劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-

企画/原作:サンライズ
監督:米たに ヨシトモ
脚本/ストーリーディレクター:西田 征史
キャラクター原案/ヒーローデザイン:桂 正和
キャラクターデザイン/総作画監督:羽山 賢二/板垣 徳宏/山本 美佳
デザインワークス:小曽根 正美
メカデザイン:安藤 賢司
美術監督:大久保 錦一
3DCGディレクター:笹川 恵介
音楽:池 頼広

声の出演
鏑木・T・虎徹(ワイルドタイガー):平田 広明
バーナビー・ブルックス Jr.:森田 成一
ライアン・ゴールドスミス(ゴールデンライアン):中村 悠一
カリーナ・ライル(ブルーローズ):寿 美菜子
アントニオ・ロペス(ロックバイソン):楠 大典
ホァン・パオリン(ドラゴンキッド):伊瀬 茉莉也
ネイサン・シーモア(ファイヤーエンブレム):津田 健次郎
キース・グッドマン(スカイハイ):井上 剛
イワン・カレリン(折紙サイクロン):岡本 信彦
ユーリ・ペトロフ(ルナティック):遊佐 浩二
リチャード・マックス:小山 力也
カーシャ・グラハム:水樹 奈々
ジョニー・ウォン:麦人
マーク・シュナイダー:大塚 芳忠
ヴィルギル・ディングフェルダー:平川 大輔
アニエス・ジュベール:甲斐田裕子
マリオ:太田真一郎
メアリー・ローズ:ふしだ里穂
ベン・ジャクソン:宝亀克寿
アレキサンダー・ロイズ:横島亘
斎藤さん:岩崎ひろし
鏑木 楓:日高里菜
鏑木 安寿:定岡小百合
鏑木 村正:田中正彦

今回はTVシリーズの後の完全新作ストーリー。
初めて見る方のために、5分でわかるテレビシリーズの紹介あり。
ストーリーをすっかり忘れ切っていた事が判明した…

ドラゴンキッドのパオリンがショートヘアに、折紙サイクロンのカレリンのネガティブ度が増した感じ。
バーナビーのヘアのはね方が随分変わってしまってるんですけど?
前半はちょっとだれ気味かなぁ?
虎徹とバーナビーの1部昇格をめぐってのやり取りも、何となく違和感があったし…「あいつ、大事な事は言わないで…」の伏線だったからしょうがないのかもしれないけど。

TVシリーズを踏襲したカットがたくさんあり、ちょっとニヤっとしちゃうかも。
ゴールデンライアンは、最後までキャラがつかめないというか、最後のセリフは「ライアン、いいやつじゃん」と思う反面、本心から言ってる??と思っちゃうんだよね。

でも、最後は二人のコンビプレーが久々に見られて、楽しかったです。

しかし、往来のモニターですごい事を放送しているのに、交差点を車が止まる事なく普通に走っているのはちょっと違和感を感じる。

劇場でもらえるヒーローカードはユーリ・ペトロフでした。
うーん、違うヒーローが良かった…










以降、ネタバレ








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折紙サイクロンの擬態能力、スーツを着てちゃんと発揮されている所を初めて見たよ。
ネイサンの過去は、まあそうかもしれないけど、現在社長として成功しているのを見てるとそんなに引きずっているようには見えないんだよね。
うなされている期間も無駄に長く引っ張ってるような…

虎徹にみんなが熱烈にカムバックをするところはちょっと出来過ぎかも。
えーみんなそんなに虎徹の事思っていたの??と正直思ってしまう。

ヴィルギルのカットは、作るの大変そう…スピード感あふれる3Dだけど、早すぎて細部が全然わからない。
復讐するにも別のやり方があったんじゃ…?と思ってしまうのだった。

刑務所でのおとり組3人は楽しそうに自分の能力を発揮していたけど、ヴィルギルの表情は…自分の行動をどう思っていたのかな、と思ってしまったのだった。

評価:2a


 

アナと雪の女王(字幕版)

原案:ハンス・クリスチャン・アンデルセン『雪の女王』
監督:クリス・バック/ジェニファー・リー
脚本:ジェニファー・リー/シェーン・モリス
製作:ピーター・デル・ヴェッチョ/ジョン・ラセター
音楽:クリストフ・ベック

声の出演
アナ:クリスティン・ベル/神田沙也加         エルサ:イディナ・メンゼル/松たか子
クリストフ:ジョナサン・グロフ/原慎一郎       オラフ:ジョシュ・ギャッド/ピエール瀧
ハンス:サンティノ・フォンタナ/津田英佑       ウェーゼルトン公爵:アラン・テュディック/多田野曜平
パビー:キーラン・ハインズ/安崎求          オーケン:クリス・ウィリアムズ/北川勝博
カイ:スティーブン・アンダーソン/飯島肇       アレンデール国王 モーリス・ラマルシェ/根本泰彦
バルダ:マイア・ウィルソン/杉村理加         ゲルダ:エディ・マッククラーグ/増岡裕子
アレンデール王妃:ジェニファー・リー/最所美咲    幼いエルサ:エヴァ・ベラ/佐々木りお
幼いアナ:リビー・スタベンラッチ(台詞)      10代のエルサ:スペンサー・レイシー・ガーナス/小林柚葉
     ケイティー・ロペス(歌)/稲葉菜月
子供時代のアナ:アガサ・リー・モン/諸星すみれ

