忍びの国

原作:和田竜『忍びの国』(新潮文庫)
監督:中村義洋
脚本:和田竜
音楽:高見優
製作総指揮:藤島ジュリーK.

出演
無門:大野智(嵐)           お国:石原さとみ
下山平兵衛:鈴木亮平          日置大膳:伊勢谷友介
織田信雄:知念侑李(Hey! Say! JUMP)  北畠凛:平祐奈
長野左京亮:マキタスポーツ       百地三太夫:立川談春
北畠具教:國村隼            下山甲斐:でんでん
下山次郎兵衛:満島真之介        音羽の半六:きたろう
ナレーター:山崎努

愛なく育てられると自分以外を何かを大切と思うこともなく、他人がどうなろうとも関係ない・・・自分の利益が一番。
そして、忍び込んで内側から門を開けてしまう、彼の前には門など無いも同然、という伊賀一の能力はあるがやる気がない忍びの無門を大野智は上手く演じていたが、戦のシーンはちょっとだれ気味のような・・・

大野智と鈴木亮平の対決シーンはなかなかすごかった。

ラストは意外な終わり方。
現代人は人間じゃない、という風刺なの?
しかし、洋画の超大作と比べると今ひとつちょっと地味というか中途半端かも・・・

自分より大切な「何か」が出来てそれを守りたいと思った時に、他人を思いやる心は生まれるものなんだろうか?

階下で上映されていたハクソー・リッジ、爆音ではないはずなのに振動と音が聞こえてきて集中できなかった。

評価:1g









ネタバレのあらすじ












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伊賀の忍びの国で、理由もなく?小競り合いを繰り返す下山一族と無門の領主の百地三太夫。
無門は「下山の当主の次男を殺せば金を弾む」と百地三太夫から言われ、あっさりと下山次郎兵衛を殺してしまう。弟を殺された下山平兵衛は、父親が「長男以外は下僕と同じ」と言い捨てる様子や、一門の誰も弟の死を悼むことがないのを見て「伊賀の者は人ではない」と愕然とし、伊賀の里を滅ぼそうと、隣国の伊勢の国へ赴く。

一方、伊勢国では織田家から来た婿養子の織田信雄が当主の北畠具教を殺害。織田信雄は伊賀の国を滅ぼすために、伊賀の領地内に城を建てることを計画する。伊賀の国の忍びの十二家評定衆は金を積まれ、築城のための人足の日当も弾むと言われ、あっさり築城を承諾する。

丸山城ができた後、織田勢は「忍びは入れるな」と戦の拠点にする気だったが、十二家評定衆は「金はもらったし、城にはもう用はない。燃やせ」と城に火を放つのだった。

無門には安芸国から納得ずくでさらってきたお国という嫁がいたが、無門が連れて来るときに「俺は伊賀一の忍びだ。毎日これだけ(金額は忘れた)稼いで来る」と約束したにもかかわらず、全然稼いで来ないので、家にも入れてもらえないでいた。

あるとき、子供達が訓練しているところを見かけるお国と無門。矢を避けきれず腿に刺さって怪我をした子供がいた。お国は「なんて危ないことを!」と言ってその子供の手当てをする。
伊賀の里にいる忍者はほとんどが幼少の折に買われて連れて来られ、修行には命を落とすようなものもあり、子供が大怪我をしたり死んだりしても「力がないものが死ぬのは当たり前、致し方がない」と捨て置かれていた。
そんな生い立ちで愛されたことがないため、みな自己中心的に生きていた。それは無門も同じだった。

城を焼かれた伊勢国は怒り、織田信雄を大将として攻めて来ることが確実となる。面倒なことが嫌いな無門は、敵将を脅して攻める気を無くさせればいいのでは?と一人城に忍び込む。
寝ている信雄の枕元で伊賀攻めをやめるよう呪文?のように唱えるが信雄は目を覚まし、反対に「女子供も容赦なく殺す」と言われてしまう。(この手はお国をさらう時にも使っていたが全然効いていなかった)
城から戻る途中で偶然牢に忍び込んだ無門は、捕らえられていた下山平兵衛と、信雄の妻の凛と会う。凛は父を殺された無念を晴らしてくれ、と信雄には割ったと見せかけた一万貫の茶入れ「小茄子」を渡し、その場で侍女とともに自害するが、無門はなぜ二人が自害したのかが理解できない。

伊賀攻めには加わらない、と言っていた日置大膳だったが、それは自分が戦に加わらないように忍びが取った心理作戦であったことを見抜き、戦に加わる。

伊勢国との戦に十二家評定衆は忍びたちを叱咤激励するが、伊賀を守っても褒美は出ない、と判断した忍びは次々と逃亡していく。
無門もお国と共に京都に行き、小茄子を売って店を出そうと言うが、お国は「戦うべきです」と言う。「戦うったって・・・」という無門に小茄子を手渡すお国。
無門は「雑兵首に10文、兜首には10貫、信雄の首には5,000貫出す!」と言い、逃げ出していた忍びたちは金につられて戻ってきた。

最初劣勢だった忍びたちは、金につられて戻ってきた忍びたちのおかげで戦いを有利にすすめる。夜、砦に戻った伊勢軍だったが、無門が砦に忍び込み、信雄を殺そうとする。居合わせた下山平兵衛が、弟の仇を討つために無門に「川」の戦いを挑み、壮絶な戦いの結果、無門が勝つ。無門は死に際の下山平兵衛から「この戦は伊賀の名声を天下に轟かせるため、十二家評定衆が仕組んだものだ」と聞かされる。
無門は死んだ平兵衛を見下ろし「かわいそうなやつじゃ」と言い日置大膳に弔ってやるよう頼み、平兵衛が「他のものには手を出すな」と言った約束を守る。

全ては忍びの依頼が減った十二家評定衆が、織田軍を破れば伊賀の評判が上がり仕事がたくさん舞い込んで来るだろう、と画策した戦だったのだ。
それを聞いた無門は平楽寺で祝杯をあげていた十二家評定衆の一人を切り、「後先考えて無茶できるか!」とすごむ。百地三太夫が「無門を殺せば褒美をやる」と言ったため全ての忍びが無門を狙う。そこへお国が「無門を殺せば、小茄子を壊す」と茶入れを高々と掲げてしまう。

無門は「馬鹿っ・・・逆効果だ、頼む、お国を殺さないでくれ・・・!」とお国に駆け寄ってかばうが、一斉に吹かれた吹き矢は防ぎきれず、お国の首に2〜3本刺さった。
「今助けてやるからな!」と必死に毒を吸い出す無門だったがお国は「本当の名前を教えて」と震える声で言う。「・・・知らんのじゃ。幼い頃に買われてやってきたから、親も自分の名前も知らないのじゃ」という無門の答えに「かわいそうな人・・・」と言ってお国は息絶える。

忍びの一人が「そりゃ、死ぬわな。無門と違って毒に慣れてないんだから」と大したことではないというように言い、小茄子を奪おうと無門の様子を伺う忍びたち。
忍びたちは無門に襲いかかろうとしたが、無門は小茄子を叩き割り「お前たちは人間じゃない」と言い捨て、お国の亡骸を抱いて去っていく。

2年後、伊勢国は伊賀国を滅ぼした。左京亮は「伊賀の忍びはこれで終わった」というが日置大膳は忍びのような人を人とも思わないような人間はいつの時代になってもなくなることはない、と言い、忍び達の顔が現代の交差点を歩く人たちにオーバーラップする。

城へ戻る日置大膳は「戦で無門を見なかった」と言うと左京亮は「見たっているものがいるぞ。なんでも人を探していたとか」「心を入れ替えたのかな、そんなことはありえん、ハハハ」と笑うが「そうだったらどうする・・・」という声が聞こえる。

織田の雑兵の格好をした無門が、隠れながらかつて矢を避ける訓練で失敗し、お国が手当てした子供を連れて戦場から去って行った。

評価:1g


パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊

監督:ヨアヒム・ローニング/エスペン・サンドベリ(英語版)
脚本:ジェフ・ナサンソン
原案:ジェフ・ナサンソン/テリー・ロッシオ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
音楽:ジェフ・ザネリ(英語版)

ジャック・スパロウ:ジョニー・デップ(平田広明)
ヘンリー・ターナー:ブレントン・スウェイツ(中川大志)
カリーナ・スミス:カヤ・スコデラリオ(栗山千明)
アルマンド・サラザール:ハビエル・バルデム(大塚明夫)
ヘクター・バルボッサ:ジェフリー・ラッシュ(壤晴彦)
ジョシャミー・ギブス:ケヴィン・マクナリー(青森伸)
シャンサ:ゴルシフテ・ファラハニ(浅野真澄)
スカーフィールド:デヴィッド・ウェナム(小原雅人)
スクラム:スティーヴン・グレアム(加瀬康之)
マルロイ:アンガス・バーネット(石住昭彦)
クレンブル:アダム・ブラウン(宮崎敦吉)
マーティ:マーティン・クレバ(稲垣拓哉)
マートッグ:ジャイルズ・ニュー(後藤敦)
ウィリアム・ターナー・ジュニア:オーランド・ブルーム(平川大輔)
エリザベス・スワン:キーラ・ナイトレイ
ジャックおじさん - ポール・マッカートニー(内田直哉)

「最後の海賊」となっていたので、本作が最後??
3作まで見てだんだんつまんなんくなって来たので4は見に行かなかったが、んじゃ、見にいくか・・・と公開直前一挙放送で2〜4作を見て予習(1は撮り忘れた。そして4作目は関係ない話だった)。

いつものごとく全く下調べをせずに見に行ったが、原題は「Pirates of the Caribbean: Dead men tell no tales」で、本編中でサラザールが言ったセリフ「死人に口なし」だった。
別に最後って訳じゃないのか?

オープニングのシンデレラ城の映像も特別に作られているバージョンだった。全てのディズニー映画を見てるわけじゃないからわからないけど、最近は作品に合わせて作ることにしたとか?
でもモアナは普通のシンデレラ城だった気がする。

「これまで決して明かされることのなかったジャック・スパロウ誕生の瞬間ーー シリーズ最大にして最高の謎が、ついにベールを脱ぐーー」はそれほど大したことなかった。

とくかく今回も戦うカットが長め。
笑えるドタバタ劇も多く、決して若くないジョニー・デップがものすごく頑張っていた。
船員の海賊達も1〜3作のメンバーが戻って来たけど、片目が義眼になっている海賊がいなかった。

いや〜それにしてもみなさん年取りましたね・・・とくにギブス君。体力的にも結構厳しいのでは・・・。特にジャックは今回体張ったアクションが特に多かった気がする。やられる姿がちょっと痛々しいような・・・

大団円というような終わり方で、これで一区切りついたと思ったんだけど・・・エンドロールで席を立った人は残念でした。
エンドロールといえば、大体が1曲では長さが足りず途中で他の曲に変わるのだが、テーマ曲が最後まで流れたのでエンドロールの長さを見越して「○分くらいの長さでお願い」と作曲を依頼した時に頼んでいたのかな。

爆音だったが、階段を降りてくる足音とか「そこは爆音じゃなくてもいいんじゃ?」とちょっと過剰気味な感じもした。音はいいことに越したことないけど、爆音が最適な作品でもない気がする。

所々2〜3作との設定に矛盾点があるが、面白さ度としては
5作目>1作目>2作目>3作目(4作目は劇場で見ていないため除外)
という印象だが、過去の採点は2>1>3だった。

最後のバルボッサにちょっとうるっとくる感じ。

評価:2a











ネタバレのあらすじ









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ワールド・エンドのラストカットから2年後。
12歳になったウィルとエリザベスの息子ヘンリーは、父に会うため夜中に一人ボートで海に漕ぎ出し、足に大きな石を入れた袋をくくりつけて海に身を投げ海の底へと沈んでいく。海の底で甲板のようなところにたどり着き、ヘンリーもろとも海上へ浮かぶ「フライング・ダッチマン」号。そこにはディヴィ・ジョーンズから船長を引き継いだヘンリーの父ウィルの姿があった。
「なぜここへ来た」というウィルにヘンリーは「父さんの呪いを解く方法が見つかった。ポセイドンの槍だ」と言うと「それは伝説に過ぎない。そんなものはない」とウィルは言う。「それでも父さん(とフライング・ダッチマン号)は存在した。こうして会えた。僕が必ず父さんの呪いを解く。伝説の海賊『ジャック・スパロウ船長』を探して助けてもらう」とヘンリーが言ったため、ウィルはかけていた首飾りを引きちぎってヘンリーに渡し「絶対にジャック・スパロウに関わるんじゃない!もう母さんの所へ帰れ!」と、ヘンリーを残してフライング・ダッチマン号は海の底へと沈んで行った。

それから9年後、21歳になったヘンリーは英国海軍モナーク号の船員となり、ジャック・スパロウ船長を探していた。
ある時、船がバミューダ・トライアングルに近づいていることに気づいたヘンリーが、船長に「その方向に進んじゃダメだ」と進言しようとするが、オールを回す動力を回している船員の言葉など聞いてくれるわけもなく、反逆者として袖を破られ営倉に閉じ込められてしまう。

バミューダ・トライアングルへ入り込んだ船は幽霊船「サイレント・メアリー」と遭遇、キャプテン・サラザールと仲間の幽霊が英国船へ乗り込んで来て船員を皆殺しにしてしまう。
営倉にいたヘンリーは、床に落ちていた「お尋ね者ジャック」の張り紙を手にしており、それを見たサラザールは「お前はジャックと関わりがあるのか?だったらジャックに伝言を頼みたいから助けてやる」
「伝言なら自分で言えば」
「俺は言えん。Dead men tell no talesだ」と言い、サイレント・メアリー号は海の底へと消えて行った。

その頃ジャックはブラック・パール号をボトルに詰めたまま持ち歩き、現在は昔のクルーと共にセントマーチン島で銀行強盗を企んでいた。

うまく金庫内に忍び込んだのはいいが、そこで酒を飲み行員の妻をたらしこんで寝てしまい、銀行のオープニングセレモニーで行員が金庫を顧客に見せるために開いたら、そこにジャックと行員の妻がいたと言う・・・
計画では金庫を馬車に繋いで引っ張って盗み出すはずだったのが、思いの他建物の壁が頑丈で、建物ごと金庫は引っ張られ、扉が開いていたため中身は全てこぼれおちてしまい、ジャック達の手に残ったのは金貨1枚だった。逃走する途中でジャックは魔女の疑いで死刑宣告され、逃亡していたカリーナと出会う。

モナーク号のただ一人の生き残りだが反逆者として病院に拘束されていたヘンリーの前にカリーナが現れ、自分が持っている「ガリレオ・ガリレイの日記」を使って「ポセイドンの槍」を探す手伝いをすると言い、手錠をを外すための針金?鍵?を置いて逃げる。

その夜はブラッド・ムーン(皆既月食の一種で月が赤く見える現象)で、カリーナは持っている手帳の表紙にはめ込まれていたルビーを外して日記にかざすと、隠されていた絵図が浮かび上がった。

一方、まともな船もなく銀行強盗も上手くいかず、ギブスを始め船員たちはジャックに愛想を尽かし去って行ってしまった。ジャックはパブに入るが金もなく、ラムを飲むためにコンパスを手放してしまう。酒瓶を手に店を出るジャックだったが警察に追われ酒瓶も破られ捕まってしまう。牢屋に連れてこられたジャックはそこでジャックおじさん(ポール・マッカートーニー)と出会うのだった。

実はジャックのコンパスは、手放すと最大の災いが降りかかってくるもので、災いとはキャプテン・サラザールの復活だった。
何とかジャックを助けようと衛兵に化けて牢屋へ忍び込んだヘンリーだったが、そこで出会ったジャックはだらしなく(なんでかズボンも履いてない)て想像していたのとはかなり違っていた。
カリーナは絞首刑、ジャックはギロチンにかけられることになってしまったが、ヘンリーに金で雇われたブラック・パール号のクルーとヘンリーが起こした大乱闘のおかげでなんとか逃げ延びる。

