
本編中ではジャンプを跳んだあと、しばらく滑ってからジャッジのところへ行っているが、実際にはジャンプがすっぽ抜けてすぐ訴えに行った。
現在は2分間のみ時間が与えられるルールだが、当時はそんなルールはなかったらしく、準備ができたところで再開だったらしい。
結果、順位は8位だったが本人には満足のいく演技だったと言っている。

銀メダルを取ったにも関わらず、ケリガンは不機嫌な顔をしていた。
「銀メダル取ったのにあの顔はないんじゃない!?」とハーディング。
ケリガンが金メダルと思っていたが、公式練習でドイツの選手(確かターニャ・シェフチェンコだったと思う)とぶつかり、一時はフリーは棄権かも?とも言われていたロシアのオクサナ・バイウルが金メダルを獲得した。
この映画の元となったドキュメンタリー「30 for 30」によると、「政治的理由でバイウルの優勝は決まっていた」らしい。
祝賀パレード?に出席するため、ケリガンは閉会式に出ず帰国した。

ハーディング自身は事件には直接関与していなかったが、スケーターとしての将来を守るため「計画を知っても阻止しなかった」という罪を認める、という司法取引を行ったが、下された判決は執行猶予3年、罰金16万ドル、500時間の社会奉仕活動、そして全米フィギュアスケート協会の登録抹消と協会主催のスケートの競技会やイベントへの障害の出場禁止というものだった。
スケートに全てを捧げて高校も母親に中退させられたハーディングは、スケート以外にできることがなかった。裁判官に「服役すればスケートを続けられるなら、服役します。どうか、スケートだけは続けさせてください。スケートができなくなったら私はいったいどうすれば…」と懇願するが判決が変わることはなく、ハーディングは全米フィギュアから追放された。

スケート以外に技術などもなかったハーディングは、生きていくためには何でもした。ボクサーに転向したがうまくいかなかった。
ボクサー転向は日本でも報道され、その後「脱いだ」という報道もあった。

連日押し寄せていた報道陣は、手のひらを返したように来なくなった。
どの国も面白可笑しく報道して去って行くのは同じなんだと思った。

当時は日本でも色々と報道され、インターネットなどはなく自分で調べる術も無く、報道を見て「そうなんだ・・・」と思っていた程度だったが、ハーディングは当時23才、その後の人生は大変だったろうな、と思う。
現在は母親として幸せに生活しているそうだ。

評価:
1h


犬が島

監督/ストーリー/脚本/製作:ウェス・アンダーソン
ストーリー:ロマン・コッポラ/ジェイソン・シュワルツマン
製作:スコット・ルーディン/ジェレミー・ドーソン
撮影:トリスタン・オリヴァー
アニメーション監督:マーク・ウォリン
美術:ポール・ハロッド
音楽:アレクサンドル・デスプラ

声の出演
小林アタリ:コーユー・ランキン            スポッツ:リーブ・シュレイバー
チーフ:ブライアン・クランストン           レックス:エドワード・ノートン
キング:ボブ・パラバン                ボス:ビル・マーレイ
デューク:ジェフ・ゴールドブラム           ナツメグ:スカーレット・ヨハンセン
ジュピター:F・マーリー・エイブラハム         オラクル:ディルダ・スウィントン
小林市長:野村訓市                  メイジャー・ドウモ:高山明
渡辺教授:伊藤晃                   科学者助ヨーコ・オノ:ヨーコ・オノ
トレイシー・ウォーカー:グレタ・ガーウィグ      ヒロシ編集員:村上虹郎
通訳ネルソン:フランシス・マクドーマンド       ニュースキャスター:野田洋次郎
筆頭執刀医:渡辺謙                  おばさん:夏木マリ
ゴンド:ハーヴェイ・カイテル             スクラップ:フィッシャー・スティーブンス
ナレーター:コートニー・B・ヴァンス


第68回ベルリン交際映画祭で銀熊賞を受賞したストップモーションアニメ。
アタリ少年の口元の動きがストップモーションとは思えない動きで、どんな風に動かしてるんだろう、と思った。