映像は美しく、雪の表現などすばらしい。
自然に歌に入っていくところなど、ミュージカルとしてもとても良くできている。
魔法で氷の宮殿を作りながら「Let It Go」を歌うところは、一緒に歌いたくなる気持ちはよくわかる。

ラストの凍ってしまうところは意外な展開だった・・・
しかし、子供の頃の事故後、悩みを分かち合うのではなく引きこもってしまったことが全ての元凶なのでは?
特に両親が亡くなってからは二人だけの家族になってしまったわけだし、その時に全てを打ち明けていればこんなことにならなかったのでは・・・
エルサを自分の力がコントロール出来るまで閉じこめる、というような教育方法は間違っていたのではないかと思う。

また、エルサが「ありのままでいい」と雪山に引きこもるのも、「ずっと一人、何食べて生きてるの?全て魔法で作ったもので暮らすのか?」と思ってしまうのだった。
総合すると美女と野獣にはやっぱり及ばない・・・

評価:2a


ノア 約束の舟

監督:ダーレン・アロノフスキー
編集:アンドリュー・ワイスブラム
製作総指揮:アリ・ハンデル/クリス・ブリガム
製作:ダーレン・アロノフスキー/スコット・フランクリン/メアリー・ペアレント/アーノン・ミルチャン
脚本:ダーレン・アロノフスキー/アリ・ハンデル
撮影:マシュー・リバティーク
美術:マーク・フリードバーグ
音楽:クリント・マンセル

出演
ノア:ラッセル・クロウ
ノアの妻ナーム:ジェニファー・コネリー
トバルカイン:レイ・ウィンストン
イラ:スカイラー・バーク(子役)/エマ・ワトソン
メトシェラ:ソール・キヤルタンソン/アンソニー・ホプキンス
セム:スカイラー・バーク(子役)/ダグラス・ブース
ハム:ノーラン・グロス(子役)/ローガン・ラーマン
ヤペテ:レオ・マクヒュー・キャロル
ナエル:マディソン・ダヴェンポート

旧約聖書のノアの箱船の新解釈?映画。
聖書の内容を実写化するとこうなるのね・・・

天地創造を地球の誕生から進化に重ねているところは、なるほどなぁと思った。
へびの皮の儀式が何を意味しているのかはちょっとわからなかったですが。
悪がはびこった地上は「これで暮らしていけるの?」と思うほど荒んでいて、トバルカインの傍若無人ぶりはやり過ぎな感じがするが、これくらいひどくないと神が「人類皆殺し」を考えないのかもしれない。
堕天使と思える「ウォッチャー」がノアの手助けをするが、大洪水以前と以後では、世界が異なっていることを感じる。

箱船へ乗り込んできた動物も、冷静に考えれば40日以上も1つのところでおとなしくしているはずはないので、眠らせておくのはいい考えだ。

神の啓示は全て夢の形で現れ、聖書に書かれていることとかなり相違がある。
聖書では神は「正しい人であるとわたし(神)は認めたから」ノアの家族を助ける、と語りかけているが、ノアが神の啓示と信じた指示に従うために行ったことはかなり正しいことから外れているような・・・

メトシェラのベリーも何かを暗示しているのかと思ったけど、よくわからなかった。
洪水のシーンはものすごく、あれくらいやらないと世界は水没しないかも、と思った。
結局、神は最後に人間を信じて選択をゆだねたと私は解釈するけど、キリスト教徒には不評らしい。

以下、ネタバレ









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私は子供の頃に日曜学校に通っていたことがあり、聖書を探しだして改めて読んでみると・・・

ノアはかたくなに「人類は滅びるべきだ」と考え、セムの生まれてくる子が女子なら殺す、という選択を取るくらい、子孫を残さないようにしようとしているが、聖書ではセム・ハム・ヤペテにはすでに妻がいる。

一緒に箱船に乗ろう、というイラにメトシェラは「私は残る運命にある」というようなことを言い、洪水に巻き込まれて死ぬが、聖書によるとメトシェラは969歳で死んでいる。洪水はノアが600歳の2月17日に起こっており、生まれた年から計算すると、洪水とメトシェラの死亡の年は一致するのだ。
雨は40日間降り続き、水が引くまで150日、7月17日にアララト山にひっかかり、10月1日に山々の頂が現れたらしい。それから40日とあるので、カラスを放ったのが11月10日頃、翌年の1月1日に地上の表面が乾き、2月27日に神の指示で箱船から出た。
その後、やけっぱち?になったノアはその辺に生えていたぶどうで葡萄酒を作って酔っぱらっていたが、聖書では農夫となりぶどう畑を作ったらしい。
酔っぱらって裸でひっくり返っているノアを見て、次男ハムが兄弟を呼びにいき、セムとヤペテが父の裸を見ないように着物をかけてあげているが、聖書だと、このハムの行動にノアが怒ったようで、ハムの息子カナンに対して「カナンはのろわれよ」と言ったのをうけて、ハムは旅立っていったのだろうか??