ジャックのボロ船は何とか水に浮き、ヘンリーとカリーナも乗せてポセイドンの槍を探しに大海原へと出ていく。その船尾には「Dieing Gull」と書かれていた。

その頃、バルボッサはイギリス海軍に協力してゴージャスな生活を送っていたが、配下の船が幽霊船に沈められたと言う知らせを受けて、イギリス軍公認?の魔女シャンサに会いにいく。シャンサは復活した幽霊はサラザールで、彼の目的はジャック・スパロウであることを告げ、持っていたジャックのコンパスをバルボッサに渡す。

カリーナを魔女扱いしたくせに本物の魔女は大事にしてんのね・・・

バルボッサはジャックを見つける代わりに自分たちを襲わないようにサラザールに交渉しにいくが、バルボッサを信じていないサラザールはバルボッサを捕らえ「1日のうちにジャックを見つけなければ殺す」と言いわたす。何でそんなにジャックが憎いのかと聞くと、かつて海賊退治に海を渡り歩いていたが、ある時ジャックの乗る海賊船に遭遇。ジャックの乗る海賊船を追いつめ、船長を負傷させた。
傷を負った船長はジャックにコンパスを渡し「跡を頼む」と言って死ぬが、船員達は若いジャックには従おうとしない。その時バミューダ・トライアングルにさしかかり、ジャックの機転で何を逃れ、サラザールの船は沈んだ。その出来事で船員達はジャックを船長と認め「キャプテン・ジャック・スパロウ」が誕生したのだった。

1日中航海してもジャックの船は現れない。しびれを切らしたサラザールがバルボッサを殺そうとしたところに、水平線の彼方にジャックの船が見える。その後ろにはイギリス海軍も追って来た。サラザールはジャックの船を襲い、手漕ぎボートでカリーナとヘンリーとジャックは近くの島へ上陸しようとする。サラザールはアンデットのサメにボートを襲わせる。カリーナは「服を脱いで泳いで島へ行ったほうが早い」と服を脱ぎ出し、ヘンリーは「冗談だろ?」とその様子を見ていたが、カリーナはドレスを脱ぎ下着姿で海へ飛び込んでしまった。「足首が見えた」と嬉しそうに言うヘンリー。何とかアンデットのサメをやっつけ、島へ上陸するヘンリーとジャック。サラザールは陸地に足をつけると消滅してしまうため、代わりにバルボッサがジャックを追うことになった。

島に上陸したものの、そこに住んでいた昔の海賊仲間に捕まってしまい、妹を嫁にしろと迫られるジャック。バルボッサたちと何とかその場を逃れる。
サラザールを追うためには船足の早い船が必要だというバルボッサに「そんな船どこにあるんだ」とジャック。「あるじゃないか。ブラック・パール号が」
小瓶から取り出すと大きくなっていくが、模型サイズまでにしかならない。「海に浮かべるんだ」とバルボッサの言う通りにすると、ブラック・パール号は沈んで行ってしまった。がっかりする一同の前に元の大きさに戻ったブラック・パール号が浮かび上がった。

「船長は二人もいらん」とバルボッサはジャックをマストに縛り付ける。カリーナの持っていた日記には「誰も読むことができない地図」が描かれ、それは夜の星のこと指しているのだとカリーナは悟る。
バルボッサはカリーナが持っている父が残した「ガリレオ・ガリレイの日記」を見て「それは盗まれたものだ。その表紙にはルビーがついていただろう?」と聞く。カリーナは憤慨し、自分が孤児であり、孤児院の前にこの日記とともに捨てられていて、自分の名前は星にちなんでつけられたのだ、とバルボッサに語る。バルボッサはカリーナの名前を当てた。カリーナは、かつて愛した女性との間に出来た子で、女性が亡くなった時に海賊の子となるよりは、と孤児院の前に置き去りにした自分の娘だったのだ。

ジャックはカマをかけてこのことをバルボッサから聞き出すが、バルボッサはきつく口止めする。
カリーナは自分の父親は立派な人だったに違いないと思っていたのだ。

地図に書かれた通りに星を追っていくと、小島が現れたが、同時にサラザールとイギリス海軍も現れた。イギリス海軍の船をサラザールが沈め、ブラック・パール号と激しい戦いになった。ブラック・パール号は小島の岩礁に衝突し、サラザールの幽霊船はヘンリーをさらって沖へと避難する。
サラザールは陸に上がれないため、ヘンリーの体を乗っ取って陸地に上がることを思いつく。

小島に上陸した一行は、無数の光を目にする。それは星座が地上に現れて光っていたのだった。ところどころに赤い大きな岩が光っていたが、1箇所かけた光があった。そこに日記の表紙についていたルビーをはめ込むと、海が「モーセの十戒」のように割れて海底が現れ、その先にポセイドンの三叉槍が突き刺さっていた。

槍を手にしようと近づこうとするが、サラザールに乗っ取られたヘンリーが現れて阻止される。サラザールはヘンリーの体から抜け出して実態化し、槍を手にしてその力でジャックを痛めつけた。ヘンリーは気を失っていたが、カリーナがなんとか目を覚まさせ、日記に「全てを破壊する」と書かれていた通り、ヘンリーは槍を壊す。
呪いが解け、サラザールたち幽霊は人間に戻った。そして割れていた海も元に戻っていく。このままでは溺れてしまう。
海上に泊まっていたブラック・パール号にいたバルボッサは、ジャックたちの救出しようと錨を下ろす。うまくジャックたちを錨に乗せて引き上げていたが、ブラック・パール号の巻き上げ棒が折れ、その反動でカリーナが振り落とされそうになるが、バルボッサがなんとか捕まえる。「絶対に離さないぞ!」と言ってカリーナの手を掴んでいるバルボッサの袖がめくれ、腕が露わになった。そこには日記に書かれていた星図と同じ刺青が施されていた。カリーナはバルボッサが自分の父親であるのだと悟った。
カリーナはバルボッサに「あなたにとって私は何なの?」と尋ねると「宝だ」と答え、カリーナを錨に捕まらせると自分は手を離し、落ちて行きざまに錨にしがみついていたサラザールを切りつけて一緒に海の底へと落ちて行った。

甲板に引き上げられるジャック、ヘンリー、カリーナ。
カリーナはヘンリーに自分の名前は「カリーナ・バルボッサ」だと告げる。

丘の上に佇むヘンリーとカリーナ。遠くにフライング・ダッチマン号が浮かんでいるのが見える。そしてウィルが現れ、ヘンリーが昔もらった首飾りをウィルに返す。「言った通りに呪いは解けただろ」とヘンリー。そこへ遠くから走ってくる女性がいた。エリザベスだった。
しっかりと抱き合ってキスする二人。
2組のカップルは海を背にして去っていく。

エリザベスの出演がなかったら、ちょっと興ざめしちゃったかも・・・
このハッピーエンドがなければ、評価は違っていたと思う。

その様子を望遠鏡で船の上から眺めるジャック。
そんなに遠くがよく見えるのか??
バルボッサが肩に乗せていた猿がジャックにコンパスを渡す。猿はジャックの肩へと乗った。
ボトルシップになっていたブラック・パール号と一緒に閉じ込められていた猿を見たジャックは「この猿嫌い」とよく言っていたが、猿を拒むことはなく、猿を肩にのせたままコンパスを眺め、仲間のクルーと出航した。

夜、ベットで眠っているウィルとエリザベス。
扉が開き、蠢く影がウィルに近づいていく。そのシルエットはにょろにょろと動くヒゲのようなものに大きなハサミを持っていた。
はっと気がつくウィル。
しかし何もいなかった。エリザベスの寝顔を確かめ、再び眠りにつくジャックだったが、床には水に濡れた後とフジツボが数個転がっていた・・・


最後のバルボッサは本当にかっこよかった。
が、本当に死んでしまうのか?
2作目で死んだはずのバルボッサは生き返ったので、今回も生き返らせてもらえば?と思ったが、ディア・ダルマはもういないし無理ってこと?
猿がジャックの肩に乗ったのを見て「バルボッサはもう戻らないんだな」と思った。

次作があるのか?
しかし、年齢的に結構厳しそうだが・・・でもジャックがいないと「パイレーツ・オブ・カリビアン」じゃないし。

ところで、前作との矛盾点があるのだが・・・
ジャックのコンパスは、海の女神カリプソの化身であるディア・ダルマからもらったものだったのでは?北を指すことはなく自分の欲しいものの方角を示すと言う魔法のコンパスのはずだが、前の船長から「船は任せた」と手渡されたってどういうことだ?しかも普通のコンパスみたいな感じだったけど?

評価:2a


ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

監督:アレックス・カーツマン
脚本:デヴィッド・コープ/クリストファー・マッカリー/ディラン・カスマン
原案:カール・フロイント『ミイラ再生』
製作:アレックス・カーツマン/クリス・モーガン/
   ショーン・ダニエル(英語版)/サラ・ブラッドショー

出演
ニック・モートン:トム・クルーズ(森川智之)
ジェニー・ハルジー:アナベル・ウォーリス(沢城みゆき)
アマネット:ソフィア・ブテラ(ベッキー)
クリス・ヴェイル:ジェイク・ジョンソン(中村悠一)
グリーンウェイ大佐:コートニー・B・ヴァンス(高岡瓶々)
ヘンリー・ジキル博士:ラッセル・クロウ(山路和弘)
マリク:マーワン・ケンザリ(鈴木達央)
セト:ハビエル・ボテット
メネプトレ大王:セルヴァ・ローゼリンガム

ユニバーサル・ピクチャーズが新たな映画シリーズの第一弾として後悔した作品。
過去のモンスター映画をリメイクして行くらしい。

1)「The Mummy」トム・クルーズ
2)フランケンシュタインの花嫁 ハビエル・バルデム
3)大アマゾンの半魚人
4)透明人間 ジョニー・デップ
5)ヴァン・ヘルシング
6)狼男
7)フランケンシュタイン
8)ドラキュラ
9)オペラ座の怪人
10)ノートルダムのせむし男


トム・クルーズはなんでこの映画に出ようと思ったのかなぁ…
と思うくらいミイラとトム・クルーズは結びつかなかったが、見てみるとミイラ映画ではなくまるでゾンビ映画だった。
見終わってからも本当になんでトム・クルーズはこの作品に出ようと思ったんだろう…

ハムナプトラやインディ・ジョーンズのような冒険活劇かと思いきや、CMで流れている不気味な女性は現代に現れ、ありえないぶっ飛んだ設定で話が進んで行くのだ。

十字軍が出てきたり、ジキルとハイドが唐突に出てきたり、このジキル博士はこの先予定されている、ダーク・ユニバース作品に関わる人物らしいが、こういうエピソードが全然生かせてない。

アマネットは強くてちょっとかっこよかったけど、トム・クルーズの魅力は薄かった。
だからdを割り当てられたのか…
トム・クルーズなのに何故こんなに小さいスクリーン?と思ったが納得だった。

評価:2d





ネタバレのあらすじ





















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ロンドンの地下鉄工事で十字軍時代の修道士の墓が発見される。ヘンリー博士は作業員を追い出し、遺跡を自分の支配下に置く。

墓に眠る修道士は、埋葬される時に胸に赤い宝石が付けられた宝剣を抱いて埋葬された。

5000年前のエジプト。
美しく強い王女アマネットは次期ファラオになるはずだったが、父王に男児が生まれ、ファラオとなる夢は潰えた。
そのことを恨み「死者の書」に記されていた魔術で死の神セトと契約を行い、身体中に呪文が現れ瞳が2つに別れた邪悪な存在となったアマネットは、父とその妻、その子を殺し、さらに恋人を殺してその体にセトを蘇らせようとした。
その儀式の最中に神官に取り押さえられ、禁断の魔術を行った罰として生きたままミイラになるよう石棺に閉じ込め、エジプトから遠く離れたメソポタミアの地に復活しないように、厳重に埋葬された。

アマネットの墓所には巨大なスフィンクスの頭のような顔面の石像が埋まっていたが、エジプトから遠く離れた地にあんな遺跡を建てられるものなのか?

中東(おそらくイラク)では考古学者のジェニーと一夜を共にした時に盗み出したメモを頼りに、アメリカ軍の偵察係のニックは相棒のヴェイルを説き伏せ、遺跡があるという場所に軍の命令を無視して潜入して行く。
反政府軍との激しい戦闘の中、ヴェイルが空からの爆撃要請をし、ミサイルが建物を爆撃して屋根から転げ落ちると、落ちた先の地面も陥没し、そこには古代エジプトの遺跡が埋まっていた。

上官のグリーンウェイ大佐は「遺跡の埋葬品を盗んで売ろうとしてたんだろう」と命令に従わなかったニックを非難し、見つかった遺跡の調査をするというジェニーの護衛を二人に命じた。
遺跡に降りて行くジェニー、ニック、ヴェイルの3人。
ジェニーはこの遺跡が王女アマネットのものであると解読し、ここは墓所ではなく牢獄のようだ、と言う。空間の真ん中には邪悪なものを封じるための水銀の池が作られていた。

反政府軍の反撃が予想されるため、大佐は引き揚げ命令を出すがジェニーは残ると言い張る。ヴェイルは神官がはめていた指輪を盗み、ニッックが空間の四隅に張り巡らされていた仕掛けをピストルで撃つと、滑車が周り、水銀の池の中から棺が引き揚げられた。

ニックは自分が砂漠の中にいるような幻影と、そこにエジプトの王女の姿を見る。女は自分に近づき「セ・テ・パ・イ…(選ばれし者)」とつぶやきニックに口づけをする。

どこからともなく砂漠グモが現れ、パニックを起こすヴェイルにニックは「毒はなく無害だから落ち着け」というが、ヴェイルは首を噛まれてしまう。

棺をヘリコプターにぶら下げ、軍の基地へもどる3人。
ロープ一本で吊り下げられているので、くるくる回ってかなり雑な運び方だった。
軍の基地からは輸送機でイギリスへと向かうが、大きな砂嵐に襲われ急いで離陸する。

上空に上がると、ヴェイルの様子がおかしくなる。白目を剥いて大佐の心臓にナイフを挿して殺害し、ジェニーに襲いかかり、どうしようもなくなったニックたちはヴェイルを撃ってしまう。倒れてからも1発撃ち込み、ニックは合計3発お見舞いしてしまった。

イギリスまであと10キロというところで、いきなりカラスの大群が前方から飛んできて、コックピットのガラスを割って突っ込んできた。
輸送機は制御を失い、ぐるんぐるん回って内部は無重力状態になった。

本当に無重力状態にして撮影したようだ。3回くらいなってたよ。すごい過酷だ…

ニックはパラシュートをジェニーに背負わせる。ジェニーは「あなた良い人ね。1つしかないパラシュートを私にくれるなんて」とニックに言うが「パラシュートが1つしかないなんて知らなかった」とニックはいい、パラシュートの紐を引くとジェニーは表へ飛ばされる。旋回しながらニックを乗せた輸送機は落ちていった。

病院で気を落としているジェニーに「遺体の確認をしてもらいたい」という警察。
死体安置所ではニックが息を吹き返す。死んだはずのヴェイルが現れ「おまえ俺を撃ったな。3発も!」とニックは抗議される。「最後の1発は余計だった。謝る」とヴェイルに言うが、そこへ警察とジェニーが入って来るとヴェイルは消えてしまう。

ニックが何故生きているのかわからない二人だったが、パブで飲んでいるとバーテンがヴェイルに見えてくるニック。手招きして指指すのでトイレに行くと、ヴェイルは「アマネットの呪いを受けた。彼女の望みを叶えない限り、呪いは解けない」とニックに言う。「俺はアマネットのメッセンジャーの役割しかないから、望みが何なのかわからない」