舞台が日本なので、人間は日本語を話すのだが、犬は英語、テレビ放送や演説は同時通訳で英語に訳されるという摩訶不思議な映画。
犬は人間の言っていることを何となく理解しているが、人間は犬語(英語)を理解できない。
テロップはメインが日本語で英語は補足的に小さく入る。
という、訳のわからない出だしで、しかもテロップが小さい文字でたくさん表示されるのでどこを見ていいのか戸惑う。
おまけに最初は絵巻物風の侍少年?の伝記?伝説?のような物語が流れるし。これはなんの伏線だったのか、よくわからなかった。
どっかで見たことのあるようなシーンが結構あるのだが、元ネタがよくわからない。
20年後の日本、となっているが、どう見ても昭和40年代くらい?
夢の島いや、ゴミの島の埋め立て真っ最中の昭和50年代ももうちょっと現代的だったのでは。
ゴミ溜めの様子や犬の毛が風になびくところなど細かく動かしているのだが、若干単調な感じ。後半は睡魔と戦うこととなってしまった。

20年後の日本、メガ崎市では犬インフルエンザが流行っていた。渡辺教授はワクチンを開発していたが、メガ崎市の小林市長は、発症した犬は全てゴミの島送りにするという法令を定め、最初に檻に入れられロープウェイでゴミの島へ送られたのは、アタリ少年の飼い犬のスポッツだった。

半年後、ゴミの島にはかなりの犬が送られており、群れとなって暮らしている犬たちもいた。食料は捨てられてくるゴミのみという過酷な生活で、毛並みが良かった犬もボロボロになってしまっていた。
そこへアタリ少年が飛行機で不時着する。
群れて生活していたレックス、キング、デューク、ボス、チーフはアタリ少年を助けるかどうか相談するが、多数決で助けることに決定。チーフは短い期間飼い犬だったが、その時の辛い体験で飼い犬ではなくノラとして生き、人間の指示には従わないと決意したため、人間を助けることに反対する。
アタリ少年は飼い犬のスポッツを探しに来たと言う。しかしスポッツは檻が開かずそのまま餓死したということだった。スポッツの檻には白骨とネームタグが残されていたが、よく見たらそのネームタグは「スポッツ」ではなかったのだ。
スポッツを探すことにしたアタリ少年だったが、実はアタリ少年はメガ崎市長の養子で、市長は「息子が犬に誘拐された」と発表しチーフたちを捉えようと大型ドローンでロボット犬を送り込んでくる。
多数決でアタリ少年を助けることになったが、チーフ以外の犬が尻込みした結果、チーフがロボット犬と戦うことになってしまい、死闘の末なんとか勝利する。

大怪我を負ったチーフだったが、アタリは犬たちにスポッツとのことを話す。事故で両親を失ったアタリは小林市長に引き取られたが、市長は部下に任せっぱなしでアタリは誰にも心を開くことはなかった。しかしスポッツが「護衛」としてアタリのところに来て、利害関係など関係なく自分の命令に忠実なスポッツは、アタリの唯一の親友となったのだった。
しかしゴミの島送り第1号になってしまったため、飛行機をハイジャックしてスポッツを探しに来たと言う。
この話に感動した犬たちはスポッツを探すことにする。
犬たちに色々聞き回った結果、どうやらジュピターとオラクルという犬を食う種族に捕まったらしい、と言うことがわかった。
チーフはゴミの島のスター犬?(名前忘れた)と、デキてきるという噂だったナツメグと出会い、それはデマだったと知る。ナツメグは芸を教え込まれた犬だったことを知ったチーフは、芸を見せてほしいとナツメグに頼むが、ナツメグは「もっと親しくなったらね」というが、結局芸を見せてくれる。
この芸は、すごいと言えばすごいが、それほどスマートな美しい芸でもなく、このシーン必要か?とちょっと思った。ちなみに、芸は2種類披露していた。
去り際にアタリを助けてあげてほしいとチーフに言うナツメグ。

ジュピターとオラクルには比較的簡単に会えたのだが、スポッツの居場所について尋ねると、ゴミの島の先の孤立した島に人食い犬の種族がいて、そこにいるかもしれない、旅を続けろ、と言われる。