家族との和解の後のノアの言葉「生めよ、ふえよ、地に満ちよ」はノアではなく神が言った言葉なので、神はノアが子供を殺すかどうかを試し、神の代弁者としたのかも。
イラの言葉で全てを語らせているのだと思った。
聖書では「ノアとノアの家族を含め、箱船から出たものを洪水で滅ぼすことはしない。契約の印として雲のなかに虹を現し、虹を見てわたし(神)は契約を思い出す」と神はノアに言っている。

ところで・・・
今回聖書を改めて読み返してびっくりしたのは、創世記第4章22節に智恵の実を食べたアダムとエバに対して神がいった言葉「主なる神は言われた、『見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るものとなった。」
われわれ?
神は一人ではなかったの?
新約聖書だと「唯一の神」と習った記憶が。

評価:2a


 

トランセンデンス

監督:ウォーリー・フィスター
編集:デヴィッド・ローゼンブルーム
製作総指揮:クリストファー・ノーラン/エマ・トーマス/ダン・ミンツ
製作:アンドリュー・A・コソーヴ/ブロデリック・ジョンソン/ケイト・コーエン/マリサ・ポルヴィーノ/アニー・マータ/デヴィッド・ヴァルデス/アーロン・ライダー
脚本:ジャック・パグレン

ウィル・キャスター:ジョニー・デップ
ジョセフ・タガー:モーガン・フリーマン
エヴリン・キャスター:レベッカ・ホール
マックス・ウォーターズ:ポール・・ベタニー
ブキャナン捜査官:キリアン・マーフィ
ブリー:ケイト・マーラ

全編通して何となく地味〜な感じで、体調が悪かったのか、「アリス・イン・ワンダーランド」に次いで後半以降1/4くらいは居眠りしてしまった・・・

前置き?で「近い将来起こりえる」とあるが、私には甲殻機動隊の草薙素子のように意識だけがネットの中に存在する、という方がなんとなく現実的に思えるんですが・・・
そもそも0と1で成り立ってるコンピューターに、感情というものを備えさせるって可能なのか?
ソードアート・オンラインでも脳みそスキャニングしてネットに転送、とかしていたけど、その人の思考パターンをコンピュータが再現しているだけであって、本人の意識とは違うものなんじゃないかなぁ。
「機械はあなたに好意を持っているから微笑みかける訳ではなく、微笑むようプログラムされているから微笑むのである」だと思うんだけど。
量子コンピューターだと可能なんですかね?
まあ、銀河鉄道999で、トチローがアルカディア号に転送されるのはそんなに違和感がなかったけど、自分自身を進化させ、ナノロボットを作成し、さらにそれが自己分裂させて全世界に散ってウイルスのように活動するノというのは嘘っぽすぎる。

最後の「誰も殺してない」も唐突で何だか陳腐。
エヴリンの選択をウィルは受け入れたので、本人の意識は転送されていた、と解釈するんだろうけど。

ところで、PINNはメイドイン・ジャパンだったらしい。最後の終了のときの「コンピューター」っていうのがちょっと笑えた。

評価:2a


 

マレフィセント

監督:ロバート・ストロンバーグ
脚本:ポール・ディニ/リンダ・ウールヴァートン
製作:ドン・ハーン/ジョー・ロス
製作総指揮:サラ・ブラッドショウ/アンジェリーナ・ジョリー/パラク・パテル
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

マレフィセント:アンジェリーナ・ジョリー/深見梨加
オーロラ:エル・ファニング/上戸彩
ステファン王:シャールト・コプリー/てらそままさき
フィリップ王子:ブレントン・スウェイツ/立花慎之介
ディアヴァ:サム・ライリー/阪口周平
ノットグラス:イメルダ・スタウントン/福田彩乃
シスルウィット:ジュノー・テンプル/福田彩乃
フリットル:レスリー・マンヴィル/福田彩乃
子供のマレフィセント:エラ・パーネル/イソベル・モロイ/松浦愛弓
子供のステファン:トビー・レグボ/マイケル・ヒギンズ/阿久津秀寿
幼いオーロラ:ヴィヴィアン・ジョリー=ピット/来栖世津
子供のオーロラ :エレノア・ワージントン・コックス/太田美来瑠
ヘンリー王:ケネス・クラナム/勝部演之
ヘンリー王の側近:アンガス・ライト
ウラ女王:ミランダ・リチャードソン
キンロック王:ピーター・キャパルディ
ナレーター(大人のオーロラ):ジャネット・マクティア/萩尾みどり

「眠れる森の美女」を題材にした実写だが、ストーリーがかなり異なる。
前半の、大きな翼で飛ぶマレフィセントは「アバター」を彷彿とさせる。3Dで見れば、アバターの再現でさぞかし壮快でスピード感あふれる映像だっただろう。
水面を滑る妖精はファンタジアのようだ。

映像はすばらしく、アンジェリーナ・ジョリーが魅力的に魔女のような妖精を演じてる。
特に最後の戦うところは本当にかっこいい。これにつきる。
というか、感想がこれしか残らない。

カラスはなかなかいい味出してたけど、3人の妖精はうるさいだけ。
マントの下はピチピチのボディスーツはちょっと以外。キャットウーマンみたいだ。
それにしても、頬骨のメイクがすごい。

いつもと違う昼間の時間に行ったら・・・
後方にテレビの前で見てるのと同じ感覚で大声でしゃべりまくる子供。
見終わって「面白かったね!!」と大興奮だったが、オマエのせいでうるさかったよ!!