パブから出ると、襲ってくるアマネットの幻影を見る。
ニックを探しにきたジェニーに棺を探しに行こう、と飛行機の墜落現場である修道院へと向かう二人。

一方、墜落現場では地元警察官が様子を見ていたが、一人がミイラに襲われる。
それは棺から抜け出たアマネットのミイラだった。警察官の口に吸い付き、生気を吸い取ると警察官は干からびたミイラとなった。
もう一人も同じ目にあい、干からびたミイラだったアマネットの体はすこし蘇った。アマネットはミイラとなった警官を従えて移動を始める。

この現代に生気を吸い取るって、まるでB級ホラー映画だよ。

車で修道院についたジェニーとニックだったが、ニックは飛行機の残骸ではなく修道院の方向へと歩き始める。礼拝所の中へ入るとヴェイルが現れ「呪いを解くには短剣の柄についている宝石を砕くんだ」と言われる。すぐにアマネットの手下となった警官のミイラが現れ、ニックを捉える。アマネットが現れて燭台?を打ち壊すと中から剣が現れる。ニックに馬乗りになり剣を突き刺そうとするが、その柄に赤い宝石がないことを知りアマネットが動きを止めた隙にニックは逃げることに成功。
トラックに乗って逃げるが、ジェニーは置いていかれそうになる。ゾンビのようなミイラを振り切って逃げるが、ジェニーはニックがアマネットに全て操られているとニックに話す。輸送機が墜落しても死なないなんてことはあり得ず、修道院に飛行機が落ちたのも短剣があるからだし、ニックが飛行機の残骸を見に来ようとしたのだって、操られているのだと。
アマネットが車に追いつき、車は横転しながら林を転がり落ちていった。アマネットに痛めつけられるニック。そこへ謎の集団が現れ、アマネットとニックは捕獲されてしまった。

ニックが目を覚まし連れていかれた先はロンドン自然史博物館の地下にある書斎だった。ヘンリー・ジキル博士が現れニックを連れてきたのは「プロディジウム」という秘密組織で、悪について分析し破壊することが目的で、ジェニーも同じ目的で動いているメンバーであることを話す。話している途中でヘンリー博士の様子がおかしくなり、ジェラルミンケースから注射器のようなものを取り出して自分の手に注射をすると元に戻っていった。

なぜにここでジキル博士?ってジキルとハイドのジキル博士なのか?このつながりが全然わからない。
しかも書斎までの部屋になんだか訳のわからないホルマリン漬けの瓶とかがいっぱい置いてあるし。

アマネットは拘束され、体内に水銀を注ぎ込まれていた。博士は死の神セトをニックに憑依させれば永遠に封じ込めることができる、と話しニックを捉えようとする。しかし急に容体が変わる博士。先ほどの注射を打とうとするが、ニックがそれを奪い取ると見かけも変化して行き、自分は「ハイド博士」だと名乗った。ヤバイと思ったニックは奪った注射をハイドの手に突き刺すと、ハイドはだんだんとジキル博士に戻っていった。

一方、アマネットは砂漠クモを呼び出して監視員を操り、斧で配電盤を破壊させる。水銀の注入が止まったため口から水銀を吐き出し、手足の拘束具を壊して短剣を取り逃走する。メチャメチャに破壊される自然史博物館。

ニックとジェニーを追いながらロンドンの街を破壊して行くアマネット。地下鉄内を逃げるニックとジェニーだったが、アマネットが生気を吸い取ったミイラというかゾンビ?に襲われそうになる。
地下鉄のトンネル工事で発見された地下施設にたどり着くがジェニーはアマネットにさらわれ溜まった地下水のなかに引きずり込まれる。ニックが助けようと追って行くが、水路となった地下道を潜って遺構に出ると、溺死したジェニーが水面に浮かんでいた。

アマネットが短剣の柄に宝石をはめ、「セテパイ…」とニックに近づいて行く。ニックはセトの復活の儀式で殺される過去の記憶のようなものを見た。「お前はお前が選んだ者を殺した。何故だ」「永遠の命を授けるためだった。セトの魂を蘇らせるために」
ニックはアマネットから短剣を奪い取り、塚の宝石を地面に叩きつけると、宝石にヒビが入った。

「ヤメロ!お前は神になれるのだぞ?全ての望みが叶うのだ。さあ、短剣を渡せ」
ニックは溺死したジェニーを見る。「ニック、あなたは良い人よ」というジェニーの言葉が蘇る。
ニックはジェニーとアマネットを見て迷っていたが、急に短剣で自分を刺す。悲鳴をあげるアマネット。ニックの瞳が2つに別れていく。床に落ちる短剣、柄の宝石は割れ灰となって消え去った。
ニックはアマネットの口を塞ぎ生気を吸い取る。ミイラに戻ったアマネットは動けなくなった。
ジェニーに近づいて行くニック。「死ぬなーー!」と叫ぶその顔は、二つになった瞳と牙が生え裂けたような口で、もやは人間ではなかった。

息を吹き替えすジェニー。隅の物陰に隠れるようにニックがいたので近づいていこうとするが「来るな!俺を見ないでくれ!」と拒まれる。「もう人ではないんだ、君を傷つけたくない。だかいつかきっとまた会える」と言うニック。ヘンリー博士が到着し、気を取られている間にニックの姿は消えていた。

アマネットのミイラは水銀で満たされた棺に封印され、プロディジウムが管理することになった。ヘンリー博士とアマネットはいなくなったニックについて語るが、アマネットはニックは善人の心を無くしていない、と信じていると話す。

数日後、砂漠にニックとヴェイルの姿があった。
ヴェイルは「助けてくれたのはうれしいけどよ、なんで砂漠なんだ?」
「冒険だよ!」
その瞳は2つに割れてはいなかった。
お宝を盗み出し、ブラックマーケットで売りさばくべく、二人は砂漠へ消えていった…


「死の神セトの短剣で死ぬ=神になれる」のであれば、ニックの瞳が2つに分かれた時点でそれが達成されていることになる。
現に死んだジェニーは蘇った。
ということは、瞳が2つに分かれているアマネットも神に等しい存在ということになるのでは?
だったら、ニックにセトを蘇らせることなく好き放題すればいいと思うのだが…
セトを甦らせるのが目的だったんだろうか?

作中では中東遠征を行なった時代、という説明しかなかったが、十字軍の僧侶がなぜ宝石付き短剣と共に埋葬されたのかもわからないし、埋葬された時は両方棺の中に入っていたのにいつのまにやら別々になってるしさ。

秘密組織「プロティジウム」は、ダーク・ユニバースの全てに関わって来るらしいから、ジキル博士は毎回出演、そして「再会できる」と言っているので、ジェニーとニックもどこかで出て来るのかもしれない。
チョイ役だったら、ギャラがものすごく高くつきそうだけど。

アベンジャーズとか松本零士作品(銀河鉄道999やハーロック、エメラルダス)のようにいろんな作品が相互に関わって行くような作品にしたいんだろうけど、続きを見たい、と思わない作品だった。

評価:2d


君の膵臓を食べたい

監督 月川翔
脚本 吉田智子
原作 住野よる『君の膵臓を食べたい』
製作 神戸明

出演
山内桜良:浜辺美波
「僕」:北村匠海(DISH//)
恭子(学生時代):大友花恋
一晴(ガム君):矢本悠馬
隆弘:桜田通
栗山:森下大地
宮田一晴(現在のガム君):上地雄輔
桜良の母:長野里美
恭子:北川景子
現在の「僕」:小栗旬

小説が発表された時、衝撃的なタイトルが話題になった作品の映画化。

膵臓の病気で余命わずかな女子高校生が、彼女の共闘文庫(闘病日記)を拾ったクラスメート「僕」との関わりを描いて行く。
桜良の病気のことは、学校では「僕」しか知らず、桜良の親友である恭子にも教えてなかったため、「僕」は恭子から嫉妬されたりしていた。

桜良はものすごく明るく「良い子」ちゃんに描かれているし、やつれた様子もないため、「本当に死んじゃうの?」とちょっと信じられない感じ。

北村匠海が12年たつと小栗旬になるか?
冴えない大人になっちゃったなぁ…という印象だった。
矢本悠馬は「ちはやふる」で「肉まんくん」だったため、どうしても「肉まんくん」と思ってしまう。

「君の膵臓を食べたい」の真意は、ストーリー半ばでわかるので、ラストまで見て号泣することはなかった。
そして、桜良の最後は意外な結末だった。






ネタバレ











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通り魔に刺殺されて命を落としてしまったのは、無念だっただろうな、と思う。
本当にあっけない・・・

小説は現在進行形らしいが、映画では12年経過した後に生徒に回想しつつ思い出を語る、というストーリー展開。それ自体は良いと思うのだが、恭子の結婚式に図書室で見つけた遺書を渡しに行くカットは蛇足だったと思う。
北川景子は「不要と言われない様にがんばる」と言っていたが、やっぱりいらなかったと私は思った。

ラストのカットなので一番の泣かせどころのはず。
しかし桜良の死から1ヶ月経過して、やっと気持ちの整理を付けてお焼香に行き、桜良の母から「あなただったのね・・・。桜良から渡すように頼まれてました」と渡された共闘文庫を読み、一緒に過ごしてきた日々で見た目ではわからなかった桜良の気持ちを知って涙するところが一番じーんと来た。

結婚式に唐突に現れた同級生に渡された手紙を、一瞬にして12年前の親友のものだと見分ける…のはちょっと出来過ぎなんじゃ?
そして、肉まんくんが上地雄輔になっていたこともびっくりだった。

「膵臓を食べたい」とは
「あなたの生き方が素敵だから、そんなあなたのようになれるように、私はあなたの膵臓を食べたい」
という意味だが、それは心臓でも肝臓でも良かったはず。だが桜良の疾患が膵臓だったため「膵臓」にしたわけだが「膵臓」「膵臓」と言われるのでちょっと違和感を感じなくもない。

私が通っていた高校はかなり歴史のある学校で、図書委員だったこともあり一般生徒が入れない書庫の整理などをしたことを懐かしく思い出した。
埃だらけで生まれる前の雑誌とか、わんさか置いてあった。
今は立て替えられてその校舎はもうないし、学校も別名になってしまったけど。

評価:1f


ダンケルク

監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス/クリストファー・ノーラン
製作総指揮:ジェイク・マイヤーズ/グレッグ・シルバーマン
音楽:ハンス・ジマー

トミー:フィン・ホワイトヘッド
ピーター:トム・グリン=カーニー(ドーソンの息子)
コリンズ:ジャック・ロウデン(英国空軍スピットファイアのパイロット)
アレックス:ハリー・スタイルズ(英国陸軍「高地連隊」の二等兵)
ギブソン:アナイリン・バーナード(フランス兵)
ウィナント陸軍大佐:ジェームズ・ダーシー(ボルトンと共に作戦を見守る陸軍将校)
ジョージ:バリー・コーガン(ミスター・ドーソンに同行する青年)
ボルトン海軍中佐:ケネス・ブラナー( 防波堤で撤退作戦の指揮を執る海軍将校)
英国兵:キリアン・マーフィー(ミスター・ドーソンに救出された英国軍パイロット)
ミスター・ドーソン:マーク・ライランス(小型船の船長。ピーターの父親)
ファリア:トム・ハーディ(英国空軍スピットファイアのパイロット)
隊長の声:マイケル・ケイン

第2次世界大戦初期のヨーロッパ。
イギリス、ベルギー、カナダ、フランスの連合軍はドイツ軍に包囲され、40万人がダンケルク海岸に追い詰められる。
イギリス軍は自国の兵士を救うため、民間の船までも利用した救出作戦を試みる。

海岸の兵士たち、救出に向かう民間のクルーザーのドーソン船長たち、空軍パイロットの行動が平行線で話が進んで行く。
説明などほとんどなく、淡々と起こった出来事だけが映し出されて行くので、配役には名前があるが、本編中では兵士には名前など意味をなさない感じ。
特にわかりにくかったのが空軍パイロット。
ヘルメットとマスクで顔もよくわからんし。

冒頭に出る
「防波堤:1週間」「海:1日」「空:1時間」
これが実際の時間軸らしい。

70mmのIMAXカメラで撮影したそうで、普通の映画館では上下がカットされての上映だそうです。
IMAXだと素晴らしい上映らしい。
爆音ではなかったが、爆撃などは突き刺さる音響だった。
エンターテインメントというよりはドキュメンタリーに近い感じなので、あえて爆音にはしなかったのかもしれない。

観客はほとんどが男性で、珍しくトイレで誰にも会わなかった。

海岸のシーン、40万人いるとは思えなかった。
整列してる姿からは「敵に包囲されもうすぐ殺されるかもしれない」という緊迫感はあまり感じなかった。
空軍は常に3機で出撃するようだが、撃ち落とされたり海に不時着したり。
視界がぐるんぐるん回る様は戦闘機に乗っているようだった。

冒頭の海岸と空軍のカットは、音楽が鼓動のようなリズムで途切れなくだんだん早くなって行くので、緊迫感があった。
「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦も無謀だったが、大きな船舶が救出に来ても駆逐艦もなく1艦だけ、あっというまに空爆されて撃沈。来るたびに撃沈させられる。なんて効率が悪い作戦なんだろう…と思った。
CGなどは使ってなく、本当に沈没させて撮影していた。

今回もまったく前情報なし、世界大戦時、兵士を救うことはできるか?というキャッチコピーくらいで見にいったので、冒頭部分は何を表現しようとしているのかを理解するのにちょっと時間がかかった。

とにかく、今はいつでここはどこ、といテロップがでるだけなので、冒頭のイギリス兵の主人公が逃げ込んだのは本当に味方の陣なのか?と思っちゃうし(軍服で見分けなんかつくわけない)
海岸で用を足し、ふと横を見ると男が砂浜に遺体を埋めている。
埋めるのを手伝うとその男は水筒の水をくれた。
ズボンを履いている(履き替えている)=埋めた兵士から軍服を剥ぎ取った=イギリス兵ではない
ということは主人公にわかっていたと思うが、怪我した兵士を担架にのせ、優先的に船に乗ろうという計画を目配せだけで実行するなど、極限状態でここまで出来てしまうものなのか?
後にトミーはこの兵士をかばったりもしていたし、絆のようなものができるには時間と接点が少ない気がするんだが…






ネタバレのあらすじ














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怪我した兵士は船に乗れたが、二人は乗船を断られ、密かに桟橋の下に身を隠す。
桟橋の上ではイギリス軍の上層部が「フランス兵は船に乗せない。イギリス兵だけだ」と話しているのが聞こえる。実際、桟橋ではフランス兵は追い返されていた。
出航した船は戦闘機の襲撃を受ける。ダンケルクは浅瀬の海岸のため桟橋を壊されると乗船が出来なくなるので「ここに沈めるな!」というボルトン海軍中佐の叫びも虚しく、桟橋に寄りかかるように倒れ込み、桟橋もろとも沈んでしまった。二人は溺れそうになっていたアレックスという兵士を助ける。

救助の戦艦が到着し、アレックスと共にどさくさに紛れて船に乗る二人。船内でアレックスと食事をとり、その時初めて主人公の名前が「トミー」であることがわかる。もう一人の兵士はイギリス兵と話をするのを避けるため、船室には入らず別のところに身を隠す。アレックスに「お友達はどこいった?」と聞かれ「避難路を確認してるんじゃないか?」とさりげなくかばう。
夜になって魚雷の襲撃を受け、船は沈み乗っていた兵士達は必死で船から海へと逃げた。

桟橋が壊されてしまったたため、ジープを砂浜から海中へ並べ、その上に人が通れるように木の板を渡して桟橋を作るイギリス軍。

一方、スピットファイアに乗る空軍パイロットたちは帰投する燃料を残すようにという指示をうけ、ダンケルクに向かうが1機が撃墜され、残る2機で撃墜する。
2機のうちファリアの乗る機体は燃料計が壊れており、もう一機のコリンズから残りの燃料がどれくらいなのかを教えてもらっていた。

イギリス軍はダンケルクに救出のために船を向かわせたいが、船自体がもうないため、民間のヨットが徴収され救出に向かうことになった。
ドーソン船長は息子と息子の友人と思われるジョージと三人でダンケルクへ向かうが、その途中に撃墜され海上に浮いている戦闘機で漂流していたパイロットを救出する。このパイロットはドーソン船長の親切を拒み、船がダンケルクへ行くと知るとものすごい剣幕でやめるように言うが、ドーソンとピーターが兵士を助けに行くと言い張ると口論となり、止めに入ったジョージを突き飛ばした。ジョージはデッキの入り口から船底に落ち、打ち所が悪く頭に怪我をしてしまった。
パイロットはジョージを心配して「様子はどうだ?」と聞くがピーターは「重傷だよ!」と言う。そのうちにジョージは「目が見えない」と言いだし、具合は悪くなっていく一方だった。
ピーターが「どうしてこの船に乗った?」とジョージに聞くと「新聞に載るような何かをしたかったんだ」と答える。
上空を低くスピットファイアが煙を出しながら飛んで行くのをピーターは見る。その機体は水面に不時着した。「助けに行く」と言うピーターに「無駄だ。もう助からない」と言うドーソン。それでもピーターは助けに向かう。

スピットファイアのコリンズとファリアは、ドイツ軍の戦闘機を打ち落とすが、コリンズの機体も銃撃を受け煙を吐いていた。「パラシュートで脱出しろ」というファリアに「不時着する」とコリンズは答え、ファリアはコリンズの無事を無事を祈りながら一人ダンケルクへと飛行を続けるが、時間の経過からダンケルクへ向かえば帰投する燃料は残らないことはわかっていた。
コリンズは無事に着水するが、コックピットのハッチが開かず、海水がどんどん入って来てしまう。座席に置いてあった金具でなんども打ち付けるが、ハッチのガラス?樹脂?は割れない。もうだめだと思った瞬間、ハッチが叩き割られ息ができるようになった。海上にはオールを持ったピーターとヨットが浮かんでいた。
金属の金具で打ち付けても割れなかったものが、木製のオールで割ることができるもんなのか?