島の先端へ向かう途中、橋の上で小林市長が差し向けた刺客に襲われ、チーフとアタリ以外はケーブルカーのようなものに乗ってしまう。チーフとアタリ以外の4匹はそのままケーブルカーに乗ったまま、焼却施設へと運ばれてしまった。

一方、メガ崎市では渡辺教授が犬インフルエンザのワクチンの開発に成功していたが、実は犬インフルエンザ自体も小林市長が故意に流行らせたものだと知ったため、毒入り寿司を食べさせられ暗殺されてしまった。
アメリカからの留学生のトレイシーは、渡辺教授が殺されたというニュースを知って、これは小林市長の陰謀だと学校で主張する。
トレイシーは悲しみに暮れてバーで呑んだ暮れていた渡辺教授の助手、オノ・ヨーコの元にやって来て、銭湯で売ってるようなコーヒー牛乳を注文し、市長の陰謀説を力説する。バーのマスターは密かに隠していた犬インフルエンザワクチンをトレイシーに手渡した。
オノ・ヨーコ、となっているのだから声優はジョン・レノンの奥さんのオノ・ヨーコのはずだと思ったのが、キャラクターの見た目は20代で、声もそのくらいに聞こえたため、「本当にオノ・ヨーコが演じてるのかなぁ???」と思った。

チーフとアタリは原っぱのようなところへやってくる。そこに落ちていた棒を拾って遠くへ投げ、「取ってこい」とチーフに言うアタリ。チーフは「人間の命令には従わない主義だ」と最初は無反応だったが、3回目に「取ってこい」と言われると「命令に従うわけじゃない。お前が気の毒だから取って来てやるんだ」と言って、棒を取ってくる。アタリが「いい子だ」とチーフを抱きしめるとチーフはちょっと嬉しそうな顔をした。

スポッツのためにと持って来たスポッツ専用ビスケットをチーフにあげ、スポッツ専用シャンプーでチーフを洗うと、黒かった毛がなんと白い色に。チーフとアタリはスポッツの写真を一緒に見て、「鼻の色が黒いこと以外はそっくりだ」と言う。
そこへ焼却施設に送り込まれた4匹がロープウェーで建物から煤けてばっちくなって出て来て、床が開いてチーフとアタリのところへ落ちてくる。4匹は焼却施設内を通って来たが、施設は稼働していなかったために、スーパー・マリオ・ブラザーズのように天井や床から突き出しているいろんな装置を避けながら、ロープウェーで抜けて来たのだった。
再び合流して犬食い族を探しに島の先端へと渡る橋にかかった時、小林市長が差し向けたびロボット犬と刺客が現れた。そこへたくさんの犬の集団が現れる。集団の先頭にはスポッツの姿があった。スポッツは「護衛犬」の特別装備である牙に仕込まれたミサイルなどでロボット犬を倒して行く。しかし追い詰められて川へ飛び込む一行。
流されながらチーフと自分は兄弟であることを話すスポッツ。
ゴミの島に落とされたのち、犬食い族に助けられて仲間になり、現在はペパーミントとの間に子供を授かったため、護衛犬の役目はチーフに譲りたいと言い、アタリとスポッツを繋いでいたインカムをチーフに渡した。
伝書バトならぬ伝書フクロウが飛んで来て、ゴミの島の犬を駆除する計画を立てていることを一向に知らせる。
その計画を阻止するために船を作ってメガ崎市へと戻ることにしたのだった。

一方、メガ崎市ではアタリの訃報の知らせが流れ、市長はゴミの島の犬を一斉に駆除することを発表する。

このあたりから眠くなってきて、ストーリーがだんだん怪しくなってきたのだった。

小林市長が次期選挙のための犬駆除の演説をしている最中にトレイシーが現れ、全て小林市長の陰謀だったことをバラすと、市長はあっさり罪を認める。なんだか拍子抜けだった。
犬駆除の計画も取りやめになったのだが、メイジャー・ドウモがそうはさせるかと計画を勝手に強行しようとし、毒ミサイルの実行ボタンを押してしまうが、同志たちの活躍で駆除用の毒が逆噴射され犬たちは助かる。
アタリは重傷を負うが、小林市長が自分の腎臓を提供し、腎臓移植でアタリは助かる。次期市長は小林アタリが譲り受けることとなって、全ての犬たちはメガ崎市へと戻れることになった。