評価:1-1


 

GODZILLA(極上爆音上映)

監督:ギャレス・エドワーズ
編集:ボブ・ダクセイ
製作総指揮:パトリシア・ウィッチャー/アレックス・ガルシア/坂野義光/奥平謙二
製作:トーマス・タル/ジョン・ジャシュニ/メアリー・ペアレント/ブライアン・ロジャース
脚本:マックス・ボレンスタイン
撮影:シーマス・マッガーヴェイ
美術:オーウェン・パターソン
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演
フォード・ブロディ:アーロン・テイラー=ジョンソン
芹沢猪四郎博士:渡辺謙
エル・ブロディ:エリザベス・オルセン
サンドラ・ブロディ:ジュリエット・ビノシュ
ヴィヴィアン・グレアム:サリー・ホーキンス
ウィリアム・ステンツ司令長官:デヴィッド・ストラザーン
ジョー・ブロディ:ブライアン・クランストン

最近の映画の音響は、昔に比べて何となく物足りない・・・
と常日頃思っていたので、大きなスクリーンで音響を楽しもうと見に行った。

腹の底まで響き渡る低音、伝わる振動、大きいスクリーン、これこそ映画館でしか味わえない迫力。
3Dだったらさらにすごかったのかなぁ・・・
ストーリーは突っ込みどころ満載で、それなりだが、結構楽しめた。
音響の良さで、評価は2割増くらいになっていると思う。

序盤は富士山麓に原子力発電所、そして保守点検する人がなぜかアメリカ人という、あり得ない設定にエーっと思い、原発事故、津波、落下する飛行機がビルに激突、と、9.11とこの間の震災を思い起こすエピソードが満載で、うーん、これを見て何かを思ってしまう人はいるんじゃないか・・・と感じた。

以下ネタバレ








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ゴジラはビキニ環礁の核実験の影響で突然変異して誕生した訳ではなく、そもそもビキニ環礁の核実験はゴジラ殲滅のためだったらしい。

そしてムートーという放射能をエサとする怪物が出てくるのだが、このデザインがまるで出来損ないのエイリアンで、後ろ足でたって歩く姿は「着ぐるみに出来るデザインにしてこうなったのか?」と思うほど滑稽。
卵を焼かれて半狂乱になるところは本当にエイリアンを思い出す。

ジョーが「ディスクがあれば」と手に入れたディスク、あれは5インチのFD?それともZIPか?
まず、中のデータがまだ生きてんの?と思い、そもそも再生装置がもうないか、あっても今のPCにはつなげなくなってるんじゃ??

ゴジラが鼻を「ふんっ」とやるところはなんだかおかしい。目は異様に小さいけど。
唐突に出てくる、芹沢博士の「原爆で止まったままの父の形見の時計」って、いったいどういう意味があったんだろう?

ムートー殲滅の最終手段として用意した、超メガトン級の原始爆弾、最後まで責任をもって止めろよ!!と思っていたのに、結局沿岸で爆発させてしまい、カルフォルニアは死の町になってしまったことだろう・・・。

ゴジラもムートーも、種として存続するためには1〜2体では出来ないはずなのに、今まで見つかりもせず何万年も生きてたってこと?

自然界の調和を取る存在ということなんだろうけど、なんでムートーを倒すためだけに現れ、炎?を噴いて倒したのかも謎。芹沢博士も根拠なく「核はやめてゴジラに倒させよう」とか言っているし。ビルの下敷きになって死んだと思いきや、ケロっと立ち上がってそのまま海へ帰って行ってしまったし。
新聞の「ゴジラは救世主?」は、都合良過ぎて笑うしかない感じ。

評価:2a


 

思い出のマーニー

原作:ジョーン・G・ロビンソン「When Marnie Was There」
監督:米林宏昌
脚本:丹羽圭子/安藤雅司/米林宏昌
製作:鈴木敏夫
音楽 :村松崇継
作画監督:安藤雅司
美術監督:種田陽平
制作:星野康二/スタジオジブリ

声の出演
佐々木杏奈:高月彩良     マーニー:有村架純
佐々木頼子:松嶋菜々子    大岩清正:寺島進
大岩セツ:根岸季衣      老婦人:森山良子
ばあや:吉行和子       久子:黒木瞳
彩香:杉咲花         山下医師:大泉洋
十一:保田顕         美術教師:森崎博之
マーニーの父:戸次重幸    町内会役員:音尾琢真