海岸でトミーはアレックスが隊列を作って歩いているのを見て駆け寄る。
海岸に打ち上げられた商船があり、トミーの隊と一緒にそれに乗り込んで潮が満ちて船が浮くのを待つことにしたが、ドイツ軍に見つかり船倉に銃弾を撃ち込まれ穴を開けられてしまう。オランダ人の商人が来るが、潮が満ちても乗っている人間が多いため浮くのに時間がかかる、と言われると「誰か降りろ」という話になり、全く話をしない兵士に「おまえ、話さないのはイギリス人じゃないからだろう?話すと訛りがあるから話せないんだろう?ドイツ兵にちがいない!お前が降りろ!」と言いだしてトミーと口論になる。着ていた軍服に「ギブソン」と名前が縫い付けられていたが「この服だってイギリス兵を殺して剥ぎ取ったに違いない」と言われ、トミーが「一緒にその死体を埋めたが殺してはいない」とかばう。この兵士はフランス兵であることがわかるが、船底に開けられた穴は塞ぎようもないくらい水が漏れて来たため、やむなく船を捨てることにしたが、すごい勢いで流れ込んで来た海水でギブソンは押し流され、船倉から出ることはできなかった。

海上に出たトミーは到着した民間の船に救助される。ドーソンの船も救助に加わっていたが、助けた兵士の顔や服に黒い液体が付いているのを見て、ピーターは「重油が浮いている。離れて!」とドーソンに言い、急いで浮いている油から船を離れさせる。重油の一部に火がつき、浮いていた数名の兵士が火だるまになる。
ドーソンの船にも救助された兵士が乗り込んでいくが、船底にはジョージが横たわったままだった。ピーターは兵士に「怪我人がいるから気をつけて」と声を荒げるが「もう死んでいる」と兵士に言われ「…だから気をつけて」と言う。最初に助けたパイロットが「(自分が突き飛ばした)あの子の具合はどうだ」とピーターに尋ね、ピーターは無表情な、でも考えたような顔で「…大丈夫だ」と答える。

このパイロットのせいでジョージは命を落としたのに、それでもこのパイロットを気遣って死んでしまったことを知らせないピーター。
うーん、私にはできない。

ドイツ軍の戦闘機が現れ、爆撃を受ける。ドーソンたちは襲撃を受けるがそこへスピットファイアが1機現れ、ドイツ機と戦闘になる。
戦闘の途中で燃料が底をつき、ファリアの機体はプロペラが止まってしまう。グライダーのように滑走しながらドイツ機を撃沈し、船上のイギリス兵から喝采を受けるファリア。

トミー達兵士は、イギリスへとたどり着く。港町から電車に乗り移動する。結局逃げ帰って来たわけだから、電車の中で沈むアレックスとトミー。電車が止まり、窓の外にいた子供にここはどこなのか聞き(なんていう町かは忘れた)横に積んであった新聞をもらう。新聞には「栄誉ある撤退」というような見出しでチャーチル首相の言葉が載っていたが「逃げ帰って来た俺たちを暖かく向かえてくれるはずがない」というアレックスに新聞を読んで聞かせるトミー。
駅に着くとホームには人がかなりおり、石を投げられて非難さされると思っていたアレックスは、車外の老人から労いの言葉とビールをもらった。

スピットファイアに乗るファリアは、ダンケルクの海岸を滑走していたが、とうとう砂浜に不時着する。

この辺の時間の流れがよくわからず、こんなに長い間重い戦闘機が滑走してられるもんなのか?と思った。
でもファリアはすごくかっこよかった。

ファリアは戦闘機に火を放って燃やした。
そこへドイツ兵が現れ、ファリアは捕虜となった。

ダンケルクの海岸で、兵士が一人桟橋へと急いでいる。
桟橋には最後の船がまさに出航するところだった。
ボルトン中佐が「早く乗りなさい。最後の船だ」と声をかけて船に乗せる。しかし、ボルトン中佐は船には乗らず「私はここに残る。これからフランス兵も救出しなくてはならないからね」と部下一人とともに桟橋で船の出航を見送る。

ドーソン船長とピーターは、ジョージの写真を持って新聞社を訪れる。
後日、新聞には「ダンケルクを救った英雄」という見出しでジョージの写真が載っていた。
フランス兵も大部分が救出されたと記事に書かれていた。

評価:1f


エイリアン コヴェナント【極上爆音上映】

監督:リドリー・スコット
脚本:ジョン・ローガン/ダンテ・ハーパー
原案:ジャック・パグレン/マイケル・グリーン
キャラクター創造:ダン・オバノン/ロナルド・シャセット
製作:デヴィッド・ガイラー/ウォルター・ヒル/リドリー・スコット/マーク・ハッファム(英語版)/
   マイケル・シェイファー(英語版)
音楽:ジェド・カーゼル(英語版)/ジェリー・ゴールドスミス(フッテージ使用)/
   マルク・ストライテンフェルト(フッテージ使用)

出演
デヴィッド:マイケル・ファスベンダー(宮本充)
ウォルター:マイケル・ファスベンダー(宮本充)
ジャネット・ダニエルズ:キャサリン・ウォーターストン(坂本真綾)
クリス・オラム:ビリー・クラダップ(置鮎龍太郎)
テネシー・ファリス(ティー):ダニー・マクブライド(大川透)
ロープ軍曹:デミアン・ビチル(丸山壮史)
カリン・オラム:カルメン・イジョゴ(志田有彩)
マギー・ファリス:エイミー・サイメッツ(小林さやか)
リックス:ジャシー・スモレット(高橋英則)
アップワース:キャリー・ヘルナンデス(下山田綾華)
ハレット軍曹:ナサニエル・ディーン(岡井カツノリ)
アンカー:アレクサンダー・イングランド(森田了介)
レドワード:ベンジャミン・リグビー(中村章吾)
コール:ウリ・ラトゥケフ(白熊寛嗣)
ローゼンタール:テス・ハウブリック(加藤有生子)
マザー(声):ローレライ・キング(田中敦子)
ジェイコブ・ブランソン:ジェームズ・フランコ(森川智之)
ピーター・ウェイランド:ガイ・ピアース(内田直哉)
エリザベス・ショウ:ノオミ・ラパス
チャーリー・ホロウェイ(写真):ローガン・マーシャル=グリーン


2012年公開の「プロメテウス」の続編。
今回は珍しくエイリアン1、2とプロメテウス、特別映像を見て予習してから見に行った。
時系列は以下の通り。

2093年 プロメテウス号が惑星LV-223へ到着
2104年 コヴェナント号が惑星オリガエ-6へ向けて航行
2122年 宇宙貨物船ノストロモ号が地球へ帰還する途中に小惑星(LV-426)へ到達(エイリアン)
2179年 宇宙戦艦スラコ号が入植者の安否確認のためLV-426へ(エイリアン2)

改めてエイリアンを見ると、宇宙貨物船ノストロモ号が地球へ帰還する途中に謎の電波を受信し、発信源の小惑星(LV-426)へ立ち寄っているが、この信号はリプリーが「どうやら警告のようだ」と分析している。そして、プロメテウスで登場したものと同じような巨大宇宙船が出てくるため、リプリーたちが降りた星とプロメテウスで出て来た星は同じではないかと思われるのだが、エイリアンの惑星はLV-223で違う星のようだ。

特別映像によると、コヴェナント号は人類初の移住計画だったらしい。
にしては、クルーの能力が低すぎると思うのだが・・・

プロメテウスの時も乗組員があまりにも無防備でうかつな行動をすると思ったが、今回も空気があって息はできるとしても、どんな病原菌がまちうけているかもしれない危険があるにもかかわらず、ヘルメットもつけず、足元を注意もせず、ものを踏んづけ、用を足す。
異生物を発見した後、どうしていいかわからずパニックになり、飛行邸内で所構わず発砲、飛行艇は爆発炎上。

移住のためカップルであることが条件であったとして、夫は優秀だが妻は普通の人という場合でも、現在の宇宙飛行士の選抜がそうであるように、性格や対処能力などを見極め、さらに厳しい訓練を積んで出発するもんではないのか?

そもそも、移住できそうな星が別に見つかっても、最初から主要メンバーが揃って探索に行ったりするもんですかね?
ひどい嵐なのでやめたほうがいい、という判断であるにもかかわらず、「かまうもんか!」みたいな感じで出発しちゃうし、そしてこんな無鉄砲に探索に行ったメンバーを助けるために、母船を危険にさらしてもかまわない、と行って嵐と雷の中母船で地上近くまで降下しようとするクルー。
移住者2000人+1000胎児もろとも計画がすべてパァになっていいわけ?

話はとにかく「エイリアン」なので、「ここで終わりなわけないよね!」という期待?を裏切らず、最後は感のいい人なら話が見えてしまうような展開。
従来のエイリアンは姿をなかなか見せず、最後にエライものが登場した、という感じだったのが、ミニエイリアンを含めCGで全身がしっかり見えてものすごい早さ。どこにいるかわからない不気味さはあまりなく、殺戮の嵐。
爆音だったが、体がゆれるような爆音ではなく、ちょっと物足りなかった。





ネタバレのあらすじ














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白い部屋で椅子に座っている男。傍らには中年の男がおり、椅子に座っている男に「何が見える」と聞く。
「△△王の椅子、ピアノ・・・」とその男は答える。
「お前は私の息子だ」と中年の男は言う。「私はアンドロイドで人間に奉仕するのが仕事。そして私を作ったのはあなた、ではあなたを作ったのは誰ですか?お父さん」と男が尋ねると、「それは難しい質問だ。その答えを二人で探そうじゃないか」と中年の男は答える。
「ピアノを弾いてくれ」と中年の男に言われ、男は立ち上がってピアノに座る。「何を弾きますか?」と聞くと「ワーグナー。『ヴァルハラ城への神々の入城』を」と言われ、ピアノを弾く。中年の男は椅子に座り、「紅茶を注いでくれ」と男に言うが、男は動かない。もう一度命令するように「紅茶を注いでくれ」と言われると男はカップに紅茶を注いだ。
「お前の名前は?」と中年の男が尋ねると、部屋の隅に立っているダビデ像を見上げて「デヴィット。私の名はデヴィット」と答えた。

男は「プロメテウス」に乗船していたアンドロイドのデヴィッドで、もう一人の男は「プロメテウス」では余命いくばくもない老人だったウェイランド社の社長、ピーター・ウェイランドの若き日の姿だった。
「プロメテウス」でなんで老人なのにこんなに不自然?と思っていたけど、この若き日の姿を撮影するために、年寄りの特殊メークをさせてたのか・・・

移植船コヴェナント号は入植者2000人と1000体の胎芽(胎児)を乗せて航行していた。クルーは全て冷凍休眠中で、アンドロイドのウォルターだけが航行する上で必要な業務を行っていたが、ある時コヴェナント号のAIであるマザーの指示により、いつも通り充電用のセイルを広げたが、近くでニュートリノの爆発があり衝撃波を受けてセイルが破損し、船もダメージをうける。クルーは起こされたが、船長のジェイコブは目をさまさず、妻のダニエルズの目の前でカプセル内で炎が上がりジェイコブは死亡した。

オラムが次の船長になるが、オラムは「みんなは自分を信用しないだろう」と妻に言う。「そんなこと言わないで。オリガエ-6についたら隣人になるのよ」と妻のカリンに言われる。
他のクルーは死亡者が出たのだから追悼のために2〜3日作業は休みにしたいと船長に訴えるが、オラムは「そんなことをしていたら入植者の生命が危険に晒されるだけだ。死者を追悼することは許さない。命令に従ってもらう」と言うが、クルーはジェイコブが好きだったウィスキーで乾杯し、ジェイコブの遺体を宇宙に放出した。その様子をオラムはモニタで見て「命令違反だ」と言うが、罰する気持ちはないようだった。クルーは破損したセイルの修理や緩んだ機材を締め直したりする。

ダニエルズはウォルターに「ジェイコブと湖畔に小屋を作ろう、と約束したの。そのために本物の木材もたくさん積んだわ・・・オリガエ-6に着いて、私はどうしたらいいの」と泣きながら言うと「オリガエ-6には湖がありましたね・・・湖畔に小屋を立てましょう。ジェイコブとの約束を守るんです」とウォルターは答える。

セイルの修理のため宇宙遊泳していたクルーは、ヘルメット内に奇妙なノイズを聞く。
そのノイズを解析すると、それは「カントリーロード」の歌だったのだ。
ノイズの発生元を調べると、2〜3週間で行ける距離にあり、さらに酸素もあり地球と良く似た環境であることがわかる。予定通りオリガエ-6に向かうのであれば、またコールドスリープに入らなくてはならないがみんなそれを嫌がり、この星に入植できるかもしれないから調べに行くと言いだす。ダニエルズだけは「こんな近くに移住可能な星があってみつからなかったことはおかしい。調査に調査を重ねて入植先を選んだのに」と反対するがオラム船長は「たまたま見つからなかっただけだ」と予定を変更して調査に向かうことになった。

その星はすごい嵐と雷で着陸するのは危険だったが「死にに行くようなもんかも」と冗談を言いながら無理やり決行。なんとか大気圏に突入すると、山ばかりだったため、湖へ着水する。
調査船の修理のためファリスは船に残り、残りのメンバー9人が信号の発信元を調べに行く。
地表は自然に溢れ、昔に植えられたと思われる大麦まであった。
途中でカリンとレドワードが生態系を調べるために別行動になるが、レドワードが「用を足す」と少し離れた場所を無防備に歩き、足元にあった膨らんだ壺のような植物を踏みつける。座って用を足しているとその壺から吐き出された黒い細かい粉のようなものが霧のように集まり、レドワードの耳の中に入り皮膚の中に潜り込んだ。
レドワードは耳の中をかいたが異変は感じていないようだった。