チーフは犬歯に護衛用の特殊ミサイルを装備し、アタリ市長の護衛件となっていた。スポッツは怪我を負っていたが、神社の地下で、ペパーミントと子供達と幸せに暮らしていた。

細かいところにこだわってるが、関係性がやや散漫というか…
眠くなっちゃったからなぁ…

評価:1f


万引き家族

原案・脚本・監督:是枝裕和
製作:石原隆/依田巽/中江康人
音楽:細野晴臣

出演
柴田治:リリー・フランキー             柴田信代:安藤サクラ
柴田亜紀:松岡茉優                 柴田祥太:城桧吏
ゆり(りん、北条じゅり):佐々木みゆ        柴田初枝:樹木希林
4番さん:池松壮亮                 柴田譲:緒形直人
柴田葉子:森口瑤子                 柴田さやか:蒔田彩珠
北条保:山田裕貴                  北条希:片山萌美
山戸頼次:柄本明                  前園巧:高良健吾
宮部希衣:池脇千鶴

第71回 カンヌ国際映画祭コンペティション部門、パルムドール賞受賞作品。日本人としては21年ぶりの受賞だそうです。
ネタバレなしは無理なので、全編ネタバレです。




狭く汚い一軒家に暮らす家族。
タイトルが「万引き家族」だから、万引きを生業としているのかと思ったが、そうではなかった。
一応、みんな働いてはいるのだが、貧困生活だった。

映画の冒頭は、なんだか臭ってきそうな感じがするくらい、汚い家だった。いやよくこんなところでご飯食べれるな、って思うくらい。
そして樹木希林は、明るいんだけどちょっとずうずうしい、こういうおばあちゃんいそう…と思う自然な演技。
ほわんとしてるけどすごい存在感で、時々ピリッときついことを言う。
前歯がないのは、確か「ムー一族」で若いのにおばあちゃん役だったので、歯を抜いた、と昔インタビュー番組で言っていた。

治は息子の祥太と万引きした帰り道、冬なのにマンションのベランダに締め出されていた女の子(ゆり)を連れて帰る。翌日、ゆりを返しに治と信代はマンションに行くが、室内から聞こえる「産みたくて産んだんじゃないわよ!!」という夫婦喧嘩の声を聞き、ゆりを連れ帰って来てしまった。
ゆりは家族の一員として暮らし始めるが、その体には虐待と思われる傷跡があった。しかし祥太に対して思いやりを見せるようなところもあり、信代は虐待されたらこのようにはそただないのではないか、と初枝に言う。ゆりは麩が好きで、祖母と一緒に暮らしていた時期があったらしい。
数ヶ月たっても、ゆりに対する捜索願などは出された形跡はなかった。
祥太はゆりに「親に虐待されてたんだろ」と言うがゆりは「そんなことないもん。洋服買ってくれたりお母さんやさしかったもん」と反論する。

一見家族のように見えるが、暮らしている人たちには血の繋がりは全く関係ない。唯一繋がりらしきものがあるのは亜紀と祖母の初枝だが、義理の関係だ。
治と祥太は一見親子に見えるが、ストーリーが進んでいくにつれ、会話に不自然なところが現れる。
民生委員が初枝の様子を見に定期的に訪れているようだが、初枝の本当の家族は福岡に住んでおり、一人暮らしということになっているようだった。民生委員が来たときは初枝以外のものは身を隠していたが、それにしては堂々とした暮らしっぷりで、全然隠れて住んでいる感じではない。

治は建築現場の清掃係?、信代はクリーニング店で働いていたが、家計が足りない分は治と祥太がカップラーメンなどを万引きして生計を立てていた。
かなりの頻度で万引きしていたと思われるが、店側に怪しまれるようなことはなかったんだろうか?
でも、カップラーメンは万引きしてもコロッケはお金払うんだ…