養女であることに悩み、自分を否定しているアンナ。
ストレスからなのか、喘息を患い、釧路にある養母の親戚の家に静養に行き、そこで心引かれる少女と出会う・・・

アンナがお葬式の時に抱えていたお人形がマーニーにそっくりなので、「人形の化身か?」と思いましたが違ってた。

夢遊病者のような行動になっていたと思われるけど、それに対して周囲はまったく心配していないのが謎。
アンナの生い立ちについて頼子もセツも知らない、というのも不自然な感じ。



自分が年取ってしまったからかも知れないけど・・・
自分の行動がキライ、だから自分が嫌い、なのだったら、どうして行動を改めようといしないの?
信子がせっかく「仲直り」と言ってくれたのに、ああいう言い方をするのは普通かなぁ。
反対に「信子はなんて人間が出来ているんだ!!」と感動してしまった。

最後の「実はね、お金をもらってるの」という告白も唐突だし、伏線としてアンナが知っていて苦しんでいることを悟ったような描写があればまだしも、唐突ですごく不自然。

最近のジブリは全然面白くないなぁ・・・

評価:


 

舞妓はレディ

監督/脚本:周防正行
製作:石原隆/市川南/桝井省志
音楽:周防義和

出演
西郷春子:上白石萌音            京野法嗣:長谷川博己
小島千春:富司純子/大原櫻子(少女時代)   百春:田畑智子
里春:草刈民代               豆春:渡辺えり
青木富夫(男衆):竹中直人         北野織吉(老舗呉服屋社長):岸部一徳
高井良雄(大手芸能事務所社長):高嶋政宏  市川勘八郎:小日向文世
西野秋平:濱田岳              原田千代美(踊りの師匠):中村久美
鶴一:岩本多代               西郷田助(春子の祖父):高橋長英
西郷梅(春子の祖母):草村礼子       赤木裕一郎:妻夫木聡(映画スター)
福名(ふくな):松井珠理奈(SKE48)    福葉(ふくは):武藤十夢(AKB48)
三味線の師匠:徳井優            長唄の師匠:田口浩正
鳴物の師匠:彦摩呂             馴染の客:津川雅彦
一春(春子の母);瀬戸朝香         春子の父(鹿児島出身の板前):加瀬亮

「マイ・フェア・レディ」へのオマージュたっぷりの、日本版「マイ・フェア・レディ」。
「舞妓はレディ」を見てから、「マイ・フェア・レディ」を始めて見ました。

まず、京野教授の研究室のらせん階段、不自然だなぁと思っていたら、ヒギンズ教授の書斎と同じ作りになっていた。
「正しい発音で話せれば綺麗な曲線になる」も、マイ・フェア・レディでは特に説明はなかったが、音声を曲線で表しながら発音練習をしてる。
途中で挿入される「京都盆地に雨が降る」の歌も、唐突で変な歌詞だし不自然・・・と思っていたら「スペインの雨は主に平野に降る(The rain in Spain stays mainly in the plain.)」をもじって「京都の雨はたいがい盆地に降る」だった。元ネタは韻を踏んだちゃんとした練習言葉になっていたけど、日本語だとまったく意味なしだよなあ・・・。

物語の中盤、おもわず訛りが出てしまったところも、取ってつけたようだったけど、これも元ネタのマイ・フェア・レディにあるからなのね。

ミュージカル映画なのだが、「アナと雪の女王」が歌への入りが自然で大変良くできていたのと比べると、いきなり歌が始まって不自然なカットも。草刈民代がいきなりタンゴのような衣装になってオンステージする「ティ・アーモの鐘」はカットとしては面白いけど、必要ないんじゃ・・・
竹中直人の「男衆の歌」も、ご本人は楽しそうに歌ってるんだけど、何となく浮いてる感じなんだよね・・・Shall we dance?よろしくカツラのカットは笑えたけど。
田畑智子が薹の立った舞妓役にぴったり。田畑智子って京都の老舗料亭の娘さんだったのか。

「花街の裏側を見せます」というキャッチコピーもあったけど、そもそも仕込みになって一年でお座敷でビューなんて、あり得ないでしょ。
「舞妓になりたい」動機も「写真1枚で〜?」だし、序盤の訛りを気にしてか全くしゃべらないところとか、「やる気あんの?」と言いたくなってしまう。
「舞は好きですか?」に対して「はい」と答えているが、それだけは上手いよね、となっていればともかく、必死に練習するでなし、うまくないし、説得力に欠ける。

最後のネタばらしは、ちょっとうるっと来なくもないが・・・

最後の全員でのレビュー?、あの舞妓姿で跳んで跳ねてのダンスはすごいと思った。
主役の上白石萌音は歌・踊りともにさすがに上手い。
田畑智子の日舞は上手いのかどうか分かんなかったけど、彼女のおばあさんが芸妓らしいので、手ほどきを受けたんだと思うので、きっと上手いんでしょう。
「まーいこーはレディ〜」は曲としては良くできていて、覚えやすく頭から離れないです。