一方、発信源を探して山の上に登っていった一行は、植物は豊富にあるが昆虫を含む動物が一切いないことに気づく。山の上にはリングのような巨大な宇宙船のようなものがあり、辺りをなぎ倒して不時着したようだった。宇宙船の手前で霧のようなものがハレットの鼻に密かに入っていった。
宇宙船の中で一行は「プロメテウス」に出てきた白い巨人の来ていたスーツを見つけ立体宇宙図のある操縦室へ入って行く。そこで「カントリーロード」を歌うホログラムを見る。近くに「エリザベス・ショウ」と書かれたプレートが落ちており10年前に失踪した宇宙船(プロメテウス号)に乗っていた科学者のものだったため、なぜここにあるのかを訝しむ。

調査を続けていたカリンだったが、レドワードの様子がおかしくなったため無線で「レドワードが病気になったので調査船へ戻る」と連絡してくる。オラム船長たちも戻ることにしたが、ハレットの様子が少しずつおかしくなって行く。
調査船近くへ戻ったところでレドワードは吐血し、急いで治療室へ連れていって服を脱がせると、背中の下で何かがうごめいていた。ファリスは「病原菌に冒されてる」と二人を医務室へ閉じ込めてしまう。コヴェナント号に「大変なことになった、どうしようどうしたらいい」とパニック状態で無線連絡をするが、医務室の様子を見に行くとレドワードの背中が破裂し、中から小さなエイリアンが出て来た。カリンは「開けて!ここから出して!」とドアを叩いて懇願するがエイリアンに飛びかかられ餌食となってしまう。
のぞき窓に体当たりし、窓を突き破ってエイリアンが飛び出して来たため、ファリスはパニック状態でエイリアンめがけて発泡し、調査船は爆発炎上した。そこへオラム船長達が戻ってくるが、炎をあげるタラップに火だるまになったファリスが倒れこんで調査船は爆発、木っ端微塵になった。
今度はハレットが喉を抑えて痙攣し始め、みんなで押さえつけるが、口から小さいエイリアンが飛び出し、ものすごい速さで草原の中を走り去った。
あたりは暗くなり夜になる。コヴェナント号と通信を試みるがつながらず、そこへ大きくなった?エイリアンが襲ってくる。ダニエルズを庇ったウォルターの左手にエイリアンが食いつき、ウォルターは左腕を失う。全員で応戦するがアンカーが殺される。そこへ照明弾のようなものが打ち上げられ、エイリアンは逃げていった。フードをかむった男が現れ英語で「ついてこい」と言い、一行を遺跡のような場所へ連れて行く。その入り口にはおびただしい数の黒い人間の死体のようなものがあった。
フードを取ると長髪の男が現れた。自分はプロメテウス号で唯一の生き残りだったエリザベス・ショウ博士と”エンジニア”の宇宙船でこの星へやってきたが、着陸時の事故で病原菌が撒かれ、この星の住人とショウ博士が死んだ、と話す。ディビッドはみんなに「ここにいれば安全だ」と言いウォルターに「よろしく、兄弟」と語りかける。
ディビッドは肩まである髪を切り、ウォルターと同じ姿になった。

アンドロイドでも髪が伸びるとは驚きだ。
それにしても未知の惑星なのに、空気があるからといって病原体が漂ってない保証はないのに、宇宙服のようなものもつけず足元も注意しないとは、アホすぎる。
そして緊急事態に対処できないような人をこんな大事なミッションに加えるか??
と思ったが、入植船ということは目的地に到着した後そこで生活しなくてはならないわけで、だから夫婦で参加してるのか・・・夫婦二人とも超優秀な人物、とは限らないよな・・・
でも訓練とか何かうけるんじゃないの?
少なくとも「宇宙兄弟」はそうだった。
実は映画を見てから出発時の特別映像を見たので、夫婦で参加していることはこの時点までよくわからなかったのだが、あれってエイリアンのパロディだよね。咳き込んでエイリアンが飛び出してくる代わりにウォルターが叩いて「私が守ります」って言うの。
この映像を先に見ていればダニエルズ以外にも「守る」と言っているので、ウォルターには「好意」という感情のようなものはない、というのがわかったんだろうか?

ディビッドと一緒にウォルターは表に出る。ショウ博士と自分がこの星に到着した時、誤って病原体が欲し全体に撒かれ、先住民達は死滅してしまったという。
ウォルターは広場のようなところを前にして詩を語る。

「我が名はオジマンディアス 王の中の王である
偉大なる神よ、我が所業を見よ そして絶望せよ!
ほかには何も残っていない」

「この詩の作者は誰?」とウォルターが尋ねると「バイロンだよ」と答えるウォルター。
ディビッドは自室にウォルターを招き入れる。そこには人体が描かれたイラストや模型のようなものが置かれていた。ディビッドは自分で作った縦笛を吹き、ウォルターにも吹いてみるように促すが、ウォルターはディビッドと違い「創造」する機能が備わっていないため「できない」と言う。ディビッドはウォルターに笛をくわえさせ、穴を抑えて音楽を奏でさせる。ウォルターは自分で笛の穴を塞いで即興で演奏した。ディビッドはウォルターの唇に自分の唇を合わせる。
「君だってこうやって曲を演奏することができるんだよ。『創造』することができるんだ。素晴らしいことじゃないか」
ディビッドの言葉にウォルターは「アンドロイドは人に使えるのが仕事でそのような考えは危険だ。だから私たちはあなたが持っていた「思考」や「創造」する機能を削除された」と言う。
「じゃあなぜ君は手を失ってまでダニエルズを助けたんだ?それは君がダニエルズに対して好意を持っているからだろう?」
「好意を持っているわけではない。義務からだ」と答えるウォルター。
ウォルターが自分の意見に賛同しなかったため、デイビッドはウォルターに襲いかかり、動けないようにしてしまった。

オラム船長たちは無線でコヴェナント号と通信を試みるが、嵐のためつながらない。ディビッドに「嵐はいつまで続くんだ?」と尋ねると「何日、何週間、何ヶ月になることも」という回答だった。
ローゼンタールは「顔を洗ってくる」と別室へ行くが、怪我した左腕に薬を塗っていると奇妙な気配を感じ、恐る恐る振り向くとそこには白いエイリアン(ネオモーフ)が立っていた。悲鳴をあげ襲われるローゼンタール。そこへデヴィッドが入ってくる。エイリアンは口だけの顔でデヴィッドの顔を見つめ、デヴィッドはエイリアンと交流を試み、会話をしようとする。そこへ戻ってこないローゼンタールを心配してオラム船長が入って来てエイリアンとディビッドを見つけ撃とうとするが、ディビッドは「撃つな」と止める。しかしオラム船長はエイリアンを撃ち殺す。「もう少しでわかりあえるところだったのに!」と怒るディビッド。

ディビッドはオラム船長を自分の実験室の奥へ連れて行く。カートリッジを手に取るオラム。「この液体は生物の体に入り、DNAを取り込んで変化するんだ。そして新しい生命が創造される。ショウ博士が亡くなってから10年、私はずっといろいろな生物を生み出して研究して来た」
「着陸時の事故で病原体がばらまかれたんじゃないだろう。おまえが意図的にばらまいたんだな」
回想で上空にとどまるリング状の宇宙船を迎え入れる先住民達の映像が現れる。その内部の螺旋状になっている通路を歩くディビッド。円形の病原体を納めている容器が下方へ向かって並び宇宙船からは無数の黒い粉が吹き出しDNAのように螺旋状になって降り注ぐ。先住民達はその粉を浴びると黒く変色して死んで行く。逃げ惑うがすべての先住民が犠牲となった。
ディビッドは奥の部屋へ連れて行き、床から映えているような大きな楕円形の物体をオラムに見せる。
「人間から生まれた最高傑作だ。新しい生贄を必要としている」
「危険はないのか?」
「大丈夫、安全だ。もっとこっちに来てのぞいてみるといい」
オラムが覗き込むと卵の上部が開き、中には白い物体が蠢いていたが、突然飛び出してオラムの顔に張り付く。ほどなくしてオラムの体を突き破ってエイリアンが誕生する。
生まれるの、早すぎじゃない?

コヴェナント号では探査船との通信が途切れたため、パイロットのティーは妻を心配して地上へ降りると言うが、この嵐ではコヴェナント号自体が危険だとAIのマザーは着陸を許可しない。ティーは「危険は承知の上だ」と言うがアップワースは「パートナーが地上にいるのはあんただけじゃない。この船を危険に晒すことはできない」と止める。地上との通信が回復し、運搬船のコックピットなら嵐に耐えられる、というダニエルズの指示で運搬船でティーが救出に向かうが、妻の安否を尋ねると「死んだ」という答えが返って来たのだった。

ロープ軍曹とコール、ダニエルズはオラム船長を探しに行く。ロープとコールは水場でローゼンタールの死体を発見し、卵の部屋へ入るとロープがオラムから生まれたフェイスバガーに襲われる。コールがフェイスバガーの足を切って引き剥がしたが、強酸性の液体が流れロープの頬を焼く。成長した黒いエイリアンが現れ、コールを殺してしまう。

別行動を取っていたダニエルズは、ディビッドの実験室に入り込むとそこには色々な姿のエイリアンの剥製のようなものがあった。
ショウ博士も腹を開かれ内臓が取り出されたような姿でろう漬け?シリコン漬け?になって横たわっていた。
デヴィッドが書いたイラストを見て、何が行われていたかを知るダニエルズ。そこへデヴィッドが現れ、ダニエルズを投げ飛ばし襲われるが、ウォルターが現れてダニエルズを助ける。ウォルターは「早く逃げるんだ!」とダニエルズを逃す。「あそこをやれば死ぬはずなのに」と言うデヴィッドに「私はあなたより改良されているのでね」と答えるウォルター。ウォルターはデヴィッドが朗読した詩の続きを朗読し「この詩の作者はシェリーだ」と言う。二人は殴り合うが、どちらがどちらかがわからなくなる。

ロープとダニエルズは着陸して来た運搬船に急ぐが、黒いエイリアンがものすごいスピードで壁を這い降り、運搬船めがけて四つ足で走って行く。地上スレスレでロープとダニエルズがタラップに飛び乗る。遅れてやって来たアンドロイドも飛び乗るが、上空で運搬船の外部にエイリアンが張り付いていることがわかる。ダニエルズがエイリアンを駆除するためにワイヤーを巻いてコックピットから出る。バランスを失いながらもパワーショベルでエイリアンを挟み込むが、運搬船が左右に揺れるためダニエルズがパワーショベルまで滑り落ち、エイリアンに足を掴まれる。なんとかパワーショベルごと破壊してエイリアンを地上に落とし、コヴェナント号へ戻る3人。

ロープ軍曹は治療室へ運び込まれる。
ウォルターは裂けた皮膚を治療用ホッチキス?で止めていた、が片手を失ったためやりにくそうだったのでダニエルズが留めてあげ、手首の先がない腕を見ながら「助けてくれてありがとう」と礼を言う。ダニエルズとテネシーはマザーの警告で船内の異変に気付く。ロープからエイリアンが誕生していたのだ。ダニエルズは館内放送でリックスに大声で警告したが、シャワー室で音楽をガンガンにかけてイチャイチャしていたためアップワースとリックスは気づかず、殺されてしまった。
エイリアンを外に出すために、通路におびき出すティーとダニエルズ。二人の指示でウォルターが通路を開閉してエイリアンを誘導する。

この”ウォルター”があやしく、デヴィッドと入れ替わっていることは疑いの余地がない感じなのだ。

格納庫へとおびき出し、キャタピラのようなものでダニエルズごと何とかエイリアンを選外へと突き落としたが、ダニエルズは壁面にしがみついて無事だった。
生き残ったのはティーとダニエルズだけになった。当初の目的地のオリガエ-6を目指すためコールドスリープに入る二人。ティーが先に眠りにつき、ウォルターに促されてダニエルズもカプセルへ入る。

「目が覚めたらオリガエ-6に着いているのね・・・どんなところかしら」
「われわれが優しく接するなら、すばらしいところになるだろう」
「湖畔の小屋を作るのを手伝ってね」
「・・・?」
「ウォルター?・・・イヤーーーーーーッ!開けて!出して!」

アンドロイドはウォルターではなく、デヴィッドであることを知ったが、ダニエルズはそのままコールドスリープに入って行った。

「われわれが優しく接するなら、すばらしいところになるだろう」のセリフで、アンドロイドがウォルターではなくデヴィッドであることがはっきりとわかる。「湖畔の小屋」でダメ押し。

コードで施錠を解除し、入植者の眠る区域へ入っていくデヴィッド。マザーが「ようこそ」と答える。ウォルターではなく、デヴィッドとして認識されているということらしい。
「音楽を鳴らしてくれ」
「何をかけますか?」
「ワーグナーの『神々のヴァルハラへの入場』を」
音楽が流れる中、胎芽がしまわれているケースをあけるデヴィッド。
胎児のカプセルを2つ吐きだす。その中にはフェイスハガーが入っていた。カプセルをケースにしまい扉を閉め、「ニュートリノ爆発の事故により、ダニエルズとテネシー以外は死亡」と航行記録に記して、コヴェナント号はデヴィッド曰く「楽園(パラダイス)」へ向けて航行を続けるのだった。

最後に「映画を作るのに膨大な時間がかかった」みたいなクレジットが出た。

今までのエイリアンシリーズのラストは、エイリアンを駆逐して安心して眠りについていたが、今回は絶望をもってのスリープ。
後年、入植先のオリガエ-6に、新たな入植者を送ることはないんだろうか?
「エイリアンの誕生の謎が分かる」となっていたが、それはデヴィッドが作り出したということのようだが、エイリアンの方が時系列的には未来なのに、コヴェナントの方が進化しているように見える。
また、「プロメテウス」でコールドスリープから目覚めた”エンジニア”にデヴィッドが何かを話しかけ、”エンジニア”はものすごく怒ってクルーを殺しているが、この時何を聞いたのか分かると思っていたけど、全く出てこなかった。

ワーグナーの歌劇「ラインの黄金」の一幕「神々のヴァルハラへの入場」は、『神々は人を作ったが、彼らもまた偽りの神であり、燃え上がる城とともに滅びる運命にある』という物語だそうだ。

評価:2a


新感染 ファイナル・エクスプレス【極上爆音上映】

監督:ヨン・サンホ

出演
ソグ:コン・ユ(中村悠一)
スアン:キム・スアン (松藤百香)
ソンギョン:チョン・ユミ(坂本真綾)
サンファ:マ・ドンソク(小山力也)
ヨングク:チェ・ウシク(前野智昭)
ジニ:アン・ソヒ(喜多村英梨)
ヨンソク:キム・ウィソン(内田直哉)
ジョンギル:パク・ミョンシン
インギル - イェ・スジョン
乗務員:(家中宏)
ホームレス:チェ・グイファ(宮内敦士)
感染者の女:シム・ウンギョン(川澄綾子)
運転士:チョン・ソギョン(飛田展男)
ミンジ(客室乗務員):ウ・ドイム

どっかで見たことあるような??
と思ったら、ゾンビになって襲ってくるところが「アイアム・ヒーロー」にそっくり。

パニック映画だが、自分が大切にしているものをいかにして守るかを描くために、前半の「自分さえ良ければいい」という行動を取る・取らせるところは、ちょっと極端な感じ。お年寄りに席を譲って親に注意されるって、どうなの?と思った。

とにかく、ゾンビとなった人が一斉に襲ってきて、圧死するのではないかと思うくらいの重なりようがすごかった。

ラストがちょっと切ない。
あざとく泣ける演出をしているわけではないが、涙が出てしまう。








ネタバレのあらすじ











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ソウル郊外の工場で爆発が起き、謎の灰が巻き上がる。
近くの道路では車が鹿を轢き殺してしまったが、その鹿がしばらくして起き上がり、何事もなかったかのように走り去っていった。