ゆりと一緒に暮らすようになって数ヶ月が経った頃、ゆりが行方不明だというニュースが流れる。名前を聞いたとき「ゆり」と答えたが正しくは「じゅり」だった。
信代はじゅりに「家に帰りたい?」と聞くが、帰りたくないと言う。信代は長かったじゅりの髪を切り、名前も「りん」と呼ぶことにしてそのまま一緒に暮らすことにした。

その頃、信代が務めるクリーニング店でリストラの話が持ち上がる。賃金が高い古参の信代か同僚か、どちらかにやめてほしいが自分は決められないので、二人で相談して決めてくれ、と店主に言われてしまう。同僚が「仕事を譲ってくれたら警察に黙っててあげる。あんたがあの誘拐されたっていう女の子と一緒にいるのを見た」と言われ、信代は「誰かに行ったらあんたを殺す」と言ってクリーニング店を辞めた。

昼下がり、信代は下着姿で治とそうめんをすすっている。
このそうめんのすすり方がすごい。よくここまで音立てて食べれるなぁ、と思う。
信代は買ってきた化粧品を治に見せる。「デパートで勧められちゃって」クリーニング店をやめさせられた憂さ晴らしに買い物をしてきたのだった。下着も新しく買ってきたものだった。
信代が治を誘い、情事のあと裸で涼んでいる。
以前、亜紀に「二人はいつそう言うことをしてるの」と聞かれ「そういう時期は過ぎた」みたいなことを言っていたことがあった。

裸で布団に横たわる信代(というか安藤サクラ)は、うまい具合に隠すところは隠れていて、でもいやらしくなくちょっと艶かしくて、現実的でこう言う風に描いたところがすごいと思った。リリー・フランキーも後姿だが全裸だけど、年相応にちょっと枯れた感じ・・・。
ここで子供達が雨に濡れて帰ってきたため、慌てて服を着る二人。「何やってるの」と聞く祥太に「雨に濡れちゃったー」と体を拭くふりをする信代。

亜紀は女子高生がマジックミラー越しに見られる、というJK見学店で「さやか」と名乗って働いていた。初枝には「おっぱい揺らすだけで結構なお金がもらえる」と言っていたが、熱心に通ってくる「4番さん」と呼んでいた青年が気になっていた。
胸をはだけて下着姿が露わになる。海でもビキニの胸だけアップになったりするが、潔い感じ。松岡茉優って、結構胸あるんだなぁ。

あるとき、この青年に「トークルームでお話ししよう」と半ば強引に誘う亜紀。青年はあまり話さなかったが、拳が傷ついているのに気がつく。「これどうしたの?…自分で自分を殴ったの?私も自分で自分を殴ったことあるよ」青年を膝枕をしていた腿には、涙が1滴落ちていた。亜紀が「名前を呼んで」と言って抱きしめると一生懸命喋ろうとするが「あ、あ、あ、」という言葉しか出て来なかった。青年はおそらく吃音症だったのだと思う。

初枝は毎月、「月命日だから」と前の夫の仏壇に線香を上げに行っていた。後妻も他界し息子夫婦が暮らしていたが、棚には娘の写真が飾ってあり、そこに写っていたのは亜紀だった。亜紀は治の妻、信代の妹ということになっていたが、実は信代の妹ではなく、初枝の元夫と後妻(不倫関係であった)の間に生まれた息子の子供だった。
亜紀には妹がいて名前はさやかだった。亜紀がJK店で名乗っていたのは妹の名前で、おそらく両親は妹を溺愛したため、居場所がないと感じて家を出たのだろう。「上のお嬢さんは?」という初枝の問いに亜紀の母は「オーストラリアに留学していて、全然帰ってこない」と言い、亜紀の父は初枝に「自分の母があなたから夫を奪ってしまったのを気にしていた」と帰り際に3万円が入った封筒を渡す。亜紀の父は初枝のところに亜紀がいることをわかっているようだったが、母親は本当に留学していると思っていたのかもしれない。