とまぁ、マイ・フェア・レディ通りにミュージカルとして作った結果、不自然なところがたくさんできてしまったけどしょうがないよね的な感じの映画でした。
公開一週目、木曜夜に見に行ったら、観客は私を含め4人という・・・
(翌日の昼の回はもっと入っていましたが・・・)
全体的にテンポが悪く、このカットの必然性は?と思われるものが多く、長かったです。

評価:


 

攻殻機動隊ARISE border:1-4 トークイベント&一気見上映会

STAND ALONE COMPLEXもS.A.C. 2nd GIGも見てない状態で行くのは無謀??とちょっと思った…

ゲスト:
 総監督・キャラクターデザインを手掛けた黄瀬和哉氏(Production I.G)
 藤咲淳一(コミカライズ脚本)
 MC:小林治

スライドを見ながらの30分のトークショー。
それぞれにテーマが決まっていたそうです

攻殻機動隊 ARISE border:1 Ghost Pain サスペンス
攻殻機動隊 ARISE border:2 Ghost Whispers アクション
攻殻機動隊 ARISE border:3 Ghost Tears ラブストーリー
攻殻機動隊 ARISE border:4 Ghost Stands Alone オマージュ

監督からのコメント
「今回は、強くない素子がボコボコにやられてます。もう、ボコボコにしてやろうと思って。各作品監督が異なり絵柄もかなり違うので(自虐的に?)そこを見てほしい。一挙4本上映は初めての試みで、自分も続けてみた事はない。ぐったりしてしまうのでは…帰ったらゆっくりお休みください」

ゲストの黄瀬和哉さんは3作目の監督で、「ラブストーリーをやりたかった」とのこと。
押井守の作品にしか関わっていないので、神山健治のテレビシリーズにしか登場していないボーメとバズの立ち位置がよくわからず、いろんな人に聞いて回っていたらしい。
各作品のキービジュアル(ポスター)で、3作目は素子のカクテルドレス姿だったはずが、何かのイベントで片足がむき出しになっているものが使用されて、それ以来そのイラストが使われる事が多くなった、素子の生足を描きたかったので「そうだ、破ってしまえばいいんだ」とパンツ部分をビリッとやった、と言っていました。
4作目は一番最初の作品に繋がっていくので…ということでオマージュとしたそうです。
光学迷彩でビルからダイブ、ハッチを開けようとしてちぎれる手、「ささやくのよ…私のゴーストが」ボートの上での会話とか、わかりやすいオマージュでした。

新作の話題は、タイトルは「攻殻機動隊 新劇場版(仮)」だそうで、でもジブリのように「素子の…」とかなるかもという話も。
詳細は株価やらなにやらの時期に合わせての情報公開になるのが常なので、まだ言えない…現在は、宇宙に行って戻ってくる戦艦と、ダイヤで忙しい、ということでした。


原作:士郎正宗
総監督・キャラクターデザイン:黄瀬和哉
むらた雅彦(border:1)/竹内敦志(border:2)/黄瀬和哉(border:3)/工藤進(border:4)
シリーズ構成・脚本:冲方丁
メカニックデザイン:柳瀬敬之/竹内敦志/常木志伸
演出:浜名孝行(border:3)
音楽:コーネリアス
3DCGI:オレンジ

声の出演
草薙素子:坂本真綾        荒巻大輔:塾一久
バトー:松田健一郎        トグサ:新垣樽助
サイトー:中國卓郎        イシカワ:檀臣幸(border:1・2)/咲野俊介(border:3・4)
ボーマ:中井和哉         パズ:上田燿司
ロジコマ:沢城みゆき       クルツ:浅野まゆみ
ライゾー:星野貴紀        イバチ:間宮康弘
ツムギ:野島健児         マムロ:宮内敦士
ツダ・エマ:茅野愛衣       ブリンダジュニア:小野賢章
ソガ・カズヤ大佐:沢木郁也    ヴィヴィー:藤貴子
干頼晶:鈴木達央         ホヅミ・ナミ大佐:慶長佑香
サイード博士:久川綾

本編は時々睡魔と戦いながら…でした。
4作目がオマージュもあって一番面白かったかな。
3作目のバトーが自分の顔を殴るところ、原作通りで笑えました。

評価:2C


 

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

原作:西崎義展
総監督・脚本:出渕 裕
チーフディレクター:別所誠人
キャラクターデザイン・総作画監督:結城信輝
チーフメカニカルディレクター:西井正典
メカニカルデザイン:石津泰志/玉盛順一朗
セットデザイン:青木 薫/高倉武史/小林 誠
撮影監督:青木 隆
美術監督:谷岡善王
色彩設定:鈴城るみ子
編集: 小野寺絵美
音楽: 宮川彬良/宮川 泰
音響監督:吉田知弘
CGディレクター:上地正祐
CG制作協力:SUNRISE D.I.D.
アニメーション制作: XEBEC
製作:宇宙戦艦ヤマト2199製作委員会