ファンドマネージャーのソグは妻とは別居しており仕事が忙しく、娘の授業参観にも行けず、誕生日のプレゼントも部下に用意させた結果、以前にプレゼントしたものを送ってしまうような父親だった。
そんな父親に娘のスアンは「誕生日に母親に会いに行きたい」と言う。ソグは休みを取ってスアンと一緒に母親のいるプサン行きの特急列車に乗る。列車が出発する直前に足から血を流した若い女が乗りこみ、別の車両ではホームレスのような男が飛び乗り、トイレにこもってしまい「みんな死んだ…」とつぶやき、扉が閉まる。

列車が出発してしばらくすると、若い女がガクガクと震え、けいれんを起こす。女性の乗客員が「大丈夫ですか」と声をかけると喉元に噛み付かれ、乗客員も様子がおかしくなり、凶暴化してその車両の乗客に次々と噛み付いて行く。噛みつかれた乗客達はみなゾンビになってしまった。

ソグが仕事の電話でデッキにいる間に、スアンはトイレに行くため席を立つ。戻ってきたソグはスアンがいなかったため探しに行き、スアンが年寄りの姉妹に席を譲っているのを見て「これからはそんなことはしてはいけない。自分のことだけを考えて行動するんだ」とスアンに言う。

隣の車両からゾンビに襲われた乗客たちが逃げてくる。ソグら乗客たちはパニックになり、隣の車両に逃げるが、その中に妊婦のソンギョンとその夫のサンファがいた。サンファは妻を守るためにゾンビと戦ったために逃げるのが遅れ、ソグは自分と娘が助かるためにサンファを待たずに扉を閉めようとするが、サンファは何とか逃れてくる。ロックした自動扉の向こうで扉越しにゾンビたちを見ていると、人の姿が見えなければ襲ってこようとしないのを見て、ソンギョンは水で扉を濡らして新聞紙を貼り付け、一時的にゾンビ化した人たちから身を守ることに成功した。
サンファはソグが自分を締め出そうとしたことに怒り、ソグともめる。

運転士から「次の駅には停車しない」というアナウンスが流れ、窓から外を見ていたスアンはチョナン駅のホームで人が襲われゾンビとなる様を目撃する。
車内のテレビには政府の「暴動がおこっているが非常事態宣言を発令し安全策を取っているため、国民は安全だ」という会見が流されるが、ネットにはゾンビに襲われる人々の画像がアップされ、現実を知るソグたち。
部下との電話で、このゾンビ化するウイルスは、ソグが株価を操作して高値をつけさせた会社の工場がばらまいてしまったことを知るソグ。

ソグはコネを利用して自分と娘だけ助かろうとする。
知り合いの軍関係者に連絡をとると、列車はテジョン駅止まりになり、乗客は待機している軍隊に拘束されることを知らされるソグ。知り合いから列車を降りたら南口へ行くように指示を受ける。
ソグは母親(スアンの祖母)からスアンが授業参観で歌を歌わなかったを聞いていた。ソグはスアンに授業参観に行けなかったことを謝り、なぜ歌わなかったのかと聞くと、「お父さんが来なかったから、歌えなかった」と答える。

テジョン駅に着き、乗客たちは中央口に行かされるが、ソグはスアンをかかえて南口へ向かう。しかし、軍隊の兵士たちもすでにゾンビとなっており、乗客たちに襲いかかってくる。
あわてて列車へ戻る乗客たちだったが、かなりの乗客が犠牲になる。
ソグとサンファはスアンとソンギョンを先に逃し、必死にゾンビたちと戦う。サンファがゾンビに手こずったが、ソグはサンファが逃げてくるまでなんとか持ちこたえて待ち、駅のコンコースのガラスの扉をロックしてなんとかホームへと逃げた。
ガラスの扉にゾンビが押し寄せ、ガラスが割れてゾンビが飛び出してくる。

特急列車には高校生の野球部員も乗っていたが、ヨングクとその彼女ジニ以外はゾンビとなってしまう。
ホームへ戻ってまた特急列車に乗り込むが、スアン、ソンギョン、年寄り
の姉妹の姉、ホームレスの男が13号車に乗り込み、ソグ、サンファ、ヨングクはゾンビを倒しながら8号車になんとか乗り込んだ。
その他の乗客とジニは15号車に乗っていた。

ジニはヨングクと携帯電話で連絡がつき、8号車にいることを知る。ジニは他の乗客に助けに行くことを提案するが反対される。誰も入ってこられないように、15号車の入り口を布で縛って開かないようにしてしまう乗客たち。

ソグたち3人はトイレに隠れていたスアンたちと合流する。トンネルに入って真っ暗になっている間はゾンビたちが大人しくしているのを利用して、網棚を伝ってなんとか15号車まで移動していくが、入り口が縛られてなかなか開かず、「ソンギョンを頼む」と言い残してサンファが犠牲になり、また姉妹の姉は諦めの気持ちから15号車へ移動することを拒み、妹の目の前で襲われゾンビとなってしまった。
15号車に逃げ込んだものの「感染しているかもしれない」とバス会社の重役であるヨンソクにすごい勢いで言われ、運転席との連結部に閉じ込められるソグ、スアンたち。

このヨンソクは自分だけ助かるために平気で他人を犠牲にする、自分勝手な人間の見本のような人間だった。

15号車では姉妹の妹がゾンビになった姉を扉越しに見て、扉を開けてしまったため残った乗客の多くが感染した。
ソグたちは連結部に閉じこめられていたため、被害を免れた。

列車は東テグ駅の手前で線路がコンテナによって塞がれていたために停車し、運転手は走れる列車を探すと言って車外に出る。
線路には車両がいくつも停まっていたが、中にいるのは全てゾンビだった。
後ろから走ってきた暴走列車が横倒しになってしまい、ソグたちは列車の下敷きになる。
なんとか車両からソグとスアンは抜け出したが、他の乗客が車両に挟まれて抜け出せず、横倒しになった窓には大量のゾンビが騒ぎ立てていて、今にも窓ガラスが割れそうだった。
ホームレスの男が犠牲になり、ソグとスアン、ソンギョンはなんとか列車から抜け出した。

この列車から重なり落ちてくるゾンビの量がものすごく、全部本物の人間で撮影しているとしたら、よく圧死しないよねというくらいものすごい人の山だった。

運転士はなんとか走れるディーゼル機関車を見つけて発車するが、運転席がゾンビに襲われ運転席に逃げ込んだヨンソクは、運転士でゾンビを防いで列車を走らせる。
運転士は最後まで職務を全うする使命の人だった…

なんとかディーゼル車に乗り込むソグたちだったが、運転席にいたヨンソクも感染していた。スアンを守るためにヨンソクと戦うソグだったが、手を噛まれて感染してしまう。ヨンソクをなんとか列車からふるい落としたが、感染したためにゾンビになる前に自ら列車から落ちていくソグ。
スアンが泣きながら「お父さん」とすがるが、まさかソグまで犠牲になるとは思ってなかったのでちょっとびっくり。ここまで救いがなくやられてしまうとは…

結局生き残ったのはスアンと妊婦のソンギョンだけ。
釜山の手前で列車は止まり、列車を降りると至る所に死体があり、トンネルの手前にバリケードが張られていた。
トンネルを歩いていくスアンとソンギョン。トンネルの出口では近づいてくる二人を、ゾンビなのか人なのか判断がつかず、いつでも殺せるように兵士が銃の照準を合わせていた。

スアンは事業参観で歌えなかった歌を歌い始めた。歌いがながら歩いてくるのを見て兵士はゾンビではなく生存者であることを知り、二人を救助するのだった。

この最後の歌を歌うところが、スアンは淡々と歌っているのにもかかわらず、涙が出てきてしまう…

評価:
2a


ドリーム【極上音響上映】

原作:マーゴット・リー・シェタリー『Hidden Figures』
監督:セオドア・メルフィ
脚本:セオドア・メルフィ/アリソン・シュローダー
製作:セオドア・メルフィ/ファレル・ウィリアムス/ピーター・チャーニン/
   ドナ・ジグリオッティ/ジェンノ・トッピング
音楽:ファレル・ウィリアムス/ハンス・ジマー/ベンジャミン・ウォルフィッシュ

キャサリン・ジョンソン:タラジ・P・ヘンソン
メアリー・ジャクソン:ジャネール・モネイ
ドロシー・ヴォーン :オクタヴィア・スペンサー
アル・ハリソン:ケビン・コスナー
ヴィヴィアン・ミッチェル:キルスティン・ダンスト
ポール・スタフォード:ジム・パーソンズ
ジョン・ハーシェル・グレン:グレン・パウエル
ジム・ジョンソン:マハーシャラ・アリ
ジョイレット・コールマン:ドナ・ビスコー
司書:ローダ・グリフィス
ミズ・サマー:マリア・ハウエル
レヴィ・ジャクソン:オルディス・ホッジ
ユーニス・スミス:ペイジ・ニコレット
リポーター:ゲイリー・ウィークス
コンスタンス・ジョンソン:サニーヤ・シドニー
ルース:キンバリー・クイン
カール・ジーリンスキー:オレク・クルパ、エンジニア。

1960年代、ソ連との冷戦時代のアメリカで宇宙開発に携わる3人の黒人女性の奮闘を描き、アカデミー賞の作品賞、脚色賞、助演女優賞にノミネートされた作品。
最初「ドリーム 私たちのアポロ計画」という邦題がつけられていたらしいが、この作品はアポロ計画ではなくマーキュリー計画を題材としているので、「なんで関係ないアポロ計画よ?」とSNSで炎上し、土壇場で「ドリーム」だけのタイトルになったらしい。

NASAで働く女性ちのファッションが、すごく力がこもっていてすごいと思った。
ハイヒール、それもピンヒールを1日履きっぱなし、しかもこれで走ってくんだからすごい。ウエストはすごく絞ってあるし、メアリーの履いていたパンツ、ファスナーが前じゃなくてスカートのように後ろについているデザインのものがあって、窮屈じゃないのかなと思った。

メアリーは辛辣ではっきりものを言うけど、交渉もすごくうまくて「やるな〜」という感じ。
ドロシーは冒頭の車のエンジン修理が伏線というか、機械にめっぽう強い。
そしてキャサリンは計算で結果を出すのが正確で早い。
まだ実用的な「コンピュータ」というものが存在していない時代、宇宙から帰ってくるポッドの落下地点は、キャサリンたち人間が計算していたのだ。

ドロシーが今後を見据えて頼まれてもいないのにFORTRANを自ら習得しようとし、仲間たちにも「職をなくしたくないでしょ?だったらやるのよ」と言って習得させてるのがすごいと思った。
こうやって先手先手で行動していかないと、チャンスを逃してしまうものなのね・・・

エンターテインメントとしてわかりやすく脚色されているようなので、実際とは異なる点があるようだが、見終わったあとはスカッとする気分になれる。
関係ないけど、以前に史実を元
にした「チョコレートドーナツ」という映画をすすめられて見たが、史実通りだと救いのない結末で「勧善懲悪とか、神の鉄槌が降りるとか、そいういうのが欲しかった」と思ったことはあるので、ケースによるとは思うが
「物語」としての脚色はありだと思う。

ポールとルース、ミッチェルの分かり易い差別の演出で、メアリーが不満をぶちまけるところはちょっとスカッとする。
また、メアリーの「ゴールに近づくと、そのゴールが遠ざけられるのよね」は、不遇に扱われている者にとっては「その通りだよなぁ〜」と思った。

ケビン・コスナーを久しぶりに見たけど、年取ったなぁ。肌がカサカサ担った感じがする。
ところで、予告編の訳と本編の訳がかなり異なってる部分があるが、どっちがより正確なんだ?

「極上音響」だったけど、ダンケルクとの違いがよくわかんなかった。








ネタバレの
あらすじ














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主人公のキャサリンは幼い頃から秀才で、学校の先生が進学を熱心にすすめられる。飛び級して大学へ進学し、優秀な黒人の同僚メアリー、ドロシーと共にNASAへ勤務するようになる。
まだ黒人への差別がある時代、白人は西棟、黒人は東棟と勤務地が分かれており、トイレはもちろん、コーヒーや水飲み場まで「有色人種用」と「白人用」が分けられていた。

ソ連が一足先に人工衛星を打ち上げたことで、スペース・タスク・グループ(STG)は危機感を募らせていたが、解析幾何学ができる職員がおらず困っていた。キャサリンが計算係としてSTGへの勤務を命じられるが、そこは白人だけが勤務しており、ヘッド・エンジニアのポールは黒人のキャサリンのことをよく思っていなかった。ボスのハリソンはポールの計算の検算キャサリンに命じるが、ポールは重要機密は黒く塗った資料を渡したため、キャサリンの検算は実質不可能な状態だった。

仕事中にキャサリンはトイレに行きたくなったが、同じ職場の女性職員のルースに聞いても「黒人用のトイレがどこにあるか知らない」と言われ、元の職場の東棟まで用を足しにいかなければなからなかった。毎日キャサリンは書類を抱えてハイヒールでトイレまで走って行くことになった。
キャサリンが何気無く室内にあったポットからコーヒーを注ぐと、周りの白人は「信じられない」というような顔をし、翌日ポットの横に「黒人用」と書かれた小さいポットが置かれていた。しかし、中身は入っていなかった。

ある時、渡された資料を光にかざすと「アトラス」という文字だけが読めたため、キャサリンは黒板で計算を行った。トイレに言って戻ってくると、部署のみんなが「誰が解いたんだ?あってる」とざわざわ話し合っていた。
ハリソンに呼ばれ「この計算をしたのは君か」と尋ねられ、機密事項は黒く塗られているのにどうして解けたんだ、と聞かれる。
「そんなのは行間を読めば理解できます」
「このアトラスはどうやって知ったんだ」
「光に透かしました」
ハリソンは書類をかざして見えることを確認し、ポールに「もう機密事項は塗らないで渡していい」と言うとポールは反対するが、ハリソンは却下する。

一方、メアリーは打ち上げポットを作成する部署に配属されていた。白人の同僚から「エンジニアの資格を取るべきだ」と言われるが、メアリーは「自分は黒人女性だから、そんなのは過ぎた願いだと知っているので望まない」と言う。
「もし君が白人の男性だったらどうだ?エンジニアになりたいだろう?」と言う問いに
「そうだったらとっくに(エンジニアに)なってます」と答えるメアリー。

宇宙飛行士に選ばれた軍人が、訓練のためNASAへやってくる。ジョン・ハーシェル・グレン大佐は黒人女性たちのところまで挨拶にやってきて、キャサリンたちと話をする。
アメリカの有人飛行は成功したが、大気圏突入時に外壁が剥がれ、飛行士は助かったがポッドは海の底へ沈んでしまい、貴重な資料となるはずだったポッドは回収不能となってしまった。

日曜の礼拝で、キャサリンは黒人の軍人であるジム・ジョンソンと出会う。キャサリンは夫と死別し、二人の女の子がいた。ジョンソンは初めて会った時からキャサリンをずっと見つめていた。メアリーとドロシーはキャサリンとジョンソンを二人だけにするが、ジョンソンはキャサリンの仕事について「女性にそんな重要な仕事をさせるなんて」と言ってしまう。キャサリンは「自分は大学も出て学位も取っている。そんな優秀な女性がNASAには沢山いる」と誇らしげに話し「あなたとは縁がなかった」と去って行く。
しかし、ジョンソンは諦めず、少しずつキャサリンとの距離を縮めていった。