家族で海に行くことになり、水着を万引きしに行く初枝、信代とりん。着てきた服の下に着られるだけ服をきせようとするが、こんなにわかりやすい万引きのしかたで本当に捕まらないのか?
りんは「洋服はいらない」と言う。「なんで?」と信代が尋ねると「洋服買ってくれてもぶたない?」と答える。

祥太は万引きするときに必ず行うおまじないのような仕草があったが、りんも万引きするときは同じ仕草をするようになった。いつもの駄菓子屋でりんに万引きさせ祥太が店を出て行こうとすると、駄菓子屋の親父が祥太を呼び止め、その辺にあった菓子を手にとって祥太にあげた。不思議そうに駄菓子屋の親父を祥太が見上げると「妹にはやらすなよ」「?」親父は祥太の万引きするときのおまじないの仕草をした。親父は全てわかっていたのだ。

電車で海に行く一行。祥太は亜紀の胸元が気になりちらちら見ていた。浮き輪で沖に出たところへ治がやってきて「さっき亜紀のおっぱい見てたろ」という。「おまえ、朝おっきくなってないか?」「なってる。みんなそうなるの?」「そうだ、男ならそうなるもんだ」と言われて「よかった。ちょっと病気なんじゃないかと思ってた」と安心する祥太。

初枝は楽しそうにしていたが、翌日、亜紀が何度呼びかけても目を覚まさない。初枝は亡くなっていた。
初枝の年金がなくなると生活に困るため、信代と治は「前にもやったときと同じように」遺体を埋めるしかない、と相談して庭に穴を掘り遺体を埋める。
砂だらけになった体をシャワーで流す治。この時も後姿だが全裸で、やっぱりこの歳になるとたるんでくるよね…という体つき。「西郷どん」で渡辺謙が相撲を取るために上半身はだけたシーンがあったのだが、この時もなんとなく締まりなくたるんだ体で、役者だから年取っていてもジムとか通って鍛えてると思ってたんだけどそうじゃないようでちょっと幻滅したことを思い出した。

初枝の持ち物をチェックする信代と治。亜紀の父親からもらっていたお金は手付かずのまま封筒に入れて保管されており、そのお金を見つけて喜ぶ二人。
初枝の代わりに信代が年金をおろしに行くが、祥太は信代に「『お店にあるものはまだ誰のものでもない。だから取ってもいいんだ』と言われたけど、万引きは悪いことじゃないのか」と尋ねると信代は「店が潰れなければいいんじゃない?」と答える。

駄菓子屋へ行ってみるとシャッターが閉まっており「忌中」と張り紙がしてあった。どうやら親父は亡くなってしまったようだったが、「忌中」が読めない祥太は「(店が)潰れちゃったのかな」と中を覗き込む。

新しいハンマーを手に入れ、車の窓ガラスを割って車上荒らしをしようとする治に「(店ではない)車の中のものは取ってはいけないものじゃないの?」と疑問を投げかけるが、治は「そんなことはいいから早く手伝え」と窓ガラスを割り、中にあったブランド物のバッグを抱えて「早く来い」と祥太に言うが、祥太は一緒に行くことを拒否する。

祥太は万引きしたゆりを庇うためにわざと自分が捕まるように仕向けたが、捕まりそうになっているわけではないのに大げさにみかんをとって逃げる。挟み撃ちにされて捕まりそうになるが、塀の上から飛び降り足を骨折してしまう。
後で考えると、この行為は「盗みを働く」という行為を行わざるを得ない現状から逃げ出したくて、わざと捕まるように仕向けたのかもしれない。
治と信代は警察に呼ばれて行くが「子供を置いて来てしまった。保険証も取ってこないとならないから」と強引に警察を後にする。家に戻り「祥太は病院にいるんだから、置いて行っても飢え死にすることはないよ」と祥太を置いて夜逃げしようと家を出たところで警察に捕まってしまう。

病院のベッドで警察から「信代と治は祥太を置いて逃げようとした」ということを聞かされる祥太。
そして祥太も子供の頃に暑い車内に放置されていたのを、窓ガラスを割って車から連れ去られ、一緒に暮らすようになったことがわかるが、海で治が祥太に「お父さんと呼んでもいいんだぞ」と言って「…いつかね」と答えているシーンがあるので、祥太は自分とは血の繋がりがないことは知っていたと思われる。