声の出演
沖田十三:菅生隆之           古代進:小野大輔
森雪:桑島法子             島大介:鈴村健一
真田志郎:大塚芳忠           新見薫:久川綾
桐生美影、メリア・リッケ:中村繪里子  沢村翔:近木裕哉
相原義一:國分和人           南部康雄:赤羽根健治
太田健二郎:千葉優輝          佐渡酒造:千葉繁
徳川彦左衛門:麦人           山崎奨:土田大
榎本勇:藤原啓治            加藤三郎 - 細谷佳正
篠原弘樹:平川大輔           山本玲:田中理恵
AU-09(アナライザー):チョー     北野哲也:木島隆一
林繁:松本忍              西条未来:森谷里美
市川純:藤田咲             岬百合亜:内田彩
原田真琴:佐藤利奈           西川淳:寸石和弘
根本幹雄:板取政明           岩田新平:はらさわ晃綺
遠山清:遊佐浩二            土方竜:石塚運昇
藤堂平九郎:小川真司          山南修:江原正士
桐生悟郎:森功至            斉藤始:東地宏樹
永倉詩織:雨谷和砂           倉田勝:吉開清人
天城敏郎:斉藤次郎           古橋弦:高階俊嗣
キリシマ航海士:河本啓佑        フォムト・バーガー:諏訪部順一
ネレディア・リッケ:園崎未恵      クリム・メルヒ:立花慎之介
ヴァンス・バーレン:ふくまつ進紗    ミルト・エヴァンス:広橋涼
バシブ・バンデベル:田坂浩樹      マイゼル・ドラム:宇垣秀成
ガミラス兵:茂木たかまさ        ゴラン・ダガーム:大友龍三郎
シファル・サーベラー:甲斐田裕子    イスラ・パラカス:田中正彦
ボドム・メイス:石井康嗣        キチェ・トールギン:浜田賢二
レーレライ・レール:岩男潤子      メルダ・ディッツ:伊藤静
ヴェム・ハイデルン:辻親八       ヴォルフ・フラーケン:中田譲治
ミーゼラ・セレステラ:茅原実里     エルク・ドメル:大塚明夫
スターシャ・イスカンダル:井上喜久子  ガトランティス戦士:伊勢文秀、菊本平、坂巻学

テレビシリーズは録画したが、結局見ないまま、「追憶の航海」で予習して見に行きました。
追憶の航海は、ヤマトを全く見た事のない人には説明不足の部分が多すぎる気がする。旧作の映画版も一緒に見たが、旧作の方が説明がしっかりしていてストーリーがわかりやすかった。
「ヤマト発進!」のところも旧作の方が良かった。

旧作の声優陣は天に召されてしまった人も多く(沖田艦長=納谷吾朗、古代守=広川太一郎、古代進=富山敬、島大介=仲村秀生、真田士郎=青野武、佐渡先生/徳川機関長=永井一郎、スターシャ=平井道子など)キャストが一新、キャラクターデザインも大幅に変更されているため、「復活編」よりは「そいういうものだ」と思って見られたが、真田さんだけはどうしてもなじめない。
島も「緑の矢印であの席に座っているから島」「あの席でメガネかけてるから南部」という認識だ。

沖田艦長はがんこおやじ的な一面が少しなくなり、古代は無鉄砲な熱い部分がなくなり、真田さんは「こういう事もあろうかと思って」の優秀さがなくなった気がした…
そしてデスラーに至ってはただのアホ?
旧作ではガミラスなりの地球を攻撃する理由があったが、本当に「版図を広げるため」が理由なのか??

なによりぶったまげたのは、守にーちゃんが死んでしまった事であった…。
新たなる旅立ち以降は作らないってことか。
とまあ、「追憶の航海」はこんな印象だったが、BGMが旧作ヤマトの曲を使用していて、「そう、このシーンではこの曲だよね!!」という使われ方をしていたし、何よりオープニングが旧作同様の始まり方だったので、ヤマト気分がもりあがる、まあまあの出来であった。

「星巡る方舟」はオマージュてんこもりの作品だった。
すっかり忘れていたが、スタッフロールで出渕裕の名前を見て、ああそうだよね〜こうなってもしかたないかも〜とちょっと納得したのであった。
ラーゼフォンと比べたらぜんぜんまともに見れるよ。原作があるからですかね?

途中で「銀河鉄道999」かと思うような摩訶不思議な幻想的?なストーリー展開になり、「ヤマト」というには違和感が…。
何となくダラダラだし、もうちょっとテンポよくしたほうが良かったのでは?最後の決戦はなかなか燃えたけど。
戦闘シーンなどはBGMがぴったりマッチしていて気分が盛り上がる。キムタクの映画もヤマトのサウンドトラック使ってれば、もっとヤマトらしかったと思うんだけどなぁ。