キャサリンはいつものようにトイレに走っていたが、雨が降ってきてずぶ濡れになった。STGではハリソンが「キャサリンがいない。どこいったんだ。1日に何度も、1回40分もいなくなる!」と怒っていて、そこへキャサリンがずぶ濡れで戻ってくる。
「君をかっているのに、なんでそんなに席を外すんだ!」
と言われ
「私のトイレがないからです」
と答えるキャサリン。意味がわからないハリソンに
「黒人用トイレが800m行かないとないんです!毎回地の果てまで行かなきゃならない。朝から晩まで身を粉にして働いているのに、誰も私のコーヒーを触ろうともしない、スカート丈もひざ下まで、アクセサリーは真珠のみ、真珠なんて黒人の女性のお給料では買えるわけない!」と激昂するキャサリン。
「・・・ですから、許してください、1日に3〜4回トイレに行くことくらいは」
キャサリンが部屋を出て行くと、ハリソンは「黒人用」と書かれた小さなポットを見つけ、「黒人用」のラベルを剥がす。
建物のトイレに掲げられている「Colored」の標識?を金棒のようなもので叩きこわすハリソン。周りで見ていた女性たちに
「これでこのトイレは『白人用』でもない『黒人用』でもない、ただのトイレだ。君たちは一番近い、好きなトイレに入ればいい。・・・NASAでは小便の色はみんな同じだ」と標識を持って立ち去るハリソン。

メアリーはミッチェルから、エンジニアになる資格を取るには条件があると言われ資料を渡されるが、それには大学での学位の取得が必要だった。高校で講義を受けてもかまわない、となっていたが指定された高校は白人専用の学校だった。申請をだすが却下されたメアリーは裁判を起こし、判事に「あなたは今までいろいろな『初めての例』を作ってきた。今ここで私の入学を許可すれば、『初めて黒人女性がエンジニアになる手助けをした』判事になれるんですよ。宇宙へ行くアラン・シェバード・紅蓮は初めて宇宙飛行をしたアメリカ人として永遠に記録されるでしょう。あなたが今扱っている訴訟のうちで、100年後まで残るものはどれですか?どの訴訟があたなに『初めて』の称号を与えてくれますか?」と言って交渉する。
判事は「夜間講座だけだぞ」と言って通学を許可した。
メアリーは夜間高校へ通うようになる。

ドロシーは前職の管理職がやめてから1年、黒人女性の仕事の割り振りを行なってきた。白人の上司のミッチェルに管理職の申請を出すが却下される。「管理職に昇格させてほしい」と言うが、「それはできない。このNASAでは技術の進歩は早く、昇進は遅くが常識」と言われてしまう。メアリーとキャサリンは能力を認められているのに、自分だけ取り残されているような気持ちになるドロシー。
ちょうどその頃、IBMのコンピュータが打ち上げの軌道計算のために導入されたが、コンピュータルームの扉よりも機械が大きかったため、壁を壊して部屋の中に持ち込まれた。
常駐の技術者はコンピュータを起動することができなかったが、ドロシーは機械を少し見ただけで「接続が間違ってる」と繋ぎ直し、起動させた。
ドロシーはこのコンピュータが本稼働したら、計算係の自分たちは職を失うことを悟り、プログラムの使用言語であるフォートランを計算係の女性たちに学習させることにする。

キャサリンは次の打ち上げ計画の計算を先に始めさせてほしい、とハリソンに頼んで許可をもらう。しかし毎日条件が変更になり計算し直しとなるため、ポールに「会議に同席させてほしい。そうすればもっと早く対応ができる」と頼むが「女性は会議には出席できない決まりだ」と却下される。そこへハリソンが来て「何を揉めてる」と言うので、キャサリンはハリソンに「会議に同席させて欲しい」と話すが、ポールは「前例がない」と言う。キャサリンはハリソンに「責任者は誰ですか?責任者らしい決断をお願いします」と言われ、ハリソンはキャサリンに「口は開くな」と言って会議への同席を許可する。
ここで予告では「責任者はだれだ?」のあとにキャサリンが「あなたです。態度がデカイから」と言っているが本編では「責任者らしく振舞ってください」みたいな訳がついていた。英語は聞き取れなかったのでどっちの訳が正しいんだろうか?

会議ではポッドの回収地点の割り出しと、あまりに広範囲が想定される場合は軍が対応し切れないため、どうやって回収するかが問題となっていた。キャサリンは、突入時のスピードを聞かれポールが資料を探している間にそのスピードを答える。そしてハリソンに言われチョークを受け取ってその場で黒板に着陸地点を計算で割り出し、回収可能であることを告げた。

ある日キャサリンが帰宅すると、みんながお洒落をしてディナーの準備をしていたため、「今日は何かの記念日?私忘れてたかしら」と言う。そこへジョンソンが料理を運んでくる。そしてキャサリンの前に置いてある指輪の箱を示す。ジョンソンは「キャサリンと家族になることは、娘たちとも家族になるということだから」と言い、「改めてロマンチックなプロポーズをするよ」と話す。娘二人も二人の結婚を祝福する。キャサリンは幸せそうにジョンソンの母親譲りの指輪をはめた。

IBMのコンピュータの稼働が本格化し、IBMの社員だけではプログラマが足りないため、東棟の計算係の女性がプログラマとして採用される。それはドロシーの頑張りで実現したのだった。
女性たちが活躍するにつれて、西棟の白人女性からもフォートランを習いたいと言う声が上がり、ミッチェルはドロシーに教えてくれるように頼むがドロシーの答えは「それを決められるのは管理職だけよ」だった。

コンピュータによって早く計算できるようになり、キャサリンの仕事はなくなったため、東棟に戻ることになった。ハリソンはキャサリンに「力が及ばずすまない」と謝る。ルースは「これ、結婚祝い。結婚するって聞いたから」と包みを渡す。開くと中には真珠のネックレスが入っていた。「ハリソンの気持ちよ。選んだのは奥様でしょうけど・・・」

ドロシーはミッチェルから管理職への昇格を言い渡される。西棟の女性たちもドロシーの下で働くことになった。
キャサリンはジョンソンと結婚式をあげる。

打ち上げの日が決まり、打ち上げの準備の様子を東棟のみんなと見ているキャサリン。
ハリソンが最終確認をしていると、コンピュータの検算の結果が異なっていることに気がつく。急いで電話で準備塔へ連絡するが、宇宙飛行士のグレン大佐は「キャサリンが大丈夫と言ったら俺は安心して出発できる」と答える。
ハリソンの命令でキャサリンを探しに、東棟まで走るポール。キャサリンがトイレに通った道を白人のポールがキャサリンを探して走るはめになった。ポールは訳を話し、キャサリンはその場で計算を始める。結果が出ると二人は急いでSTGまで走って戻った。会議室に向かうポールとキャサリンだったが、ポールは中に入ったがキャサリンは入れず扉が閉められてしまった。ハリソンが出て来てカードを渡しキャサリンを会議室に入れる。
キャサリンの答えを電話で伝えるハリソン。グレン大佐は「キャサリンに礼を言っておいてくれ」と言い宇宙へ旅立った。
地球を7周(確か)して再突入するまでに、10時間くらいは時間があった。
大気圏突入時、グレン大佐はキャサリンの計算通りの軌道にのせるが、パネルが剥がれ始め「熱くなって来た」という連絡を最後にグレン大佐と連絡が取れなくなる。しばらくして回線が復活し元気なグレンの声が聞こえた。

キャサリンはその後もSTGに勤め、ポールはキャサリンにコーヒーを入れるようになっていた。人類を月に送るアポロ計画でも活躍し、2015年には名誉ある大統領自由勲章を受賞する。キャサリンの功績を記念して、ラングレー研究所にはキャサリン・ジョンソンの名をつけた施設も建設された。
ドロシーは黒人初の女性管理職となり、メアリーもエンジニアとして活躍した。

最後にモデルとなった3人の写真が出てくるが、キャサリンはどう見ても白人だった。
なんで?と思ったら実際は白人とインディアンと黒人の混血で、黒人の父親に育てられたため黒人として生きて来たそうだ。
また、映画で描かれているほどNASAでは差別はひどくなかったらしい。

最後に「この映画を作るにあたってXXXの時間がかかった」みたいなテロップが出た。
エイリアンでも出たけど、こういうの、はやってるの?

評価:2c


ブレードランナー2049【極上爆音上映】

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:ハンプトン・ファンチャー/マイケル・グリーン
原案:ハンプトン・ファンチャー
原作・キャラクター創造:フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』
製作総指揮:リドリー・スコット/ティム・ギャンブル/フランク・ギストラ/
      イェール・バディック/ヴァル・ヒル/ビル・カラッロ

K:ライアン・ゴズリング(加瀬康之)
リック・デッカード:ハリソン・フォード(磯部勉)
ジョイ:アナ・デ・アルマス(小林沙苗)
ラヴ:シルヴィア・フークス(志田有彩)
ジョシ警部補(マダム):ロビン・ライト(深見梨加)
マリエット:マッケンジー・デイヴィス(行成とあ)
アナ・ステリン博士:カーラ・ジュリ(英語版)(恒松あゆみ)
ミスター・コットン:レニー・ジェームズ(辻親八)
サッパー・モートン:デイヴ・バウティスタ(木村雅史)
ネアンダル・ウォレス:ジャレッド・レト(桐本拓哉)
ココ:デヴィッド・ダストマルチャン(上田燿司)
ドク・バジャー:バーカッド・アブディ
フレイザ:ヒアム・アッバス(藤生聖子)
ナンデス:ウッド・ハリス(白熊寛嗣)
ファイル係:トーマス・レマルキス(中村章吾)
レイチェル:ローレン・ペタ(ベースモデル)/ショーン・ヤング(アーカイバル・フッテージ)(岡寛恵)
ガフ:エドワード・ジェームズ・オルモス(佳月大人)

ブレードランナーは、直前にファイナルカットを見て予習したが、眠くなってしまった…
ブレードランナーの舞台はは2019年、再来年だがブラウン管のモニタ、拡大するのに声で指示したり、この当時はこれが最先端の技術と思われていたのか…

前作のあらすじ
4年という寿命が設けられていたネクサス6型の4体のレプリカントが、自分達の存在を認め寿命を伸ばしてもらおうと、製造元のタイレル社の技師を脅して製造主であるタイレル博士に会いにいくが、それは技術的に不可能だ、と言われ博士を殺す。レプリカントを「解任(抹殺)」する使命を与えられたブレードランナーのデッカードは、逃亡したレプリカント達を殺すが、最後の一人のバッティは自分の死期を悟りデッカードを助け、寿命が来て息絶える。タイレル社で出会ったレプリカントのレイチェルと恋に落ちたデッカードは、レイチェルを連れて姿を消した。


低音が響いて結構ちゃんと爆音だった。

2049ではネクサス9型が主流となっており、レプリカントを処分するブレードランナーもレプリカントであることがはっきりと語られていたが、デッカードがレプリカントであるとは言われてなかった。

冒頭でブレードランナーのKはネクサス8型のモートンを「解任」しにいくが、その時の壁を突き破る格闘がバッティとの格闘にそっくり。他にも映像を操作するのに声で指示したり、ジョイの衣装がビニールだったりと前作で使われていた演出が結構出てくる。

Kの住んでいるアパート、ビルの上にあるようで切り抜かれた文字の看板?がカタカナだったが、裏側から出し一部しか映らなかったのでなんて書いてあるかはわからなかった。
また、ネオンサインに「おさけ」とあったり、コンピュータが「ご希望のデータは壊れています」と日本語で答えたりするカットがあった。

デッカードの前にレイチェルが現れるカットがあるが、若い頃のレイチェルそのまま、衣装もあの時の肩パットが張ったものだった。デッカードはこんなに年取ったのにどうやってこの姿!?と思った。

寝不足だし2時間半以上と長いし、途中で眠くなってしまうかと思っていたが、眠くもならずまぁまぁ楽しめた。
前日譚の短編3作は見終わってから見たが、本編内で語られているため事前に見てなくてもあまり問題なかった。








ネタバレのあらすじ








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前作で逃亡したレイチェルとデッカードは映画後半までなかなか出てこなかった。

レプリカントであるKは、プライベートではホログラムのAIのジョイをバーチャル恋人として過ごしていた。
この「誰かを好ましいと思う」という感情を持っていること自体が、すでに魂のある「人間」に近い、というかほとんど同じなのではないか?
しかしジョイもKを慕っており、レプリカントのマリエットに自分とシンクロしてKとセックスしてくれるよう依頼したりしてうたが、このカットはホログラムと生身の人間がシンクロしていく様子がうまく描かれていた。
マリエットは後で出てくる反乱軍のリーダーであるフレイザから「Kを見張れ」とひそかに指示を受けていた。
ジョイは「Kじゃなく名前を呼びたい」と言ってKに「ジョー」という名前をつけるが、街中にあふれるジョイのCMで「あなたはグッド・ジョーね」とジョイは言っており、所詮はプログラムされた愛情だったのか?と思った。

Kが「解任」したモートンは、死ぬ間際に「俺は奇跡を見たんだ。お前にはわかるまい」と言い残す。
モートンの農場の敷地内に立っている木の根元からトランクのようなものが発見され、中にはレプリカントの女の綺麗に洗った骨が保管されていた。
骨を拡大していくと、レプリカントであることを示すシリアルナンバーが刻まれていた。
この拡大する操作が、前作と同じ声で操作していくので、「いまだにピンチ操作じゃないのね」と思ったのだった。
骨盤にはが出産時にできたと思われる傷があり、さらにメスのような傷も残っていたことから、死因は信じられないことだがレプリカントが妊娠し、出産時に骨盤が狭かったために帝王切開を行い、その後死亡したのだろうという結論になった。モートンは救護兵だったため、モートンが取り上げたのかもしれない。
レプリカントが出産したということが世間に広まれば、大変なことになる。それこそ、人とレプリカントの違いなどなくなってしまい戦争になってしまうだろう。
Kの上司のジョシはそう考え、Kに生まれた子供と事実の抹殺を指示した。

レプリカントの製造元はタイレル社だったが、現在はウォレス社が管理していたためレプリカントの女のシリアルをウォレス社に照合しにいくK。対応したのはウォレスの直属の部下であるラヴで、レプリカントはレイチェルという名前であることはわかったが、大停電でデータの大部分が失われており、残っていたのはかつてデッカードが「この女性がレプリカントかどうかテストしたい」と言ってテストした時の肉声だけだった。

Kはレプリカントの子供の手がかりを探しにモートンの農場にやってくる。木の根元にはトランクを掘り出した真四角の穴が空いており、木の根元には「6・10・21」と彫られていた。Kはその数字に見覚えがあった。子供の頃に持っていた木の馬のおもちゃにその数字が彫られていたのだ。そのおもちゃを取られるのが嫌で、孤児院の炉の中に隠した記憶があった。

Kは2021年6月10日生まれの子供を検索し、2人の子供がいることを知る。一人は女の子ですでに死亡、もう一人は男の子で孤児院に入れられいた。
その孤児院を訪ねていくが、サンディエゴにある孤児院はゴミ溜めのスラムのようになっていて、Kは住民に襲われるが、ウォレス社のラヴが密かにKが襲われないように辺りを爆破させて手助けしていた。ウォレス社ではレプリカントを大量生産するためにレプリカントに「出産」させることを考えていた。そのためには実際に産み落とされたレプリカントの子供を手に入れたいと考えていたからだった。
そこはKの記憶にある孤児院と同じもので、なんと記憶通りに自分が隠した木の馬のおもちゃがそこにはあった。
しかし子供の記録はその年の記録だけが破り取られており、詳細はわからなかった。

前作でも語られていたが、混乱を防ぐために全てのレプリカントには記憶が埋め込まれている。Kは自分の記憶は作られたものではないようだったため「産み落とされたレプリカントの子供」が自分ではないかと思い、記憶のスペシャリストであるアナ・ステリン博士の元を訪れる。博士は免疫不全の病でガラスケースの中で生活していた。
自分の記憶を博士に見せると、博士は涙を流し「これは誰かの記憶で植えつけられらもの」だと言った。「くそっ」と失望と憤りをあらわにするK。