亜紀は初枝が両親からお金をもらっていたことを知り、ショックを受ける。「おばあちゃんはお金のために私と一緒に暮らしていたの?」初枝のところにいることを両親は知っていたのかと刑事に問うと、「知らないと言ってはいた」と言われる。
亜紀が警察の捜索が終わった家に戻ってみると、家具などもかなり片付けられてガランとしていた。

治と信代は偽名で、治の本名は「勝太」だった。警察に「なぜ自分の名前をつけたのか」と聞かれると「生き直したいと思ったからじゃないかな」と答える。
警察がりんに話を聞くが、みんなで海へ行った時のことを書いた絵を見せられる。
取り調べを受けた信代は、女性刑事から「りんが両親の家に戻った、本人が戻りたいと言った」と聞かされる。それに対して「うそだ」という信代に刑事は「悪いことしたって、わかってるの?子供が産めないからって、人の子供を取っちゃダメでしょ」と反論するが、信代は「子供を産めば、母親なんですか?産んだら全員、母親になれるんですか?」と言う。「でも、産まなきゃ母親にはなれないでしょ?あなたは子供からなんて呼ばれてたの?ママ?お母さん?」と問い詰められる。ぬぐっても涙が溢れ出てくる信代。
このカットは台本がなかったそうで、刑事役の池脇千鶴だけがセリフを見せられ、信代役の安藤サクラはそれにアドリブで答えていたらしい。確かに、最初はちょっと考えながら話し始めていたけど、話し始めると次から次へと言葉が出て来た、と言う感じだった。

治は以前にも信代の前夫を殺人・死体遺棄をしたことがあり、治はそのとき服役して前科があったため、信代が「自分がやった」と逮捕され懲役5年の刑に服役することになった。

祥太は施設へ引き取られて行き、学校にも行くようになった。
治は祥太に「学校は一人で勉強ができない奴が行くところだ」と言っていたが、それは嘘だったと知って衝撃を受けているようだった。

治と祥太は服役している信代に面会に行った。信代は思いついたように「あんたを連れて来たパチンコ屋は松戸、車種は○○(忘れた)、色は赤、調べようと思えば本当の家族を調べられるはずだ」と言った。途中で治は止めようとしたが、信代は早口で話してしまった。
刑務所を後にした治と祥太は釣りをし、治が一人で暮らしているアパートにくる。昔のように買って来たコロッケとカップラーメンを食べる二人。「泊まっていかないか」と言われ「施設の規則を破ることになるから」と言いつつも泊まって行くことにする。二人で同じ布団に背中合わせで横たわっていると、翔太が「あの時俺を捨てていこうとしたって、本当?」と尋ねる。治はそのことを認め「俺、おじさんに戻るよ…」と少しさみしそうに言う。
翌朝、祥太はバスに乗り、座席に座る。走り出したバスを追いかける治だが、すぐに引き離されてしまう。祥太はすぐには振り返らず、だいぶ経ってから振り返り、小さく「…おとうさん」と呟く。

じゅり(りん)は本当の両親のところへかえるが、相変わらず虐待を受けていた。母親は言うことを聞かないゆりを怒っていたが、思いついたように「そうだ。洋服買ってあげる。だからこっちへおいで」猫なで声で言う。しかし、じゅりは「いらない」と答えるのだった。体に付いた虐待の後の手当てをしながら、信代がじゅりに「愛情があったらこんなことしないよ、ねえ?」と言ったことがあり、じゅりは実の母は自分に対して愛情を持っていないのだ、と悟ったのかな、と思った。
ビー玉でベランダで遊ぶゆり、ベランダの外にある何かに気づいて台に登って外の世界を見ようとした。

家族だけど、家族じゃない。血のつながりがなくても家族なのか?
でも、血のつながりが無いからこそ、もしもの時は非常になれる・・・
だったら、それはやっぱり偽物なんじゃないか?

インスタントラーメンを食べるシーンがよく出てくるので、インスタントラーメンが食べたくなった。

評価:


紫堂トップページシネマの部屋|