以下、ネタバレ











古代と雪でツーショットで写真を撮る時に、古代が雪の肩に手を置いてつねられるところ(旧作ではこれは太陽系を離れる時にやってたと思う)とかは微笑ましかったが、北野哲や斎藤がチョイ役で出て来たり、「猿の惑星」かと思うような品のないガトランティス人が「大帝」と連呼しまくっているところでなんか白色彗星帝国ぽいなぁ、と見ていたら、最後にサーベラーが出て来たので、ああやっぱり、と思いました。
ズウォーダー大帝は出てこなかったけど。
おそらくデスラーはまた宇宙を漂っているところを保護されてるんでしょう…
そして水の星アクエリアス?かと思うようなエピソード。

今回の興行が良かったら続きを作るつもりなのかも?
最後のバーガーたちと協力して戦うシーンがなかなか良かったのと、復活編と比べてBGMで満足したので4点。

評価:TOHOfutyu


 

ゴーン・ガール

原作:ギリアン・フリン『ゴーン・ガール(英語版)』
監督:デヴィッド・フィンチャー
脚本:ギリアン・フリン
製作:レスリー・ディクソン/ブルナ・パパンドレア/リース・ウィザースプーン/セアン・チャフィン
音楽:トレント・レズナー/アッティカス・ロス
撮影:ジェフ・クローネンウェス

出演
ニック・ダン(バーの経営者):ベン・アフレック
エイミー・エリオット・ダン(ニックの失踪した妻):ロザムンド・パイク
デジー・コリングス(エイミーの元彼):ニール・パトリック・ハリス
タナー・ボルト(ニックの弁護士):タイラー・ペリー
マーゴ・ダン(ニックの双子の妹でバーの共同経営者):キャリー・クーン
ロンダ・ボニー刑事:キム・ディケンズ
ジム・ギルピン刑事:パトリック・フュジット
ノエル・ホーソーン(ニックとエイミーの近所の住民):ケイシー・ウィルソン
エレン・アボット(ケーブル局の番組司会者):ミッシー・パイル
シャロン・シーバ(ケーブル局の番組司会者):セーラ・ウォード
アンディ・ハーディー(ニックの浮気相手):エミリー・ラタイコウスキー
シャウナ・ケリー(捜索ボランティアのメンバー):キャスリーン・ローズ・パーキンス
メアリーベス・エリオット(エイミーの母親):リサ・バネス
ランド・エリオット(エイミーの父親):デヴィッド・クレノン
トミー(エイミーの元クラスメート):スクート・マクネイリー
ジェフ:ボイド・ホルブルック
グレタ:ローラ・カーク
マーリーン・ダン(ニックとマーゴの母親):シド・ストリットマター
ビル・ダン(ニックとマーゴの父親):レオナルド・ケリー=ヤング

妻が5回目の結婚記念日に謎めいたヒントを残して失踪。
操作で現れてくる状況証拠は、夫が妻を殺害したことを示唆するものばかりだった。
かなり早い段階で種明かしがされるが、その後の展開は思ってもいない方向へ…ラストは全く想像もつかない終わり方だった。
最初の種明かしまではちょっと退屈だったのか、眠くなってしまった…

旦那のニックは常識人だが、頭のキレる奥さんのエイミーの行動は極端だ。
既婚者は最後のセリフに共感するのかもしれないが…とにかくやる事がすごいので、現実味はあまりない気がする。

「アメージング・エイミー」と失踪中の「ナンシー」が、同一人物に見えない事があり、化粧の効果というよりも、身だしなみをちゃんとする、というのは重要なんだなぁと思った。

見終わって2時間半、長かったけど序盤で眠くなった割には、意外に長さは感じなかった。



ネタバレ





















私は未婚なので、「これが結婚」と言われてもよくわからないのだが、エイミーは最初当てつけで本当に死のうとしていたようだ。しかし、ニックがインタビューで言った言葉で、カレンダーから「死ぬ?」という付箋を取ったので、気が変わったらしい。

お金を取られてからの行動がまたすごい。
元の生活に戻るための工作のために、元彼の喉をカッターでかっ切っても全然平気で、血に染まったまま運転して帰って来て、マスコミのインタビューで、都合が悪い質問になると「元の話に戻っても良いかしら」だし、「ほとぼりが冷めたら別れる」と言われて「帰って来てあげたのに…何が不満なの?」だし。

最初は心が離れて理解し合えなくなったので、失踪したのかと思ったけど…
そもそも、結婚する前にエイミーがニックの事を愛して一緒になったと思えないんだよなぁ。
自分が育てていい男にした、みたいな感じだったし。
5年の間に歩み寄りがあれば考えたけど、もう我慢の限界、と言うような事を最初は言っていたと思うが、結局戻って来てからはその考えはなくなって「あなたは私の望むように行動していれば良いの」になってしまった。

「支配し支配されるのが結婚」は、何となくわかるけど、エイミーの場合「支配」の意味が「自分の望む通りに行動する夫」だから、支配とはちょっと異なるような気が…
本人の意思とは全く関係なく行動させて、自分の思い通りになったとして、その生活は幸せなのか?


一人暮らしだと全てが自分の支配下、そこへ他人が入ってくると「こうしてもらいたかったのにやってくれていない=自分の望む結果が得られない」ということで、私は結婚してないのかも?
だったら根本はエイミーと同じなのか?

評価:TOHOfutyu


 

 

 

 


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