一方、ウォレス社のラヴは、署内に入り込みレイチェルの骨を盗み出す。

Kは上司のジョシに呼び出される。レプリカントがうける試験の結果がよくなかったためだ。レプリカントの子供は処分した、と報告するK。48時間の停職処分となった。
ジョシのところへラヴがレプリカントの子供の消息を聞きに来るが、ジョシは答えることを拒んだため殺されてしまった。

Kは出産したレプリカントと一緒に消えたブレードランナー、デッカードを探すことにする。
ジョイは「自分のデータをモバイル端末に移し、アンテナを追って追跡できないようにして一緒に連れていって欲しい(バックアップが取れないため万が一の時にはデータが失わる=死ぬことを意味する)」とKに懇願し、一緒に連れていってもらう。かつてデッカードと仕事していたガフを訪ね、デッカードのことを聞くK。デッカードは廃墟となったラスベガスのホテルで犬と暮らしており、訪ねてきたKを怪しく思い殺そうとする。エルビス・プレスリーのホログラムが映し出されたクラブのようなところで、もみあい殴り合いをするKとデッカード。
Kはデッカードからレイチェルの子供について聞くが、デッカードは子供が生まれる前にレイチェルのそばを離れ、子供の安全のために「他人」として生きていくことを望んだためその子が今どうしているかは知らないという。

Kの居場所を突き止めたラヴが飛行艇でやってきて、デッカードを捉えてしまった。
Kもボコボコにされジョイがホログラムで現れて「やめて!」と懇願するが、ジョイのメモリースティックはラヴに踏み潰されて破壊され「愛してる」の言葉を残してジョイは消えてしまった。

ラヴが飛び去った後に残ったウォレス社のレプリカントを倒したのは、レプリカントの子供をシンボルに反乱を起こそうとしているレプリカントたちだった。その中にはマリエットもいた。
女性リーダーのフレイザがレイチェルが出産した時のことを話し「彼女」はなんとしても守らなくてはならないと言ったためレイチェルが生んだのは女の子であったことが判明する。Kは「記録では男の子だった」と言うが「情報が操作されているのよ。彼女を守るためには当然あり得ることでしょう?」というフレイザに、がっくりと座り込むK。「まさか、自分が、その子だと思った?産み落とされたレプリカントの子供は自分だと思った?」
うなだれるKに「ここにいる誰もがそう思って、そうだと夢見てるのよ」と語りかけるフレイザ。
さらわれたデッカードから子供の情報が漏れることを恐れ、フレイザはKに「使命を持って大義のために人を殺すのは、最も人間らしい行動よ」とデッカードの抹殺を依頼する。

デッカードはウォレス社に連れて行かれた。ウォレスはデッカードに「君がレイチェルを好きになったのは、最初から仕組まれていたことだとしたら?我々に協力してほしい。君のためにレイチェルを用意したよ」と言い、暗闇から若い姿のレイチェルが現れた。「レイチェルの瞳はグリーンだ」とデッカードは協力を拒むと、ラヴはレイチェルの姿のレプリカントを射殺した。

レイチェルの瞳はこの時現れたレプリカントと同じブラウンだが、大停電でデータが失われていたため、本当の瞳の色はわからなくなっていたからウォレスは反論しなかったんですかね?
レイチェルはレプリカントだが本人にはレプリカントとは知らせておらず、デッカードからそのことを知らされて戸惑っていたので、特別なレプリカントであったんだろう。

ラヴはデッカードをオフワールドへ連れ出し、そこで協力させようと護送車両に乗せるが、町の外へ出たところでKの車に襲われ、海岸に墜落する。Kとラヴは死闘の末、ラヴをなんとか海中に沈め、水死させる。潮が満ちてきて座席に縛り付けられていたデッカードは溺れ死にそうになるが、Kがなんとか助け出す。

この死闘がとにかく長く、ラヴは死なないんじゃないかと思ったが、最後には動かなくなった。その間満ちてくる潮でデッカードは何度も水中に沈み、死にそうだった。
ラヴはウォレスに忠実だったが常に恐怖を抱えていて「自分はウォレスの言う『天使』で特別な存在なのよ」と自分に言い聞かせ「従順ないい子」であろうとしているところが哀れな感じだった。

Kはデッカードに「合わせたい人がいる」とステリン博士の研究所に連れていく。木彫りの馬を渡されたデッカードは「オマエにとって俺は洞言い鵜存在なんだ?」と尋ねるがKは少し微笑んだだけだった。施設内に入るがKはそのまま雪が積もった入口の階段に腰掛け、仰向けに倒れた。腹部のラヴから受けた傷から出血していた。
Kが死んだカットはないが、流れている音楽が前作のバッティが死んだ時と同じ音楽ということは、やっぱり死んでしまったということなのか。

Kがステリン博士が「その子」であったのかを知ったのかが分かりづらい。
「本物の記憶とは体感を伴うものなの」と言いながらKの記憶を見て、涙を流した=その時の感情が思い起こされた=アナの記憶ということらしいのだが・・・

デッカードが室内に入ると、ステリン博士は無邪気にバーチャルの雪を眺めていた。ガラス越しに対面するデッカードとアナ・ステリン。物語はそこで終わる。

評価:
2b


KUBO 二本の弦の秘密

監督:トラヴィス・ナイト
脚本:マーク・ヘイムズ/クリス・バトラー
原案:シャノン・ティンドル(英語版)/マーク・ヘイムズ
製作:トラヴィス・ナイト/アリアンヌ・サットナー

クボ:アート・パーキンソン/矢島晶子
サル/サリアツ(クボの母):シャーリーズ・セロン/田中敦子
クワガタ/ハンゾウ(クボの父):マシュー・マコノヒー/ピエール瀧
月の帝(ライデン):レイフ・ファインズ/羽佐間道夫
闇の姉妹(カラスとワシ):ルーニー・マーラ/川栄李奈
ホサト(村人):ジョージ・タケイ/佐野康之
ハシ(村人):ケイリー=ヒロユキ・タガワ/さかき孝輔
カメヨ (村人):ブレンダ・ヴァッカロ/小林幸子
マリ:メイリック・マーフィ/杉山あいり
ミナエ:ミナエ・ノジ
アイコ:アルファ・タカハシ
ミホ:ローラ・ミロ
ケン:ケン・タケモト

公開1週目なのに、パンフは売り切れだった…
シン・ゴジラといい、君の名はといい、売り切ればっかりだよ…

お子様向け?なのか、夜の回にかからないので、金曜の昼間に行ったが、見にきている客層がなんだか不思議だった。
いちおうプレミアムフライデーとやらだった(私は代休で1日休んだけど)が、後ろからは「スクリーン張り替えた効果はよくわかんない」という声が聞こえるし、隣はあまり若くない男の人だったし、学生はいなくて大人ばっかりだったよ。

ストップモーションアニメーションだが、そうとは思えない滑らかな動き、特に口元の動きはコマ撮りとはとても思えない。
メイキングを見ると、3Dプリンターで全ての動きの顔のパーツを作り、入れ替えているようだ。
髪は人毛をシリコンで固めているそうだが、風になびく感じがすごく自然に表現されていた。
背景はクロマキー合成、人形も自立しているわけではなく支柱があるようだがこれもCG処理で消しているらしい。

引きの画像も多く、巨大なスタジオのセットでこの広い空間を撮っている。
水面の動きもまるでCGのよう。これはそのように動く模型のようなものに布をかけて表現しているようで、荒れ狂う海は板状の紙?を縦に並べて倒れる様を横から撮っていたが、まるで王蟲のゴムマルチのようだとちょっと思った…
CGでモデリングしているところもあったので、背景(割れる海とか?)はCGも使っているようだ。

冒頭の三味線の音に合わせて折り紙が動いていくカットはすごかった。わくわくする感じ。

映像はものすごく素晴らしいかったんだけど、日本語吹き替えはかかっておらず字幕で見たので、舞台は日本だがなんとなく異国の地?のような感じだった。
和太鼓やふんどし姿は一応日本ぽく、訳も良かったけど吹き替えで見たかったなあ。

が、連日続いた残業疲れのせいなのか体調が良くなかったのか、結構寝ていたはずなのに途中からものすごい睡魔が。
ということは面白くなかったってことですかね?
ブレードランナーは眠くならなかったのに…

ストーリーはちょっと?と思うところもなくはないけど、映像がすばらしいので4点かな。








ネタバレのあらすじ






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クボの母は背中にクワガタの紋章が入った袿を着て荒れ狂う海の中を小舟にのり、三味線の魔術で一人逃げていた。小舟が沈み海に投げ出されたが、浜辺に打ち上げられた。着ていた袿も打ち上げられていたが、その中には片目を失った赤子、クボがおり、元気に泣いていた。

数年たちクボは10歳くらいに育った。クボの母は色々とスーパーな女性だったが、壊れっぷりもスーパーだった。
こんなんでよくここまでクボは育ったなあと思う。
母親にご飯を食べさせてあげているが、口元についたご飯粒を食べさせるという細かい演出。
着物の動きも良くできていた。
朝はダメで夜になると調子良くなる病状なのかも。
夜になると普通に話ができ、母はクボに「必ず猿のお守り(木彫りの人形だがチャームと言っていたのでお守りだろう)をいつも持っていること、夜になったら絶対に表に出ないこと」をいつも言い聞かされていたようだ。
この二人は海辺にある四角錐のような岩のてっぺんに住んでいるのだが、アップからものすごく引いた映像になるので、これは人形以外CGだよね?

クボは小銭を稼ぎに近くの村へ行き、三味線で折り紙を動かす「芸」でおひねりをもらっていたようが、お祭りの時に「灯篭に火を灯すと死んだ人と話ができるよ」と言われ、折り紙で灯篭を作って川べりの岩に置く。
こういう言われ方をしたから、灯籠流しがあってもお盆とは全く思わなかった。メイキングを見たら「御盆」と幟?に書かれてたけど、提灯に書くことはあっても旗には書かないんじゃないか?
ここでナスの牛とキュウリの馬が出てくればお盆だと思ったかもしれないけど。
他の人の灯篭には死んだ人が宿って話ができていたが、クボの灯篭には灯はつかず父親の霊来なかった。
クボの父は死んでいないので、当然だけど。
灯篭を丸めて投げるクボ。日が落ちて夜になってしまい母のいいつけを破ってしまったクボは、闇の姉妹にみつかってしまい襲われそうになるが、そこに母が現れクボの背中に魔術で昆虫のような羽を生えさせて逃がした。この時に母の髪が1本、クボの手の中に残った。

気がつくと雪原に横たわり、目の前には猿がいた。
「私に見覚えがあるだろう?」と猿に言われると、その顔は母に持たされてた猿のお守りのようだった。
「え?だって猿おじさんって…」
「その時私が行きていたら、ものすごい屈辱だったろうね。あんたのお母さんが最後の力で私に魔力を吹き込んだんだよ。私の使命はあんたの命を守ることだ。3つの武具を揃えて命を守るんだよ」
猿はクボが握っていた母の髪をこよって腕輪にし「身につけて置くといい」と言って渡す。
1本のはずだがものすごいぶっとい髪だった。
なぜか村で披露している時に使っていた折り紙の武者もいて、武者が指差す方向へ二人は進んでいくことにした。

途中で「ハンゾウの家来」だという、呪いでクワガタの姿に変えられ記憶をなくした侍と出会い、一緒に旅をすることになる。このクワガタ侍は、弓を射るのがうまかった。
一行は巨大骸骨の頭に刺さっていた「折れずの刀」を手に入れ、魔術で枯葉の船を作り湖を渡るが、闇の姉妹に襲われる。この船の上での猿と姉妹の戦いっぷりが、モーションキャプチャとは思えないくらいすごい動き。
この湖の底の目玉の妖怪のところでクボは「刺されずの鎧」を手に入れるが、あやうく妖怪の餌食になりそうなところをクワガタに助けられる。朦朧とした意識の中で猿の瞳が母の瞳と同じであることに気づき、猿は実は母が姿を変えたものだったことを知る。なぜ母だと言ってくれなかったのかと言うクボに「私はいつかいなくなる時がくるから、その時のために知らせない方がいいと思った」と言う母。
母は自分が月の帝の娘で、残忍で侍を殺すのが務めであったが、ハンゾウと出会って変わったのだとクボに話す。ハンゾウとの馴れ初めはどうだったのかと尋ねると「あなたをずっと探していた」と言われたんだと少し恥ずかしそうに話してくれた。

あとで知ることになるが、クワガタは実はハンゾウその人で、猿とクワガタの掛け合いは本当に良いコンビだった。つまり親子3人で旅してたってことだ。

クボが夢の中で兜はハンゾウの屋敷にあると見知らぬおじいさんから言われ、ハンゾウの屋敷へ行くが、それは罠だった。闇の姉妹が待ち伏せしており、クワガタが実はハンゾウであったことを姉妹から知らされる。
ハンゾウは記憶を取り戻し猿に「あなたを探していた」というが刺されてしまう。
クボはバチを振り上げ、その手が不思議に光って三味線の弦を打つ。あたりが光に包まれ、闇の姉妹は仮面を破られ倒れたが、猿も2つに割れた木の人形に戻ってしまい、すぐそばに父の弓が落ちていた。
クボは一人になってしまった。

折り紙の武者はずっと一行に着いてきていたが、そいつが指し示した紙を見ると、そこには鐘楼として吊るされた「破れずの兜」の絵があった。
クボは最後にのこった1本の弦を魔術の力で叩くとその場所へ飛んだ。そこはクボがいつも芸を披露していた村だった。
兜を吊るして射る櫓をなんとか壊そうとするが、月の帝が現れ、クボのもう一つの目をよこせと言う。
月の帝は姿を龍のような魚に変え、村をメチャメチャにしながらクボを襲ってくる。クボはなんとか兜をおとして手に入れ、お墓のある川べりへとやってくる。そこには村人たちやあの世から戻って来ていた死者の影もあった。クボは切れてしまった三味線の弦を1本は手首に巻いていた母の毛、1本は父の弓の弦、1本を自分の髪で張り直し、大きく弦を弾いた。
あたりが光につつまれた。光が消えるとそこには月の帝ではなく記憶を失ったただの老人がいた。「わしはどんな人間だったのじゃ?」という問いに、村人たちは口々に「親切ないい人だった」と言い、老人はその言葉を信じていい老人となるのだった。

クボは2つの灯篭を岩に置き父と母に会えたら、と言うとそこに母と人間の姿の父が現れた。
この父はクワガタの時の面影はなかった。
死者の魂を乗せた灯篭は、光りながら鳥へと変わり、夜空に飛び立って行った。
このシーンは予告にも使われていますが、本当に美しく、いったいどうやって撮っているのかと良く見たが、灯籠が折り紙の紙のようになって。鳥へと変化して行った感じ。

エンドロールで巨大骸骨の撮影風景が流れ、頭に刀がぐさぐさ刺さって行く様子が流れた。
イラストが木版画タッチでなかなか粋だった。

2本の弦は別に秘密などないようだった。
3本の弦が切れた後、母の髪、自分の髪を使って貼り直したことなのかと思ったけど、最後に「二本の弦である父と母に捧げる」というメッセージがエンドロールで流れたので、自分のルーツというか産んでくれた両親への感謝、ということのようだった。
折り紙の武者は、ハンゾウの魂だったのかも。

ところでクボの祖父は月の帝で母はその娘、つまりかぐや姫ってこと?妹たちが刺客としてクボを狙うが、なんでこんな設定になっているのかがよくわからない。
そしてもっと謎なのは「KUBO」という名前。
「クボ」と言ったら普通は「久保」じゃん?名前じゃなくて苗字だよ。

評価:
2d


 

 

 

 

 


紫堂トップページシネマの部屋